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「今を大切に」――『タイタニック』ジェームス・キャメロン
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一度きりの人生だから、好きなことをしよう。
好きなことだけをして生きていけたら、どんなにいいだろう。
人生は短い。好きでもないことをしている時間はない。
誰もが考えたことのある、耳慣れた言葉だ。
でも、それを心の底から信じ、行動に移している人は、それほど多くはない。
人生という有限な時間の使い方――それは私たちの、永遠のテーマだ。
◇あらすじ
1912年、イギリスのサウサンプトン港から豪華客船タイタニックが処女航海に出発した。
新天地アメリカに夢を抱く画家志望の青年ジャックは上流階級の娘ローズと運命的に出会い、2人は互いに惹かれ合う。
そこにはローズの婚約者である資産家キャルや、保守的なローズの母親などの障害が横たわるが、若い2人はそれを超えて強い絆で結ばれていく。
しかし、航海半ばの4月14日、タイタニックが氷山と接触。刻一刻とその巨体を冷たい海の中へと沈め始める……。
タイタニックという映画には、人生の全てが詰まっている。
人が人を愛することやロマンスはもちろん、貧富の差であったり、女性が自由に生きることの難しさであったり、生死の瀬戸際であらわになる人間性や、生まれるドラマであったり、とにかく『全てがある』映画だ。
しかもそれらのテーマは常にシリアスな空気で語られるわけではなく、道徳的なムードや説教ではなく、他愛のない会話や服装、ちょっとしたシーンにちりばめられている。
今まで何回観たか分からないけど、見る度に気づきがあり、完璧な映画だと思う。
ジャックの頭のよさと行動力、すさまじい運、芸術的才能、どれを取っても輝いていて素晴らしい。
極限の状況で、どうしたら生き残り、愛する人を守れるのかということを考え、最善を実行する姿はまさにヒーローに相応しい。
たくさんの名言があるけれど、それは人生経験の豊富さ、辛いこともたくさんあった中で培われてきた骨太な価値観に裏づけされている。
ローズは、私が小さいころに見たときはワガママお嬢様って感じで、そこまで魅力的には思っていなかったのだけれど、歳を重ねるにつれてどんどん好きになっていった。
あの時代、あの場所で『階級』を逸脱した行動をとることが、どれほど奇異で許されないことか――締めつけられたコルセットや、ランチの中座、タバコ、一挙手一投足を監視されること――を、まざまざと見せつけられる。
お金持ちなんだからいいじゃん、と子どもの私は気楽に見ていたのだが、一切の自由を奪われ、愛していない相手の結婚を強いられ、本心を押し込めて生きなければならないのは、本当に地獄だ。
しかも当時ローズは17-18歳ぐらい?だったはず。
まともな感性ではやっていけない世界、うつ状態になってしまうのも無理はないな……と思った。
あと、忘れてはいけないのが音楽。
ケルト調というのだろうか、どこかセピア色の哀愁が漂う、美しい調べ。
大いなる旅が始まる!という壮大な音楽や、軽快なダンスミュージック、氷山が衝突した後の鬼気迫る音楽から、クライマックスでローズがジャックに別れを告げるところ、そして『マイ・ハート・ウィル・ゴー・オン』。
この音楽がなかったら成立しないと思わせるほど、傑作ぞろいだ。
ワクワクする序盤、愛が深まっていくロマンの中盤、氷山の衝突から一気に加速していく後半、そしてクライマックスからの、これ以上ない物語の締めくくり。
切ないけれど、このために生まれてきたんだなと思えるぐらい素敵な結びだ。
そして、この映画を観ることが人生の目的の1つだったと思えるぐらい、出会えてよかった作品だ。
◇好きな台詞
「女にとって大学は結婚相手を探す場所よ。ローズは役割を果たしたわ」ルース・デヴィット・ブケーター(ローズの母)
「愛してるですって?不躾な質問ね。そんなの聞くものじゃないわ」
「あなたの妻になるよりましよ」
「女の心は秘密を沈めた深い海なの」ローズ・デヴィット・ブケーター
「君が欲しいものは何でもあげよう。僕のそばにいてくれ。そして、笑顔を見せてくれ」キャルドン・ホックリー
「彼を愛してる?どうして答えられないんだ」
「(根なし草のような暮らしに満足しているか?の質問に対して)満足してます。必要なものは全てそろっている。健康な体に絵を描く紙があればいい。毎朝目が覚めて、何が起こるか分からない新しい一日が始まる。橋の下で寝ることもあれば、豪華客船でこうして皆さんとシャンパンを飲むこともある。
人生は贈り物。無駄にはしたくない。どんなカードが配られても、それを生きるのが人生。与えられた毎日を大切にしたい」
「ローズ。約束してほしい。絶対生き延びるって。どんなに望みが薄くても、決して諦めないって。約束してくれ。その約束を守ってくれ」
