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勇者クラフティ編
第14話「大勇者様激白!!!先代マジパティ敗北の理由」①
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8年前のスイーツ界の中心となる王国・シュガトピア王国…ある日、王宮正門前の広場に突然、勇者クラフティが変わり果てた姿で人間界から帰還した。肉体はまさしく勇者クラフティこと、ニコラス・クラフティ・ブラーヴ・シュバリエそのものであったが、精神態なき状態の彼の肉体は、石のように冷たく、彼の姿を確認に来た王国の騎士団長の兄は、声を上げずにその場に泣き崩れた。
後日、シュガトピア王国の城下町の外れにある教会…この教会が後に僧侶アンニンとなる少女・アンヌ・リン・ブランシュの実家である。
「パパ上様ーっ!国王様から…」
王国から届いた手紙を片手に、修道着姿のアンヌは父親・ブランシュ卿のいる礼拝堂の戸を開ける。そこに居たのは父親と…
「残念だが…君がそのビジョンを見てしまった以上、君の娘の運命は変えられない!!!!!」
ブランシュ卿の言葉に愕然とする、騎士団長の青年の姿だった。普段はアンヌの前ではひょうきんな顔をする青年は、赤い絨毯の上に膝をつき、そのまま上半身を前のめりに倒す。彼にとっては最悪の未来が見えてしまったのだろう…アンヌはそう確信した。
彼は長女である娘が生まれた日に突然、娘の未来を見通す力を身に着けた。その力が災いして、娘や妻、妹と衝突する事はあったものの、彼はその力を授かった事を今まで不幸だと思った事がない。
娘が幸せでいてくれるのならば…
ギモーヴカオスイーツにされていた一華が元の姿に戻り、一悟達はガレットの魔眼によって、カフェ「ルーヴル」に飛ばされてしまった。シュトーレンの能力を受け継いだマジパティ、そして魔界からやってきたマジパティ、そしてトルテの前で、ガレットは突然ある事を言い放つ。
「セーラの好きな人が判って嬉しい気持ちはあるけど…マジパティを携えた勇者は恋愛禁止っ!!!」
突然の大勇者の言葉に、一悟達は驚きを隠せなかった。
「ちょっと!!!それ…どういうこと!?」
「私達にもそんな事言わなかったのにぃ…」
「とにかく、大勇者が禁止と言ったら禁止!マジパティの強さが勇者の心によって左右される以上、恋愛感情に左右されている状態では、ブラックビターには勝てない…」
「そんな事言って…本当はあのライオンに娘を取られたのが悔しいんじゃないんですかー?」
「はいはい、どーせ「花嫁の父」です…って、人が真面目な話をしている時にふざけるなよ?キ・ジ・ト・ラ♪」
ノリツッコミをかましながら、ガレットはトラ柄の猫耳の少年の両頬を引っ張る。
「それに、勇者が恋愛禁止である以上、マジパティの恋愛もダメ!勇者とマジパティ同士が恋愛感情を抱くなんて…以ての外だ…」
大勇者の言葉に、竜の子はある事に気づく。
「お言葉ですが、勇者様…そう言わざるを得ない経緯に至ったのは、なぜですか?理由によっては我々も条件を飲まざるを得ないようですが…」
「さっきも言ったでしょ?勇者の心がマジパティの強さに影響するから、それに付け込んでブラックビターが狙いに来る…ってこと。」
「それだけですか?たったそれだけの理由で、理不尽に「恋愛禁止」と罵るのはいかがなものかと思いますが?」
ネロの質問に、ガレットは何も答えなかった。その父親の態度に、とうとうシュトーレンはしびれをきらし…
「「勇者は幸せになってはいけない」って…言いたいんでしょ?」
娘の言葉にも、ガレットは何も言い返さない。それどころか、娘の予想外の言葉に狐に顔をつままれたような顔をする。
「親父って…昔からそうだよね…事あるごとに家族巻き込んで…長い間子供たちをほったらかしにした挙句、今度は「勇者は恋愛禁止」って…いい加減にしてよ!!!!!アタシはあんたの勇者としての道具じゃないっ!!!!!」
「あ…姉御…」
シュトーレンはそのまま住居スペースへと入ってしまった。ガレットは俯いたまま何も答えない。
「これ以上聞いても無駄なようですね。娘にあんな事を言われてだんまりを続けるなんて、勇者として…いや、父親としての威厳…丸つぶれですよ?」
「と…とにかく、私達は帰るね?トルテくん…今日は残念だったけど、早まったことだけはしないで?娘さんを救えるの…あなただけだから…」
「ホレた女だろ?ぜってー泣かせんな!!!いっちー達も帰るぞ!」
