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31 ほら、また流されて…!
しおりを挟む「だ、だめ…こんなところで…」
「一緒にマナー違反しよう…タクト…」
「に、に、二階に行きましょう!あるんでしょ…?」
「ここでしたいな」
いつの間に購入して隠し持っていたのか、ヨノイが感度百倍増ローションを取り出した。
「あっ!それ…!!ヨノイさん、ばかなの?そんなへんなの買って!」
「効くかもしれないよ…」
「そういう問題じゃなくて…」
ヨノイの指がローションをまとわせて、俺のアナルに入ってくる。
「だ…め…だって…」
「みんな、君のことをいやらしい目で見てる。私のものだと教えなければ…」
「そ、そんなことは…あんん…♡」
ヨノイに腰を引き寄せられて、胡坐をかいた中央に座らせられそうになる。
途中で力が緩んだ。
「やっぱり、こっちを向いてくれないか?君のかわいい顔を見たい…」
「うう…い、一回だけですよ…」
俺はヨノイの方を向いて、おとなしく屹立したペニスのある上にゆっくりと座った。ヨノイが支えてくれて、徐々に挿入される。
「ん…♡んん…♡」
「ああ…やっぱり、いつもより更にいいよ…!」
「そ、そんな馬鹿な…あ…ん…♡」
気のせいか、確かにいつもより敏感になっている気がする。でもなんか納得いかない。
俺は積極的に腰を動かし始めた。他人に見られているのだろうか。わからない。早く終えたい。
「はう…♡あ……♡ん……っ♡」
ヨノイも腰を下から打ち付けてくる。いい場所に当たって、気持ちいい。でも、なるべく声を抑える。
「はあ…っ!ここは、さっき入った温泉と効能が違ってね…子宝に恵まれるそうだよ。湯気を吸いこんだだけでも効果があるそうだ…」
「んん…♡それって……」
さっきのマナー違反カップルの他にも、マナー違反がいるのに気がついた。
いかにも高級そうな外観に騙された。そもそもこの世界はそういうものだったじゃないか。
「ん…♡あ…♡気持ちいい……っ♡」
こそこそ声でヨノイに囁く。無意識に声は抑えつつも、俺はほとんどどこで行為をしているのか忘れていた。
好きなように腰を動かして、快感を求める。確かに効果はあるのかもしれない。頭がぼーっとして、気持ちよくなることしか考えられない。ああ、浴場にグチャグチャとローションのたてる音が規則的に響く。
「ん…っ♡はあ…っ♡あ…♡あ…♡イクっ…イケそう…っ♡ああ…っ♡」
「タクト…タクト…かわいい…とても…とても、いいよ…!」
「んん…♡ふぅ……っ♡んんー……っ♡」
ヨノイにしがみついて、俺は精を吐き出した。しばらく心地よい余韻が残る。ハア、ハアと乱れた呼吸。少しだけ遅れて、ヨノイも俺の中で吐精した。
「ああ……っ!!タクト…素晴らしいよ…!」
「こ、声が大きいです…」
しばらく抱き合って呼吸を整えてから、体をまた洗って湯に入り、昼食会場へ向かった。
料理はみな、俺好みのこってりとした味付けで美味しくて、むきになってばくばく食べてしまった。そんな色気もクソもない俺なのに、ヨノイはうっとりと楽しそうに見てくる。
「タクト、これ好きかい?私の分も食べる?」
「…食べる…」
「タクト、怒った顔もかわいいね」
「べ、別に怒ってないです!」
ヨノイはにこにこと上品に笑っている。嫌いになれないけど、なんか腹が立つんだよな!
それから賭博場でかんたんな賭け事を教えてもらったり、夕食を食べたりしてからホテルに戻った。
ヨノイは翌朝もルームサービスを頼み、俺を抱いた。
翌日も、そのまた翌日も…。
従業員は男ばかりになり、最初二人で朝食の支度をしていたのに、三人…四人と増えていった。そして、やけにもたもた仕事をする。
「んん…♡ああん…♡気持ちいい…っ♡すご…い…♡」
「タクト…!ああ……っ!」
「あん♡あん…っ♡い…い……っ♡」
俺は、ヨノイに抱かれながら背をのけぞらせて、従業員と目を合わせる。大抵、目をそらされるが、見つめ返してくる男もいる。興奮が高まって、快感が増した。
「あ…っ♡あ…っ♡ヨノイさん…っ!んん…イッちゃう…っ♡」
「ああ…いいよ、タクト…イッて…ああ!」
「んん…ん…♡ああ……っ♡」
そうやって、ホテルの従業員と見つめ合いながら達した朝もあった。
絶対、このいかがわしいローションのせいだ!
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