激甘革命!マジパティ(分割版)

夜ノ森あかり

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勇者クラフティ編

第24話「まころん炎上!?お姉ちゃんは悪くない!」①

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 7月1日。瀬戌せいぬ市立図書館の駐車場にビスコッティとくずきりのカオスイーツが現れ、そこにプディングとクリームパフが対峙し、戦っている。



「今です!クリームパフ!!!カオスイーツの眉間を狙ってください!!!」

Ouiウイ!狙い打つわよ~♪」

 プディングメテオでカオスイーツの動きを封じたプディングの話を聞いたクリームパフは、さっそく精霊フォンダンを右肩に乗せてウインクをする。



「精霊の力と…」

「勇者の光を一つにあわせて…」

「バレットリロード!!!」

 フォンダンの身体が白く光るなり、フォンダンはクリームパフの持つクリームグレネードのレンコン状のシリンダーに光の銃弾を装填する。そして、クリームパフは左手でシリンダーをくるくると回転させ、狙いを定める。



「クリームバレットシャワー!!!」



 彼女の掛け声と当時に、クリームパフの人差し指は拳銃のトリガーを引く。



「インパクト!!!!!」



 銃声音と共に、クリームパフが放った無数の銃弾は、カオスイーツに全弾命中し、再びフォンダンは銃口に息を吹きかけるクリームパフの右肩に乗る。

「「アデュー♪」」

 2人のウインクと同時に、くずきりのカオスイーツは瞬く間に光の粒子となり、本来の姿を取り戻す。







 ダークミルフィーユとの出会いから1週間が過ぎ、カオスイーツも頻繁に現れるようになっていた。この手のカオスイーツは魔界のマジパティ達が受け持っていたが、ダークミルフィーユが瀬戌みなみモールで一悟いちご達と遭遇してしまった事、魔界のクリームパフの消息を掴めた事もあり、一悟達も本格的に先代マジパティにまつわる戦いの場にでる事になったのだった。



 一方、ミルフィーユとソルベは瀬戌駅南口のコンコースで僧侶アンニンと共にタピオカのカオスイーツ、そしてマカロンと対峙している。

『図書館の方もドローン飛ばして中継してるけど…大丈夫かな?』

 相変わらず、マジパティの戦闘シーンの中継は行っているようだが、今回は流石に片方でライブ中継、もう片方で収録という形となった。勿論、動画による収益を得るためである。

「くそっ…狙いが定まらねぇ…」

 カオスイーツの頭のストローから次々と放たれるタピオカの粒に、ミルフィーユとソルベは苦戦を強いられる。



「スパーーーーーーーーーーーーーーーーンッ!!!!!」



 そんな2人を見かねた本気モードの幼女姿の僧侶は飛び上がり、巨大なハリセンでカオスイーツのストローを叩き、ぐにゃぐにゃに変形させてしまった。

「バカもんっ!!!こーゆー時は、モトから絶つのがセオリーだろーがっ!!!!!」

「それなら…飛び出た奴らは…」

 そう言いながら、ソルベは長弓をバトンの要領で振り回す。



「ソルベブリザード!!!!!」



 ソルベが振り回した長弓から冷たい冷気が放たれ、タピオカの粒たちはカオスイーツの足共々凍り付いてしまった。

「サンキュー、ソルベ!いくぜ、ココア!!!」

 ミルフィーユはココアを右肩に乗せた状態でウインクする。



「精霊の力と…」

「勇者の力を一つに合わせて…」

「グレイブエクステンション!!!」

 ココアはピンクの光を纏いながら、ロボットアニメの主役機が武器を構えるような姿で立つミルフィーユが持っているピンクの長薙刀の飾り布の付け根に飛び乗る。その瞬間、ミルフィーユグレイブの刃の部分がピンクの光を放ちながら刃先が長く変形する。ミルフィーユは思いっきり地面を踏みこみ、勢いよく飛び上がる。



