異世界でいっぱいH!

ゆめゆき

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51 これで本当に晴れて自由の身!

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 よっぽど深く眠っていたらしい。目が覚めたのは翌朝、いや、昼だ。太陽がとうに中点に達している。
 喉がはりつきそうに渇いている。

「起きたか、タクト」
「うん」

 声がガラガラだ。サユがコップに水を汲んできてくれた。ごくっごくっと一気に飲み干す。
 ピッチャーにも水を入れて来てくれていたので、何度もおかわりしてピッチャーを空にしてしまった。

「はあ…」
「服を着替えて鍛冶屋に行こう」
「うん」

 足枷が邪魔だったが、なんとかズボンをはき、上着も身につけた。ゆったりとしたデザインのこざっぱりとした服だ。
 またサユにおんぶされて運ばれ、リューバに乗りちょっと行った先の鍛冶屋へ。
 足枷を壊してもらうのは怖かった。ノミのような道具を当てられ、ハンマーでがんがん叩いて、なんとか足枷を砕くことに成功した。サユが礼を言って代金を支払った。
 重たい足枷から自由になって、身も心も軽くなった。

「わー。すっきり…」

 その場でぴょんぴょん跳ねようとして、すっころびそうになり、サユに支えられる。
 帰りもサユは俺をおぶおうとしたが、断った。

「足が弱っちゃった。歩かないと」
「わかった」

 サユの口許が緩く微笑んだ気がした。
 ホテルに戻る途中で、持ち帰りが出来るお粥を買って、部屋で二人で食べた。
 たくさん食べなければと頑張ったが、三分の二くらいで胃が受けつけなくなってしまう。

「無理しなくていい。食べたらまた少し寝て…」
「うぐ…うん…」

 言われた通り少しうとうとして、気がつくとサユが俺の隣に寝転がって顔を覗き込んでいた。どこか不安そうな顔に見えた。
 俺は笑って見せた。

「サユ」
「うん…」

 キスをねだると、ゆっくり唇を押し当ててくれる。唇を開くと、少し舌が入ってくる。気持ちいい…。

「サユ…しよう」
「ん…?…いいけど…タクト、平気?」
「したい…」

 サユはまたゆっくり口づけてくれた。上着の裾から手を差し入れてきて、胸や脇腹をを撫でさする。

「はあ…♡んあ…♡」
「タクト、大丈夫…?」
「もっと……」

 俺は自分から服を脱いでいった。サユも服を脱いでく。

「んん…♡」

 抱き合って素肌が触れ合うと、脳が痺れるような快感に包まれる。何度も何度も口づけ合いながら、俺はサユのペニスに手を伸ばして扱いた。久しぶりでドキドキする…。

「あ…!タクト…」
「サユ…ッ…あん…♡」

 サユの手が俺の性器を扱き、もう一方の手が臀部をそろそろとなぜる。もどかしいけど気持ちよくて、勝手に腰が揺れてしまう。

「気持ちいい?」
「気持ちいい…♡んう…♡」

 サユの手が滑らかに動き、その指がアナルに届き、ゆっくり円を描くように愛撫する。ペニスを扱いていた方の手をいったん離して、ベッドの枕もとの引き出しから装飾がきらびやかな小さな壺を取り出した。
 あ、こういうホテルも準備はばっちりなんだ…。さすがこの世界…。
 壺に入っていた潤滑剤をまとわせたサユの指がアナルを緩めるようにマッサージし、ゆっくり中に侵入してくる。

「あ、あ…♡んん…♡そこ…あ…!」

 いいところに指が届き、サユの肩口に顔を埋めてはあはあ息をして、快感に耐えた。

「気持ちいい…♡」

 何度も唇を貪り合いながら、互いに乳首を、ペニスを、臀部を…愛撫し合って高まっていく。

「んん…♡ああん…♡サユ…欲しい…っ!」
「ああ、タクト…!」

 膝を曲げて、胸に引き寄せる。サユが覆いかぶさって来て、アナルに屹立したペニスの先端をあてがう。

「ん…っ♡」
「ああ…っ…」

 サユが入ってくる。うれしい。うれしいという気持ちでいっぱいになる。

「あっ…♡あっ…♡気持ち、いい…♡すごい…ああ…っ♡」
「タクト…!ああ、いい…」

 俺をいたわるようにゆっくりピストンが始まる。

「ん…♡ん…っ♡ん…っ…♡」
「ん…はあ…」

 見つめ合って、時々濃厚に口づけ合って、また見つめ合う。体が熱くて、じっとりと汗をかいてくる。
 次第にサユの腰の動きが激しくなってきて、俺はたまらなくなってくる。

「あん♡すごい…いい…っ♡あ…♡あ…♡だめ…イッちゃいそう…♡」

 頭がふわふわする。

「タクト…タクト…イッて…!」
「あ…♡あ…♡んう…あん♡イ…イク…イクイク……あ…!」

 サユに何度も貫かれて、俺は達した。背中をうんとのけぞらせて、ピュッ、ピュッ…と、サユの体との間で射精する。

「気持ちいい…♡気持ちいい…っ♡サユ…!」
「タクト…!ああ…っ…」

 間を置かず、サユが腰の動きを止めて射精に至った。ぎゅうっと抱きしめられる。

「あ…♡ビクビクして…出て…♡」
「ああっ…!あ…!」

 何度か中をえぐるように、突き入れられる。二人ともハアハアせわしなく呼吸して、キスして汗まみれの体で抱きしめ合って、快感の余韻にしばらく酔いしれた。
 


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