激甘革命!マジパティ(分割版)

夜ノ森あかり

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レインボーポット編

第36話「女豹の罠!狙われた一悟とみるくの恋心!!!」⑥

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 そんな彼女の前に現れたのは、虚ろな表情のまま、右腕全体に豹のような痣を携えた一悟だった。一悟は目の前に幼馴染がいる事に気づいているのか否か、突然みるくに飛び掛かった。
「プディング!!!!!」
 みるくはとっさに避けるが、一悟は再びみるくに飛び掛かろうとする。
「プディングミラージュ!!!」
 一悟の攻撃をかわすみるくだが、一悟はまたみるくに飛び掛かる。そんな攻防戦がラテの目の前で繰り広げられるが…

「ドゴッ…」

「かはっ…」
 一悟のパンチがみるくの腹部に直撃し、みるくは数歩ほど後退する。みるくは腹部を押さえながら再び攻撃をかわそうとするが、一悟の拳を本気で受けたみるくの身体がよろめき、再び攻撃を受けてしまう。
「みるく、私も加勢…」
「ダメッ!!!」
 加勢しようとする精霊を、みるくが再び立ち上がりながら静止する。

「僧侶様と約束したんです…絶対にいっくんを助け出すって…だから、余計な手出しは無用です。」

 みるくはラテにそう言うと、再びみるくに飛び掛かろうとする一悟の前でプディングワンドを置き、両手を大きく広げた。

「来なさいっ!!!勇者の愛は、決して混沌の力に屈しませんっ!!!!!」

 そう言い放つみるくに飛び掛かる一悟だが、みるくはそんな一悟を優しく受け止める。一悟の右手はみるみるうちに豹のような腕に化け、みるくの背中に爪を立てようとするが…

「どっしぇーーーーーーーーーーーーーーーーー!!!」

 みるくは一悟に抱き着いたまま、そのまま優しくお互いの唇を重ね合わせたのだった。その様子に、ラテは顔全体を真っ赤に染め上げ、両手で顔を覆ってしまった。

「みる…く…」

 一悟の表情は瞬く間に戻り、右腕も豹の腕から人間の腕へと戻った。そんな一悟の前でみるくは全身を震わせ、右手を振り上げ…

「バシッ!!!!!」

マジパティの姿のまま、みるくの平手打ちが一悟の左頬に炸裂した。
「バカバカバカバカッ!!!いっくんのバカッ!あたしよりも…明日香さんと一緒に戦う方が大事なの?あたしよりも…まなちゃんと一緒にゲームする方が大事なの?こんなに傍にいるのに…なんで…あたしの事は後回しなの?あたしって、いっくんにとって何なの?」
 大粒の涙をこぼしながら、何度も何度も小突いてくるみるくに、一悟はたじろぐしかできなかった。
「あたし…今までいっくんに守られてばかりだった…正直、そんな自分を変えたくって…いっくんを守りたくって…あたしはマジパティになった…それが、いっくんと一緒に戦っていくうちに、段々といっくんを1人の人として意識するようになってた。」

 やっと一悟にぶつける事ができた本音…この調子で、長年温めてきた想いを伝えられる…

「あたし、もう…「いっくんの幼馴染」でとどまりたくないの!!!大好きなの…いっくんの事が…好きで好きで…たまらないの…」

 突然の幼馴染の告白に、一悟はどう答えていいのかわからず、はぐらかそうとするが…
「どこのどなたでしたかね~?みるくがラブレターもらった時、「俺のみるくに色目使いやがって」なんて怒ったのは…」
 ラテの言葉に、一悟の身体がぎくりと動く。
「そういえば、ココアがこんな寝言言ってたって聞きましたねぇー…「毎朝、みるくが作った味噌汁飲みてぇ」…とか。」
 精霊の確信を突くような発言に、一悟は思わず顔全体を茹で蛸のように真っ赤に染め上げてしまった。

「ず、ずっと一緒で当たり前…だって思ってて…その…どう言葉にしていいのか分かんねぇけど…俺、やっぱりみるくがそばにいねぇと…ダメなんだ。空手も…お前が応援してくれねぇと、全然成果でなくって…」

 恋愛感情に全くと言っていいほど疎い男子中学生の、精一杯の返答に、みるくはにっこりと微笑む。
「それって…最初から、あたしの事「好き」だって事でしょ?」
 幼馴染の問いかけに、一悟は再び顔全体を茹で蛸のように真っ赤に染め上げた刹那、みるくとラテの全身が黄色い光に包まれ、光の中から黄色い葉っぱと同じ色の宝石が生み出された。
「こ…これは、この間のソルベの時と同じ…」
 みるくの全身のダメージは何事もなかったかのように回復し、宝石はブレイブスプーンの隣に寄り添うように装着された。

黄色い葉っぱに反応したのか、突然一悟達の近くにレインボーポットが現れ、ティーポットと共にシュトーレンが現れる。着替えている途中だったのか、今の女勇者の姿は黒とエメラルドグリーンを基調とした下着に、黒いオーバーニーソックス姿だ。
「みるく…やっと、言えたわね?上出来よ!!!」
 そう言いながら、女勇者はティーポットの蓋を開け、黄色い葉っぱはポットの中に入り込む。ポットの底から黄色の光がまるで水のように湧き上がり、マジパティの紋章に女の勇者の横顔をかたどったレリーフが黄色の光を放つ。
「2人のお互いを想う気持ちが、「愛のリーフ」を呼び寄せた…だから、絶対にその手を離しちゃダメよ?」
「で、でも…勇者様…その恰好…」
 みるくに今の姿をつっこまれるや否や、女勇者は慌てて両手で柔らかくて豊満な2つの双丘を隠す。

「せっかくシャワー浴びたばっかりなのにぃ~…親父、なんとかしてーっ!!!」
 シュトーレンはそう言うが…



「何度も何度も魔眼でセーラを呼び戻そうとしてんのに、全然反応がねぇ…」

 娘をカフェに呼び戻そうと、額に第3の眼を開眼させた大勇者だが、今回は難航しているようだ。
「ピロリロリン♪」
 突然大勇者のLIGNEりーにゅ通話の通知音が響き、大勇者が通話に応じると…
「兄さん、もしかして魔眼使ってない?」
「セーラが僧侶ちゃんのいる場所に飛ばされたらしくってさぁ…それに、今の恰好が恰好だから、呼び戻そうとしてんだけど…」
「ごめん!今、俺…ブレイブディメンション使ってて、俺のブレイブメダルが兄さんの魔眼の光を弾いちゃってるんだ。」
 弟からの衝撃的な事実を聞いた大勇者は、思いっきりずっこけた。
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