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レインボーポット編
第39話「大勇者の危機!!!カルマン少年と勇者モンブラン」④
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大勇者ガレットが彩聖会瀬戌病院の救急外来で目を覚ます10分ほど前に遡る。カルマン少年は息をきらしながら大剣を抱えつつ、広大な敷地の中へと入ろうとしている。少年が見た事すらない遊具の数々に大きな建物…そこは木苺ヶ丘小学校で、一悟とみるく、そして玉菜が卒業した母校であり、現在は雪斗の弟の冷斗、妹のみかん、そして玉菜の弟の蘭丸が通っている。今日の木苺ヶ丘小学校はグラウンドで冷斗と蘭丸が所属している小学生フットサルチームがおおみや市の小学校と練習試合で使用しており、体育館では木苺ヶ丘小学校の金管クラブがコンクールに向けて練習中である。カルマン少年は金網の大きな穴を見つけると、大剣を金網にぶつからないように抱きしめ、上手く敷地内に入り込んだ。それと同時に、シュトーレンもカルマン少年が木苺ヶ丘小学校のグラウンドに侵入していくのを見つけた。
「子供が入れる程度の大きさか…」
少年が入った金網の穴の大きさを知ったシュトーレンは迂回を余儀なくされ、正門側へと回ろうとした。
その時だった。
「「蘭丸君っ!!!!!」」
突然グラウンド全体が怪しげな光を放ち、下級生達の誘導のために逃げ遅れた蘭丸が瑞希と友菓を含む保護者達と下級生達の前でみるみるうちにスイーツの怪物へと姿を変えてしまった。
「カオスイーツ!!!?」
小学生が紫の練り飴のカオスイーツ化する光景を目の当たりにしたシュトーレンは、アクセサリー化した自身の大剣がついたネックレスを外し、大剣を元の大きさに戻した。そして、装飾のインカローズに触れると、パステルグリーンのサマーニットワンピース姿から白と金色を基調とした甲冑姿へと変わり、髪もアップスタイルに結い上げられる。閉ざされた裏門に上手く飛び乗った女勇者は、急いでカオスイーツの元へ駆けつける。
「ひ、ひぃっ…」
自分と同じ年齢ぐらいの小学生が化け物の姿へ変わっていくのを目の当たりにしたカルマン少年は、プールの真横で思わず腰を抜かしてしまい、黒いフードを被った女豹にその姿を見られてしまった。
「おや…見かけない坊やだね?こんな所で大きな剣なんて持って…」
怪しさしか感じないその姿に、カルマン少年は逃げようにも、まるで金縛りにあったかのように逃げる事ができない。
「それにその顔立ち…あの憎き勇者と似ている…そうだねぇ…まずは坊やを抹殺とでもいこうか…」
女豹の言葉に呼応するかのように、ヒタムが持つ杖の先端の黒い水晶が黒い稲光をバチバチと放つ。
思わず少年の脳裏にフラッシュバックする、悲しき光景…目の前の女豹は、まさしく祖母を殺した王族の使いと目つきが似ている…冷徹で氷のような冷たい瞳…
「死ねぇっ!!!カルマン・ガレット・ブラーヴ・シュヴァリエっ!!!!!」
叫びと共に、女豹は黒い稲光を放つ杖を空高く振り上げるが…
「シュバッ…」
女豹に襲われかけた少年の目の前で、白い光が女豹を真っ二つに切り裂き、その光の中から白と金を基調とした甲冑姿の女勇者が現れた。
「あなた、自分のおばあちゃんから何を学んだのかしら?闇雲に動くだけでは、カオスには勝てないわ!!!」
「あ、あんた…勇者…だったのか?」
今、少年の目の前にいる女勇者の姿…髪を肩より上に結い上げ、膝上丈のスカートを着用している事以外は、殆ど勇者の時の祖母と瓜二つだ。
「そうよ…あなたのいる世界より未来の…ね?だから、一緒に来て話を聞い…」
「グォンッ!!!!!」
まるで勇者のセリフを遮るかのように、紫の練り飴のカオスイーツは勇者をがんじがらめにからめとり、瞬く間に自身の身体に引き寄せてしまった。その衝撃で女勇者の持っていた大剣は落ち、さらに結い上げた髪は解け、カルマン少年の前で炎のような真紅のロングヘアーをなびかせる。
「うぐっ…」
カオスイーツに動きを封じられた勇者の真横に、黒いボンテージ姿の女豹が現れる。どうやら女勇者に斬られたと同時に、マントを脱ぎ捨てたようだ。
「そう言えば、カルマン・ガレット・ブラーヴ・シュヴァリエには娘がいたって聞いたねぇ…その憎き目つき…まさに彼そっくりだ…」
女豹の言葉にカルマン少年は先ほどの女勇者の言葉と、大賢者の言葉を思い出す。女勇者は「少年のいる世界より未来の勇者」だと言っていた。自分のいる世界が未来の世界であると言うのなら、大賢者が言っていた「29年前の勇者ガレット」が自分であるというのもつじつまが合う。そして、練り飴のカオスイーツに捕まった女勇者は…
