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レインボーポット編
第41話「嵐を呼ぶ結婚式!絆が生み出すブレイブフォーム!!!」⑪
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混沌の魔女ヒタムとの戦いから一夜が明け、シュトーレンはフラールジャルダン瀬戌の一室で新たなる門出を今か、今かと待ちわびている。純白のウェディングドレスに、白銀に煌めくティアラに、肩よりも上でまとめられた炎のような真紅の髪…その姿は、勇者ではなくれっきとした1人の花嫁だ。
「コン…」
突然窓に木の実が軽くぶつかる音が響き、シュトーレンが窓を開けると、そこにいたのは夫ではなく…
「昨日はありがとな…」
炎のような真紅の髪ではあるが、歴戦を勝ち抜いたにしては、少々物足りなさそうな少年は、4人の精霊と共に女勇者の部屋をのぞき込む。
「別にいいわよ…食事くらい…それで、自分のマジパティ達はどうしたのかしら?」
「食事のあと、そのまま1999年12月の魔界に帰ったよ。俺もそろそろスイーツ界へ帰る…だから、こいつらと帰る前に、お前に会いに来たんだ。」
若かりし頃の父親がそう言うと、精霊達は1人ずつ女の勇者にメッセージを伝える。
「お綺麗ですね…勇者シュトーレン…」
「今度は、スイーツ界で会いましょ?」
「お幸せに…」
「お美しい…今すぐにでも飛び込みたいくら…ぐふっ!!!」
最後の最後で、白いマグカップに身体を入れた男の精霊がムードをブチ壊しにしてしまい、オレンジ色の蜜壺に身体を入れた女の精霊にゲンコツを浴びせられた。
「あとでこの助平懲らしめておきますから、ご安心を。」
白いシュガーポットに身体を入れた男の精霊がそう言うと、女の勇者はクスりと笑う。
「未来の自分には会わなくていいの?」
「やめとく…ていうよりも俺は今、未来の俺よりもセレーネに会いたくて仕方ねぇんだ♪」
その言葉に、女の勇者はおおいに納得する。
「そろそろ1999年12月のスイーツ界に繋がる…最後に、お前の真名を聞いてもいいか?勇者シュトーレン…」
過去の父親との別れが近づく…そんな彼に、シュトーレンは笑顔で答える。
「「セーラ」よ…「セーラ・シュトーレン・クラージュ・シュヴァリエ」!」
男の勇者と精霊達の頭上に広がる時空と空間のひずみ…女の勇者の真名をしっかりと聞き取った男の勇者は、女の勇者に笑顔で手を振る。
「覚えとくよ、セーラ…勇者の姿も凛としていたけど、その姿…一番綺麗だよ!!!まるで世界一幸せな花嫁さんだ!!!!」
そう叫んだ男の勇者は、精霊達と共に跳び上がって時空と空間のひずみに入ると、1999年12月のスイーツ界へと帰って行った…勇者と4人の精霊を飲み込んだ時空と空間のひずみは、段々と小さくなり、やがて女の勇者の前で消えてしまった。
「ガチャッ…」
まるで過去の自分と入れ替わったかのように、現代の父親が花婿と一緒に花嫁勇者のいる部屋に入る。そんな2人の背後には、花嫁の弟と妹がいる。
「お姉ちゃん…さらに綺麗になっちゃって…」
「ありがと♪マリーもライスが見立てたドレス、よく似合ってるわ…」
妹の言葉に、シュトーレンは微笑みながら話す。淡いエメラルドグリーンで膝上丈のパーティードレス姿を姉に褒められ、マリアは無邪気に笑いだす。
「エレナおばさんの時は王家側が一方的すぎてムカついたから、どんな様子だったか記憶に残ってないけど、姉さん…俺、姉さんの結婚式は歳をとっても忘れないと思う。」
「それなら、妹の時も忘れないでよね?」
いかにも弟らしい言葉には、少し釘を刺しておくのがいかにも彼女らしい…そんな3人の子供達を見て、大勇者は安堵の表情を浮かべる。
「多分、マリーは一生望めないよ?」
「お兄ちゃんってば、ひっどーいっ!!!」
息子が呆れた表情で話す言葉に対し、大勇者ガレットは思わず子供達に見つからないように「ぶっ」と噴出したのは、言うまでもない。
「セーラ…どのセーラも、俺っちにとっては特別っス…でも、今のセーラは俺っちにとって、最強無敵の嫁さんっスよ。」
夫の言葉に、シュトーレンは思わず自分自身に施した化粧が崩れそうになるほど笑いそうになる。
「もう、トルテってば…ほめ過ぎなんだから!!!」
やがて、挙式が始まる時間となる。牧師の合図でトルテが勇者クラフティとマリアとアラン、僧侶と賢者の末裔達、大勇者ガレットのマジパティ達、勇者クラフティのマジパティ達、勇者シュトーレンのマジパティ達に見守られながら、祭壇の前へと赴く。トルテは元々捨て子であったため、新郎席には僧侶の末裔と賢者の末裔、魔界のマジパティ達が新郎側の人間として並ぶ。
「ねぇ…親父…これからのアタシの未来って見えるの?」
花嫁となった娘の思いがけない言葉に、ガレットは一瞬、驚いた表情をするものの、これから向かうバージンロードを見つめながら話す。
「見えるさ…トルテとその間に生まれた子供達と、仲睦まじく幸せに暮らす未来が…」
「どんな子なのかもわかるの?」
「さぁな?いつ、お前の息子か娘が生まれたってわかったら…予定調和で面白くねぇだろ?俺だって、どんな孫が生まれて来るのか期待してぇもん…」
その言葉に、シュトーレンは「親父はもう長女である自分の未来を見通せなくなった」事を察した。彼女にとって、それは寂しく感じる個所もあるが、「見える」という先ほどの父親としての勘が入り混じった優しい嘘が、「これでよかったんだ」と彼女を安心させる。
