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激甘革命編
第45話「ワガママ王女登場!勇者親子、破綻の危機…」⑧
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「もうワケわかんなくなってきたぜ…マリーが停学になるわ、僧侶様が王女様叩いて謹慎になるわ、勇者様はあのLIGNEのあとから音信不通だし…」
昨日の騒動から一夜が明け、一悟達はどんよりとした表情で登校中だ。特にリカの転倒の被害に遭った一悟の様子は、まるでイヤイヤ登校しているような状態だ。
「ただでさえ、マジパティの事で忙しいのに…ここで、赤間さんが合流なんてしたら…」
「みるく…噂をすれば…」
トロールの言葉にみるくが振り向くと、そこには転倒したリカの下敷きとなった一悟の姿…
「赤間さんっ!!!ホントのホントにいい加減にしてくださいっ!!!!!」
リカに悪気はない…本当に悪気はない…多分。
「コレでよし…と。一悟もとんだ災難ね?」
中等部の保健室にて、明日香が一悟に応急処置を施す。本日より仁賀保先生が不在ではあるが、鍵は職員室にあるため、鍵があれば保健室での治療は可能だ。明日香は通信課程の登校日で、登校中にリカの巻き添えを食らっている一悟を見つけたらしく、咄嗟に合流したようだ。
「ありがとうございます、明日香さん…そういえば昨夜、マリーは…」
「あーちゃ…じゃなかった、木津先生のマンションに行ったみたい。ウチには来なかったわ…」
一悟の額に貼った冷えピタの剝離フィルムを片付けながら、明日香は答える。
「でも、私達が思っている以上にマリーと大勇者様はこじれてた。家出の理由が、王女を殴った事を叱られたからじゃなくて、セーラの事ばかり構うのが気に入らない…って。」
その言葉に、一悟は勇者モンブランのミルフィーユこと、姫路若葉の事を思い出す。彼女は一悟の母方の祖母である娘・森野一葉と折り合いが悪く、娘と和解を決意した時には、既に娘は亡くなっていた…一悟が女の姿で面会した時の言葉が、それを証明していた。
『人間関係って…一度こじれると、簡単に直らねぇんだよな…』
一悟の応急処置を終えた明日香は、そのまま高等部へと向かい、一悟達は教室へと入った。ホームルームで仁賀保先生の謹慎の話が伝えられ、一悟のクラス全体に落胆の声が響く。生徒の人気が高い先生だけに、猶更だ。問題の王女は国王の命令が下ったらしく、登校していないようだ。
「それから黒部と氷見は本日、風邪で休むと連絡が入った。季節の変わり目で体調を崩しやすい…体調管理には気を付けたまえ!」
その言葉に、一悟とみるくは勇者シュトーレンの事を思い出す。昨夜から彼女へのLIGNEに「既読」が付かず、今はどうしているのか分からない。そんな一悟達の違和感はまだ続く…
………
「中等部養護教諭・仁賀保杏子教諭及び、高等部国際学科1年・首藤まりあの昨日の謹慎及び停学処分内容ですが、これらを全て撤回と致します!!!繰り返します。中等部養護教諭・仁賀保杏子教諭の謹慎及び、国際学科1年・首藤まりあの停学処分は、全て撤回!明日より出勤、通学を許可致します!!!」
昼休みの緊急放送に、一悟達は唖然とする。昨日決まった処分が翌日に撤回され、なかった事にされる…確かに2人はヴィルマンド王国の王女を殴った事に間違いはない。それなのに、どうしてこんなにも早くお咎めなし扱いをされるのか…一悟達はそれを奇妙に感じた。
「国王からの要請…だろうな。」
「「「国王からの要請!?」」」
「あぁ…ヴィルマンド王国は現在、シオン・オーギュスト・ヴィルマンド…綾音・アズマリア・ヴィルマンドの兄が齢26にして、国の長を務めている。」
