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秋の章
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「早くここを出ろ。手遅れにならないうちに」
「待ってくれ。何が起こったのか解明しないと」
「んなことしてる場合じゃねえんだよ」
レッドは荒々しく言い、舌打ちをした。
「くそ、あのときやっぱり、殴ってでもここから出しておくべきだったぜ」
「ユリシス、フラクタル君」
ギルベルトが歩み寄ってきて、二人の傍にまとわりついた。
「何してるの。喧嘩はよくないよ」
「触るな」
レッドはギルベルトを突き飛ばした。
彼はとっさに受け身を取ったものの、床に倒れ込む。
「よせ、レッド」
ユリシスは両手を広げてギルベルトをかばった。
「そいつから離れろ、ユリシス!!」
レッドが叫んだ瞬間、銃声と、ガラスの割れる音が響き渡った。
鼓膜の受けた衝撃と振動に、ユリシスは身をすくめて硬直する。
室内にいる誰一人動けなかった中で、真っ先に反応したのはレッドだった。
即座にユリシスを抱きかかえて部屋の隅へ飛びすさり、懐に忍ばせていた銃を抜いて構えた。
「やはり隠し持っていたか」
だみ声が言ったかと思うと、レッドは両足に一発ずつ的確な銃撃を受けて倒れ込んだ。
「ぐっ……!」
「残念だよ。俺はお前を気に入っていたのにな」
ようやく我に返ったユリシスが、床に広がるおびただしい鮮血に気づいて悲鳴を上げた。
「レッド!!」
「動くな」
教室の前方より現れたモレルが、銃口をこちらに向けて構えている。
心臓が凍りついた。
見ると、音もなく押し入ってきた漆黒の装束に身を包んだ者たちが、ほかの生徒たちを一ヶ所に集めて拘束している。
茫然と床に手をついた指先が、ずるりと赤く濡れる。
それがまぎれもなくレッドの流した血だと判じた途端、ユリシスの理性は弾け飛んだ。
「待ってくれ。何が起こったのか解明しないと」
「んなことしてる場合じゃねえんだよ」
レッドは荒々しく言い、舌打ちをした。
「くそ、あのときやっぱり、殴ってでもここから出しておくべきだったぜ」
「ユリシス、フラクタル君」
ギルベルトが歩み寄ってきて、二人の傍にまとわりついた。
「何してるの。喧嘩はよくないよ」
「触るな」
レッドはギルベルトを突き飛ばした。
彼はとっさに受け身を取ったものの、床に倒れ込む。
「よせ、レッド」
ユリシスは両手を広げてギルベルトをかばった。
「そいつから離れろ、ユリシス!!」
レッドが叫んだ瞬間、銃声と、ガラスの割れる音が響き渡った。
鼓膜の受けた衝撃と振動に、ユリシスは身をすくめて硬直する。
室内にいる誰一人動けなかった中で、真っ先に反応したのはレッドだった。
即座にユリシスを抱きかかえて部屋の隅へ飛びすさり、懐に忍ばせていた銃を抜いて構えた。
「やはり隠し持っていたか」
だみ声が言ったかと思うと、レッドは両足に一発ずつ的確な銃撃を受けて倒れ込んだ。
「ぐっ……!」
「残念だよ。俺はお前を気に入っていたのにな」
ようやく我に返ったユリシスが、床に広がるおびただしい鮮血に気づいて悲鳴を上げた。
「レッド!!」
「動くな」
教室の前方より現れたモレルが、銃口をこちらに向けて構えている。
心臓が凍りついた。
見ると、音もなく押し入ってきた漆黒の装束に身を包んだ者たちが、ほかの生徒たちを一ヶ所に集めて拘束している。
茫然と床に手をついた指先が、ずるりと赤く濡れる。
それがまぎれもなくレッドの流した血だと判じた途端、ユリシスの理性は弾け飛んだ。
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