結婚前夜に婚約破棄されたけど、おかげでポイントがたまって溺愛されて最高に幸せです❤

凪子

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ひるがえって、私のメリットと言えば、『ポイント』だ。

正直言って、婚約者に結婚前日に婚約破棄されるなんて、これ以上の裏切りはない。

しかも、貴族社会は狭い。噂なんて、あっという間に出回ってしまう。

公爵令嬢として、1人の女性として、とても屈辱的くつじょくてきな目に遭うことになるだろう。

例えば、この世界は16歳で成人し、貴族は14歳から16歳まで王立学院に通う。

私より2個上のアレックスはもう卒業しているけれど、テセオニア王立学院の3年生は、まだあと半年以上残っている。

毎年夏にあるダンスパーティーでは、それぞれが婚約者もしくはパートナーと踊ることになる。

在学中に結婚する予定だった私は、それどころか、ふりだしに戻ってパートナーを探さなければいけない。

それがどんなにみじめなことか……一度でも学園生活を送ったことがある人なら、多分、想像はつくだろう。

でも――だからこそ、私はここで前を向きたい。

ここで私にできる、『いいこと』が何かはまだ分からないけれど、多分、復讐を誓ったり見苦しくアレックスにすがることではないはずだ。

私は、ずきずきと痛む心に手を当てた。

そこへ、アンナがさらに追い打ちをかけてきた。

「アレックス様……うっ」

気分が悪そうに手で口を押さえると、「すみません」と言って私の部屋を小走りに出ていく。

これって、もしかして……。
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