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誕生編
第1話「マジパティ爆誕!その名はミルフィーユ」③
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「でっかくなれば…みるくを守れるんだ…」
ブレイブスプーンを空高く掲げた一悟の頭にはそれしか考えられなかった。一悟の全身は桃色の空間に包まれ、ほぼ同時に一悟の身体は白く発光し、童顔低身長の一悟の身体は、太ももにまで達するほどのピンク色のロングヘアーで背の高いスレンダーな少女の身体に変わった。スレンダーな身体には肩から腰にかけて、ピンクを基調としたコルセットのついた白いパフスリーブのトップスに覆われ、お尻は赤紫色のスパッツと、白いフリルのついた赤紫色のプリーツスカートで覆われる。さらに麗しい脚線美を赤紫色のハイソックスとトップスと似たような色調のショートブーツで足元を飾る。長身の少女の身体になった一悟は後方に飛び上がると、両手は赤いリボンにショートブーツと同じ水色のハートに羽根の飾りのついたフリルの手袋が現れ、更に髪はポニーテールに結われ、結び目は水色のハートに羽根の飾りのついた赤のリボンで飾られる。両耳はリボンの飾りと同じようなイヤリングが付けられ、もみあげの毛先はくるんと丸まった。
腰には水色の宝石のついたチェーンが現れ、その中央にブレイブスプーンが付けられる。それと同時に、一悟の瞳の色はオレンジから紫色へと変化し、変身完了の合図となる。
「ピンクのマジパティ・ミルフィーユ!!!」
ハイキック、正拳突きなどを決めながら、一悟は長身の少女・ミルフィーユへと変身を遂げた。
「や…やっぱり、伝説は本当でしたっ!!!勇者さまのピンチに現れる勇者さまの能力を受け継ぐ者たち…マジパティ…」
感激するラテの言葉に、一悟はハッとした。確かに目の高さは普段より違う。だが、普段より声が高い上に、白とピンク系の衣装を見て、驚かずにはいられない。
「な…なんだよ、これーっ!!!!!」
「説明はあと!戦ってくださいっ!!!」
恥じらいを感じる一悟を尻目に、ラテはミルフィーユに戦うよう促す。
「勇者さまの能力を受け継ぐ者…マジパティ…えぇいっ!カオスイーツ、マジパティを倒しなさいっ!!!!」
ショートケーキカオスイーツは、ミルフィーユの足元に向かって攻撃をするが、ミルフィーユは咄嗟によけた。
「わわっ!!!」
攻撃を避けたミルフィーユだが、勢い余って夕焼け色に染まる木苺ヶ丘上空へと飛び上がってしまった。
「うわっ!!!飛びすぎたーっ!!!!!」
そう言いながらミルフィーユは急降下するが、ただ急降下するだけでなく、化け物相手にキックを決めようとする辺りが彼女(今は)らしい。
「ミルフィーユスクリューキーーーーーーーーーーーーーック!!!」
回転を加えた激しいキックで、ショートケーキカオスイーツは思わずみるくを白いホイップクリーム状の触手から解放してしまった。
「みるく!!!」
ミルフィーユはみるくを優しく受け止め、電柱の影に避難させた。
「ミルフィーユ!マジパティの力を使ってカオスイーツを浄化させてくださいっ!!!」
ラテの言葉に応えるかのように、ミルフィーユは右手を前に突き出し、ピンクの光から脳裏に浮かんだ武器を生成した。
「ミルフィーユグレイブ!!!」
ピンク色の棒に白銀の装飾と刃が付いた薙刀…これこそが、ミルフィーユの専用武器である。薙刀を手に取ったミルフィーユは、目の前のカオスイーツに向かって飛び上がり、薙刀を振りかざす。
「ミルフィーユパニッシュ!!!!!!!!!」
その叫びと同時に、ショートケーキカオスイーツの断末魔の叫びが響き渡る。
「アデュー♪」
カオスイーツに背を向けた状態のミルフィーユは、カオスイーツに挨拶をすると、カオスイーツは怪物の姿から本来の姿へと戻っていく…
「くそっ!!!覚えてなさい、マジパティ!!!!!私の下僕を真っ二つにした代償は必ずや…」
カオスイーツを失ったムッシュ・エクレールは、ミルフィーユにそう吐き捨てるや否や、「フッ」と音を立てつつどこかへ去っていった。
「流石ですーっ!!!」
白いマグカップに身体を入れたまま、ラテはミルフィーユの所へと駆け寄った。
「もう無我夢中だけどな…ところで、男の子の方は…?」
「ココアならあの通り…」
めちゃくちゃ不機嫌そうな顔をしながら、ラテはミルフィーユの問いに答える。彼女の指さす先には無傷のこげ茶色のマグカップに身体を入れたココアの姿がある。
「はぁ~…おっぱいちゃんが無事でよかったぁ~…」
「コ~コ~ア~~~~~~~」
ラテから放たれる殺気に、ココアは咄嗟に身の危険を感じ取った。
「何はともあれ、お前もみるくも無事でよかった。俺、千葉一悟!よろしくな!!!」
「改めまして、スイーツ界の精霊のラテです!こっちにいる変態精霊はココアと言います。」
「うわっ…さりげなくひでぇこと言うなぁ…」
ミルフィーユとスイーツ界の精霊が互いを紹介しあう光景を、あんず色のセミロングの女性が見つめる…
「千葉一悟が勇者の力を受け継いだマジパティ…ミルフィーユ…面白い事になってきました…大至急マスター達に報告せねば。」
