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勇者クラフティ編
第26話「廃部決定?マルチメディア部を守れ!」①
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「5年前に瀬戌市内の廃墟に男の赤ちゃんを捨てたとして、警察はタレントで、瀬戌テレビアナウンサーの白石甘音容疑者を保護責任者遺棄の容疑で逮捕しました。」
7月4日、夕方―
玉菜の姉・甘音は夫の進次郎と共に瀬戌警察署に出頭し、5年前にマカロンの媒体を産み捨てた事を認めたのだった。進次郎自身はリムジンでテレビ局に向かう際、「何があったとしても、甘音の事を信じて待っている」と豪語しており、2人は別れないだろう…と、玉菜は考える。
「進次郎さん…とてもいい人ですね…」
「ホント…バカ姉とは釣り合わない性格しているけど、進次郎さんのバカ姉に対する愛は本物よ…」
そう会話をしながら、瑞希と玉菜は並んで帰路につく。本当なら信じたくない事ではあったが、玉菜がそれを受け入れたのは、進次郎の甘音に対する真っ直ぐな気持ちがあってのものだった。玉菜は母親から帰宅を促されたので、2日ぶりに家に戻れることとなったのである。
そんな2人と入れ違いになるかのように、大荷物を包んだ風呂敷を背負った紫色の髪の少女が、カフェ「ルーヴル」の住居スペースの玄関へとやってくる。
「おぉ~…ここがガレちんが暮らしてるカフェっぺかぁ…」
少女は独特な茨城弁でそう話すと、荷物を下ろし、インターホンを押す。
「ピンポン♪ピンポン♪ピンポン♪ピンポン♪」
カフェのインターホンがけたたましく響いた10秒後、玄関からガレットがやって来て、ドアを開ける。
「「すぐ行く」の連絡から1週間後に来るんじゃねぇっ!!!!!」
どうやら、大勇者ガレットとは顔見知りのようである。
………
「えぇー…漆山マコの事だが、親御さんの再婚の都合で急遽フランスに転校することになった。」
下妻先生から漆山マコの事を聞かされた生徒達は、驚きの声を上げる。漆山マコの本当の行く末を知っている一悟達には、正直言って複雑な気持ちになる。
「あまりにも突然の事で、我々教職員達も驚きを隠せていない。だが、漆山はいずれまた…我々の前に現れる事を約束した。我々にできる事は、漆山のその言葉を信じるだけだ。」
最後の言葉で一悟の隣であるマカロンの席を挟んで廊下側に座っている中津ゆめが嗚咽する。突然親友と呼べる存在がいなくなっただけに、彼女の心の傷がいえるのは容易ではないだろう。
「米沢…中津を保健室に連れて行ってやりなさい。」
「は、はい!ゆめちゃん…肩…かしたげる…」
下妻先生にゆめの介抱を任されたみるくは、ゆめを保健室へと連れて行く。
「本来なら、漆山がいる状態で紹介すべきだったのだが、こちらも家の都合で転校が本日付けとなった者がいる。入りたまえ!」
よく見れば、今日の一悟のクラスには窓寄りに座席が1つ増えている。そんな転校生は下妻先生が教室に入るよう促しても、入って来る気配がない。
「ガラッ…」
下妻先生は教室の扉を開け、1人の紫色の髪の小さな少女の腕を引いて教室に戻って来た。彼女の頭部の左側にはお団子の状態に括られている。下妻先生は少女を黒板の前に立たせると、黒板に「土呂ひばり」と名前を書き始めた。
「本日付でこのクラスの一員となった、土呂ひばりさんだ!」
「土呂ひばりだっぺ。どうがよろすぐお願いすっぺ。」
独特な喋り方をする少女は、ニコニコと笑いながらクラスメイト達に手を振る。
「土呂は、茨城県常陸太田市からやってきたそうだ。漆山の件で困惑していると思うが、どうか土呂の事も受け入れていただきたい。」
その言葉に、他の生徒達はざわつきはじめる。
