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勇者クラフティ編
第29話「甦る記憶…木津先生と波乱の終業式!」③
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木津先生が藍本有馬である事が判明して5日後の早朝…もう1週間もカオスイーツが姿を現していない。あれから一悟は元気を取り戻し、カフェに頻繁に顔を出すようになった。僧侶アンニンも土曜日の早朝に目を覚まし、僧侶としても養護教諭としても仕事に没頭している。氷川台友菓に至っては、無事に祖父母と再会。幸いにも姉夫婦がおおみや市で暮らしている事もあり、話し合いの末にサン・ジェルマン学園高等部に転校するという話が決まったようだ。今日は、中等部も高等部も終業式である。
「何だよ…あれ…」
曇天の空とサン・ジェルマン学園上空にうごめく巨大な黒いもや…端から見ても、不吉な予感を感じざるを得ない雰囲気だ。カオスの気配を察知した勇者親子は、トルテの運転で学校へ向かい、一悟達と合流する。
「あれが…カオスです…」
そう言いながら、瑞希は苦虫をかみつぶしたような表情をする。
「でも…様子が違う…あんな稲妻、出した事…ないもん…」
「50年もカオスに仕えていた私でも、初めてです…こんな様子…」
かつて「ブラックビター」にいたユキと瑞希ですら初めてのカオスの様子…それは、まるで勇者とマジパティ達への宣戦布告のよう…
「行くぞ、マジパティ!!!セーラは、ブレイブディメンションだ!」
そう言いながら大勇者ガレットは大剣を構え、真紅の甲冑姿へと変わり、勇者シュトーレンはイヤリングの宝石を光らせようとするが…
「バチッ…」
突然イヤリングから火花が飛び散り、勇者シュトーレンのイヤリングは瞬く間に石化し、地面に落ちてしまう。
「そ、そんな…ブレイブディメンションが…使えない…」
その様子を見た瑞希は何を思いついたのか、登校する生徒達の元へと走り出す。
「先生や生徒達の避難誘導は、まかせてくださいっ!!!行きましょう、涼也!」
「はいっ!!!」
「ここなも、瑞希たちを手伝ってちょうだい!できるわね?」
僧侶アンニンの言葉に、ここなは頷き、スケッチブックと油性ペンを携え、瑞希たちのあとに続く。ここなはブレイブスプーンを持たぬまま解放されたため、変身ができないからだ。
「「「「「「「「「マジパティ・スイート・トランスフォーム!!!!!」」」」」」」」」
ピンク、黄色、水色、紫の光の柱が、まるでカオスが作り出した曇天の空をぶち抜くような勢いで立ち上がり、9人のマジパティが大勇者ガレットの背後に立ち並ぶ。
「「ピンクのマジパティ・ミルフィーユ!!!」」
「「黄色のマジパティ・プディング!!!」」
「「「ブルーのマジパティ・ソルベ!!!」」」
「「白銀のマジパティ・クリームパフ!!!」」
「「「「スイート…」」」」
「「「「「レボリューション!!!」」」」」
「「「「「「「「「マジパティ!!!!!」」」」」」」」」
最後は9人でハモった。対峙するマジパティと勇者の存在に気づいたカオスは、グラウンドに雷を落とし、カオスイーツに満たないスイーツ・カオスジャンク達を生み出した。
外部から金属が擦れ合う音、光がぶつかる音が響き渡る…あれからどれほどの時間が経過したのだろうか…勇者クラフティは精神体のままダークミルフィーユを抱いたまま外の景色を見つめる。
「…!?」
外からは、9人のマジパティと兄である大勇者ガレットが、カオスジャンク達と戦っている。その中には、自分のマジパティであるソルベも含まれていた。
「ニコル…私達、どうなってしまうの…」
不安な表情をするダークミルフィーユだが、勇者クラフティは彼女の前でにっと笑う。
「明日香…俺の…家族…いや、俺の兄さんに会ってくれないか?」
勇者の言葉に、ダークミルフィーユは満面の笑みで頷く。
