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勇者クラフティ編
第22話「大勇者に花束を!雪斗とユキの父の日」③
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「ドォォォンッ!!!!!」
ブディングの目の前でホイップクリーム状の物体が爆発四散した。
「な、なんだ!?誰だよ、爆弾投げた奴!!!」
マカロンが辺りを見回すと、そこには青紫色のツインテールの和装少女とブルーのマジパティの姿があった。マカロンはブルーのマジパティの姿を見るや否や、表情が強張る。
「あーら、ごめんあそばせ!そこにカオスイーツがいらしたものですから、つい…」
ライスは手りゅう弾サイズの爆弾を持ちながら、余裕の笑みを浮かべている。
「2人とも、大丈夫か?」
「あ、あたしは何とか…」
「もーっ!!!こっちは全然だいじょばないーーーーっ!!!」
魔界のミルフィーユが胸とスカートを押さえながら嘆くと同時に、プディングはソルベの姿を見てあることに気づく。
「ソルベ、今回はカオスイーツを仕留めるのをお願いします!!!今…確実にカオスイーツを浄化できるのは、あなたしかないんです!!!!!」
そんなプディングの言葉に、ソルベはフッと笑い…
「そんな事、言われなくてもわかってる…なんと言っても、あのカオスイーツの正体はバスの中で昏倒した弓道部の顧問である東山先生だからな。」
ソルベの言葉によって、「会場のある秩父から高速道路経由で学校に戻るはずのバスが、なぜ道の駅で停まっている」のか、プディングは納得する事ができた。
「弓道部の名に懸けて、仕留めてくださいましっ!!!障害物はワタクシが排除いたします。」
その言葉に、プディングはカオスイーツの弱点がクリームの山の頂点であるミントの葉の中心である事を告げる。
「それなら、雪斗の命中率に委ねましょう。」
ガトーがそう言うと、ソルベアローに水色の光の弦が張られた。それをソルベが思いっきり引くと同時に、光の矢が現れる。
「ソルベシュート!!!!!」
ソルベは掛け声と同時に、矢と弦から右手を離す。
ソルベが叫んだ瞬間、カオスイーツは攻撃を振りほどこうとじたばたし始めるが、ライスとプディングの妨害によって完全に身動きが取れなくなってしまった。カオスイーツの願いも虚しく、ソルベの一点集中攻撃をそのまま受ける事となったのである。
「アデュー♪」
ソルベがウインクをしたと同時に、カオスイーツは光の粒子となり、本来の姿である東山浩一先生へと戻っていく。カオスイーツが浄化されたと同時に、魔界のミルフィーユにまとわりついたトリモチは消えてなくなり、魔界のミルフィーユは身体の自由を取り戻した。
「ふ…フンッ!ユキの人格でなくても、まともに戦えるようになったじゃないか!そこのあざとウサギは論外だけど…」
そう言いながらマカロンはフッと音を立てながらどこかへ行ってしまった。
翌日、カフェの厨房ではガレット、玉菜、トルテが注文された料理を作っている。
「今回の粉類買い占めと転売、まころんが片っ端から拡散と通報を募って来て、近いうちにはあの時のマスクみたいに転売禁止になるんじゃない?」
「あの時は、もう大混乱だったッスねぇ~…メメカリとかでトイレットペーパーも高値で…」
あの騒動で疲弊した職種の人たちが後を絶たなかっただけに、視聴者の不安を煽るしかしなかったマスコミ達に敵意が向けられた事は間違いないだろう。
玉菜は既に父の日の贈り物をしていたようで、父親の秘書曰く、とても喜んでいたようだ。一悟とみるくは住居スペースでパンをこねている最中だ。力を使う作業は一悟にとってはうってつけのようで、お互い笑顔で作業をしている。涼也は一悟の父の送迎で父親のアパートへ行き、現在はアパートでグラタンを作っている最中だ。
「カランカラン…」
「昨日はドーベルマンの子犬の引き取りの件で来られず、申し訳ありませんでしたわ。」
カフェにあずきがやってくる。あの後、東山先生は救急車で病院に運ばれ、奇跡的に回復した。東山先生は元々心臓に持病があり、大会中に発作を和らげる薬を指定された時間に飲めず、バスの中で昏倒に至ったようだ。雪斗達部員は副顧問の七条紫先生の指示で学校に戻り、弓道部の活動報告を済ませたようだ。
「ところで、雪斗は?部室の掃除のあとに来るって言ってたけど…」
「用事があるそうで、少し遅くなるとのことですわ。」
普段なら学校帰りに真っ先にカフェにくる雪斗が「用事を済ませてから来る」というのは、余程の事なのだろう。シュトーレンはあずきを席へ案内し、向かいに雪斗の席を確保する。
「カランカラン…」
