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勇者クラフティ編
第25話「玉菜、憤慨!マカロンは2度捨てられる」③
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おおみや市と瀬戌市の境目にほど近い放送局…そこが、瀬戌テレビの本社である。本社には大勢のマスコミが「話題のミュージシャンと瀬戌テレビのアナウンサー兼タレントのスキャンダル」目当てに殺到している。その様子に、白石甘音は瀬戌テレビ向かいのビルの隙間で焦りを見せる。昨日からやまぬ父と母、そして夫からの着信、週刊文夏の記事、川島からの一方的な別れ話に、瀬戌テレビ社長と所属事務所の社長からの呼び出し…ぶりっ子キャラを突き通してきた女子アナウンサーの化けの皮がはがれてきたと言ってきてもいいだろう。
「こんな奴が大泉淳一郎の息子と結婚なんて、天変地異が起こったようなモノだわ!!!」
「アイツの妹、アイツの母校で生徒会長やってて、みんなから信頼されてるんだってさ…そのうえ後継候補!逆玉アリだな!!!」
「この間の全国模試の英語、白石甘音の妹らしい奴が1位だってよwww」
「あんなぶりっ子よりも、大泉進次郎はぶりっ子の妹と結婚すべきだったんじゃね?」
「つーか、あんな年齢でぶりっ子キャラとか痛々しいわ!!!」
甘音は元々ファンよりもアンチの方が多い部類に入る。でも、それは学生時代からの所属事務所の指示も含まれており、甘音は人気を取るためなら…と、それを了承していた。それが今回の週刊誌によるスキャンダル記事で全てが崩壊した。SNSでは甘音に対するバッシングが加速、悪意ある通報でシャベッターアカウントは凍結してしまい、ビミスタグラムにも誹謗中傷の書き込みが今でも続く…
「どうして…甘音は何も悪くないのに…」
そう自分に何度も何度も言い聞かす…「悪いのは自分ではない…みんなが悪いんだ」…と。
世界はこの白石甘音を中心に回っている…今までそう信じてきたから…
「センテンスサマー!これで堂々と不倫できるね♪」
「ハァ?なに浮かれたコト言ってんだよ!!!お前、5年前の事まで文夏砲されてんだぞ?」
甘音の近くで、昨晩の川島との会話が流される。変装もして、周囲からの聞き耳にも気を付けていたはずだった…
「5年前の子供は…どうした…」
「安心して、そんなの邪魔だからもう捨てちゃった♪」
ビルの隙間を飛び出し、片側2車線の道路を横切る。横断禁止の標識はあるが、今の甘音の視界には入っていない。けたたましく響くクラクションをかき分け、会話が流されている場所へと向かう。
「その会話は事実でしょうか?」
甘音と川島の会話を聞いた報道陣は、会話を流した張本人にマイクを向ける。黄緑色の髪にピンクのメッシュが入った中学生ほどの見た目の少年…鼻筋がどことなく、甘音にそっくりだ。
「えぇ、これは昨夜、バニーズ稀沙良駅前店で白石甘音と川島四音氏の会話を録音したものです。」
カメラのフラッシュがマカロンに集中する。マカロンは報道陣の前で週刊文夏が描いた5年前の白石甘音に関する記事が事実である事も語り、報道陣をどよめかせる。
「白石甘音に手を出した時点で、川島氏を擁護するつもりはありません。ですが、白石甘音が5年前に行ったことは悪質です!!!」
その言葉に怒りを露わにした甘音は、彼女が今までひた隠しにしてきた秘密を暴いた張本人を突き飛ばす。突き飛ばした拍子に甘音が変装としてつけていたカツラとサングラスは甘音の頭部から離れ、報道陣の前で自分が渦中の人物である事を明かしてしまう。
「白石アナです!白石アナが、今、我々の前に姿を現しました!!!」
その渦中のアナウンサーは、テレビの前では決して見せない剣幕でマカロンを睨みつける。
「みなさん、これでこの女の本性が判ったでしょう。そう…合コン、男、自分のぶりっ子キャラのために、5年前に自分が産んだ子供を廃デパートの一角に捨てた女ですから!!!」
淡々と話すマカロンに対して、甘音はマカロンに掴みかかろうとするが、マカロンは甘音の腹部目掛け、黒い光を放つ。
「あああああああああああああああああああああっ!!!!!」
黒い光を浴びた渦中の女子アナは、報道陣の前でその姿を怪物へと変えていく…
「マジパティ!!!これは僕からの宣戦布告だっ!!!!!白石甘音を浄化したくば、今すぐ瀬戌テレビ屋上に来いっ!!!!!」
………
甘音がマカロンの手によってカオスイーツにされて10分後、カフェ「ルーヴル」の前に1台のリムジンが停まり、運転席から甘音の夫・進次郎が降り、玄関へやって来る。
「進次郎さん!!どうしてここに…」
