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第一章 心情のココロ!

第1話 「ヒーローは俺だ!」

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メモリーパワー

それは少しでもの可能性がある未来を読み取れる事を意味にする。

だけどそのパワーを持つ者はこの人間界には中々いないものだ。

ここはフェイリー王国

この世界は妖精が住む世界であり、妖精達は平和に暮らしていた。

そんなある日の事

「お父様、今日はいいお天気ですね」

彼女は妖精カリン

フェイリー王国の王女だ。

「あぁ、こうしてこの世界は成りだっている」

彼は妖精イサム

カリンの父親だ。

この親子は空が好きだ。

こうして空を見てみると世界は平和だなと思えていくから。

「あっあれ?空の様子が変じゃない?」

空が段々と黒く変わっていく。

「もう夜なのか?」

「そんな訳ないでしょ!だってまだ15時だよ?」

そう、今の時間帯は午後の3時。

いくらなんでも冬とは言えこんな早くも暗くなるはずがない。

じゃあこれはいったい…

直後に謎の爆発のような音が聞こえる。

「え?」

カリンとイサムは急いで城のバルコニーから出る。

その辺から見えた風景は円盤のような物から妖精達を襲撃し妖精は悲鳴をあげながらも逃げ惑う。

「お父様!これはいったい…」

「私にもわからん…はっひょっとして!」

「何か心当たりが?」

町が次々と破壊されていくなかとある者が名乗り挙げる。

「妖精の者共よ聞くがいい!」

謎の者が主張する。

「我々ジェラサイドは今、ここで復活した!」

「ジェラサイド?」「ジェラサイドって何?」

妖精の者達がざわついていた。

「イサム!貴様だけは絶対許さん!この恨み、今晴らしてやる!」

「お父様!」

「やはり生きておったかジェラサイド」

「ジェラサイド?」

「かつて人々のエネルギーを吸い取り、世界を支配したと言われる恐ろしい闇の魔物だった。だがとある戦士がジェラサイドと戦い、人間と妖精が力を合わせてジェラサイドを封印に成功し、世界を元通りにする事に成功した」

「お父様も世界を救った1人だったの?」

「あぁ…」

「そこにいたのか、イサム」

「お前はランザー!」

彼の名は蹴将軍ランザー(しゅうしょうぐんらんざー)

ジェラサイドの最高幹部らしい。

「覚悟しなさい」

彼女は偽善天使エンゼ(ぎぜんてんしえんぜ)

ジェラサイドの幹部の1人。

「リベンジと行こうじゃないか」

彼は手球神プレイシャル(てきゅうじんぷれいしゃる)

彼も幹部らしい。

「まずい」

「お父様?」

イサムは少し動揺していた。

いつも冷静なイサムが。

前の戦いはカリンが誕生する前である。

いくらなんでもカリンを巻き込ませるわけにはいかない。

だから…

「カリン、お前は逃げろ」

「え?」

「これを持って人間界に行くんだ」

「これは?」

「ジェランバイザーだ」

ジェランバイザー

それはサンバイザーの形をしている変身アイテムだ。

「これをメモリーパワーを浴びた人間に付けさせるんだ!」

「え?でも、私達妖精は人間には見えない存在だよ?」

「大丈夫だ。メモリーパワーを持つ者にはきっと見える!」

「お父様…」

「さぁ行け!お前達!」

「はい!」

執事達がカリンを連れて脱出用チェンバーかのような乗り物に乗り込んだ。

「お父様ー!」

その中に入ってでもイサムに叫ぶ。

「お父様ー!」

「娘を人間界に逃がしたとでも言うのか」

「あぁ、そうだ」

「まだ正義のヒーローぶっていたのね」

「今度こそお前達を倒す!」

「ふっ!」

「うおおおおおおおお!」

イサムは叫びつつ三幹部に立ちはだかる。

「うっどうして…」

カリンは涙ぐんでいながらも執事達は励ます。

「あっあれは!」

なんとジェラサイドの円盤がカリン達を追ってきたのだ。

「そっそんな…」

「カリン様せめてあなただけでも…」

「やめて、行かないで。私一人じゃ嫌…」

「カリン様…きっといい戦士が見つかる事を私達は祈ってます!」

「待って行かないで!」

執事は円盤の方に立ち向かう。

その時大爆発かのような音が鳴りだす。

「どうして…どうしてこうなるの…」

カリンは哀しげな表情を出したまま人間界の世界に着いてしまった…



2022年1月20日

「おいお前金持ってんだろ!」

「持ってないです」

陰キャの生徒が不良に絡まれていた。

「嘘つけ!お前職員室で金預からせてただろうが!」

「うぅ…」

「まぁまぁまぁまぁ。今回はここまでにしてやりましょうよ」

「はぁ?なんだお前?てめぇには関係ないだろ!」

不良は少年に殴りかけた。

「いったぁ~そりゃないでしょ!先生~!」

「ちっ覚えてろ!」

「覚えないよ!」

「ありがとう、誠心くん」

「あぁ」

彼の名前は佐東誠心

本作の主人公で中学2年生

もう少しで3年生になるが…

このように正義感はあるがそれはちょっとだけ。

本当は成績が悪く集中力がなくて運動神経が悪い反抗期なグータラ少年だ。

はぁ…

そんな誠心には悩みがある。

あの人を見ていると俺の心がなぜかとドキドキする。

誠心は坂本未央と言うD組の学級委員の事が気になっていた。

誠心はC組だけど…

(これが恋ってやつか)

