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激甘革命編
第42話「前代未聞!?ドラマのオーディションは命がけ!」②
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勇者一家が家族会議中の中、マジパティの方でも身に覚えのないオーディションに通った者達が現れてしまったのである。その者は、カフェの前を掃き掃除している明日香の前で、瑞希と対峙している。
「玉菜もでしたか…」
「えぇ…一体どうして、こんな事が起こったのか…こっちが知りたいくらいよ!」
カフェの入口付近で話す2人の手には、マリアに届いた封書と同じクリーム色の封書が1通ずつ…そんな2人と明日香の所へ、1体のアンドロイドが合流した。キョーコせかんどである。
「案の定…明日香さん、大勇者様と話をさせていただけますか?玉菜さんも瑞希さんもご一緒にどうぞ…」
キョーコせかんどがやってきた事で、トルテ、アラン、明日香は夕方の開店準備を再開し、2階のリビングには大勇者ガレットとその長女と次女、キョーコせかんど、玉菜、瑞希がテーブルを囲む。
「単刀直入に申し上げます!サン・ジェルマン学園のデータ管理システムが、何者かにハッキングされました!!!」
アンドロイドの言葉に、リビングにいる者全員がどよめいた。
「私が稀沙良市役所直属のアンドロイドと連携して確認しましたところ、高等部及び中等部の女子生徒全員のデータにアクセスした形跡があり、そのアクセス元が番組制作会社のパソコンからだったのです。」
「「番組制作会社!?」」
勇者親子が目の前で驚く中、キョーコせかんどはマリアのオーディションの通知に記されている制作会社「薬師川エンターテイメント」を指さした。
「解析の結果、ハッキングしたパソコンは「薬師川エンターテイメント」のパソコンである事が判りました。それに、マリアさん達に応募した覚えのないオーディションの通知と、最近この制作会社が宣伝している年明けの単発テレビドラマの募集内容…これで、辻褄が合います。」
オーディションの募集対象を確認してみる。そこには、事故で両親を亡くした主人公の小学生を支える近所に住む美容院の娘役…しかも、その娘は10代で歌が上手いという設定だ。主人公は現在売れっ子子役タレントのなのかぜちゃんもとい、会津菜風。亡くなった父親役が椎名元哉…みるくの父親だ。美容院の主人役が高瀬一誠…これは端から見れば、話題性の高いドラマのようだ。
「オーディションの日時は、来週の水曜日の夕方…瀬戌市民文化会館大ホール…」
淡々と読み上げる日程に、マリアと玉菜がガタッと立ち上がった。
「私、その日はテニス部の活動日なんだけど?」
「私も、その日は合唱部の練習があるのよ!その後は家族との会食の予約も入ってるし…冗談じゃないわ!!!」
テニス部顧問から期待されているマリアに、全国大会を控えた玉菜…そんな彼女達にとって、オーディションを受ける暇などないも同然だ。2人の訴えも虚しく、瑞希が読み上げた注意事項には…
「オーディションを欠席の場合、キャンセル料を審査1回ごとに2万円を頂きます。」
「学生にオーディション促しといて、このキャンセル料はぼったくりではありませんかっ!!!!!冗談じゃありませんっ!!!」
今度は瑞希が怒りを露わにした。
「親父…」
「あぁ…」
長女の言葉に大勇者はうんと頷き、長女と共に次女の肩をぽんと叩き…
「「マリー…このオーディション、全力で挑んできなさい…」」
かくしてマリア、玉菜、瑞希の3人は単発ドラマのオーディションを受ける事になったのだった。その後、なんとユキの方もおおみや市のアニメイトで買い物中に蛸島から声をかけられ、彼女もオーディションを受ける事になったのである。この他にここなとトロール、そして一悟の姉の所にも通知が来ており、みるく、友菓に関しては親族に芸能人がいる事を知っている者が関係者内にいたようで、2人の親族の所属事務所からの圧力を回避した事で事なきを得た。グラッセ、ネロの方は通知すら来なかったようで、2人は同時に落胆していた。
やがてオーディション当日を迎えたものの…
「誰が小学生だぁ!!!いじやけっぺよ!!!!!(誰が小学生よ!!!腹立つわね!!!!!)」
