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本編
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ところが人生ってままならないもので、私が紘ちゃんの病室にお見舞いに行けたのは、その日が最初で最後だった。
病院に行こうとすると、なぜか爽君が先回りして待ち伏せていて、何のかんのと理由をつけて妨害されるのだ。
「本っ当に最低。幼馴染のこと何だと思ってるんだろ」
昼休み、お弁当を食べ終えた私は、自席でポッキーをかじりながら愚痴った。
「まあまあ。久松先生にも何か考えがあるのかもしれないし」
椅子の背もたれを前にして座り、ジュースを飲みながら友子が宥めてくる。
「紘ちゃんは死ぬとこだったんだよ!?やっと目を覚ましたのに、会わないだなんて信じられない。鬼、悪魔っ!」
「舞。顔怖いよ~。鬼か悪魔みたい」
友子は乾いた笑い声を立てる。
「ご家族がお見舞いに来て泊まり込んでるから、邪魔になるだろうってことだったんでしょ?だったらしょうがないじゃない」
「そんなの口実だよ。確かに意識を取り戻した日は、お父さんとお母さんがいらしてたけど、その後は長野のほうに帰っちゃったもん」
紘ちゃんのお父さんの実家は長野で、ご両親は脱サラして無添加農作物で作ったメニューが売りのカフェを開いている。
そのことを告げると、友子は目を丸くした。
「ええー? だったら何で?」
「分かんない。私が行ったら騒いで、紘ちゃんが疲れると思ったんじゃない?」
喋りながら腹が立ってきて、私はポッキーを勢いよくへし折った。
「どこまで子ども扱いするのよ、むかつく!」
病院に行こうとすると、なぜか爽君が先回りして待ち伏せていて、何のかんのと理由をつけて妨害されるのだ。
「本っ当に最低。幼馴染のこと何だと思ってるんだろ」
昼休み、お弁当を食べ終えた私は、自席でポッキーをかじりながら愚痴った。
「まあまあ。久松先生にも何か考えがあるのかもしれないし」
椅子の背もたれを前にして座り、ジュースを飲みながら友子が宥めてくる。
「紘ちゃんは死ぬとこだったんだよ!?やっと目を覚ましたのに、会わないだなんて信じられない。鬼、悪魔っ!」
「舞。顔怖いよ~。鬼か悪魔みたい」
友子は乾いた笑い声を立てる。
「ご家族がお見舞いに来て泊まり込んでるから、邪魔になるだろうってことだったんでしょ?だったらしょうがないじゃない」
「そんなの口実だよ。確かに意識を取り戻した日は、お父さんとお母さんがいらしてたけど、その後は長野のほうに帰っちゃったもん」
紘ちゃんのお父さんの実家は長野で、ご両親は脱サラして無添加農作物で作ったメニューが売りのカフェを開いている。
そのことを告げると、友子は目を丸くした。
「ええー? だったら何で?」
「分かんない。私が行ったら騒いで、紘ちゃんが疲れると思ったんじゃない?」
喋りながら腹が立ってきて、私はポッキーを勢いよくへし折った。
「どこまで子ども扱いするのよ、むかつく!」
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