勇者ガレットの能力を受け継いだマジパティ達は、一悟達と共にカフェ「ルーヴル」をあとにした。店を出ると同時に、グラッセ達は獣人化を解く。獣人化を解いたその姿は、一般的な高校生と変わらない。
帰り道を歩きながら、グラッセ達は一悟達に話をする。
「改めまして、自己紹介。私はグラッセ。普段は「倉吉イナバ」として、高等部の2年A組に在籍してます。学科は普通科です。」
「俺はボネ!普段は「根小屋虎太郎」として、高等部の2年B組に在籍してるんだ。学科は情報処理。そんでコイツは…」
「私はネロだ。普段は「根室たつき」として、高等部の2年C組に在籍している。学科は国際学科。お前達は?」
「俺は千葉一悟!中等部の2年A組だ。そして、隣にいるのが…」
「よ…米沢みるくです。同じく中等部の2年A組です!」
「僕は氷見雪斗…同じく中等部の2年A組で、生徒会書記。部活は弓道部…」
一通りの自己紹介が終わると、グラッセ達はさらに話を進める。グラッセ達は勇者・クラフティの調査のため、スイーツ界経由で人間界にやってきており、雪斗の祖父の協力の下、木苺ヶ丘にあるアパートの一室をルームシェアという形で暮らしているようだ。
後日、シュガトピア王国の城下町の外れにある教会…この教会が後に僧侶アンニンとなる少女・アンヌ・リン・ブランシュの実家である。
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ブランシュ卿の言葉に愕然とする、騎士団長の青年の姿だった。普段はアンヌの前ではひょうきんな顔をする青年は、赤い絨毯の上に膝をつき、そのまま上半身を前のめりに倒す。彼にとっては最悪の未来が見えてしまったのだろう…アンヌはそう確信した。
彼は長女である娘が生まれた日に突然、娘の未来を見通す力を身に着けた。その力が災いして、娘や妻、妹と衝突する事はあったものの、彼はその力を授かった事を今まで不幸だと思った事がない。
娘が幸せでいてくれるのならば…
ギモーヴカオスイーツにされていた一華が元の姿に戻り、一悟達はガレットの魔眼によって、カフェ「ルーヴル」に飛ばされてしまった。シュトーレンの能力を受け継いだマジパティ、そして魔界からやってきたマジパティ、そしてトルテの前で、ガレットは突然ある事を言い放つ。
「セーラの好きな人が判って嬉しい気持ちはあるけど…マジパティを携えた勇者は恋愛禁止っ!!!」
突然の大勇者の言葉に、一悟達は驚きを隠せなかった。
「ちょっと!!!それ…どういうこと!?」
「私達にもそんな事言わなかったのにぃ…」
「とにかく、大勇者が禁止と言ったら禁止!マジパティの強さが勇者の心によって左右される以上、恋愛感情に左右されている状態では、ブラックビターには勝てない…」
「そんな事言って…本当はあのライオンに娘を取られたのが悔しいんじゃないんですかー?」
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ノリツッコミをかましながら、ガレットはトラ柄の猫耳の少年の両頬を引っ張る。
「それに、勇者が恋愛禁止である以上、マジパティの恋愛もダメ!勇者とマジパティ同士が恋愛感情を抱くなんて…以ての外だ…」
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「お言葉ですが、勇者様…そう言わざるを得ない経緯に至ったのは、なぜですか?理由によっては我々も条件を飲まざるを得ないようですが…」
「さっきも言ったでしょ?勇者の心がマジパティの強さに影響するから、それに付け込んでブラックビターが狙いに来る…ってこと。」
「それだけですか?たったそれだけの理由で、理不尽に「恋愛禁止」と罵るのはいかがなものかと思いますが?」
ネロの質問に、ガレットは何も答えなかった。その父親の態度に、とうとうシュトーレンはしびれをきらし…
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娘の言葉にも、ガレットは何も言い返さない。それどころか、娘の予想外の言葉に狐に顔をつままれたような顔をする。
「親父って…昔からそうだよね…事あるごとに家族巻き込んで…長い間子供たちをほったらかしにした挙句、今度は「勇者は恋愛禁止」って…いい加減にしてよ!!!!!アタシはあんたの勇者としての道具じゃないっ!!!!!」
「あ…姉御…」
シュトーレンはそのまま住居スペースへと入ってしまった。ガレットは俯いたまま何も答えない。
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