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52 蜜月と中毒症状…!
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次の日も、その次の日も、俺は部屋に籠もってサユと愛し合った。
食事はサユが色々と買ってきてくれる。食欲はあまりないが、頑張って食べた。
だが、喉の渇きだけは治らない。
渇きを誤魔化すように、水を飲み、サユと繋がって、サユを求める。
ベッドの上に座るサユの上にまたがって、背中に手を回してぎゅうっとしがみついて、貪欲に快感を追いながら、俺は遂に言ってしまう。言葉にしてしまう。
ずっと、ずっと、この言葉だけは言わなかった。言ったら、言ってしまったら、離れがたくなってしまうから。
「あん…♡あ…っ…♡サユ…好き…」
「……ああ、俺も…」
「好き…すげー好き…!好き…!」
サユも応えてくれる。
「タクト…俺も…タクトのこと、好きだ…ずっと…会った時から…ずっと…」
「んう…♡うれしい…サユ…サユ…ッ…!好き…!あっ…♡」
サユが俺をベッドに押し倒して、正常位で突いてくれる。お腹の方を突き上げるような、熱のこもったピストン。
「あ…♡あ…っ♡サユ…、いい…っ♡あ…っ…♡だめ…イキそう…っ♡あぁ…っ…♡」
「イッて、タクト…かわいい…好きだ…」
「あぁ…っ♡イク…、イッちゃ…んう…っ♡」
「俺も…もう…イキそう…!」
ぎゅうっと抱きしめられて、俺は果てた。俺の中で、サユも脈動し、精を吐き出す。じわっと広がる感覚が、俺を陶然とさせる。
渇きはおさまらない…。ある時、本当に飲みたいのは何か、俺は思い出した。昼食に、新鮮な野菜と肉がたっぷりのタパをちびちび食べながら、俺はサユに言ってみた。
「サユ…ヨルカオ酒が飲みたい…買えないのかな…あれって…すごく高価なの?」
「タクト…」
サユは、はぁ…と辛そうにため息をついた。
「だ、だめなの…?」
「タクト…あのね…」
「うん…?」
「ヨルカオ酒はもう、タクトに飲ませない」
「な、なんで…」
「あれは、中毒性のある薬酒なんだ。性欲を高めて、一時的に精力的にするけど、飲み続けると、体は衰弱していく…それに、飲まずにはいられなくなる…」
「え…」
「違法ではないんだけど、よくない…それで…」
「う、うん…」
「タクトに相談がある…タクトはもう、中毒になってる、と、思う…医者にかかった方がいい」
「そ、そうなの?」
「長く静養する必要があると思う…それで…頼みがあるんだけど…」
「た、頼み…?」
「俺の実家に、住み込みの魔法医がいる。だから…一緒に行こう…」
サユはすがるように俺を見た。結局、俺はサユの世話になるのか。でも、そういうことなら、サユがそう望むのなら、恩は後で返したっていい…。当ては…ないけど…。
「わ、わかった…!一緒に…行く」
「よかった…」
サユはそう言って、顔を覆った。はあ…、と長い吐息をついて、ベッドに飛び込む。
それから、こっちを見て、美貌をほころばせた。
食事はサユが色々と買ってきてくれる。食欲はあまりないが、頑張って食べた。
だが、喉の渇きだけは治らない。
渇きを誤魔化すように、水を飲み、サユと繋がって、サユを求める。
ベッドの上に座るサユの上にまたがって、背中に手を回してぎゅうっとしがみついて、貪欲に快感を追いながら、俺は遂に言ってしまう。言葉にしてしまう。
ずっと、ずっと、この言葉だけは言わなかった。言ったら、言ってしまったら、離れがたくなってしまうから。
「あん…♡あ…っ…♡サユ…好き…」
「……ああ、俺も…」
「好き…すげー好き…!好き…!」
サユも応えてくれる。
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「んう…♡うれしい…サユ…サユ…ッ…!好き…!あっ…♡」
サユが俺をベッドに押し倒して、正常位で突いてくれる。お腹の方を突き上げるような、熱のこもったピストン。
「あ…♡あ…っ♡サユ…、いい…っ♡あ…っ…♡だめ…イキそう…っ♡あぁ…っ…♡」
「イッて、タクト…かわいい…好きだ…」
「あぁ…っ♡イク…、イッちゃ…んう…っ♡」
「俺も…もう…イキそう…!」
ぎゅうっと抱きしめられて、俺は果てた。俺の中で、サユも脈動し、精を吐き出す。じわっと広がる感覚が、俺を陶然とさせる。
渇きはおさまらない…。ある時、本当に飲みたいのは何か、俺は思い出した。昼食に、新鮮な野菜と肉がたっぷりのタパをちびちび食べながら、俺はサユに言ってみた。
「サユ…ヨルカオ酒が飲みたい…買えないのかな…あれって…すごく高価なの?」
「タクト…」
サユは、はぁ…と辛そうにため息をついた。
「だ、だめなの…?」
「タクト…あのね…」
「うん…?」
「ヨルカオ酒はもう、タクトに飲ませない」
「な、なんで…」
「あれは、中毒性のある薬酒なんだ。性欲を高めて、一時的に精力的にするけど、飲み続けると、体は衰弱していく…それに、飲まずにはいられなくなる…」
「え…」
「違法ではないんだけど、よくない…それで…」
「う、うん…」
「タクトに相談がある…タクトはもう、中毒になってる、と、思う…医者にかかった方がいい」
「そ、そうなの?」
「長く静養する必要があると思う…それで…頼みがあるんだけど…」
「た、頼み…?」
「俺の実家に、住み込みの魔法医がいる。だから…一緒に行こう…」
サユはすがるように俺を見た。結局、俺はサユの世話になるのか。でも、そういうことなら、サユがそう望むのなら、恩は後で返したっていい…。当ては…ないけど…。
「わ、わかった…!一緒に…行く」
「よかった…」
サユはそう言って、顔を覆った。はあ…、と長い吐息をついて、ベッドに飛び込む。
それから、こっちを見て、美貌をほころばせた。
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はじめまして、こんにちは…!!
返信が遅れてしまってすみません…!
すごくうれしい感想で…感激です…!
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