驚く2人に、ここなはヴィルマンド王国の国王と綾音の血縁関係について説明する。今日は珍しくここなが食堂に来ており、一悟達はここな達と同じテーブルに座っている。
「それに、9年前よね?前国王夫妻が、大統領の側近に銃で撃たれたの…」
当時の大統領側近・ムンバイ大牟田による9年前の夏の銃撃事件は、日本でも衝撃が走った事件で、それがきっかけでヴィルマンド王国でクーデターが発生。100人近い犠牲者が出てしまい、その犠牲者のうち、9人が日本人だった。
「あの事件は、今でもインターポールが調べているくらい、謎が多すぎる。赤間夫妻までもが、なぜムンバイ大牟田の凶弾に倒れねばならなかったのか…それに、現国王の弟・レオン・アルフォンソの死亡説…」
そう言いながら、ここなはカレーを口に運ぶ。赤間夫妻はここなの父親が金城不動産の社長だった頃に支援していたらしく、ここなも赤間夫妻の事はよく知っている。
「ところで、友菓は?」
「ホームルーム中に、「この中に、件の王女の言動を録画、もしくは録音していた者はおらぬか」…と、国王の側近に連れ出された。来賓室で割といい待遇受けてるって、パソコン室から戻って来るボネから聞いた。」
その発言に、みるくと明日香はゾッとする。2人はどうやら、国王によって友菓が口封じをされる事を予想したようだ。
「で、でも…口封じなら…どうして処分撤回に…」
「それが知ることができたら、苦労しねぇよ…っつーか、今日のカレー…いつもと違う…」
カレーの異変に気付いた一悟は、みるくにもカレーを食べさせる。
「ホントだ…いつもより辛くない…」
「確かに…マリーの事で気が動転してるなら、ごじゃっぺな味付けになるはずだっぺ。美味しいけど、今日の味付けは「首藤和真の味付け」ではねぇ…」
目の前でカレーの異変に気付いた一悟達見る明日香は大量の冷や汗を垂らし、目線は厨房で調理をしているガレットらしき人物に向けられる。見た目は確かにガレットではあるが、今日はどうにも手際が悪く見える。
昨日の騒動から一夜が明け、一悟達はどんよりとした表情で登校中だ。特にリカの転倒の被害に遭った一悟の様子は、まるでイヤイヤ登校しているような状態だ。
「ただでさえ、マジパティの事で忙しいのに…ここで、赤間さんが合流なんてしたら…」
「みるく…噂をすれば…」
トロールの言葉にみるくが振り向くと、そこには転倒したリカの下敷きとなった一悟の姿…
「赤間さんっ!!!ホントのホントにいい加減にしてくださいっ!!!!!」
リカに悪気はない…本当に悪気はない…多分。
「コレでよし…と。一悟もとんだ災難ね?」
中等部の保健室にて、明日香が一悟に応急処置を施す。本日より仁賀保先生が不在ではあるが、鍵は職員室にあるため、鍵があれば保健室での治療は可能だ。明日香は通信課程の登校日で、登校中にリカの巻き添えを食らっている一悟を見つけたらしく、咄嗟に合流したようだ。
「ありがとうございます、明日香さん…そういえば昨夜、マリーは…」
「あーちゃ…じゃなかった、木津先生のマンションに行ったみたい。ウチには来なかったわ…」
一悟の額に貼った冷えピタの剝離フィルムを片付けながら、明日香は答える。
「でも、私達が思っている以上にマリーと大勇者様はこじれてた。家出の理由が、王女を殴った事を叱られたからじゃなくて、セーラの事ばかり構うのが気に入らない…って。」
その言葉に、一悟は勇者モンブランのミルフィーユこと、姫路若葉の事を思い出す。彼女は一悟の母方の祖母である娘・森野一葉と折り合いが悪く、娘と和解を決意した時には、既に娘は亡くなっていた…一悟が女の姿で面会した時の言葉が、それを証明していた。