トロールとここなは受付のスタッフから小学生と間違えられ、即座に不合格となってしまったのだった。(キャンセル料付き)そんなトロールの隣では、ここなが「万死に値する」という文字が書かれたスケッチブックのページを開いている。
審査内容はステージ上での特技を披露する事で、一悟の姉は瓦を割り、瑞希はステージ上で芋版を掘り、玉菜はテコンドーを生かしたキックダンスを披露し、ユキは「名探偵コニャン」のオープニングで使用されたパラパラを踊り、順番はマリアへと回る…
「♪~」
客席で「犬に変身するんじゃないか」と身構えていた父親と姉ではあったが、マリアが披露したのは父親が姉の結婚式で歌った「勇者のバラード(作詞、作曲:大勇者ガレット)」を、歌詞を改変して歌ったのである。その歌声は客席にいる者達全員を魅了し、歌い終えた時は、客席の殆どが拍手に包まれたのだった。
審査は即日で決まり、最終審査にコマを進めた5人のうち、マジパティ関係者はユキ、玉菜、マリアの3人であった。最終審査は日曜日に東京にある有明テニスの森公園の敷地内で行われることになった。そんな次女のオーディションを見届けた大勇者はやっと蛸島を捕まえる事に成功し、何で次女をドラマのオーディションに通したのか問い詰めたところ…
「グラビアがダメなら、特番ドラマならいいですよね?薬師川さんが丁度役柄にピッタリな10代の女の子探していたので…」
その一言に、大勇者は開いた口が塞がらなかった。流石にあとが引けなくなった事を察した2人の勇者は、僧侶のアンドロイドに番組制作会社の異変などがないか調べるよう依頼した。その背景には、出演者で、今回のオーディションの審査員であるみるくの父親から「薬師川エンターテイメント」の異様な成長ぶりに対する違和感を聞いたからであった。
薬師川エンターテイメントに関しては、バラエティ番組の捏造を皮肉るような演出をする事が多い事に定評がある他、毎年8月に放送される巨大特番のドラマ制作も承っており、そのドラマのつくりに関しても、あまりいい評価を得ていないようだ。一方はバイクと温泉が趣味の勇者と、もう一方は今年の春にフランスから戻って来たばかりの勇者である2人にとって、芸能関係の話題には疎いも同然で、そんなテレビ番組制作会社の悪い噂など知る由もないのである。
「玉菜もでしたか…」
「えぇ…一体どうして、こんな事が起こったのか…こっちが知りたいくらいよ!」
カフェの入口付近で話す2人の手には、マリアに届いた封書と同じクリーム色の封書が1通ずつ…そんな2人と明日香の所へ、1体のアンドロイドが合流した。キョーコせかんどである。
「案の定…明日香さん、大勇者様と話をさせていただけますか?玉菜さんも瑞希さんもご一緒にどうぞ…」
キョーコせかんどがやってきた事で、トルテ、アラン、明日香は夕方の開店準備を再開し、2階のリビングには大勇者ガレットとその長女と次女、キョーコせかんど、玉菜、瑞希がテーブルを囲む。
「単刀直入に申し上げます!サン・ジェルマン学園のデータ管理システムが、何者かにハッキングされました!!!」
アンドロイドの言葉に、リビングにいる者全員がどよめいた。
「私が稀沙良市役所直属のアンドロイドと連携して確認しましたところ、高等部及び中等部の女子生徒全員のデータにアクセスした形跡があり、そのアクセス元が番組制作会社のパソコンからだったのです。」
「「番組制作会社!?」」
勇者親子が目の前で驚く中、キョーコせかんどはマリアのオーディションの通知に記されている制作会社「薬師川エンターテイメント」を指さした。
「解析の結果、ハッキングしたパソコンは「薬師川エンターテイメント」のパソコンである事が判りました。それに、マリアさん達に応募した覚えのないオーディションの通知と、最近この制作会社が宣伝している年明けの単発テレビドラマの募集内容…これで、辻褄が合います。」
オーディションの募集対象を確認してみる。そこには、事故で両親を亡くした主人公の小学生を支える近所に住む美容院の娘役…しかも、その娘は10代で歌が上手いという設定だ。主人公は現在売れっ子子役タレントのなのかぜちゃんもとい、会津菜風。亡くなった父親役が椎名元哉…みるくの父親だ。美容院の主人役が高瀬一誠…これは端から見れば、話題性の高いドラマのようだ。
