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勉強
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父ガウェインに婚約者候補について相談した足で、シェルフォードは兄であるヴェルフォードの元へ向かうことにした。
メイドに問い聞きながら探していると、ヴェルフォードは邸にある蔵書室で本を黙々と読んでいるのを発見する。
「ん。どうしたんだい、シェル。」
「・・・お兄様に『お願い』があって、探しにきました。」
シェルフォードは兄であるヴェルフォードに頼み込むことに一瞬止めかけた。
ヴェルフォードが重度のシスコンであることを知っているからこそ、シェルフォードにとって不安要素でしか無かったからだ。
「シェルからの『お願い』だって!? 言ってごらん。なんでも叶えてあげよう。」
「ああ。えっと、入学するまでに学園での勉強を教えてほしいの。」
「えっ?なんでまた、そんなこと言うんだい?シェルは学園に通えば、色々と教えてもらえるだろう?私はこの侯爵家を継がないといけないから、家庭教師を雇っていたが、シェルには必要ないのだぞ?それにシェルは、あの王子の婚約者として選ばれたのだから。」
「いいえ、お兄様。お父様に相談して、婚約者候補から辞退するように頼んできたところよ。婚約者になってしまったら自由に出掛けられないし、なんだか、あの王子様のことが苦手に思ってしまうの。」
「っ。・・・シェル。」
「だから、ね? お願い、お兄様。」
「ああ。教えてやろう、僕の知っている限りの知識を!さあ忙しくなるぞ!?」
それからというもの、兄ヴェルの教えを吸収していく日が続いたのである。
ヴェルフォードも始めこそ、シェルフォードの気紛れと侮って、軽い計算や邸に置かれていた蔵書を元にした内容を教えていたのだが、予想に反してシェルフォードは吸収してしまった。
前世である程度の勉学をこなしていたシェルフォードにとっては簡単でしかなかった為に、ヴェルフォードが出した問題が解かれていくのをただ見つめるしかなかった。
そうして問題の書かれた羊皮紙が無くなった妹シェルフォードから声を掛けられて我に返ったヴェルフォードは妹が解いていた羊皮紙を一つ一つ確認していった。
多少のミスはあれど、ほとんど解答が合っていることに自身の妹でありながら愕然としたのだった。
それからは気紛れだと侮らず、教師と教え子のような関係で入学間近までシェルフォードを鍛えるヴェルフォードがいた。
そして、その光景を只々ヴェルフォードとシェルフォードの親であるティタン夫妻と、メイド一同がひっそりと影から見守るのだった。
メイドに問い聞きながら探していると、ヴェルフォードは邸にある蔵書室で本を黙々と読んでいるのを発見する。
「ん。どうしたんだい、シェル。」
「・・・お兄様に『お願い』があって、探しにきました。」
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ヴェルフォードが重度のシスコンであることを知っているからこそ、シェルフォードにとって不安要素でしか無かったからだ。
「シェルからの『お願い』だって!? 言ってごらん。なんでも叶えてあげよう。」
「ああ。えっと、入学するまでに学園での勉強を教えてほしいの。」
「えっ?なんでまた、そんなこと言うんだい?シェルは学園に通えば、色々と教えてもらえるだろう?私はこの侯爵家を継がないといけないから、家庭教師を雇っていたが、シェルには必要ないのだぞ?それにシェルは、あの王子の婚約者として選ばれたのだから。」
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「っ。・・・シェル。」
「だから、ね? お願い、お兄様。」
「ああ。教えてやろう、僕の知っている限りの知識を!さあ忙しくなるぞ!?」
それからというもの、兄ヴェルの教えを吸収していく日が続いたのである。
ヴェルフォードも始めこそ、シェルフォードの気紛れと侮って、軽い計算や邸に置かれていた蔵書を元にした内容を教えていたのだが、予想に反してシェルフォードは吸収してしまった。
前世である程度の勉学をこなしていたシェルフォードにとっては簡単でしかなかった為に、ヴェルフォードが出した問題が解かれていくのをただ見つめるしかなかった。
そうして問題の書かれた羊皮紙が無くなった妹シェルフォードから声を掛けられて我に返ったヴェルフォードは妹が解いていた羊皮紙を一つ一つ確認していった。
多少のミスはあれど、ほとんど解答が合っていることに自身の妹でありながら愕然としたのだった。
それからは気紛れだと侮らず、教師と教え子のような関係で入学間近までシェルフォードを鍛えるヴェルフォードがいた。
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