「俺の…娘…?」
見れば見るほど、彼女は自分の祖母と似ている…その答えが少年の脳裏の中で繋がった刹那、少年は足を震わせながらも立ち上がる…
「うっ…ぐっ…」
カオスイーツからの締め付けで、甲冑に亀裂が少しずつ入り始め、マントと黒いインナースーツに至っては、カオスイーツの糖分で腐食し、女勇者は徐々にその素肌を露わにしつつあった。
「フハハハハハ!!!親子揃って、このヒタム様にたてつくからさ!!!!!」
苦しむ女勇者の真横で、女豹は狂ったように笑いだす。
「子供が入れる程度の大きさか…」
少年が入った金網の穴の大きさを知ったシュトーレンは迂回を余儀なくされ、正門側へと回ろうとした。
その時だった。
「「蘭丸君っ!!!!!」」
突然グラウンド全体が怪しげな光を放ち、下級生達の誘導のために逃げ遅れた蘭丸が瑞希と友菓を含む保護者達と下級生達の前でみるみるうちにスイーツの怪物へと姿を変えてしまった。
「カオスイーツ!!!?」
小学生が紫の練り飴のカオスイーツ化する光景を目の当たりにしたシュトーレンは、アクセサリー化した自身の大剣がついたネックレスを外し、大剣を元の大きさに戻した。そして、装飾のインカローズに触れると、パステルグリーンのサマーニットワンピース姿から白と金色を基調とした甲冑姿へと変わり、髪もアップスタイルに結い上げられる。閉ざされた裏門に上手く飛び乗った女勇者は、急いでカオスイーツの元へ駆けつける。
「ひ、ひぃっ…」
自分と同じ年齢ぐらいの小学生が化け物の姿へ変わっていくのを目の当たりにしたカルマン少年は、プールの真横で思わず腰を抜かしてしまい、黒いフードを被った女豹にその姿を見られてしまった。
「おや…見かけない坊やだね?こんな所で大きな剣なんて持って…」
怪しさしか感じないその姿に、カルマン少年は逃げようにも、まるで金縛りにあったかのように逃げる事ができない。
「それにその顔立ち…あの憎き勇者と似ている…そうだねぇ…まずは坊やを抹殺とでもいこうか…」
女豹の言葉に呼応するかのように、ヒタムが持つ杖の先端の黒い水晶が黒い稲光をバチバチと放つ。
思わず少年の脳裏にフラッシュバックする、悲しき光景…目の前の女豹は、まさしく祖母を殺した王族の使いと目つきが似ている…冷徹で氷のような冷たい瞳…
「死ねぇっ!!!カルマン・ガレット・ブラーヴ・シュヴァリエっ!!!!!」
叫びと共に、女豹は黒い稲光を放つ杖を空高く振り上げるが…
「シュバッ…」
女豹に襲われかけた少年の目の前で、白い光が女豹を真っ二つに切り裂き、その光の中から白と金を基調とした甲冑姿の女勇者が現れた。
「あなた、自分のおばあちゃんから何を学んだのかしら?闇雲に動くだけでは、カオスには勝てないわ!!!」
「あ、あんた…勇者…だったのか?」
今、少年の目の前にいる女勇者の姿…髪を肩より上に結い上げ、膝上丈のスカートを着用している事以外は、殆ど勇者の時の祖母と瓜二つだ。
「そうよ…あなたのいる世界より未来の…ね?だから、一緒に来て話を聞い…」
「グォンッ!!!!!」
まるで勇者のセリフを遮るかのように、紫の練り飴のカオスイーツは勇者をがんじがらめにからめとり、瞬く間に自身の身体に引き寄せてしまった。その衝撃で女勇者の持っていた大剣は落ち、さらに結い上げた髪は解け、カルマン少年の前で炎のような真紅のロングヘアーをなびかせる。
「うぐっ…」
カオスイーツに動きを封じられた勇者の真横に、黒いボンテージ姿の女豹が現れる。どうやら女勇者に斬られたと同時に、マントを脱ぎ捨てたようだ。
「そう言えば、カルマン・ガレット・ブラーヴ・シュヴァリエには娘がいたって聞いたねぇ…その憎き目つき…まさに彼そっくりだ…」
女豹の言葉にカルマン少年は先ほどの女勇者の言葉と、大賢者の言葉を思い出す。女勇者は「少年のいる世界より未来の勇者」だと言っていた。自分のいる世界が未来の世界であると言うのなら、大賢者が言っていた「29年前の勇者ガレット」が自分であるというのもつじつまが合う。そして、練り飴のカオスイーツに捕まった女勇者は…
「俺の…娘…?」
見れば見るほど、彼女は自分の祖母と似ている…その答えが少年の脳裏の中で繋がった刹那、少年は足を震わせながらも立ち上がる…
「うっ…ぐっ…」
カオスイーツからの締め付けで、甲冑に亀裂が少しずつ入り始め、マントと黒いインナースーツに至っては、カオスイーツの糖分で腐食し、女勇者は徐々にその素肌を露わにしつつあった。
「フハハハハハ!!!親子揃って、このヒタム様にたてつくからさ!!!!!」
苦しむ女勇者の真横で、女豹は狂ったように笑いだす。
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