「オーディションの日時は、来週の水曜日の夕方…瀬戌市民文化会館大ホール…」
淡々と読み上げる日程に、マリアと玉菜がガタッと立ち上がった。
「私、その日はテニス部の活動日なんだけど?」
「私も、その日は合唱部の練習があるのよ!その後は家族との会食の予約も入ってるし…冗談じゃないわ!!!」
テニス部顧問から期待されているマリアに、全国大会を控えた玉菜…そんな彼女達にとって、オーディションを受ける暇などないも同然だ。2人の訴えも虚しく、瑞希が読み上げた注意事項には…
「オーディションを欠席の場合、キャンセル料を審査1回ごとに2万円を頂きます。」
「学生にオーディション促しといて、このキャンセル料はぼったくりではありませんかっ!!!!!冗談じゃありませんっ!!!」
今度は瑞希が怒りを露わにした。
「親父…」
「あぁ…」
長女の言葉に大勇者はうんと頷き、長女と共に次女の肩をぽんと叩き…
「「マリー…このオーディション、全力で挑んできなさい…」」
かくしてマリア、玉菜、瑞希の3人は単発ドラマのオーディションを受ける事になったのだった。その後、なんとユキの方もおおみや市のアニメイトで買い物中に蛸島から声をかけられ、彼女もオーディションを受ける事になったのである。この他にここなとトロール、そして一悟の姉の所にも通知が来ており、みるく、友菓に関しては親族に芸能人がいる事を知っている者が関係者内にいたようで、2人の親族の所属事務所からの圧力を回避した事で事なきを得た。グラッセ、ネロの方は通知すら来なかったようで、2人は同時に落胆していた。
やがてオーディション当日を迎えたものの…
「誰が小学生だぁ!!!いじやけっぺよ!!!!!(誰が小学生よ!!!腹立つわね!!!!!)」
トロールとここなは受付のスタッフから小学生と間違えられ、即座に不合格となってしまったのだった。(キャンセル料付き)そんなトロールの隣では、ここなが「万死に値する」という文字が書かれたスケッチブックのページを開いている。
審査内容はステージ上での特技を披露する事で、一悟の姉は瓦を割り、瑞希はステージ上で芋版を掘り、玉菜はテコンドーを生かしたキックダンスを披露し、ユキは「名探偵コニャン」のオープニングで使用されたパラパラを踊り、順番はマリアへと回る…
「♪~」
客席で「犬に変身するんじゃないか」と身構えていた父親と姉ではあったが、マリアが披露したのは父親が姉の結婚式で歌った「勇者のバラード(作詞、作曲:大勇者ガレット)」を、歌詞を改変して歌ったのである。その歌声は客席にいる者達全員を魅了し、歌い終えた時は、客席の殆どが拍手に包まれたのだった。
審査は即日で決まり、最終審査にコマを進めた5人のうち、マジパティ関係者はユキ、玉菜、マリアの3人であった。最終審査は日曜日に東京にある有明テニスの森公園の敷地内で行われることになった。そんな次女のオーディションを見届けた大勇者はやっと蛸島を捕まえる事に成功し、何で次女をドラマのオーディションに通したのか問い詰めたところ…
「グラビアがダメなら、特番ドラマならいいですよね?薬師川さんが丁度役柄にピッタリな10代の女の子探していたので…」
その一言に、大勇者は開いた口が塞がらなかった。流石にあとが引けなくなった事を察した2人の勇者は、僧侶のアンドロイドに番組制作会社の異変などがないか調べるよう依頼した。その背景には、出演者で、今回のオーディションの審査員であるみるくの父親から「薬師川エンターテイメント」の異様な成長ぶりに対する違和感を聞いたからであった。
薬師川エンターテイメントに関しては、バラエティ番組の捏造を皮肉るような演出をする事が多い事に定評がある他、毎年8月に放送される巨大特番のドラマ制作も承っており、そのドラマのつくりに関しても、あまりいい評価を得ていないようだ。一方はバイクと温泉が趣味の勇者と、もう一方は今年の春にフランスから戻って来たばかりの勇者である2人にとって、芸能関係の話題には疎いも同然で、そんなテレビ番組制作会社の悪い噂など知る由もないのである。
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