「だから…明日香、俺に力をかしてくれ!!!俺が2度とカオスに屈しないように!!!!!」
クラフティがそう叫んだ刹那、ダークミルフィーユの姿はみるみるうちに本来の姿である先代ミルフィーユの姿に戻っていく…
黒いもやの中で光が暴走しはじめ、カオスジャンク達の数はマジパティ達の力でみるみるうちに減っていく。そんな中で、大勇者ガレットは黒いもやの中から黄色い光が落ちていく様子に気づき、黄色い光を空中でキャッチする。
「これは…ブレイブスプーン…」
そんな彼の背後に、カオスジャンクが飛び掛かり…
「シュパッ…」
大勇者に飛び掛かろうとしたカオスジャンクは、1本の大剣によって真っ二つとなった。
「よそ見するなんて…親父らしくないわよ!」
そこには、白を基調とした甲冑に長い髪を肩の上で一つにまとめた女勇者の姿…
「我が娘ながら、よく言ってくれるよ…。みんな、勇者クラフティはあの黒いもやの中だっ!!!引きずり出すぞ!!!!!」
大勇者の言葉に、遠距離攻撃ができるマジパティ達は一斉に黒いもやに攻撃を仕掛け、2人のミルフィーユはクリームパフが作り出した足場にぴょんぴょんと飛び移り、ミルフィーユグレイブで黒いもやを斬りつける。
「「ミルフィーユパニッシュ!!!!!」」
2人のミルフィーユは、咄嗟に黒いもやに閉じ込められた勇者クラフティと先代のミルフィーユに手を伸ばし、2人を外の世界へと引きずり出す。
「あなたは…一悟…?」
「やっぱり、あすちゃんが勇者クラフティのミルフィーユだったんだな…」
一悟がそう言うと、先代のミルフィーユもとい、千葉明日香は優しく微笑む。
「グオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオッ」
ミルフィーユ達が勇者クラフティと、先代のミルフィーユを解放した刹那、カオスのうめき声が響く。
「もう俺は貴様には屈しない!!!もう…俺は兄さん相手に勝つことだけにこだわらない。俺の大切な人を守るために…」
勇者クラフティはそう言いながら、先代ミルフィーユの肩を寄せるが…
「ゴォッ…」
突然突風が吹き出し、ガレットとシュトーレンは大剣を、僧侶アンニンは杖を地面に突き刺し、難を逃れるが、勇者クラフティとマジパティ達は突風にあおられ、先代ミルフィーユ以外のマジパティは全員グラウンドのフェンスに激突し、全員元の姿に戻ってしまった。一悟達の近くには、9つのブレイブスプーンが散乱する。
「なんて…圧倒的な…力…」
「みんな…怪我はない?」
玉菜がマジパティ達の安否を確認しようとした刹那、一悟を目掛けて黒いもやが、まるで大きな口を開けるかのように襲い掛かる。
「いっくん!!!」
「ミルフィーユパニッシュ!!!」
一悟の目の前で、ミルフィーユの姿の明日香が黒いもやを一刀両断する。
「一悟、ケガがなくてよかったわ…」
そう言いながら、ツインテールのミルフィーユは一悟に手を差し出すが…
「明日香、後ろっ!!!」
突然、黒いもやがツインテールのミルフィーユの背中を殴り、一悟の目の前で勇者クラフティの力を受け継いだマジパティは、瞬く間にコスチュームがピンクのバスタオルを巻いたような姿にかわり、ツインテールも一瞬にして解けてしまった。
「やはり、兄に対する憎悪だけではこの程度か…」
その言葉に、勇者クラフティは苦虫を噛み潰したような顔をする。
「カオス…貴様…」
「貴様は用済みだ!大人しく我に身を委ねていればよいものを…」
そう言いながら、カオスは黒いもやの姿のまま、半分以上変身が解けてしまったミルフィーユを持ち上げ、再び黒いもやの中へ取り込んでしまう。
「この女は私のものだ。貴様らには決して渡さぬ!!!」
そう言いながら、カオスは千葉明日香を黒いもやの中へ取り込んだまま、どこかへ消えてしまった。カオスの黒いもやが消えた途端、曇天の空は一瞬にして青空へ変わるが…
「くそっ…」
精神体のままの勇者は、愛する者を失った怒りを、地面にぶつけるしかなかった。
