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第一章 心情のココロ!

第4話 「誠心色々大ピンチ⁉︎」

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__2022年1月25日__

部活の帰り、俺は見てしまった。

未央さんと彼氏?が一緒にいた事を。

しかも未央さんが自らと寄り添いだしたのだ。

まぁ多少友達と一緒にはいたけど…

どうやらその彼氏さんは邪魔だから髪を切ったらしいんだよね。

意外とかっこいいじゃん…

まさか!それを気にして!

俺の友達は別れたとか言ってるけどあれって別れてなさそうじゃん。

給食の時女友達は言ってた。

あいつは自分の邪魔者だと思えばいいと。

でもあれってワンチャン元彼だけど今でも仲がいいってやつ?

もしさ、同じクラスになって仲良くなってさ、修学旅行の時は告白!












無理やん。

絶対無理なやつやん。

だって俺ババア共がムカついて家出して一人暮らしして、あの彼氏さんとは自分が下位互換な感じになるし。

それに俺小学生の時は支援学級だったんだよ?

そんな奴がさ、可愛いくて学校のアイドルで字が綺麗で金賞も取ったことがある人に告白って…なんかあれと言うかなんか…

女友達は言ってた。

真逆でも関係ない、ただ愛があるかだ。

俺って応援してくれる人多くない?

男勝りなイメージがする女子二人組はこんな事を聞き出した。

「未央が好きか?」って。

ちょっと俺は動揺してしまった。

もちろんYesだ。

あの時気になるって訂正しとけばよかった。

周りの人は変な奴だって呼ばれていた人達は諦めろ諦めろって言ってたが

諦めるか!

って伊勢のいいような行為をしてしまう。

この前だって、ジェラサイドの前で奪ってやるなんて言っちゃったし…

俺はなぜかとあの人の目を追ってしまう。

別にストーカーをしてる訳ではない!

ただ遠回りしているだけだ!

えっそれがストーカーだって?

違うよぉ~

でも俺あの人住所知らないし!

だけど俺と未央さんは家の方面が違う。

なぜかと俺は未央さんの帰り道の方面に来てしまう。

そんなに俺はあの人の事好きなのかな?

そんなに俺はあの人の事一目惚れしたのかな?

好きだって言いたい。

けど言えない。

自分は違う方面なのになんでその方面に行ってしまうのかがわからなかった。

陸部の友達はなんで違う方面なのにここで帰るのって言われる。

もし本人はこの事がわかっていたら。

自分が好きだからこの道来てるんだって思われてたら

なんかそう思われるのが怖い。

いつ、どうゆう事が原因で嫌われるのかが怖い。

友達とあいつキモイって言い合ったりして。

それがなんか、怖い。

そう思いながらも未央さんが通る下り坂とは違う右方面、スーパーマーケットや本屋がある所だ。

そこの道を俺は虚しく通る。

神社の通り道を通って階段の所に腰をかける。

冬なのか尻が冷たく感じる。

俺は考える人みたいな体制をとって考える。

どうしたらあの人にアプローチができるか

生理的に無理なんて不公平だ!

まだ嫌わるような行為はしていないし…

だからワンチャンまだある!

だけどもし告白して、まだ彼氏とは別れていない事を理由に断ったりして。

彼氏さん、未央さんと近い存在だからな。

でもこのまま長くなっていってやがてあの二人が結婚したら…

向こうが安室奈美恵の結婚式のテーマを流して、呼ばれない俺はひまわりの約束を歌っている。

俺は作家にはなれた。

だけど何か足りない。

俺はこんな妄想をしてしまう。

いつも嫌われたくなくて

ずっと好きだと言えなくて

もっと強気になりたいよ

鍛えてヒーロー

リ・べ・レン・ジャー!

なんてな。


















「教師と言う存在は正義の塊」

ランザー達がまた職員室前の廊下にいた。

「教師は所詮汚れた正義をかけていく」

「愚か者には私達の裁きを受けるがいい」

いったいこの幹部達は教師なんの恨みがあるとでも言うのだ。

「Here? The smell of the teachers at Tenryu Junior High school is stinky. (ここか。天竜中学校の教師どもの匂いがプンプンする)」

このジェラサイドの名はセンコーガ。

常に外国語で喋る。

「I’m going to change the work reform. (働き改革を変えてやる)」

意外にもランザーも英語を喋れる。

__2022年1月26日__

はぁ…なんだったんだ昨日は

俺は見てはいけないものを見てしまったような気がする。

でも、もしかしたらただ帰り道が一緒だったのかもしれない。

そう信じたいな。

あっ3時間目体育じゃん!

未央さんの姿が見れるから一番好きな教科。

業間休みは男女別れて着替える。

確か小学二年生か三年生までは男女共同に着替えれたんだっけな。

あれは学校によるか。

俺みたいな奴が小学一年生でありながら恋をしたらどうなるんだろう。

いや、まずその年にそんな自覚あるかな。

バン!

