因習蔓延る大亀頭沼村!

ゆめゆき

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第一話

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 夏のはじまりのことである。せっかく就職した会社が一年半で業績不振で潰れ、気力を失っていたところに、いつも元気で景気のいい大学時代の友人、亀井睦夫が里帰りに誘ってきた。

「どうせ、暇なら一緒に行こうぜ!!俺の故郷に!!」

「暇って…………亀井の実家ってどこ?」

「S県の、大亀頭沼村!!」

「おおがめ…」

「おおがめがしらぬま村!!」

「舌を噛みそうな名前の村だな…どんなところなんだ?」

「田んぼが広がっててさ、空気のいいのどかなところだよ!!温泉もある!あっ!でも、不便ではないぜ!コンビニもデパートもあって、ネット環境もある!」

「そ、そうなの…?で、でも、悪いよ…」

「心細いから、一緒に来てくれよ~!俺、見合いしに帰るんだ…!」

「へ、へえ~!!」

 見合い、と言われて好奇心が沸いた。
 今時、お見合いか…お相手を見てみたい。
 それに里帰りは一週間ほどの予定だと言う。それなら…と、向井は誘いに乗ることにした。

 出発は明日だ。
 急なことだが、構わない。
 旅館に泊まるのではないから、寝間着とタオル、歯ブラシなんかも必要か?洗濯を頼むのは悪いなあ、コインランドリーはあるだろうかなどと考えて、スーツケースに旅支度をし、翌日待ち合わせの場所で落ち合い、亀井のとっていた新幹線の指定席グリーン車で五時間かけてS駅へ。

 車中ではビールを飲み、駅弁を食べ、旅行記分を楽しんだ。

 そこから快速で一時間かけてE駅へ、さらに各駅で一時間かけてX駅へ、そしてタクシーに乗り、山奥へ入っていく。

 行き先を告げた時、タクシーの運ちゃんは渋い顔をした。
 なるほど、悪路だ。
 舗装されていない砂利道が続き、車の揺れに向井は少し気分が悪くなってきた。

 山肌にへばりついているような道だ。一時間も走って、トンネルが見えてきた。
 そこを抜けると大亀頭沼村だという。昼前に出たのに、もう夕刻だ。
 向井は来たことを後悔し始めていた。

 だが、トンネルから出ると、広がる青々とした田園風景に目を奪われた。窓を開けると、気持ちのいい空気が入ってくる。
 向井はずっと都会育ちで、こんな景色はテレビでしかお目にかかったことはなかった。

「いい所だなあ…!」

「そうだろ!そうだろ!ああ~帰ってきたって感じがするなあ…!!」

 タクシーで亀井の家の前まで着くと、向井は目を白黒させた。

「ん?旅館??」

 瓦屋根のどっしりした日本家屋がそこに待っていた。立派なだけじゃない。あまりにも大きい。
 二階建ての建て売り住宅四軒分はある。
 タクシーの支払いをして、亀井が「釣りは要らない」と、言うと愛想の悪かった運ちゃんが仕方がなさそうに愛想笑いをした。

「ただいま~!!」

 亀井はずんずんと敷地に入っていく。
 旅館を営んでいるのか?と聞くと、ただの住居だと言う。

「はえ~……!」

 トレーナーにジャージ姿の亀井の母が迎えてくれた。

「まあまあ、おかえり!あら、いらっしゃい!こちらがお友だちね!あらまあ~!いい男じゃないのお~お母さん、照れちゃうわあ~!」

「テンション高過ぎだよ~!母さん」

「あら、いやだ!おほほほほ!!」

 明るいお母さんだ。
 エアコンまで用意された客間に案内され、荷物を置かせてもらうと、少し早いが夕食になった。
 帰郷した息子の旅の疲れを癒すためだろう。
 一枚板で出来た立派な広テーブル二つには所狭しと料理やビール瓶が並べられていた。
 どっちが上座なのか下座なのかわからんな…と座れずにもたもたしていると、真ん中あたりに座った亀井が引っ張って隣に座らせてくれた。