「それで、座席は…」
下妻先生は窓際の空席を指し示そうとするが…
「先生、わだすはあの茶髪のちんちゃい男子の隣がえーべ!窓っこ寄りの…」
なんと、ひばりは一悟を指さしながら下妻先生の腕を引っ張る。一悟の窓よりの隣…そこには既に松江慎司という男子生徒が座っており、自分の座席を指刺された松江は盛大にびっくりする。
「先生が決めた席だと、黒板見えにぐいんだぁ…」
その言葉に、下妻先生はため息をつき…
「松江、仕方ない…窓際の一番後ろに移ってくれ。」
松江に座席の移動を促し、一悟に対してはひばりに教科書を見せるように頼む。
「よろすぐなぁ!」
ひばりが一悟にそう声をかけながら席についたと同時に、みるくが教室に戻って来た。ゆめは授業を受けられるような精神状態ではないようだ。
「米沢、千葉一悟の隣にいるのは、転校生の土呂ひばりさんだ。あくまで教科書を見せるだけなので、彼にもわからない事があったらフォローするように。」
「は、はい…」
下妻先生はそう言うが、みるくのひばりに対する目線は厳しい。
「さ、さて…授業を始めよう。今日は昨日返却予定だった、期末テストの答案を返却する。」
「はぁ…まさかの追試かよ…」
サン・ジェルマン学園中等部では、期末試験の時に平均点より30点以下の科目が1つでもあると、追加試験を受けなければならない。一悟は今日のテスト返却で理科と数学が平均点よりも30点以下だったため、追試を受ける事となった。
「いちごん…追試くらいいいじゃないか。僕なんて、今年も補習フラグ…」
さらに、追試でも合格点以下の場合は、夏休みに補習を受ける事となる。雪斗の場合、昨年の英語の期末試験が10点。さらに、追試では英語の問題だけ0点を取るという結果で合格点に満たず、夏休みは部活の傍ら、補習に参加していたのである。
「そんなもん…自慢になんねーぞ…みるくは…」
そう言いながら、一悟は昇降口の掲示板を見る。そこには、期末試験の成績上位者の名前が張り出されており、2年生の方にはみるくの名前が7位に入っている。
「はー…これは公開処刑けー?」
その言葉に、一悟は盛大にずっこける。
「これは、成績上位者の発表で…おっ、涼也は26位か。」
「涼也は努力家ですもの。ワタクシも見習わねば…追試に嘆く暇など…ございませんわ…」
どうやら、あずきも追試のようである。3年生の方は玉菜が学年5位で、科目別では英語が1位。瑞希は10位で、科目別では国語が100点満点の1位だ。
そんな成績ではあるのに、瑞希は浮かない顔をする。
「まだ東山先生に言われた事、気にしてるの?」
どうやら、成績とは関係ないようだ。東山先生は生徒会顧問であり、生徒会役員ではない瑞希が呼び出されたのはどうやら部活関係のようだ。
「あの方がいなくなってしまったのです…先生のおっしゃる通り、廃部にすべきだとは思いますが…」
部室には、マカロンがアジトから持ってきたパソコン機材がおいてあり、瑞希はマカロンの意志を感じたのか、マルチメディア部を存続させたいようだ。
「瑞希…私だって応援したい。でも、私は生徒会もやってるし…合唱部の部長。親友としてのこれ以上のサポートは難しいわ。」
「でも…金曜日までに部員をあと4人集めないと…」
そう言いながら、瑞希はため息をつく。
現在、マルチメディア部は瑞希が所属しているだけであり、部員が5人そろっていない部活は、校則通り廃部となる。マルチメディア部は元々パソコン部として活動しており、瑞希がサン・ジェルマン学園に入学した時点でそれなりの部員がいた。そこから部員は減る一方で、瑞希が部長になってからは殆どの部員が顔を出さなくなった。4月から「マルチメディア部」に名前を変え、マカロンのコネで何人かの生徒が名前のみ所属という事にはなった。だが、先日の炎上騒動でその名義貸しをしていた生徒はマルチメディア部に退部届を提出してしまったのである。