「タイタニックに乗れたことは、人生最高のラッキーだった。君に出逢えたから。神に感謝してる」
好きなことだけをして生きていけたら、どんなにいいだろう。
人生は短い。好きでもないことをしている時間はない。
誰もが考えたことのある、耳慣れた言葉だ。
でも、それを心の底から信じ、行動に移している人は、それほど多くはない。
人生という有限な時間の使い方――それは私たちの、永遠のテーマだ。
◇あらすじ
1912年、イギリスのサウサンプトン港から豪華客船タイタニックが処女航海に出発した。
新天地アメリカに夢を抱く画家志望の青年ジャックは上流階級の娘ローズと運命的に出会い、2人は互いに惹かれ合う。
そこにはローズの婚約者である資産家キャルや、保守的なローズの母親などの障害が横たわるが、若い2人はそれを超えて強い絆で結ばれていく。
しかし、航海半ばの4月14日、タイタニックが氷山と接触。刻一刻とその巨体を冷たい海の中へと沈め始める……。
タイタニックという映画には、人生の全てが詰まっている。
人が人を愛することやロマンスはもちろん、貧富の差であったり、女性が自由に生きることの難しさであったり、生死の瀬戸際であらわになる人間性や、生まれるドラマであったり、とにかく『全てがある』映画だ。
しかもそれらのテーマは常にシリアスな空気で語られるわけではなく、道徳的なムードや説教ではなく、他愛のない会話や服装、ちょっとしたシーンにちりばめられている。
今まで何回観たか分からないけど、見る度に気づきがあり、完璧な映画だと思う。
ジャックの頭のよさと行動力、すさまじい運、芸術的才能、どれを取っても輝いていて素晴らしい。
極限の状況で、どうしたら生き残り、愛する人を守れるのかということを考え、最善を実行する姿はまさにヒーローに相応しい。
たくさんの名言があるけれど、それは人生経験の豊富さ、辛いこともたくさんあった中で培われてきた骨太な価値観に裏づけされている。
ローズは、私が小さいころに見たときはワガママお嬢様って感じで、そこまで魅力的には思っていなかったのだけれど、歳を重ねるにつれてどんどん好きになっていった。
あの時代、あの場所で『階級』を逸脱した行動をとることが、どれほど奇異で許されないことか――締めつけられたコルセットや、ランチの中座、タバコ、一挙手一投足を監視されること――を、まざまざと見せつけられる。
お金持ちなんだからいいじゃん、と子どもの私は気楽に見ていたのだが、一切の自由を奪われ、愛していない相手の結婚を強いられ、本心を押し込めて生きなければならないのは、本当に地獄だ。
しかも当時ローズは17-18歳ぐらい?だったはず。
まともな感性ではやっていけない世界、うつ状態になってしまうのも無理はないな……と思った。
あと、忘れてはいけないのが音楽。
ケルト調というのだろうか、どこかセピア色の哀愁が漂う、美しい調べ。
大いなる旅が始まる!という壮大な音楽や、軽快なダンスミュージック、氷山が衝突した後の鬼気迫る音楽から、クライマックスでローズがジャックに別れを告げるところ、そして『マイ・ハート・ウィル・ゴー・オン』。
この音楽がなかったら成立しないと思わせるほど、傑作ぞろいだ。
ワクワクする序盤、愛が深まっていくロマンの中盤、氷山の衝突から一気に加速していく後半、そしてクライマックスからの、これ以上ない物語の締めくくり。
切ないけれど、このために生まれてきたんだなと思えるぐらい素敵な結びだ。
そして、この映画を観ることが人生の目的の1つだったと思えるぐらい、出会えてよかった作品だ。
◇好きな台詞
「女にとって大学は結婚相手を探す場所よ。ローズは役割を果たしたわ」ルース・デヴィット・ブケーター(ローズの母)
「愛してるですって?不躾な質問ね。そんなの聞くものじゃないわ」
「あなたの妻になるよりましよ」
「女の心は秘密を沈めた深い海なの」ローズ・デヴィット・ブケーター
「君が欲しいものは何でもあげよう。僕のそばにいてくれ。そして、笑顔を見せてくれ」キャルドン・ホックリー
「彼を愛してる?どうして答えられないんだ」
「(根なし草のような暮らしに満足しているか?の質問に対して)満足してます。必要なものは全てそろっている。健康な体に絵を描く紙があればいい。毎朝目が覚めて、何が起こるか分からない新しい一日が始まる。橋の下で寝ることもあれば、豪華客船でこうして皆さんとシャンパンを飲むこともある。
人生は贈り物。無駄にはしたくない。どんなカードが配られても、それを生きるのが人生。与えられた毎日を大切にしたい」
「ローズ。約束してほしい。絶対生き延びるって。どんなに望みが薄くても、決して諦めないって。約束してくれ。その約束を守ってくれ」
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