短編ギャグ作品

じゅんとく

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オレオレ詐欺

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 プルルー …ガチャッ

 男性「はい、もしもし山田太郎ですが」
 相手「あ、久し振りー…オレオレ、覚えている?」
 山田「おー久し振りー、何…元気ー?」
 相手「ま…まあね…」
 山田「ところで、どちらさまでしったっけ?」
 相手「俺だよ、ホラ中学の時…一緒だった同じクラスの…」
 山田「ああ…もしかして鈴木君?」
 相手「そ…そう、鈴木だよ」
 山田「おお、覚えているよ懐かしいね、ところで鈴木君、確か…僕が、君にお金貸した筈なのだけど、何時返してくれるのかな?あの時卒業までに返さない場合、利子付けて返すって言って、もう随分と月日が経っているのだけど…」
 相手「あ…俺は、同じクラスの鈴木と同じ部活だったのだよ、良く声が似ているっていわれるのだよ」
 山田「そうだね、そう言われれば似ているね、で…同じ部活の…もしかして吉沢君かな?」
 相手「そ、そう…吉沢」
 山田「何だ、そうだったのか焦ったよ」
 相手「ほんと、良く似ているのだよ」
   山田「ところで吉沢君。ねえ君…最近僕の身内の娘さん、たぶらかしてくれた様だね。結婚詐欺をして身内を落とし入れたみたいじゃないか。今どこに居るのだね?多額の慰謝料を請求したいのだけど」
 相手「そ…その、吉沢の妹の元彼、何だよ僕は…」
 山田「何だ、そうだったのか本当に似ているね」
 相手「と…ところで山田君?」
 山田「え?山田って誰?」
 相手「何言っているのだよ、今さっき自分で山田って言っただろ?」
 山田「え…僕は浜田だよ。君、名前を聞き違えたのだろ?」
 相手「そ…そうだったの?ところで浜田君、元気?」
 浜田「ああ、至って元気だよ。所で吉沢君の妹の元彼って、どなたでしたっけ?」
 相手「島本って言うのだよ」
 浜田「ああ…知っているよ。何だ、そうっだったのかよ、そうならもっと早く言ってくれよ。全然分からなかったよ。」
 相手「はは…ちょっと脅かし見ようと思ったのだよ。」
 浜田「ところで島本君。君、あの時の約束を覚えているかね?」
 相手「や、約束って…何だっけ?」
    浜田「僕が先に結婚をしたら、一千万円くれるって言う約束だよ。まさか忘れたなんて言う訳ないよね?ちゃんと、僕の手元に約束した時の、証拠の筆があるのだからね。まさか今さら、嘘でした…何て言うわけ無いだろうね?」
    相手「ご…ゴメン、そんな大金ないんだよ、浜田君」
    浜田「浜田って、誰なの?」
   相手「え…?今、自分で浜田って、言ったじゃないか」
   浜田「僕はハ・マダ=タローて言うんだよ、ペルー出身の日系3世で、中学の時に日本に来たのだよ。アクセントの違いで山田とか浜田って聞こえるようだけどね」
   相手「お前、一体何者なんだよ?」
   ハ・マダ「いやぁ実は、色々言われるけど…まぁ敢えて言うならば一郎君に似た二郎君のフリをした三郎君見たいな四郎君では無い事は…確かだね」
   相手「何者なんだ…それ?」
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