「まあまあ、一杯!!」

「おお…!」

 グラスにビールを注がれる。向井も亀井のグラスに注いだ。

「カンパーーイ!!」

 食卓には亀井と向井、亀井の父母、祖父母が揃った。
 確か亀井には、妹が五人もいるという話だったが、女の子は見当たらない。
 向井は勧められるまま、料理を頬張った。
 天ぷらや煮物、炒め物など…。ただし、素材が何か見慣れないものでわからなかったが、亀井の母が教えてくれた。

「ハイ!これ、どうぞ!すっぽんの唐揚げ!」

「ええー!あの高価な…?!あっ、美味しいです…!」

「ハイ!これはすっぽんの煮たの!」

「これもすっぽんですか…ああ、美味しいです!」

「これ、すっぽん汁よ!美味しいわよ!」

「えっ……?!はい、美味しいですねえ…」

「すっぽんの生き血もあるわよ!ビールで割ると美味しいわよ!」

「あっ、ハイ!え?」

 何もかもすっぽん尽くしだ。
 どうしてこんなにすっぽんばかりなのか…。
 向井が疑問に思っていると、亀井がワハハ!と、笑いながら言った。

「言ってなかったっけ?!うちはすっぽんの養殖が家業なんだよ!!」

「そうなんだ…」

「いつも、すっぽん尽くし!!仕送りにまで送ってくるしさあ~!!おかげで元気いっぱいだよ!!」

 向井は思い出した。亀井の大学時代のあだ名が絶倫くんだったことを。一部の女子たちに異様に人気があったことを。
 しかし…。

「いくら自分ちで養殖してるからって、高価なすっぽんをこんなに食べて大丈夫なのか??今日は特別…??」

「あー!うちの村はよそと違うの!!独自の配合の餌と温度管理で、他のとこよりうんと早く大きく育てることが可能なんだわ!!それに栄養も豊富!!」

「はあ…ははは…」

 亀井が景気がいい理由がわかった。
 さっき出迎えてくれたお母さんも、トレーナーにジャージのズボン姿だったが、シャネルのロゴがついたものだったし、大きな宝石のついた指輪をいくつもつけていた。
 極めつけはこの家だ。中も立派で広い玄関には虎の毛皮の敷物や、年代物らしい大きな壺が飾られていた。
 向井はすっぽんの食べ過ぎのせいか体が熱くなってきた。
 夕食が済み、温泉を引いてあるという立派な石造りのお風呂を頂いて、向井は早々に部屋へ引っ込んだ。
 ああ、熱い。体が熱い。
 畳の部屋で敷いてあった布団に寝転がり、行灯の明かりだけつけ、疲れているはずなのに眠れず悶々としていると、障子の向こうから鈴のような声がした。

「失礼します」

「え…あ…」

 障子を開けて入って来たのは、寝間着なのだろう浴衣姿の少年であった。

「な、何……」

「夜伽に参りました。東京からいらっしゃった方ですよね」

「よ、よとぎ?」
 
「この村では、外から来た客人の夜をお慰めする慣習がありまして」

 少年は部屋に入り、障子をピシャリと閉めると帯を解き着物を脱いだ。下着は身につけていない。

 夜目にもほの白く輝くような裸身が身をかがめながら迫ってくる。
 向井は慌てた。

「すっぽん料理を食わしておいて、夜伽なんてそんなマッチポンプみたいな…!いや…マズイよマズイ!こ、こういうことはよくないよ」

「そう言われましても、決まりですから、ちゃんとしないと僕は叱られてしまいます」
 
「いや、俺が話を合わすからさ、やったことにして、おしゃべりでもしよう!それで…」

「はあ、お客さんはそれでいいでしょうが、僕は…したくてたまらないんです。今から峠の源さんの所へ行くか、飴屋のマサん家行こうか…」

 この少年もすっぽん料理を食べているのだろう。
 そう言われてしまうと、向井はこの少年を追い返すのが惜しくなってしまった。

 向井の好みはゴスロリファッションが似合うような美少女である。

 少年は小さく整った顔立ちをしており、大きくて円な目で、長い睫毛がそれを縁取り、長めのサラサラの黒髪が身じろぎする度に揺れた。
 まばゆいほどに色白で細身の体だ。手足はすらりとして、腰も細い。

