ウェルテルの陰謀 -美少女と美少年(?)に囲まれた俺の運命やいかに?ー

凪子

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第一章

15

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「女で悪かったな」

返事よりも先に返ってきたのは、机の下で足を思いきり踏みつけられるというペナルティだった。

口の中で悲鳴を押し殺し、涙目で真啓は謝った。

「ごめん」

そして思った。

あれ……? 思ってたのと違う。

俺が想像してたのは、こう、正統派な爽やかイケメンだったんだが……。

残りの自己紹介の間中、公香はぶすくれていた。

簡単なオリエンテーションと科目登録の説明が終わると、その日は解散となった。

真啓が誰かに声をかけて友だちを作っておくべきかと思案していると、背後から肩をたたかれた。

振り向くと、さっきの美少年改め美少女が腰に手を当てて立っていた。

一般的な男子の平均身長の真啓より、少しだけ背が低い。

やっぱ女の子なんだ、この子。
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