乙女ゲーには関わらない【休載完結】

青緑 ネトロア

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進捗

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 あらゆる勉学を教え込まれたシェルフォードは学園への入学が近付いた頃には、兄ヴェルフォードは燃え尽きてしまっていた。

 妹だと侮らず、心を鬼にして教え込んだヴェルフォードだったが、学んできた学問全てをシェルフォードは吸収してしまい、飛び級して同学年にいてもおかしくない程に成長(?)してしまった。

「まさか、ここまで吸収してしまうなんて思いもしなかった。」

「きっとお兄様の教えが上手かったのですよ。お兄様は何でも知っていて、分からない事も分かりやすく説明してくれたことで、勉学が捗りました。」

「そうかな・・・。僕としては、もう教えるのはりなんだけど。」

「学園に入学致しましたら、是非とも教えてくださいね。お兄様。」

「ああ、・・・善処しよう。」

「お嬢様、旦那様がお呼びでございます。執務室まで来られるように、と言付かっております。」

「お父様が? それじゃあ、お兄様。また後で話しましょう!」

「あ、ああ。」

 ぎこちない返事を返すヴェルフォードに首を傾げながら、シェルフォードはメイドに従って執務室を目指した。

「お疲れ様でございます、ヴェル様。」

「ああ。ありがとう、チェナ。」

「シェルお嬢様は結局のところ、どこまで進んだのですか?」

「語学、算術、歴史など魔法を除けば、ほとんど吸収してしまったよ。」

「将来が末恐ろしいですな。」

「全くだ、と言いたいが。僕としては可愛い可愛い妹の願いだったからね。頼まれたら何でも教えてあげたいんだよ。」

「シェルお嬢様には甘々ですな。いづれは離れ離れになるというのに、大丈夫なのですかな。執事は心配でございます。」

「言うな。シェルには頼れる兄であると認識してもらえれば、愛しい妹が遠くに行ったとしても生きていける自信があるよ。」

「その病的認識は改めた方がよろしいかと。いつか後悔なされますよ?」

「良いさ。・・・だが妹を泣かせたら目にもの見せてやるけどな。」

「やれやれ・・・。」

 メイドに従って執務室へ向かっていくシェルフォードの背を眺めながら、ヴェルフォードとその執事は小声で会話しているのだった。
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