 まさに理想に近い。

 ちんこさえなければ。
 向井に男色の趣味はなかった。
 が、腹をくくった。向井もムラムラして仕方がなかったのである。

「あのさ…やっぱり、しよう…決まりだし…俺、うまく出来るかわかんないけど…」

「え、本当ですか。ああ…僕もう…我慢できない…はぁん…♡」

 少年は天井の電気の紐をひっぱり、明かりをつけると向井にむしゃぶりついてきた。
 消すんじゃないの??と、向井は思ったが、明るい照明の下で見ると、少年の美しさが余計にわかった。
 儚げな白いかんばせに、朱を一滴落としたように赤いつやつやした唇、桃色の乳首、ペニスも桃色をしていて、先端だけが血のように赤い。

 男とセックスするのは初めての体験だったが、結論からすると非常によかった。
 今までの性経験で一番燃え、とろけるような快感を得た。

「あぁん♡お客さん……♡めちゃくちゃに…めちゃくちゃにして欲しい…っ♡」

 寝間着を脱ぎ、そう言う少年の裸体を受け止めすべすべの肌を堪能しながら向井は言った。

「お客さんは…やめてよ。向井真実…まこと…君は…」

「はぁ…♡ん…♡僕…は亀田耕造です」

 実に似合わない名前である。
 これは後で聞いたのだが、曾祖父の名前をもらったらしい。

 舌を絡め、角度を変えては唾液をすすり合う、激しい口づけを交わしながら、お互いのペニスをくっつけ腰を振った。兜合わせというものがこんなに気持ちいいとは。

「あっ♡あっ♡あっ♡あ……っ♡」

 潤んだ黒瞳で見つめられながら、かわいい上ずった声で喘がれると、なおさら一物に血流が流れ込んだ。

「あ…ふ…!」

「あぁん♡気持ちいい♡まことさん…っ♡あんっ♡」

「あ…く、出…出ちゃうよ…!」

「まことさん…♡かわいいです…♡僕も…僕も、もうイキそう…っ♡あぁ…っ♡一緒に…あぁ♡」

「あっ!イク…ッ!!あぁ……っっ!」

 向井がドクッドクッ!と、精を吐き出す。強烈な快感と解放感。

「あんっ♡あぁっ♡イッ…♡イッちゃう…♡あぁ…♡ああぁぁ~……っ♡」

 耕造も悲しげに泣くように喘ぎ、吐精した。

「ハア、ハア、ハア、ハア、あぁ…っ!」

「あ…♡あ…♡んん…っ♡気持ちい…い……♡」

 双方ともドロリと濃い精液を大量に出したが、性器はまだ萎えていない。

「まことさん…っ」

 耕造は向井のペニスを握って言った。

「まことさんと…お尻でセックスしたいです…♡準備はしてあります…♡」

「あっ、ああ…!」

 向井が頷くと、耕造は向井のペニスを後ろ手で支え、自らのアナルに導いた。
 向井の亀頭がアナルにあてがわれる。

「あ…!」

「んう…♡」

 耕造のアナルが向井のペニスを徐々に飲み込んでいく。
 向井はアナルの締め付けの強さに呻いた。
 きつい。でも、いい…。
 一番太い箇所が挿入され、そこからはスムーズだった。
 熱く、柔らかいものに包まれていく。粘っこく、いやらしい媚肉。

