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【3日目】
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『おはようございます。三日目の朝がやってきました。プレーヤーの皆さんは目を開けてください』
ゲームマスターの声とほぼ同時に部屋が明るくなり、俺はまぶしさをこらえながら、まばたきを繰り返した。
『昨日、人狼に襲撃され犠牲になったのは、古川博人さんでした』
俺はぎょっとして左の席を見た。
すると、既にそこに古川博人の椅子はない。
碓氷遼太の椅子と同様、その場から消えてなくなっている。
「噛まれたのは古川さんか」
戸上明典が呟き、唇に指を当てて何やら考え込んでいる。
『それでは昼のターンを開始します。プレーヤーの皆さんは、本日誰を処刑するのかを話し合ってください。制限時間は十分です』
残り十人。処刑が行われなかったり人狼が襲撃に失敗しない限り、一日に二名ずつプレーヤーが死んでいく。
人数が減れば減るほど人狼と人間の数は近づいていき、正体が判別しやすくなってくる。
そして役職者の真偽と、残りの人狼の数が大きく問題になってくる。
もし今、人狼が三名とも生存しているのであれば、人狼三人に人間七人。
一見、村人に有利に見える。
だが狂人は人狼側の人間だから、狂人が生きていれば四対六だ。
このターンで人狼を処刑しておかなければ、次の日の朝に人狼三、人間五でほぼイーブンになってしまう。
余裕があるように見えて、実は全く余裕がないんだ。
逆に碓氷遼太が人狼だった場合、人狼二人に人間八人。
これだともし今日処刑した相手が人間でも、翌日は人狼二人に人間六人。
まだ処刑相手が村人だったとしても、負けることはない。
この生き残っている人狼の数によって、『あと何回、処刑相手を間違えられるか』というのを『縄』と呼ぶ。
間違えることができる状態を『縄が足りている』、もう間違える余裕がない、人狼を処刑しなければ負けるという状態を『縄が足りない』という。
ゲームマスターの声とほぼ同時に部屋が明るくなり、俺はまぶしさをこらえながら、まばたきを繰り返した。
『昨日、人狼に襲撃され犠牲になったのは、古川博人さんでした』
俺はぎょっとして左の席を見た。
すると、既にそこに古川博人の椅子はない。
碓氷遼太の椅子と同様、その場から消えてなくなっている。
「噛まれたのは古川さんか」
戸上明典が呟き、唇に指を当てて何やら考え込んでいる。
『それでは昼のターンを開始します。プレーヤーの皆さんは、本日誰を処刑するのかを話し合ってください。制限時間は十分です』
残り十人。処刑が行われなかったり人狼が襲撃に失敗しない限り、一日に二名ずつプレーヤーが死んでいく。
人数が減れば減るほど人狼と人間の数は近づいていき、正体が判別しやすくなってくる。
そして役職者の真偽と、残りの人狼の数が大きく問題になってくる。
もし今、人狼が三名とも生存しているのであれば、人狼三人に人間七人。
一見、村人に有利に見える。
だが狂人は人狼側の人間だから、狂人が生きていれば四対六だ。
このターンで人狼を処刑しておかなければ、次の日の朝に人狼三、人間五でほぼイーブンになってしまう。
余裕があるように見えて、実は全く余裕がないんだ。
逆に碓氷遼太が人狼だった場合、人狼二人に人間八人。
これだともし今日処刑した相手が人間でも、翌日は人狼二人に人間六人。
まだ処刑相手が村人だったとしても、負けることはない。
この生き残っている人狼の数によって、『あと何回、処刑相手を間違えられるか』というのを『縄』と呼ぶ。
間違えることができる状態を『縄が足りている』、もう間違える余裕がない、人狼を処刑しなければ負けるという状態を『縄が足りない』という。
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