あずきがカフェにやってきて10分ほどしてから、サン・ジェルマン学園中等部の夏服姿のユキがカフェにやってきた。ユキの腕には黄色いバラの花が花束になっている。
「こんにちわー!」
「あら…ユキじゃないの。」
「雪斗、お花屋さんを出た直後に、昨日の活躍聞きつけた吉田と幣原っていう元ファンクラブの子達に絡まれちゃって…しつこく「優勝おめでとうございます、ユキ様」って言うもんだから、仕方なくうまくまいて入れ替わったの。」
ユキがそう言うと、あずきは不意にイラっとする。結局あの2人は弓道部どころか「Club YUKI」に戻る事はなかった。一度はファンをやめてボロクソに批判しておきながら、活躍した途端にコロっと態度を変える…あずきはそんな2人の態度がお気に召さないようだ。
『事情を知らずにユキ様を裏切ったあの2人に、ユキ様のご活躍を褒め称える資格などなくってよ…』
現在の「Club YUKI」は、立て直したばかりではあるがそこそこのメンバーが戻ってきている。勿論、雪斗のプライベートには干渉しないという条件付きで。
「ところで、どうしたの?そのバラ…」
「んとね…大勇者様に渡そうと思って…今日、父の日でしょ?雪斗の父親は毒親だし、僕はカオスが父親みたいなものだけど、せめて感謝している相手に花を贈ろうって雪斗と決めたの。だから、マジパティとして父親的存在である大勇者様にって…」
事情を踏まえたうえで淡々と説明するユキに、勇者は「やれやれ」といった顔をしながら、父親である大勇者ガレットを厨房から呼び出す。事前に雪斗の祖父には冷斗とみかんと一緒にプレゼントを渡していたようで、雪斗の祖父は孫からのプレゼントに大喜びだったようだ。
「花束をもらったの…セーラが生まれた時以来だったなぁ…」
ガレットは花束を受け取ると、嬉しそうに涙ぐむ。
やがてカフェの営業が終わると、閉店作業を終えたカフェの中であるものが出される。
「雪斗の弓道の全国大会出場を記念して、今から勝利のタコパだーーーーーーーっ!!!!!」
カフェには涼也も瑞希、そして僧侶アンニン、ムッシュ・エクレールも一緒だ。
「あはっ!タコ焼き食べる機会がないから、タコパ楽しみー♪」
「焼き方は一昨日で覚えたから、任せな!」
「金だこのバイト経験者の俺っちも腕が鳴るっス!!!俺っちにとっておやっさんは父親っスから、気合十分っス!!!!!」
最愛の伴侶となるトルテの言葉に、シュトーレンは思わずクスっと笑ってしまう。
「ところで…セーラ、俺にすること…」
「知らん!(男声)」
勇者は父親に対してそう罵るが、彼女も彼女で住居スペースの冷蔵庫に隠しているようだ。
因みに、一悟とみるくは無事クロワッサンが焼き上がり、様子を見に来た2人に無事渡せたのは言うまでもないだろう。
ブディングの目の前でホイップクリーム状の物体が爆発四散した。
「な、なんだ!?誰だよ、爆弾投げた奴!!!」
マカロンが辺りを見回すと、そこには青紫色のツインテールの和装少女とブルーのマジパティの姿があった。マカロンはブルーのマジパティの姿を見るや否や、表情が強張る。
「あーら、ごめんあそばせ!そこにカオスイーツがいらしたものですから、つい…」
ライスは手りゅう弾サイズの爆弾を持ちながら、余裕の笑みを浮かべている。
「2人とも、大丈夫か?」
「あ、あたしは何とか…」
「もーっ!!!こっちは全然だいじょばないーーーーっ!!!」
魔界のミルフィーユが胸とスカートを押さえながら嘆くと同時に、プディングはソルベの姿を見てあることに気づく。
「ソルベ、今回はカオスイーツを仕留めるのをお願いします!!!今…確実にカオスイーツを浄化できるのは、あなたしかないんです!!!!!」
そんなプディングの言葉に、ソルベはフッと笑い…
「そんな事、言われなくてもわかってる…なんと言っても、あのカオスイーツの正体はバスの中で昏倒した弓道部の顧問である東山先生だからな。」
ソルベの言葉によって、「会場のある秩父から高速道路経由で学校に戻るはずのバスが、なぜ道の駅で停まっている」のか、プディングは納得する事ができた。
「弓道部の名に懸けて、仕留めてくださいましっ!!!障害物はワタクシが排除いたします。」
その言葉に、プディングはカオスイーツの弱点がクリームの山の頂点であるミントの葉の中心である事を告げる。
「それなら、雪斗の命中率に委ねましょう。」
ガトーがそう言うと、ソルベアローに水色の光の弦が張られた。それをソルベが思いっきり引くと同時に、光の矢が現れる。
「ソルベシュート!!!!!」
ソルベは掛け声と同時に、矢と弦から右手を離す。
ソルベが叫んだ瞬間、カオスイーツは攻撃を振りほどこうとじたばたし始めるが、ライスとプディングの妨害によって完全に身動きが取れなくなってしまった。カオスイーツの願いも虚しく、ソルベの一点集中攻撃をそのまま受ける事となったのである。