「は…う…♡んん…♡ん…♡あぅ…っ♡いい…っ♡」

「くぅ……あぁ…はぁ…はぁ…」

 耕造が腰を上下させ始める。
 なれているのだろう。巧みだ。向井のペニスを肛門の締め付けで扱くように奥深くまで飲み込み、引き抜き、また飲み込む…。
 向井はしばらく耕造に任せ、奉仕を受けていたが、少しずつ自分でも動き出した。
 足を突っ張り、腰を打ち付けられるのに合わせて、こちらから腰を上げてぶつける。

「あ…っ♡あ…っ♡あ…っ♡深い…っ♡まことさん……っっ♡あん♡気持ちいいところに、届いちゃう……♡あぁん♡あぁん♡気持ちいい…っ♡」

「うあ…っ!中…なんか…っ!突く度、ぴくぴくして…っ!!あー……っ!!ヤバい…っ!これ……!はぁっ、はぁっ…!」

「あん♡気持ち…いぃ…っ♡あぁん♡まことさん…おっきいよう…っ♡ああぁぁ…っ♡」

 耕造は腰を振り、かわいらしい声でいやらしく喘ぎながら、自ら乳首をつまみ、擦り、慰めた。そこも敏感な性感帯なのだ。
 乱れる表情は悩ましげで、色っぽく、目には涙が浮かんでいた。

「あぁん…っ♡あぁん…っ♡すごく…気持ちいい…っ♡あん…っ♡」

「あぁ…!あぁ…!はぁ…!はぁ…!う…く……!」

 二人で一つになり、激しいセックスの快感の波を何度も楽しみ、向井は限界が近いことを告げた。

「あぁ…っ!いい…!いいよ…!イキ…イキそ…うだ……っっ!!」

「あん♡イッて…♡まことさん…っ♡あぁん…♡僕の…中に出してぇ…♡出して欲しいぃ…っ♡あん♡僕も…イッ…イッちゃう…っ♡」

「あ…でも…!あぁ……!!あ、あ、イクイクイクイク……」

 向井は外に出すつもりだったのだが、耕造は中にと言い、よりいっそう激しく向井を責め立てるように腰を使った。

「あぁ…っ♡あぁ…っ♡来て…♡あぁん♡あん…っ♡あん…っ♡」

「イクイク…ッッ!!うっ……!あ、あぁーーっっ!!」

 身を反らせながらの向井の射精を、耕造は目一杯アナルを引き締めて受け止めた。

「あぁ…っ♡うれしい…♡あ…♡あ…♡あぁ…っ♡あ、僕も…僕も…イッちゃう……っっ♡あぁ…♡あぁ…♡あぁ……っ♡」

 耕造もペニスの先からとろとろっ…と、射精した。

「あ…♡あ…♡気持ち…いい…♡あん…♡まだ、気持ちよくて…♡あぁん♡あん……♡あん……♡」

「あぁ…っ!よかっ…た……!はぁ…、はぁ…、はぁ……」

 二人はしばらく快感に震え、一旦欲情の炎が落ち着くのを待ったが、熱は収まるどころかまた燃え上がり、体位を変えてその夜の間、何度も何度も愛し合い、絶頂を繰り返し味わった。

 翌朝、障子越しの眩しい朝日に向井が目を覚ますと、耕造は忽然と消えて…と、思いきや、普通に隣に寝ていた。
 あまりに激しくまぐわい、六度も絶頂に達し、くたくたのはずが、力はみなぎっている。
 それどころか、耕造のあどけない寝顔にまた劣情が沸いてきた。ペニスはいきり立っている。
 …ああ、我慢できない…。
 すまたで出させてもらおうと、横を向いて寝ている耕造の太股の間にペニスを差し入れ、息を潜めつつ腰を振っていると、耕造は起きてしまった。