そのうえ、マルチメディア部の顧問は先月懲戒免職処分となった佐貫先生が名ばかり顧問を受け持っていた。今の瑞希には、部員を揃えるだけではどうにもならないのである。悩む瑞希の姿に、ひばりは少々首をかしげる。
7月4日、夕方―
玉菜の姉・甘音は夫の進次郎と共に瀬戌警察署に出頭し、5年前にマカロンの媒体を産み捨てた事を認めたのだった。進次郎自身はリムジンでテレビ局に向かう際、「何があったとしても、甘音の事を信じて待っている」と豪語しており、2人は別れないだろう…と、玉菜は考える。
「進次郎さん…とてもいい人ですね…」
「ホント…バカ姉とは釣り合わない性格しているけど、進次郎さんのバカ姉に対する愛は本物よ…」
そう会話をしながら、瑞希と玉菜は並んで帰路につく。本当なら信じたくない事ではあったが、玉菜がそれを受け入れたのは、進次郎の甘音に対する真っ直ぐな気持ちがあってのものだった。玉菜は母親から帰宅を促されたので、2日ぶりに家に戻れることとなったのである。
そんな2人と入れ違いになるかのように、大荷物を包んだ風呂敷を背負った紫色の髪の少女が、カフェ「ルーヴル」の住居スペースの玄関へとやってくる。
「おぉ~…ここがガレちんが暮らしてるカフェっぺかぁ…」
少女は独特な茨城弁でそう話すと、荷物を下ろし、インターホンを押す。
「ピンポン♪ピンポン♪ピンポン♪ピンポン♪」
カフェのインターホンがけたたましく響いた10秒後、玄関からガレットがやって来て、ドアを開ける。
「「すぐ行く」の連絡から1週間後に来るんじゃねぇっ!!!!!」
どうやら、大勇者ガレットとは顔見知りのようである。
………
「えぇー…漆山マコの事だが、親御さんの再婚の都合で急遽フランスに転校することになった。」
下妻先生から漆山マコの事を聞かされた生徒達は、驚きの声を上げる。漆山マコの本当の行く末を知っている一悟達には、正直言って複雑な気持ちになる。
「あまりにも突然の事で、我々教職員達も驚きを隠せていない。だが、漆山はいずれまた…我々の前に現れる事を約束した。我々にできる事は、漆山のその言葉を信じるだけだ。」
最後の言葉で一悟の隣であるマカロンの席を挟んで廊下側に座っている中津ゆめが嗚咽する。突然親友と呼べる存在がいなくなっただけに、彼女の心の傷がいえるのは容易ではないだろう。
「米沢…中津を保健室に連れて行ってやりなさい。」
「は、はい!ゆめちゃん…肩…かしたげる…」
下妻先生にゆめの介抱を任されたみるくは、ゆめを保健室へと連れて行く。
「本来なら、漆山がいる状態で紹介すべきだったのだが、こちらも家の都合で転校が本日付けとなった者がいる。入りたまえ!」
よく見れば、今日の一悟のクラスには窓寄りに座席が1つ増えている。そんな転校生は下妻先生が教室に入るよう促しても、入って来る気配がない。
「ガラッ…」
下妻先生は教室の扉を開け、1人の紫色の髪の小さな少女の腕を引いて教室に戻って来た。彼女の頭部の左側にはお団子の状態に括られている。下妻先生は少女を黒板の前に立たせると、黒板に「土呂ひばり」と名前を書き始めた。
「本日付でこのクラスの一員となった、土呂ひばりさんだ!」
「土呂ひばりだっぺ。どうがよろすぐお願いすっぺ。」
独特な喋り方をする少女は、ニコニコと笑いながらクラスメイト達に手を振る。
「土呂は、茨城県常陸太田市からやってきたそうだ。漆山の件で困惑していると思うが、どうか土呂の事も受け入れていただきたい。」
その言葉に、他の生徒達はざわつきはじめる。
「それで、座席は…」
下妻先生は窓際の空席を指し示そうとするが…
「先生、わだすはあの茶髪のちんちゃい男子の隣がえーべ!窓っこ寄りの…」
