乙女ゲーには関わらない【休載完結】

青緑 ネトロア

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学園から逃げられない

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 魔法学園へ行かずに済む方法を探すことを決意したシェルフォードだったが、早くも座礁に乗り上げてしまった。

「お目覚めになられたのですね、シェルお嬢様。」

「ねえ。魔法学園に行かなくて済む方法って何か知ってる?それとも知ってそうな人って邸に居るかしら?」

「へ?お嬢様、倒れて困惑されておいでなのですね。大丈夫ですよ。そんなに気負わないように我々使用人も張り切ります!」

「え。あ、うん。」


「あら。シェル、もう起き上がって大丈夫なのかしら?」

「お母様、心配をかけ申し訳ありませんでした。お母様にお聞きしたいことがあるのですが、よろしいでしょうか?」

「ええ。あなたの知りたいことを私が知っているのでしたら。」

「魔法学園に通わずに過ごすことって出来ないのでしょうか?」

「シェル。そのようなことを考えるのは止めなさい。学園に通うのは貴族としての義務でもあります。どうか私の言うことを聞いてくれますね?」

「は、はい。すみませんでした。」

「良いのよ。私の頃も、あなたのように不安だった時もありますから。もしそれでも心配ならば、お父様であるガウェインの元へ行ってみなさい。

「はい。」

「もしかしたら私よりも、きっと最適解なことをお教えしていただけるでしょう。」

「はい。ありがとうございます、お母様。」


ーーコンコン

「入りなさい。」

「お父様、ご心配をおかけして申し訳ありません。」

「いや大丈夫だよ。もう起き上がっても良いようだね、顔色が良さそうだ。それで何か用事があったのかい?」

「はい。その、魔法学園に通うのに不安がありまして。」

「ああ。もうそんな時期だったか。何、心配することはないさ。きっとシェルにも良い経験になるだろう。」

「はい。」

「ただし、これだけは守ってほしい。学園を休むことはいけないよ。まあ、何かあれば言ってくれれば私が対処しよう。」

 誰も彼もが魔法学園への通学は貴族として決まっていることだと言われてしまう。

「では、おひとつお願いを聞いていただけますでしょうか?」

「何かな。お父様にできることならば、聞こうじゃないか。」

 魔法学園に通うことが決まっているのであれば、不安要素を取り除こうと相談することにしたのだった。

「王太子殿下には興味がないので、婚約者候補から辞退したく存じます。」

「ほう。確かに、アレは無かったな。よし、分かった。それは私の方で確約してこよう。」

「ありがとうございます、お父様。」

「これで私の悩みも少しは解消されるよ。ありがとう、シェル。これでヴェルの脅威は去ったかな・・・」

「お兄様が何かあったのですか?」

「いやなんでもない。他人事だから、ね。」

 父ガウェインに頼み込んで王太子の婚約者候補から外してもらうのだった。
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