誠心は自分の心臓がどこにあるかがわかった。

去年の夏、あの人の服装や髪型が凄い独特とゆうか大胆とゆうか…なんか可愛かった…

 あと性格もかな?優しいなぁ…なんか友達を大切にするし…

それに存在が薄い俺なんか、初対面なのか誠心くんってくん付けで呼ばれたことがあるんだよ?

おそらく俺が唯一かな?

それに俺が訪ねた時なんて、優しく対応してくれたんだよ!

3度も渡って…

体育の跳び箱の授業の時、一瞬だけ頼られた事がある。

「それ持ってきてくれない?」って

最後にはちゃんとありがとうって言われたんだから。

はぁ美しい…顔も心も美しい…

その内に心が惹かれたのだ。

そんな人と俺は付き合ってみたい。

だけどあの人既に彼氏がいたんだよね。

確か陸部のヒーローとか呼ばれててさ。

俺なんか地味なんだからヒーローにはなれないって。

それでも友達に相談してみたら後に新たなる事が発覚したんだ。

もう既に別れたと。

嘘だろ?だって彼氏さん、未央さんと似てたから上手くいくと思ったんだけどなぁ…

しかも理由は俺が好きだから別れた?そんな!ありえない!

だって彼氏さんよりも下位互換だよ?俺

たく、そもそもそんな嘘をどこで手に入れたんだよその情報。

だけど、これって大チャンス?

もしかして、みんなの応援が待ってる
さぁ進もう叫ぼう一緒にはこの事を意味にするのか?

でもどうアタックする?

俺、部活だとコンピューター部で向こうは陸上部だよ?

もしかしたら向こうの部員はこの恋に望まなかったりして。

まさにこれは坂本親衛隊?

あの人愛されキャラだし。

だいたいイケメンな奴らと話せているし。

それに俺あの人とは違う小学校だったし1度も同じクラスになった事がない。

しかも未央さんって1回も読んだ事がない。

これって不利じゃん。

はぁ…だるくなってきた。




__体育の時間__

5時間目の体育

給食を食べた後だったけど動きにくい訳でもない。

なんて事ないな。

今回はバレーボールで2クラス対抗の試合だってさ。

俺は偶然と未央さんがいるチームと対戦する。

マジかぁ

嫌だなぁ

だって、その…好きな人あっ…いや気になる人と対戦ってなんかやりにくいよ…

この前は2クラスに別れて卓球やバトミントンでしばらくは会えなかったけど。

久しぶりとは言えこんなのはあんまりだよ……

そんな事思ってる間に試合は始まっていた。

はぁもし…こんな風になったらなぁ…

「誠心くんって強いよねぇ」

「いや、それほどでも」

「あのさ、俺、前からずっと未央さんの事が気になってて…そしたらいつの間にか、未央さんの事が好きになりました!なので、僕と付き合ってください!」

「嬉しい!まさむー」

未央の目がキラキラ輝いていた。

「えっ!(/// ^///)」

そしてお互い寄り添い…

そして…

そして…

初めての…

あああああああああああああああああああ!

なんちゃってなんちゃってなんちゃってなんちゃってなん・ちゃ・って~!

「誠心危ない!」

「え?」

いった!

バレーボールが俺の頭にぶつかった!

うわあああああああああああああああ

あれ?なんだ今の?なんか、何かに浴びたような…



__部活の帰り__

はぁそれにしてもなんだったんだ?あの時…

?これは?

空の様子が…

これは…雨!?

誠心は急いで折り畳み傘を開く。

その時だった。

雷が誠心の傘を貫き雷が誠心に当たった。

「うわあああああああああああああああ」

誠心は雷を浴びてしまい助けを呼ぼうとするも誰もいなかった。

その時、直々に誠心の姿が変わる。

それは戦士かのような姿に段々と変わり出す。

「うわあああああああああああああああ」

しかし誠心本人は気付いていない。

そしてようやく雨が止み、雷が治まった。

「はぁ、死ぬかと思った…あれ?俺…死んでない?どこもかも痛くないし服も焦げてない。なんで?」

雷に浴びたにも関わらず、誠心は普通にかすり傷すらなかったのだ。

「ラッキーかな?」

「あれが、戦士か?」

「えぇ」

2人は密かに隠れて誠心を見つめていた。

メモリーパワーを感じるからだとか。




__1月21日__

体育の授業だ。

今回も5時間目。

そういえば家庭科のミシン、まだ終わってないんだよね。

昼休みの時間にやろうかとは思ったんだけど、その間に体育着に着替えなきゃいけない。

万事休す…

今日の授業はまたバレーボールのようだ。

準備運動をしている時、掛け声を言っているのは学級委員。

つまり俺は未央さんの天使の声が聞こえるんだ。

でも、体育の時だけじゃつまらない。

もっと聞きたいなとゆう欲が俺には高まってしまう。

きなつさんの親友は給食委員で自分はなんも関係ないのに一緒に人数確認をしている。

それに行事とかは未央さん達が仕切ってるんでしょ?