「おにぃ…」
シュトーレンはそう言いながらクラフティに近寄ろうとするが、父親であるガレットに止められる。
「セーラ…今は、そっとしといてやれ…」
そんな3人の勇者に、一悟達はどうする事もできず、途方に暮れる。そんなマジパティと勇者の様子を、黒いジャージ姿の男が、まるで養豚場の豚を見るような目で見つめる。
「何だよ…あれ…」
曇天の空とサン・ジェルマン学園上空にうごめく巨大な黒いもや…端から見ても、不吉な予感を感じざるを得ない雰囲気だ。カオスの気配を察知した勇者親子は、トルテの運転で学校へ向かい、一悟達と合流する。
「あれが…カオスです…」
そう言いながら、瑞希は苦虫をかみつぶしたような表情をする。
「でも…様子が違う…あんな稲妻、出した事…ないもん…」
「50年もカオスに仕えていた私でも、初めてです…こんな様子…」
かつて「ブラックビター」にいたユキと瑞希ですら初めてのカオスの様子…それは、まるで勇者とマジパティ達への宣戦布告のよう…
「行くぞ、マジパティ!!!セーラは、ブレイブディメンションだ!」
そう言いながら大勇者ガレットは大剣を構え、真紅の甲冑姿へと変わり、勇者シュトーレンはイヤリングの宝石を光らせようとするが…
「バチッ…」
突然イヤリングから火花が飛び散り、勇者シュトーレンのイヤリングは瞬く間に石化し、地面に落ちてしまう。
「そ、そんな…ブレイブディメンションが…使えない…」
その様子を見た瑞希は何を思いついたのか、登校する生徒達の元へと走り出す。
「先生や生徒達の避難誘導は、まかせてくださいっ!!!行きましょう、涼也!」
「はいっ!!!」
「ここなも、瑞希たちを手伝ってちょうだい!できるわね?」
僧侶アンニンの言葉に、ここなは頷き、スケッチブックと油性ペンを携え、瑞希たちのあとに続く。ここなはブレイブスプーンを持たぬまま解放されたため、変身ができないからだ。
「「「「「「「「「マジパティ・スイート・トランスフォーム!!!!!」」」」」」」」」
ピンク、黄色、水色、紫の光の柱が、まるでカオスが作り出した曇天の空をぶち抜くような勢いで立ち上がり、9人のマジパティが大勇者ガレットの背後に立ち並ぶ。
「「ピンクのマジパティ・ミルフィーユ!!!」」
「「黄色のマジパティ・プディング!!!」」
「「「ブルーのマジパティ・ソルベ!!!」」」
「「白銀のマジパティ・クリームパフ!!!」」
「「「「スイート…」」」」
「「「「「レボリューション!!!」」」」」
「「「「「「「「「マジパティ!!!!!」」」」」」」」」
最後は9人でハモった。対峙するマジパティと勇者の存在に気づいたカオスは、グラウンドに雷を落とし、カオスイーツに満たないスイーツ・カオスジャンク達を生み出した。
外部から金属が擦れ合う音、光がぶつかる音が響き渡る…あれからどれほどの時間が経過したのだろうか…勇者クラフティは精神体のままダークミルフィーユを抱いたまま外の景色を見つめる。
「…!?」
外からは、9人のマジパティと兄である大勇者ガレットが、カオスジャンク達と戦っている。その中には、自分のマジパティであるソルベも含まれていた。
「ニコル…私達、どうなってしまうの…」
不安な表情をするダークミルフィーユだが、勇者クラフティは彼女の前でにっと笑う。
「明日香…俺の…家族…いや、俺の兄さんに会ってくれないか?」
勇者の言葉に、ダークミルフィーユは満面の笑みで頷く。
「だから…明日香、俺に力をかしてくれ!!!俺が2度とカオスに屈しないように!!!!!」
クラフティがそう叫んだ刹那、ダークミルフィーユの姿はみるみるうちに本来の姿である先代ミルフィーユの姿に戻っていく…
黒いもやの中で光が暴走しはじめ、カオスジャンク達の数はマジパティ達の力でみるみるうちに減っていく。そんな中で、大勇者ガレットは黒いもやの中から黄色い光が落ちていく様子に気づき、黄色い光を空中でキャッチする。
「これは…ブレイブスプーン…」
