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43 何度も何度も交わって…!
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「あ…♡ん…っ♡はあ…あ……っ♡」
「ああっ、タクト……」
シノのペニスがゆっくりと挿入ってくる。こうして抱かれるのは何度目だろう。十万カイス金貨を数えればわかる。化粧台の上にむき出しで置いておいたら、ハヤセがきれいな装飾の鍵付きの箱をくれたのでそこに入れてある。
「あ…♡あぁ…っ♡んん…っ♡あぁ…っ♡ああん…♡」
気持ちよくて、でももっと強い刺激が早く欲しくて泣きそうな声を上げてしまう。
ここへ来てから一週間ちょっと。最初に抱かれた日から、ほぼ連日、俺はシノに抱かれていた。
決まってヨルカオ酒を二人で飲んで、れいの魔法薬…淫楽玉と言うらしいが、小指の先ほどの銀色の小さなそれを仕込まれて、行為に及んだ。使わないでくれと一度頼んだが、高価らしいのに欠かさず使う。そのせいで、俺はほとんど毎晩狂いそうなほどによがって、時々、翌朝まで引きずって悶々としていることもあった。
「シノ…あぁ…♡すごい…♡あぁ…っ♡」
「タクト…」
シノがペニスの抜き差しを始める。シノに突かれ、引き抜かれ、その度に俺は甘い声を上げて喜んでしまう。
「んあ…っ♡あん…っ♡あん…っ♡あん…っ♡あぁ、いい…もっと…♡」
「ああ…ああ…!すごく、いいよ…タクト…このしっとりとした皮膚…男を骨抜きにする肉体だ…」
「んん…っ♡ああん…♡気持ちいい…♡」
正常位の体勢から、シノが上体を倒してきて、俺に覆いかぶさり抱きしめ、キスをしてくる。キスに応えて、舌を絡め、唇を愛しげに吸われる。その間もゆっくりとだがピストンは続いていて、どんどん高まってくる。
唇が離れると、俺は顔を横に向けて目をそらした。シノに見つめられている。目を合わせるのが怖い。目を合わせてはいけない気がするのだ。
惰性のような腰の動きが、必死なそれに変わって、俺はかぶりを振って強烈な快感に耐える。
「あん…っ♡あ…っ♡ああ…っ♡だめ…あ、い、イッっちゃう…っ♡んあ…♡ああぁ…っ♡」
「タクト…!イッて…」
「あん♡ほんとに…ああ…っ♡」
俺は絶頂に達し、ぴくぴくと身を震わせながら射精した。精が顔まで飛ぶ。
「ああ…♡はぁ…はぁ……♡」
シノが顔についた精液を指先で拭ってくれた。それはシーツに擦りつけてしまうんだけど。ちなみにシーツ交換も使用人の人がやってくれる。
一度、静まった熱だが、すぐにくすぶり、体が燃えてくる。
シノは体を繋げたまま、俺の身を起こして、自分の首に手を回させて、対面座位の体位で突き上げてきた。
「ああ…っ♡」
そうやって、五度か六度も交わりを続けて、俺は気を失うように眠りに落ちてしまう。
翌朝は、起きるとシノはもういなかったり、まだいる時は一緒に朝食をとったりする。
好きでそうしているわけではないが、俺がシノを独占しているようである。では、他の少年たちはというと、あいかわらずシノの訪れに、シノ様、シノ様と喜んで駆け寄るが、そのことに関してはそれほど頓着していないようだ。新人が来れば、しばらくその少年に夢中になっているのはいつものことらしい。
ただ、リクだけが拘泥していた。
「ぼくもシノ様に抱かれたい…」
「そ、そう?」
「うん…」
リクのさびしげな様子には胸が痛む。
「そういえば、読み書きを教えてくれるって…あれはどうしたの?」
「帳面とペンを下さって、料理番さんとかに教えてもらってるよ!本も少しずつだけど、読めるようになってきた…」
「すごい!」
俺は素直に感心した。それに…。
「リクはシノが好きなんだな…」
「うん…」
確かにシノはさまよえる者にこだわりがあるようだが、そのうち俺にも飽きるのではないか。