はぁ…いいなぁ…俺も2年D組になりたかったなぁ。

でも今年はもしかしたら同じクラスになれる大チャンス。

同じクラスになれるといいなぁ。

同じクラスになれたら、無責任すぎかもしれないけどまた学級委員をやって欲しい。

天使の声が聞きたいから。

彼女と話してみたいから。

俺はその気持ちがいっぱいでいつもお参りしている。

まぁ5円くらいの程度だけど。

「痛っ!」

突然バレーボールが誠心の顔面に当たった。

「なっ何?」

なんかこれ、わざとな気がする。

わざと当てたんだ。

「え!?」

犯人かと思う人物が堂々とバレーボールをクラスメイトに当てていく。

男女関係なく。

「はぁ?」

「ちょっとやめなさい!」

体育担当の教師が止めに入るも…

「うるさい!」

体育担当の教師にもバレーボールが当たってしまう。

「なんだ、あれ?」

バレーボールをわざとクラスメイトに当てている少年に何かしらのオーラが感じる。

「どうゆう事だ」

「あの顔、やはり見えていますわ」

誠心が止めに入る。

「なぁ、もうやめろよ!みんな嫌がってるじゃないか!」

「あぁんなんだお前!死にに来たのか?」

「死にやしないよ!」

「うるさい!死ねぇ!」

「嫌だ!」

誠心はついタクロウ(バレーボールをわざとクラスメイトに当てる少年)の事を突き飛ばしてしまった。

その時、何か憑依してたかのようなオーラが消えていった。

しかし、怪人かのような者が現れた。

「ぶっバレちゃあ仕方ない。こうなったらこいつのエネルギーを」

あの怪物はミサンガと呼ぶ。

「たっ助けて!」

「危ない!みんな逃げろ!」

誠心はクラスメイト達に援護しようとするが…

「え、何言ってるの?」

「ヒーロー番組の観すぎだろ」

え、ひょっとして見えてない?

じゃああの怪物は俺とタクロウしか見えてないのか?

「貴様のエネルギーを…」

「あぁもうがむしゃらだ!うおおおおおお!」

誠心はミサンガにパンチをお見舞いした。

「なんだ貴様」

すぐに誠心の存在に気付く。

「やっやばい…」

ミサンガは誠心を襲おうとする。

「こうなったら貴様のエネルギーを…」

「まずい!」

その時、突然とミサンガは苦しんでいた。

「ぐわっ!なんだこれは!」

「え?」

「あなた、勇気あるのね」

なんか小さな妖精が誠心に話しかけてくる。

「え、お前は誰だ?」

「私は妖精カリン、フェイリー王国の王女」

「誠心だ」

つい自己紹介をしてしまった。

「それよりこれを付けてあの怪物と戦って」

カチャッとしたような音がした。

「ちょっとなんだよ!」

「ジェランバイザーよ」

「はぁ?」

誠心の姿が段々と変わっていく。



水色のクリスタルが燦然と輝く。

「なっなんだこれ?」

「今日からあなたは超エンジェル戦士シャイニングカクウよ」

「はぁ?」

「うわっヤバそう…まぁいいや」

ミサンガはまたタクロウを襲う。

「ちょっ来るなぁ!」

「さぁ、戦って!」

「強引すぎるよぉ!」

「いいから!」

「まぁっ実は俺もこんな感じなヒーローに変身してみたかったんだぁ」

シャイニングカクウはミサンガにパンチを噛ます。

「とりゃあ!」

「ぐはぁ!」

そのパンチはミサンガにヒットする。

「おりゃあ!とりゃあ!てりゃあ!」

「ぐぁ!」

右ストレートでするパンチがミサンガには効果抜群。

「よっしゃあ!」

「誠心!メモリーアタックよ!」

「メモリーアタック?」

「いいから!メモリーアタックって叫んで!」

「え?メモリーアタック!」

シャイニングカクウの胸から今まで起きた出来事が映し出されているエネルギー弾が出現した。

例えるとユニバーサルスタジオジャパンの文字が左右に回っているかのよう。

そのエネルギー弾が前進してミサンガの胴体を貫く。

「うわあああああああああああああああ」

あまりの痛みなのか、後ろに転んで尻餅をつき大爆発した。

「嘘だろ…信じらんない!この俺が、さらに強くなるなんて!やったぁ!やったぜ!イェイ!ってあれ?」

周りの視線が冷たい。

「もしかしてこの姿もみんなには見えない?」

「うん」

「うっそぉーん!まぁっいっか」

結局周りのクラスメイトみんなに笑われてしまった。

未央さんまで…

俺のこれからの人生、どうなるんだ!




























「なんでアイツがシャイニングカクウに…」

彼の名は速水英二

本来シャイニングカクウになるはずたった男らしい。
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