ディエス・イレ ~運命の時~

凪子

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本編

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「今、頭の中ぐちゃぐちゃで……少し整理したいの。だから」

「舞、話を聞いてくれ」

腕を掴まれて、反射的に大声で叫んでいた。

「やめて!!」

ぎょっとしたように、周囲の登校中の生徒たちの視線が注がれる。

恥ずかしさと罪悪感で、顔が熱くなった。

(怒鳴るつもりなんてなかったのに)

このままじゃいけない。

今は爽君とも紘ちゃんとも距離を置いて、一人で考える時間が必要だ。

そうでなければ、頭がおかしくなってしまう。

そんな気がした。

再び爽君を見ると、彼の顔からは血の気が引いていた。

紙のように真っ白な顔で、半開きになった唇が震えている。

冷静に、冷静に。

そう自分に言い聞かせ、私はもう一度言った。

「落ちついたら、私から連絡する。それまで放っておいてくれる?」

苦い汁を飲んだように、爽君の表情は歪んでいる。

しばらくして大きく息をつくと、抑揚のない声が言った。

「舞がそう言うなら、できる限り待つつもりだ。だけど」

「だけど?」

聞き返すと、爽君は目を逸らした。
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