もう我慢しなくて良いですか? 【連載中】

青緑 ネトロア

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第一部

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本来守られる側の要人である枢機卿から聖騎士が説法を受けるという珍しい光景を遠めに眺めつつ、簡易椅子に座るメリシャはルーの毛を櫛で梳かしていく。

その間、ネリは新たな脅威が居ないか周囲を飛び回っていた。

魔物の出現と討伐で時間を要した事もあり、一行は道を逸れた場所で休憩を取ることにした。

聖魔法で浄化された、先程倒したばかりの魔物肉を料理担当者に調理してもらい、食事を皆で摂ることとなる。
始め同席することを避けようと動いていた聖騎士たちだったが、枢機卿の後押しによって会食することとなった。

その日は一晩、野宿をして翌朝から最後の街へと向かうことにする。
何度も野宿を強いられた聖騎士たちにとって、既にテント張りも野宿も不寝番も慣れた手付きで進んでいく。

道中は他の魔物に襲われることなく、辿り着いた街で必要な物資を購入するため、聖騎士は鎧を脱いで向かった。

メリシャと枢機卿は屋台巡りに興じる。
その傍らでルーとネリが周囲を警戒している。

路地や人の密集した場所を可能な限り避け続け、避けることが難しい時は認識阻害の結界を張る手筈となっている。
ウィリスタ辺境伯領に近い街だけあり、表通りを歩けば活気のある良い街のように見える。

(ルー。この一帯は貧困に厳しい者も表情の暗い者も見当たらんな。)

(確かにそうだな、ネリ。街の長か代官の手腕が良いのだろう。)

空気の澄んだ風が吹き、活気のある人々を陽光が照らす。
そして街に訪れたルーとネリから送られる聖魔法の光は誰も差別することなく、街の人々へ降り注いでいった。


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※お知らせ※

次回更新日程:2024年8月17日17:00・予定

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