「勇者として俺と肩を並べるお前も、ばあさんに似て凛としていたけど…今のお前は、まるで母さんと一緒にいるみたいだ。世界一幸せな花嫁さんだよ!」
「新婦入場!!!」
牧師の合図と共に扉が開き、花嫁とその父親となった勇者親子はユリの花に囲まれた白いバージンロードを歩く。花嫁のドレスの裾を、花嫁のいとこのカレンが持ち、さらにその後ろで賢者の娘の聖子と翔子が花びらを撒いていく…
「コン…」
突然窓に木の実が軽くぶつかる音が響き、シュトーレンが窓を開けると、そこにいたのは夫ではなく…
「昨日はありがとな…」
炎のような真紅の髪ではあるが、歴戦を勝ち抜いたにしては、少々物足りなさそうな少年は、4人の精霊と共に女勇者の部屋をのぞき込む。
「別にいいわよ…食事くらい…それで、自分のマジパティ達はどうしたのかしら?」
「食事のあと、そのまま1999年12月の魔界に帰ったよ。俺もそろそろスイーツ界へ帰る…だから、こいつらと帰る前に、お前に会いに来たんだ。」
若かりし頃の父親がそう言うと、精霊達は1人ずつ女の勇者にメッセージを伝える。
「お綺麗ですね…勇者シュトーレン…」
「今度は、スイーツ界で会いましょ?」
「お幸せに…」
「お美しい…今すぐにでも飛び込みたいくら…ぐふっ!!!」
最後の最後で、白いマグカップに身体を入れた男の精霊がムードをブチ壊しにしてしまい、オレンジ色の蜜壺に身体を入れた女の精霊にゲンコツを浴びせられた。
「あとでこの助平懲らしめておきますから、ご安心を。」
白いシュガーポットに身体を入れた男の精霊がそう言うと、女の勇者はクスりと笑う。
「未来の自分には会わなくていいの?」
「やめとく…ていうよりも俺は今、未来の俺よりもセレーネに会いたくて仕方ねぇんだ♪」
その言葉に、女の勇者はおおいに納得する。
「そろそろ1999年12月のスイーツ界に繋がる…最後に、お前の真名を聞いてもいいか?勇者シュトーレン…」
過去の父親との別れが近づく…そんな彼に、シュトーレンは笑顔で答える。
「「セーラ」よ…「セーラ・シュトーレン・クラージュ・シュヴァリエ」!」
男の勇者と精霊達の頭上に広がる時空と空間のひずみ…女の勇者の真名をしっかりと聞き取った男の勇者は、女の勇者に笑顔で手を振る。
「覚えとくよ、セーラ…勇者の姿も凛としていたけど、その姿…一番綺麗だよ!!!まるで世界一幸せな花嫁さんだ!!!!」
そう叫んだ男の勇者は、精霊達と共に跳び上がって時空と空間のひずみに入ると、1999年12月のスイーツ界へと帰って行った…勇者と4人の精霊を飲み込んだ時空と空間のひずみは、段々と小さくなり、やがて女の勇者の前で消えてしまった。
「ガチャッ…」
まるで過去の自分と入れ替わったかのように、現代の父親が花婿と一緒に花嫁勇者のいる部屋に入る。そんな2人の背後には、花嫁の弟と妹がいる。
「お姉ちゃん…さらに綺麗になっちゃって…」
「ありがと♪マリーもライスが見立てたドレス、よく似合ってるわ…」
妹の言葉に、シュトーレンは微笑みながら話す。淡いエメラルドグリーンで膝上丈のパーティードレス姿を姉に褒められ、マリアは無邪気に笑いだす。
「エレナおばさんの時は王家側が一方的すぎてムカついたから、どんな様子だったか記憶に残ってないけど、姉さん…俺、姉さんの結婚式は歳をとっても忘れないと思う。」
「それなら、妹の時も忘れないでよね?」
いかにも弟らしい言葉には、少し釘を刺しておくのがいかにも彼女らしい…そんな3人の子供達を見て、大勇者は安堵の表情を浮かべる。
「多分、マリーは一生望めないよ?」
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息子が呆れた表情で話す言葉に対し、大勇者ガレットは思わず子供達に見つからないように「ぶっ」と噴出したのは、言うまでもない。
「セーラ…どのセーラも、俺っちにとっては特別っス…でも、今のセーラは俺っちにとって、最強無敵の嫁さんっスよ。」
夫の言葉に、シュトーレンは思わず自分自身に施した化粧が崩れそうになるほど笑いそうになる。
「もう、トルテってば…ほめ過ぎなんだから!!!」
やがて、挙式が始まる時間となる。牧師の合図でトルテが勇者クラフティとマリアとアラン、僧侶と賢者の末裔達、大勇者ガレットのマジパティ達、勇者クラフティのマジパティ達、勇者シュトーレンのマジパティ達に見守られながら、祭壇の前へと赴く。トルテは元々捨て子であったため、新郎席には僧侶の末裔と賢者の末裔、魔界のマジパティ達が新郎側の人間として並ぶ。
「ねぇ…親父…これからのアタシの未来って見えるの?」
花嫁となった娘の思いがけない言葉に、ガレットは一瞬、驚いた表情をするものの、これから向かうバージンロードを見つめながら話す。
「見えるさ…トルテとその間に生まれた子供達と、仲睦まじく幸せに暮らす未来が…」
「どんな子なのかもわかるの?」
「さぁな?いつ、お前の息子か娘が生まれたってわかったら…予定調和で面白くねぇだろ?俺だって、どんな孫が生まれて来るのか期待してぇもん…」
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「新婦入場!!!」
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