なんと、ひばりは一悟を指さしながら下妻先生の腕を引っ張る。一悟の窓よりの隣…そこには既に松江慎司という男子生徒が座っており、自分の座席を指刺された松江は盛大にびっくりする。
「先生が決めた席だと、黒板見えにぐいんだぁ…」
その言葉に、下妻先生はため息をつき…
「松江、仕方ない…窓際の一番後ろに移ってくれ。」
松江に座席の移動を促し、一悟に対してはひばりに教科書を見せるように頼む。
「よろすぐなぁ!」
ひばりが一悟にそう声をかけながら席についたと同時に、みるくが教室に戻って来た。ゆめは授業を受けられるような精神状態ではないようだ。
「米沢、千葉一悟の隣にいるのは、転校生の土呂ひばりさんだ。あくまで教科書を見せるだけなので、彼にもわからない事があったらフォローするように。」
「は、はい…」
下妻先生はそう言うが、みるくのひばりに対する目線は厳しい。
「さ、さて…授業を始めよう。今日は昨日返却予定だった、期末テストの答案を返却する。」
「はぁ…まさかの追試かよ…」
サン・ジェルマン学園中等部では、期末試験の時に平均点より30点以下の科目が1つでもあると、追加試験を受けなければならない。一悟は今日のテスト返却で理科と数学が平均点よりも30点以下だったため、追試を受ける事となった。
「いちごん…追試くらいいいじゃないか。僕なんて、今年も補習フラグ…」
さらに、追試でも合格点以下の場合は、夏休みに補習を受ける事となる。雪斗の場合、昨年の英語の期末試験が10点。さらに、追試では英語の問題だけ0点を取るという結果で合格点に満たず、夏休みは部活の傍ら、補習に参加していたのである。
「そんなもん…自慢になんねーぞ…みるくは…」
そう言いながら、一悟は昇降口の掲示板を見る。そこには、期末試験の成績上位者の名前が張り出されており、2年生の方にはみるくの名前が7位に入っている。
「はー…これは公開処刑けー?」
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そんな成績ではあるのに、瑞希は浮かない顔をする。
「まだ東山先生に言われた事、気にしてるの?」
どうやら、成績とは関係ないようだ。東山先生は生徒会顧問であり、生徒会役員ではない瑞希が呼び出されたのはどうやら部活関係のようだ。
「あの方がいなくなってしまったのです…先生のおっしゃる通り、廃部にすべきだとは思いますが…」
部室には、マカロンがアジトから持ってきたパソコン機材がおいてあり、瑞希はマカロンの意志を感じたのか、マルチメディア部を存続させたいようだ。
「瑞希…私だって応援したい。でも、私は生徒会もやってるし…合唱部の部長。親友としてのこれ以上のサポートは難しいわ。」
「でも…金曜日までに部員をあと4人集めないと…」
そう言いながら、瑞希はため息をつく。
現在、マルチメディア部は瑞希が所属しているだけであり、部員が5人そろっていない部活は、校則通り廃部となる。マルチメディア部は元々パソコン部として活動しており、瑞希がサン・ジェルマン学園に入学した時点でそれなりの部員がいた。そこから部員は減る一方で、瑞希が部長になってからは殆どの部員が顔を出さなくなった。4月から「マルチメディア部」に名前を変え、マカロンのコネで何人かの生徒が名前のみ所属という事にはなった。だが、先日の炎上騒動でその名義貸しをしていた生徒はマルチメディア部に退部届を提出してしまったのである。
そのうえ、マルチメディア部の顧問は先月懲戒免職処分となった佐貫先生が名ばかり顧問を受け持っていた。今の瑞希には、部員を揃えるだけではどうにもならないのである。悩む瑞希の姿に、ひばりは少々首をかしげる。
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