「蘭丸くんの様子を見に氷見家に行ったら、ここだって聞いて…それより…さっきの放送は見たのかい?」
いつもは落ち着きのある姉婿だが、今回ばかりは落ち着きがない。そんな彼の問いかけに、玉菜は首を横に振る。
「とにかく、ゆっくり話す時間はない。後ろに乗って!甘音が報道陣の前でカオスイーツにされたんだ!!!」
その言葉に、玉菜の表情は愕然とする。そんな玉菜の背後からは…
「カオスイーツにされたってことは、そこにお姉ちゃんがいるんでしょ!!!僕も行くっ!!!!!」
ユキが叫ぶ。その言葉を聞いた進次郎は、すぐに後部座席の扉を開ける。急いで乗り込むユキを見た玉菜も、リムジンの中へと入る。
「君たちがマジパティであるか否かは、機密情報として取り扱う!!!今は…文夏に書かれた記事の内容が事実であるのか、この目で確かめるのが先だ!!!!!」
そう叫んだ進次郎は、リムジンのハンドルを握り、エンジンをかける。そんな彼の言葉を聞いた玉菜とユキは、後部座席でブレイブスプーンを構える。
「本当に派手にやってるわ…ブラックビターの幹部となった息子に怪物にされる…何とも皮肉なものね?」
サン・ジェルマン学園食堂では、大型テレビで瀬戌テレビの様子が映し出されている。そんな様子を、仁賀保先生は注文したカレーを待ちながら見つめる。中等部は臨時休校ではあるが、中等部の教職員達は職員会議のため学校におり、高等部は休校でないため、学園食堂は開いている。
「知ってたんだ…玉菜のお姉ちゃんがマカロンの母親だって…」
「鼻の辺りが似ていたの。だから、あらかじめ採取した白石甘音の髪とマカロンの髪の毛で昨夜、DNA鑑定に回してね…そしたら。案の定よ。」
仁賀保先生はガレットに昨夜行ったDNA鑑定の結果を話す。白石甘音の髪は、稀沙良市に出かけている時に偶然取れたもので、今回それが重大な役割を果たしたようだ。
「それに、稀沙良市は私にとって庭のようなものよ?庭で密会する方が悪い!」
そう言いながら、仁賀保先生は大勇者が盛り付けたカレーを受け取り、席へ着く。大型テレビには瀬戌テレビの屋上が映し出され、そこではメレンゲ製のクッキー…アマレットのカオスイーツとマカロンに向かい合うかのように、ソルベとクリームパフが対峙する。そんな様子に、仁賀保先生はある事に気づく。
『オイオイ…あの2人、大事な存在を忘れてないか?』
仁賀保先生の違和感は即座に一悟とみるくに知れ渡り、一悟とみるくは住居スペースのトイレでブレイブスプーンを構え、それぞれミルフィーユとプディングに変身する。勿論、住居スペースのトイレを締め切って変身しているため…2人のマジパティと4人の精霊がこの中にいる時点で、密度は高い。
「密ですっ!!!」
「こんな奴が大泉淳一郎の息子と結婚なんて、天変地異が起こったようなモノだわ!!!」
「アイツの妹、アイツの母校で生徒会長やってて、みんなから信頼されてるんだってさ…そのうえ後継候補!逆玉アリだな!!!」
「この間の全国模試の英語、白石甘音の妹らしい奴が1位だってよwww」
「あんなぶりっ子よりも、大泉進次郎はぶりっ子の妹と結婚すべきだったんじゃね?」
「つーか、あんな年齢でぶりっ子キャラとか痛々しいわ!!!」
甘音は元々ファンよりもアンチの方が多い部類に入る。でも、それは学生時代からの所属事務所の指示も含まれており、甘音は人気を取るためなら…と、それを了承していた。それが今回の週刊誌によるスキャンダル記事で全てが崩壊した。SNSでは甘音に対するバッシングが加速、悪意ある通報でシャベッターアカウントは凍結してしまい、ビミスタグラムにも誹謗中傷の書き込みが今でも続く…
「どうして…甘音は何も悪くないのに…」
そう自分に何度も何度も言い聞かす…「悪いのは自分ではない…みんなが悪いんだ」…と。
世界はこの白石甘音を中心に回っている…今までそう信じてきたから…
「センテンスサマー!これで堂々と不倫できるね♪」
「ハァ?なに浮かれたコト言ってんだよ!!!お前、5年前の事まで文夏砲されてんだぞ?」
甘音の近くで、昨晩の川島との会話が流される。変装もして、周囲からの聞き耳にも気を付けていたはずだった…
「5年前の子供は…どうした…」
「安心して、そんなの邪魔だからもう捨てちゃった♪」
ビルの隙間を飛び出し、片側2車線の道路を横切る。横断禁止の標識はあるが、今の甘音の視界には入っていない。けたたましく響くクラクションをかき分け、会話が流されている場所へと向かう。
「その会話は事実でしょうか?」
甘音と川島の会話を聞いた報道陣は、会話を流した張本人にマイクを向ける。黄緑色の髪にピンクのメッシュが入った中学生ほどの見た目の少年…鼻筋がどことなく、甘音にそっくりだ。