そんな彼の背後に、カオスジャンクが飛び掛かり…
「シュパッ…」
大勇者に飛び掛かろうとしたカオスジャンクは、1本の大剣によって真っ二つとなった。
「よそ見するなんて…親父らしくないわよ!」
そこには、白を基調とした甲冑に長い髪を肩の上で一つにまとめた女勇者の姿…
「我が娘ながら、よく言ってくれるよ…。みんな、勇者クラフティはあの黒いもやの中だっ!!!引きずり出すぞ!!!!!」
大勇者の言葉に、遠距離攻撃ができるマジパティ達は一斉に黒いもやに攻撃を仕掛け、2人のミルフィーユはクリームパフが作り出した足場にぴょんぴょんと飛び移り、ミルフィーユグレイブで黒いもやを斬りつける。
「「ミルフィーユパニッシュ!!!!!」」
2人のミルフィーユは、咄嗟に黒いもやに閉じ込められた勇者クラフティと先代のミルフィーユに手を伸ばし、2人を外の世界へと引きずり出す。
「あなたは…一悟…?」
「やっぱり、あすちゃんが勇者クラフティのミルフィーユだったんだな…」
一悟がそう言うと、先代のミルフィーユもとい、千葉明日香は優しく微笑む。
「グオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオッ」
ミルフィーユ達が勇者クラフティと、先代のミルフィーユを解放した刹那、カオスのうめき声が響く。
「もう俺は貴様には屈しない!!!もう…俺は兄さん相手に勝つことだけにこだわらない。俺の大切な人を守るために…」
勇者クラフティはそう言いながら、先代ミルフィーユの肩を寄せるが…
「ゴォッ…」
突然突風が吹き出し、ガレットとシュトーレンは大剣を、僧侶アンニンは杖を地面に突き刺し、難を逃れるが、勇者クラフティとマジパティ達は突風にあおられ、先代ミルフィーユ以外のマジパティは全員グラウンドのフェンスに激突し、全員元の姿に戻ってしまった。一悟達の近くには、9つのブレイブスプーンが散乱する。
「なんて…圧倒的な…力…」
「みんな…怪我はない?」
玉菜がマジパティ達の安否を確認しようとした刹那、一悟を目掛けて黒いもやが、まるで大きな口を開けるかのように襲い掛かる。
「いっくん!!!」
「ミルフィーユパニッシュ!!!」
一悟の目の前で、ミルフィーユの姿の明日香が黒いもやを一刀両断する。
「一悟、ケガがなくてよかったわ…」
そう言いながら、ツインテールのミルフィーユは一悟に手を差し出すが…
「明日香、後ろっ!!!」
突然、黒いもやがツインテールのミルフィーユの背中を殴り、一悟の目の前で勇者クラフティの力を受け継いだマジパティは、瞬く間にコスチュームがピンクのバスタオルを巻いたような姿にかわり、ツインテールも一瞬にして解けてしまった。
「やはり、兄に対する憎悪だけではこの程度か…」
その言葉に、勇者クラフティは苦虫を噛み潰したような顔をする。
「カオス…貴様…」
「貴様は用済みだ!大人しく我に身を委ねていればよいものを…」
そう言いながら、カオスは黒いもやの姿のまま、半分以上変身が解けてしまったミルフィーユを持ち上げ、再び黒いもやの中へ取り込んでしまう。
「この女は私のものだ。貴様らには決して渡さぬ!!!」
そう言いながら、カオスは千葉明日香を黒いもやの中へ取り込んだまま、どこかへ消えてしまった。カオスの黒いもやが消えた途端、曇天の空は一瞬にして青空へ変わるが…
「くそっ…」
精神体のままの勇者は、愛する者を失った怒りを、地面にぶつけるしかなかった。
「おにぃ…」
シュトーレンはそう言いながらクラフティに近寄ろうとするが、父親であるガレットに止められる。
「セーラ…今は、そっとしといてやれ…」
そんな3人の勇者に、一悟達はどうする事もできず、途方に暮れる。そんなマジパティと勇者の様子を、黒いジャージ姿の男が、まるで養豚場の豚を見るような目で見つめる。
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