「んん…まことさん……」

「う…!ご、ごめん…!勝手に…」

「僕もしたいです…はぁ…っ♡挿れて……♡」

「あ……」

 耕造に促されて、向井はその貪欲なアナルにペニスを挿入した。

「ああ……っ!いい……」

「あう…ぅ…ん♡まことさん…気持ちいい…♡夕べみたいに…いっぱい突いて……♡」

「あっ!ああ…っっ!!」

 この懇願に、向井は耕造の細い腰をつかむと、激しく腰を打ちつけた。

「あっ…♡いい…いい……っ♡そこっ…そこです……♡あん♡気持ちいぃ…っっ♡イッちゃう…っ♡すぐ、イッちゃうぅ…っっ♡だ…め……♡あぁぁ…っっ♡」

 耕造は尻をぎゅっと緊張させて、向井よりも早く絶頂に達し射精した。

「あぁ…♡ん…♡ん…♡気持ちいいの…終わらない…♡」

 余韻を味わうように、耕造のアナルは収縮を繰り返した。
 向井も早く出したかった。
 朝食に呼ばれるかもしれない。時計を見ていなくて今が何時かわからなかった。
 腰を激しく使い、耕造の中を擦り上げ絶頂に向かう。
 その時が来て、向井も耕造の中に射精した。

「う…く…ぅ……っ!!」
 
「あ…♡あ…♡気持ちいい…♡」

 終えると、二人は自然に向き合って唇を貪り合った。
 再び、燃え上がってしまいそうになったところに、障子の向こうから声がかかった。

「おーい!そろそろ、起きろよ~!朝飯出来てるぞ~!」

 亀井だった。

「わ、わかった…!」

「はぁ~い」

 向井と耕造は答えて、向井はTシャツに七分丈のパンツ、耕造は昨晩の浴衣を身につけて、洗面を済ませると、居間に向かった。
 気まずそうな様子もなく、当たり前のように耕造は卓につく。
 向井はなんとなくその隣に座った。
 広テーブルには厚焼き玉子や焼き鮭、海苔、佃煮などが並べられ一般的な朝食のようだ。
 向井は一瞬ほっとしたが、後からよそられたのは雑炊だった。昨日のすっぽん汁の残りを雑炊にしたのだという。

「ふ、ふつうのご飯はないんですか…?」

「あらぁ~!全部、入れちゃったわ!どうしましょう!」

「あ、いえ、これをいただきます!」

 かたわらでは、耕造がパクパクとそれを食べている。
 朝の明るさでも、耕造のかんばせの愛らしさは変わらない。化粧無しでこれか…と、向井は感嘆した。
 昨晩はすごかった。耕造に導かれるまま、様々な体位で交わったが、特に背面騎乗位のいやらしさはたまらなかった。顔を見ることは出来なかったが、肘をついて上体を起こすと、自分のペニスが耕造の中に出入りするのが見えるのだ。
 ついつい、思い出してのぼせそうになるのを押さえ、食事に集中しようとしたが、亀井の母と耕造のとんでもない会話が耳に入って来た。

「どうだったぁ~?耕ちゃん!」

「相性がいいみたいで、すごくよかったです」

 ぶっ…と、向井は雑炊を吹き出しそうになった。こらえたせいでへんなところに入った。痛い。

「あらぁ~!そんじゃ、明日の晩も耕ちゃんに頼もうかねえ!」

「東京の人はべっぴんさんを見慣れてるだろうからと思って、村一番の美少年に頼んでよかったわ」

 そう言うのは亀井の父だ。

「あはは!そんな…!褒めてもなんも出ませんよ!」

 快活そうに笑う耕造には、先ほどまでの淫らな雰囲気は微塵もない。

 それにしても、同じようにすっぽん料理を食べて、お祖父さん、お祖母さんはともかく、亀井の両親はどうしたのだろう…。やはり、昨晩は…。亀井はどうしたのだろう。お見合いは明日なのに…。後で、聞いてやるか。
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