「えぇ、これは昨夜、バニーズ稀沙良駅前店で白石甘音と川島四音氏の会話を録音したものです。」
カメラのフラッシュがマカロンに集中する。マカロンは報道陣の前で週刊文夏が描いた5年前の白石甘音に関する記事が事実である事も語り、報道陣をどよめかせる。
「白石甘音に手を出した時点で、川島氏を擁護するつもりはありません。ですが、白石甘音が5年前に行ったことは悪質です!!!」
その言葉に怒りを露わにした甘音は、彼女が今までひた隠しにしてきた秘密を暴いた張本人を突き飛ばす。突き飛ばした拍子に甘音が変装としてつけていたカツラとサングラスは甘音の頭部から離れ、報道陣の前で自分が渦中の人物である事を明かしてしまう。
「白石アナです!白石アナが、今、我々の前に姿を現しました!!!」
その渦中のアナウンサーは、テレビの前では決して見せない剣幕でマカロンを睨みつける。
「みなさん、これでこの女の本性が判ったでしょう。そう…合コン、男、自分のぶりっ子キャラのために、5年前に自分が産んだ子供を廃デパートの一角に捨てた女ですから!!!」
淡々と話すマカロンに対して、甘音はマカロンに掴みかかろうとするが、マカロンは甘音の腹部目掛け、黒い光を放つ。
「あああああああああああああああああああああっ!!!!!」
黒い光を浴びた渦中の女子アナは、報道陣の前でその姿を怪物へと変えていく…
「マジパティ!!!これは僕からの宣戦布告だっ!!!!!白石甘音を浄化したくば、今すぐ瀬戌テレビ屋上に来いっ!!!!!」
………
甘音がマカロンの手によってカオスイーツにされて10分後、カフェ「ルーヴル」の前に1台のリムジンが停まり、運転席から甘音の夫・進次郎が降り、玄関へやって来る。
「進次郎さん!!どうしてここに…」
「蘭丸くんの様子を見に氷見家に行ったら、ここだって聞いて…それより…さっきの放送は見たのかい?」
いつもは落ち着きのある姉婿だが、今回ばかりは落ち着きがない。そんな彼の問いかけに、玉菜は首を横に振る。
「とにかく、ゆっくり話す時間はない。後ろに乗って!甘音が報道陣の前でカオスイーツにされたんだ!!!」
その言葉に、玉菜の表情は愕然とする。そんな玉菜の背後からは…
「カオスイーツにされたってことは、そこにお姉ちゃんがいるんでしょ!!!僕も行くっ!!!!!」
ユキが叫ぶ。その言葉を聞いた進次郎は、すぐに後部座席の扉を開ける。急いで乗り込むユキを見た玉菜も、リムジンの中へと入る。
「君たちがマジパティであるか否かは、機密情報として取り扱う!!!今は…文夏に書かれた記事の内容が事実であるのか、この目で確かめるのが先だ!!!!!」
そう叫んだ進次郎は、リムジンのハンドルを握り、エンジンをかける。そんな彼の言葉を聞いた玉菜とユキは、後部座席でブレイブスプーンを構える。
「本当に派手にやってるわ…ブラックビターの幹部となった息子に怪物にされる…何とも皮肉なものね?」
サン・ジェルマン学園食堂では、大型テレビで瀬戌テレビの様子が映し出されている。そんな様子を、仁賀保先生は注文したカレーを待ちながら見つめる。中等部は臨時休校ではあるが、中等部の教職員達は職員会議のため学校におり、高等部は休校でないため、学園食堂は開いている。
「知ってたんだ…玉菜のお姉ちゃんがマカロンの母親だって…」
「鼻の辺りが似ていたの。だから、あらかじめ採取した白石甘音の髪とマカロンの髪の毛で昨夜、DNA鑑定に回してね…そしたら。案の定よ。」
仁賀保先生はガレットに昨夜行ったDNA鑑定の結果を話す。白石甘音の髪は、稀沙良市に出かけている時に偶然取れたもので、今回それが重大な役割を果たしたようだ。
「それに、稀沙良市は私にとって庭のようなものよ?庭で密会する方が悪い!」
そう言いながら、仁賀保先生は大勇者が盛り付けたカレーを受け取り、席へ着く。大型テレビには瀬戌テレビの屋上が映し出され、そこではメレンゲ製のクッキー…アマレットのカオスイーツとマカロンに向かい合うかのように、ソルベとクリームパフが対峙する。そんな様子に、仁賀保先生はある事に気づく。
『オイオイ…あの2人、大事な存在を忘れてないか?』
仁賀保先生の違和感は即座に一悟とみるくに知れ渡り、一悟とみるくは住居スペースのトイレでブレイブスプーンを構え、それぞれミルフィーユとプディングに変身する。勿論、住居スペースのトイレを締め切って変身しているため…2人のマジパティと4人の精霊がこの中にいる時点で、密度は高い。
「密ですっ!!!」
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