『人間関係って…一度こじれると、簡単に直らねぇんだよな…』
一悟の応急処置を終えた明日香は、そのまま高等部へと向かい、一悟達は教室へと入った。ホームルームで仁賀保先生の謹慎の話が伝えられ、一悟のクラス全体に落胆の声が響く。生徒の人気が高い先生だけに、猶更だ。問題の王女は国王の命令が下ったらしく、登校していないようだ。
「それから黒部と氷見は本日、風邪で休むと連絡が入った。季節の変わり目で体調を崩しやすい…体調管理には気を付けたまえ!」
その言葉に、一悟とみるくは勇者シュトーレンの事を思い出す。昨夜から彼女へのLIGNEに「既読」が付かず、今はどうしているのか分からない。そんな一悟達の違和感はまだ続く…
………
「中等部養護教諭・仁賀保杏子教諭及び、高等部国際学科1年・首藤まりあの昨日の謹慎及び停学処分内容ですが、これらを全て撤回と致します!!!繰り返します。中等部養護教諭・仁賀保杏子教諭の謹慎及び、国際学科1年・首藤まりあの停学処分は、全て撤回!明日より出勤、通学を許可致します!!!」
昼休みの緊急放送に、一悟達は唖然とする。昨日決まった処分が翌日に撤回され、なかった事にされる…確かに2人はヴィルマンド王国の王女を殴った事に間違いはない。それなのに、どうしてこんなにも早くお咎めなし扱いをされるのか…一悟達はそれを奇妙に感じた。
「国王からの要請…だろうな。」
「「「国王からの要請!?」」」
「あぁ…ヴィルマンド王国は現在、シオン・オーギュスト・ヴィルマンド…綾音・アズマリア・ヴィルマンドの兄が齢26にして、国の長を務めている。」
驚く2人に、ここなはヴィルマンド王国の国王と綾音の血縁関係について説明する。今日は珍しくここなが食堂に来ており、一悟達はここな達と同じテーブルに座っている。
「それに、9年前よね?前国王夫妻が、大統領の側近に銃で撃たれたの…」
当時の大統領側近・ムンバイ大牟田による9年前の夏の銃撃事件は、日本でも衝撃が走った事件で、それがきっかけでヴィルマンド王国でクーデターが発生。100人近い犠牲者が出てしまい、その犠牲者のうち、9人が日本人だった。
「あの事件は、今でもインターポールが調べているくらい、謎が多すぎる。赤間夫妻までもが、なぜムンバイ大牟田の凶弾に倒れねばならなかったのか…それに、現国王の弟・レオン・アルフォンソの死亡説…」
そう言いながら、ここなはカレーを口に運ぶ。赤間夫妻はここなの父親が金城不動産の社長だった頃に支援していたらしく、ここなも赤間夫妻の事はよく知っている。
「ところで、友菓は?」
「ホームルーム中に、「この中に、件の王女の言動を録画、もしくは録音していた者はおらぬか」…と、国王の側近に連れ出された。来賓室で割といい待遇受けてるって、パソコン室から戻って来るボネから聞いた。」
その発言に、みるくと明日香はゾッとする。2人はどうやら、国王によって友菓が口封じをされる事を予想したようだ。
「で、でも…口封じなら…どうして処分撤回に…」
「それが知ることができたら、苦労しねぇよ…っつーか、今日のカレー…いつもと違う…」
カレーの異変に気付いた一悟は、みるくにもカレーを食べさせる。
「ホントだ…いつもより辛くない…」
「確かに…マリーの事で気が動転してるなら、ごじゃっぺな味付けになるはずだっぺ。美味しいけど、今日の味付けは「首藤和真の味付け」ではねぇ…」
目の前でカレーの異変に気付いた一悟達見る明日香は大量の冷や汗を垂らし、目線は厨房で調理をしているガレットらしき人物に向けられる。見た目は確かにガレットではあるが、今日はどうにも手際が悪く見える。
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