「アデュー♪」
ソルベがウインクをしたと同時に、カオスイーツは光の粒子となり、本来の姿である東山浩一先生へと戻っていく。カオスイーツが浄化されたと同時に、魔界のミルフィーユにまとわりついたトリモチは消えてなくなり、魔界のミルフィーユは身体の自由を取り戻した。
「ふ…フンッ!ユキの人格でなくても、まともに戦えるようになったじゃないか!そこのあざとウサギは論外だけど…」
そう言いながらマカロンはフッと音を立てながらどこかへ行ってしまった。
翌日、カフェの厨房ではガレット、玉菜、トルテが注文された料理を作っている。
「今回の粉類買い占めと転売、まころんが片っ端から拡散と通報を募って来て、近いうちにはあの時のマスクみたいに転売禁止になるんじゃない?」
「あの時は、もう大混乱だったッスねぇ~…メメカリとかでトイレットペーパーも高値で…」
あの騒動で疲弊した職種の人たちが後を絶たなかっただけに、視聴者の不安を煽るしかしなかったマスコミ達に敵意が向けられた事は間違いないだろう。
玉菜は既に父の日の贈り物をしていたようで、父親の秘書曰く、とても喜んでいたようだ。一悟とみるくは住居スペースでパンをこねている最中だ。力を使う作業は一悟にとってはうってつけのようで、お互い笑顔で作業をしている。涼也は一悟の父の送迎で父親のアパートへ行き、現在はアパートでグラタンを作っている最中だ。
「カランカラン…」
「昨日はドーベルマンの子犬の引き取りの件で来られず、申し訳ありませんでしたわ。」
カフェにあずきがやってくる。あの後、東山先生は救急車で病院に運ばれ、奇跡的に回復した。東山先生は元々心臓に持病があり、大会中に発作を和らげる薬を指定された時間に飲めず、バスの中で昏倒に至ったようだ。雪斗達部員は副顧問の七条紫先生の指示で学校に戻り、弓道部の活動報告を済ませたようだ。
「ところで、雪斗は?部室の掃除のあとに来るって言ってたけど…」
「用事があるそうで、少し遅くなるとのことですわ。」
普段なら学校帰りに真っ先にカフェにくる雪斗が「用事を済ませてから来る」というのは、余程の事なのだろう。シュトーレンはあずきを席へ案内し、向かいに雪斗の席を確保する。
「カランカラン…」
あずきがカフェにやってきて10分ほどしてから、サン・ジェルマン学園中等部の夏服姿のユキがカフェにやってきた。ユキの腕には黄色いバラの花が花束になっている。
「こんにちわー!」
「あら…ユキじゃないの。」
「雪斗、お花屋さんを出た直後に、昨日の活躍聞きつけた吉田と幣原っていう元ファンクラブの子達に絡まれちゃって…しつこく「優勝おめでとうございます、ユキ様」って言うもんだから、仕方なくうまくまいて入れ替わったの。」
ユキがそう言うと、あずきは不意にイラっとする。結局あの2人は弓道部どころか「Club YUKI」に戻る事はなかった。一度はファンをやめてボロクソに批判しておきながら、活躍した途端にコロっと態度を変える…あずきはそんな2人の態度がお気に召さないようだ。
『事情を知らずにユキ様を裏切ったあの2人に、ユキ様のご活躍を褒め称える資格などなくってよ…』
現在の「Club YUKI」は、立て直したばかりではあるがそこそこのメンバーが戻ってきている。勿論、雪斗のプライベートには干渉しないという条件付きで。
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「んとね…大勇者様に渡そうと思って…今日、父の日でしょ?雪斗の父親は毒親だし、僕はカオスが父親みたいなものだけど、せめて感謝している相手に花を贈ろうって雪斗と決めたの。だから、マジパティとして父親的存在である大勇者様にって…」
事情を踏まえたうえで淡々と説明するユキに、勇者は「やれやれ」といった顔をしながら、父親である大勇者ガレットを厨房から呼び出す。事前に雪斗の祖父には冷斗とみかんと一緒にプレゼントを渡していたようで、雪斗の祖父は孫からのプレゼントに大喜びだったようだ。
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ガレットは花束を受け取ると、嬉しそうに涙ぐむ。
やがてカフェの営業が終わると、閉店作業を終えたカフェの中であるものが出される。
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カフェには涼也も瑞希、そして僧侶アンニン、ムッシュ・エクレールも一緒だ。
「あはっ!タコ焼き食べる機会がないから、タコパ楽しみー♪」
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