その女性は急いで白いポルシェに乗り込むと、カフェ「ルーヴル」のある方角へ車を走らせたのだった。
ブレイブスプーンを空高く掲げた一悟の頭にはそれしか考えられなかった。一悟の全身は桃色の空間に包まれ、ほぼ同時に一悟の身体は白く発光し、童顔低身長の一悟の身体は、太ももにまで達するほどのピンク色のロングヘアーで背の高いスレンダーな少女の身体に変わった。スレンダーな身体には肩から腰にかけて、ピンクを基調としたコルセットのついた白いパフスリーブのトップスに覆われ、お尻は赤紫色のスパッツと、白いフリルのついた赤紫色のプリーツスカートで覆われる。さらに麗しい脚線美を赤紫色のハイソックスとトップスと似たような色調のショートブーツで足元を飾る。長身の少女の身体になった一悟は後方に飛び上がると、両手は赤いリボンにショートブーツと同じ水色のハートに羽根の飾りのついたフリルの手袋が現れ、更に髪はポニーテールに結われ、結び目は水色のハートに羽根の飾りのついた赤のリボンで飾られる。両耳はリボンの飾りと同じようなイヤリングが付けられ、もみあげの毛先はくるんと丸まった。
腰には水色の宝石のついたチェーンが現れ、その中央にブレイブスプーンが付けられる。それと同時に、一悟の瞳の色はオレンジから紫色へと変化し、変身完了の合図となる。
「ピンクのマジパティ・ミルフィーユ!!!」
ハイキック、正拳突きなどを決めながら、一悟は長身の少女・ミルフィーユへと変身を遂げた。
「や…やっぱり、伝説は本当でしたっ!!!勇者さまのピンチに現れる勇者さまの能力を受け継ぐ者たち…マジパティ…」
感激するラテの言葉に、一悟はハッとした。確かに目の高さは普段より違う。だが、普段より声が高い上に、白とピンク系の衣装を見て、驚かずにはいられない。
「な…なんだよ、これーっ!!!!!」
「説明はあと!戦ってくださいっ!!!」
恥じらいを感じる一悟を尻目に、ラテはミルフィーユに戦うよう促す。
「勇者さまの能力を受け継ぐ者…マジパティ…えぇいっ!カオスイーツ、マジパティを倒しなさいっ!!!!」
ショートケーキカオスイーツは、ミルフィーユの足元に向かって攻撃をするが、ミルフィーユは咄嗟によけた。
「わわっ!!!」
攻撃を避けたミルフィーユだが、勢い余って夕焼け色に染まる木苺ヶ丘上空へと飛び上がってしまった。
「うわっ!!!飛びすぎたーっ!!!!!」
そう言いながらミルフィーユは急降下するが、ただ急降下するだけでなく、化け物相手にキックを決めようとする辺りが彼女(今は)らしい。
「ミルフィーユスクリューキーーーーーーーーーーーーーック!!!」
回転を加えた激しいキックで、ショートケーキカオスイーツは思わずみるくを白いホイップクリーム状の触手から解放してしまった。
「みるく!!!」
ミルフィーユはみるくを優しく受け止め、電柱の影に避難させた。
「ミルフィーユ!マジパティの力を使ってカオスイーツを浄化させてくださいっ!!!」
ラテの言葉に応えるかのように、ミルフィーユは右手を前に突き出し、ピンクの光から脳裏に浮かんだ武器を生成した。
「ミルフィーユグレイブ!!!」
ピンク色の棒に白銀の装飾と刃が付いた薙刀…これこそが、ミルフィーユの専用武器である。薙刀を手に取ったミルフィーユは、目の前のカオスイーツに向かって飛び上がり、薙刀を振りかざす。
「ミルフィーユパニッシュ!!!!!!!!!」
その叫びと同時に、ショートケーキカオスイーツの断末魔の叫びが響き渡る。
「アデュー♪」
カオスイーツに背を向けた状態のミルフィーユは、カオスイーツに挨拶をすると、カオスイーツは怪物の姿から本来の姿へと戻っていく…
「くそっ!!!覚えてなさい、マジパティ!!!!!私の下僕を真っ二つにした代償は必ずや…」
カオスイーツを失ったムッシュ・エクレールは、ミルフィーユにそう吐き捨てるや否や、「フッ」と音を立てつつどこかへ去っていった。
「流石ですーっ!!!」
白いマグカップに身体を入れたまま、ラテはミルフィーユの所へと駆け寄った。
「もう無我夢中だけどな…ところで、男の子の方は…?」
「ココアならあの通り…」
めちゃくちゃ不機嫌そうな顔をしながら、ラテはミルフィーユの問いに答える。彼女の指さす先には無傷のこげ茶色のマグカップに身体を入れたココアの姿がある。
「はぁ~…おっぱいちゃんが無事でよかったぁ~…」
「コ~コ~ア~~~~~~~」
ラテから放たれる殺気に、ココアは咄嗟に身の危険を感じ取った。
「何はともあれ、お前もみるくも無事でよかった。俺、千葉一悟!よろしくな!!!」
「改めまして、スイーツ界の精霊のラテです!こっちにいる変態精霊はココアと言います。」
「うわっ…さりげなくひでぇこと言うなぁ…」
ミルフィーユとスイーツ界の精霊が互いを紹介しあう光景を、あんず色のセミロングの女性が見つめる…
「千葉一悟が勇者の力を受け継いだマジパティ…ミルフィーユ…面白い事になってきました…大至急マスター達に報告せねば。」
その女性は急いで白いポルシェに乗り込むと、カフェ「ルーヴル」のある方角へ車を走らせたのだった。
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