そうしたら、リクもシノと愛し合うことだってあるかもしれない。
俺も放免されるかもしれない。
その時はそう考えていた。
「ああっ、タクト……」
シノのペニスがゆっくりと挿入ってくる。こうして抱かれるのは何度目だろう。十万カイス金貨を数えればわかる。化粧台の上にむき出しで置いておいたら、ハヤセがきれいな装飾の鍵付きの箱をくれたのでそこに入れてある。
「あ…♡あぁ…っ♡んん…っ♡あぁ…っ♡ああん…♡」
気持ちよくて、でももっと強い刺激が早く欲しくて泣きそうな声を上げてしまう。
ここへ来てから一週間ちょっと。最初に抱かれた日から、ほぼ連日、俺はシノに抱かれていた。
決まってヨルカオ酒を二人で飲んで、れいの魔法薬…淫楽玉と言うらしいが、小指の先ほどの銀色の小さなそれを仕込まれて、行為に及んだ。使わないでくれと一度頼んだが、高価らしいのに欠かさず使う。そのせいで、俺はほとんど毎晩狂いそうなほどによがって、時々、翌朝まで引きずって悶々としていることもあった。
「シノ…あぁ…♡すごい…♡あぁ…っ♡」
「タクト…」
シノがペニスの抜き差しを始める。シノに突かれ、引き抜かれ、その度に俺は甘い声を上げて喜んでしまう。
「んあ…っ♡あん…っ♡あん…っ♡あん…っ♡あぁ、いい…もっと…♡」
「ああ…ああ…!すごく、いいよ…タクト…このしっとりとした皮膚…男を骨抜きにする肉体だ…」
「んん…っ♡ああん…♡気持ちいい…♡」
正常位の体勢から、シノが上体を倒してきて、俺に覆いかぶさり抱きしめ、キスをしてくる。キスに応えて、舌を絡め、唇を愛しげに吸われる。その間もゆっくりとだがピストンは続いていて、どんどん高まってくる。
唇が離れると、俺は顔を横に向けて目をそらした。シノに見つめられている。目を合わせるのが怖い。目を合わせてはいけない気がするのだ。
惰性のような腰の動きが、必死なそれに変わって、俺はかぶりを振って強烈な快感に耐える。
「あん…っ♡あ…っ♡ああ…っ♡だめ…あ、い、イッっちゃう…っ♡んあ…♡ああぁ…っ♡」
「タクト…!イッて…」
「あん♡ほんとに…ああ…っ♡」
俺は絶頂に達し、ぴくぴくと身を震わせながら射精した。精が顔まで飛ぶ。
「ああ…♡はぁ…はぁ……♡」
シノが顔についた精液を指先で拭ってくれた。それはシーツに擦りつけてしまうんだけど。ちなみにシーツ交換も使用人の人がやってくれる。
一度、静まった熱だが、すぐにくすぶり、体が燃えてくる。
シノは体を繋げたまま、俺の身を起こして、自分の首に手を回させて、対面座位の体位で突き上げてきた。
「ああ…っ♡」
そうやって、五度か六度も交わりを続けて、俺は気を失うように眠りに落ちてしまう。
翌朝は、起きるとシノはもういなかったり、まだいる時は一緒に朝食をとったりする。
好きでそうしているわけではないが、俺がシノを独占しているようである。では、他の少年たちはというと、あいかわらずシノの訪れに、シノ様、シノ様と喜んで駆け寄るが、そのことに関してはそれほど頓着していないようだ。新人が来れば、しばらくその少年に夢中になっているのはいつものことらしい。
ただ、リクだけが拘泥していた。
「ぼくもシノ様に抱かれたい…」
「そ、そう?」
「うん…」
リクのさびしげな様子には胸が痛む。
「そういえば、読み書きを教えてくれるって…あれはどうしたの?」
「帳面とペンを下さって、料理番さんとかに教えてもらってるよ!本も少しずつだけど、読めるようになってきた…」
「すごい!」
俺は素直に感心した。それに…。
「リクはシノが好きなんだな…」
「うん…」
確かにシノはさまよえる者にこだわりがあるようだが、そのうち俺にも飽きるのではないか。
そうしたら、リクもシノと愛し合うことだってあるかもしれない。
俺も放免されるかもしれない。
その時はそう考えていた。
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