「ミルフィーユパニッシュ!!!!!」



 ミルフィーユは掛け声と同時に、長薙刀を振り上げる。



「ストライク!!!」



 ミルフィーユが叫んだ瞬間、長薙刀はピンクの光を放ちながらカオスイーツを頭上から一刀両断する。その太刀筋と姿は、まさしく勇者の力を受け継ぐ者に相応しい…

「アデュー♪」

 2人がウインクをしたと同時に、タピオカのカオスイーツは光の粒子となり、本来の姿へと戻っていく…



 カオスイーツを出した張本人は、戦闘の様子に気が付かないまま戦いが終わっている事に気づき…

「あ゛~~~~~~~~~~~~っ!!!図書館の方に気を取られているスキに…あぁ、今のナシナシ!編集で消さなきゃ…」

 慌てふためくマカロンの様子に、ミルフィーユ達は首をかしげる。

「と、とにかく…ロリババア僧侶共々、覚えてろよっ!!!!」

 そう言いながら、マカロンはフッと音を立てて消えてしまった。そんな敵の幹部の様子僧侶アンニンは、般若のお面を付け、怒りのオーラをまといながら眺める。







 2か所同時にカオスイーツを浄化することに成功した一悟達は、急いで今日の目的地である瀬戌市役所へと向かう。市役所の入口には既に3人の人物が一悟達を待つ。

「おっそーい!!!どれだけ時間食ったのよ…」

 シュトーレン、トルテ、そして大勇者ガレットだ。今日は、シュトーレンとトルテにとっては法律上では重要な日となるのである。



「バカな幹部とクセの強いカオスイーツの組み合わせだったんだ。みるく達は…」

 シュトーレンの文句に、アンニンはそう答え…

「もちのろん!いちごん達と再び合流するまで時間かかったけど、サクっと浄化しといたから安心して。」

 玉菜たまなは自信満々に答える。瀬戌駅と市立図書館は片道15分と距離があり、往復だけで戦闘時間よりも5倍近い時間がかかったようだ。

「まぁ、無事に合流できたことだし…早速中へ入るぞー。」

 大勇者の言葉に、一悟達は市役所の中へ入る。



 シュトーレンとトルテはまっすぐ戸籍課の窓口へと向かい、アンニンはそんな2人をスマートフォンで動画撮影する。

「7月1日…約1か月も後回しとなったが、2人は今日、新たな門出を迎える!それと、そんな2人以上に今日という日を楽しみにしている人物が約1名…」

 そう喋るアンニンは、スマートフォンをガレットの方へと向ける。ガレットはめちゃくちゃテンションが高い。

「ぴーす♪ぴーす♪」

 カメラに向かってピースをするなど、41歳の男がするような事だとは思えない。

「結婚式でも、こんなノリだと思われ…」

 撮影側は至って冷静だ。



 職員である雪斗ゆきとの母の立会いの下、必要書類と確認を進める。届け出は日付の訂正のみで、あとは特に問題はないようだ。



「これで、婚姻届は受理されました。利雄りおさん、聖奈せいなさん…本日はおめでとうございます!」



 1人の女勇者が法律上で入籍した事が認められた瞬間である。シュトーレンはトルテに抱きつき、幸せな表情を浮かべる。そんな様子を、幼馴染である僧侶アンニンはバッチリカメラに収める。



「カシャッ!!!」



 トルテが「取手とりで利雄」から「首藤しゅとう利雄」となったため、他の手続きで必要になるトルテの新たな住民票を発行した勇者達は、住民票を受け取ると、そのまま瀬戌市役所をあとにする。

「今日は祝いの席だから、今日のまかないは私に任せなさい!!!特上でいいわね?」

「「ゴチになりまーーーーーーーーーーす♪」」

 僧侶の言葉に、大勇者と玉菜がハモりながら返事をする。そんな大勇者と僧侶の勢いに押されながらも、一悟、みるく、雪斗、玉菜の4人はシュトーレンとトルテの婚姻を祝った。
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