急にドアを開けた音がやけに大きい。

「おい!お前らプールだ!プールだぞ!」

「え?」

「明日からはプールだ!」

「え?」

男子達は急な爆弾発言で戸惑う。

「おい!お前らプールだ!プールだぞ!」

「きゃあああああああ」

女子が今着替えている教室にも関わらず体育担当教師は堂々と入り、女子達は悲鳴をあげる。

「プールだぞ!明日はプールだ!」

「え?」

それでも言い告げる教師。

男が入っているのにプールの事に戸惑う女子達。

「ねぇ明日はプールだって」

「どうゆう事?」

「まだ1月なのに」

「早すぎない?」

体育で校庭2週走りながらも2年C組とD組は噂話をしていた。

「よし、俺が言った通り、明日からはプールだぁ!」

「えー!」

全員揃って驚愕だ。

「先生なんで急にプールやるようになったんですか?」

「それはだな…」

ゴクリ
























「なんとなくだ」

「ズゴーッ!」

C組とD組は生徒全員ズッコケる。

「どうゆう事かね吉村くん!」

彼の名は吉村河野助(よしむらこうのすけ)

体育の担当教師だ。

今校長先生に叱られている。

「女子が着替えていた教室に入った上に明日はプールとは、何を考えているんだね君は!」

校長はガチギレだ。

「生徒の精神を鍛えるためと思ってやればいいんですよ!」

「私でもこの季節でプールは無理だぞ!」

「彼らはまだ若者ですよ?」

「とにかく!あなたがした事はわざとやった事です!これから保護者会を開いてC組とD組の女子生徒の保護者に謝りますよ!」

「どうして?私はただ、明日プールだって教えただけなのに!」

どうやらまだ自分がした事に納得がいかないみたいだ。

「あのね、まだわからないのかい?自分が何をしたのかわかってるの?これはただ事では済まされないのだよ」

「はぁ…」

「はぁじゃないわ!とにかく君も一緒に謝ってもらいますよ!」

「チッ」

「?君今舌打ちしたよね?もうクビにしますよ?」

「The principal should shut up and withdraw. (校長は黙って引っ込んでろ)」

「?なんか言った?ぐあっ!」

校長は突然倒れる。

「This school is worth absorbing energy. (この学校、エネルギーを吸い取る価値はあるな)」



















__午後6時30分__

はぁ、それにしてもの明日はプールかぁ。

なぜ急に?

あっ!ひょっとして!

誠心のスマホから着信音が鳴る。

速水からだ。

実はこの前仲直りした事をきっかけにLINEする事になったんだ。

「もしもし?」

「誠心、今日の吉村先生何かおかしくなかったか?」

速水は誠心に質問する。

「あぁ、おかしいよ。普段はあんな感じじゃない」

普段の吉村河野助は生徒思いのいい教師だ。

熱血感はあるっちゃあるけど、あそこまで激しくない。

「きっとジェラサイドに憑依されてるんじゃないかな?」

速水はそう呟く。

「俺もそう思う。だとしたら!校長はエネルギー吸われてるんじゃないかな?」

「え?」

電話の向こうで速水はキョトンと、どうゆう事なのかと誠心に聞く。

「だってこうゆうのって一番に反対するのは校長だと思う。ジェラサイドって短気な奴がいたりして」

「まさにその通りですわ」

「その声は、カリン!」

誠心の電話の向こうでは速水だけではなく、カリンもいたのだ。

「カリン、速水ん家に居候してたのか」

「まぁ密かにね」

カリンは隠す事もなく応える。

「お父様が言ってたわ。ジェラサイドは他の者のエネルギーを吸い取らなければ生きていけないの。だからそのストレスによって他の者に憑依して悪事を働くの」

「簡単に言えば"欲求不満"ってやつかな?」

「だな?」

誠心はさらに簡単にまとめた。

「と言っても、憑依だろ?ジェラサイドってどうやったら憑依している人間に分離できるんだ?」

誠心はどうすれば解放できるか悩んでいた。

「簡単な事よ。その人を突き飛ばせばいいんですわ」

「え?」

突き飛ばせ?

なんか言葉的にいじめてる感じのような?

「誠心が初めてシャイニングカクウに変身する前の時、憑依されていた人間を突き飛ばして分離させたじゃない」

「?あっ!あー!そういえば!そうだった!」

誠心はこの前、バレーボールをわざと人にぶつけようとした少年が自分を襲ってきた際、正当防衛として彼を突き飛ばしたのだった。

その時、ジェラサイドのミサンガをタクロウとの分離に成功したんだ。

すっかり忘れてたな。

「だけど、そう簡単に分離させる事は難しいぞ!周りの人からは誤解を招くかもしれないし」

速水が言った事には一理ある。

「そこなんだよなぁ。どうすれば…」

「簡単よ。いざってゆう時にやればいい話じゃない」

カリンはすぐに答えを出した。

「あぁーその手か」

誠心と速水は純粋に納得する。















__2022年1月27日__

とうとう早すぎるプールの日がやってきてしまった。

どうやら全クラスがこの日にプールをするのであった。

みんなして誰も水着を忘れてはいない。

忘れる事は許されないからだ。

「とうとう、プールの日になったなぁ」

「あぁ」

誠心と速水は水着に着替えていた。

(あぁ、それにしてもプールか、これだけは回避したかったよぉ)

誠心はプールが苦手である。

それだけではない。

自分の体型にコンプレックスを抱いていた。

誠心は腹筋ができなく、走ってお腹は凹む事ができるが、胸は凹む事ができない。

動画で何度か何度か方法を探したがやっぱり腹筋でしか方法がない。

横から見たらなんか違和感がある体型だな。

「にしてもとんでもない事になったなぁ」

「だね」

「しぐちゃんは水泳得意?」

「えぇー普通だなぁ」

あれ?この感じどこかで?

あっ!そういえば、この前の跳び箱のかかえ込み飛びの六段に挑戦する際に挑戦した三人のメンバーじゃん!

俺(誠心)と時雨と未央さんの三人だ!

あの時も未央さんと時雨が仲良く話し合っていたのが羨ましかったなぁ。

それもそうだ

時雨も陸上部だし

しかも「しぐちゃん」って呼ばれてるんだよ?

え?しぐちゃん?

まさかその三人(自分含め)がまたこんな形になってしまうとは…

てか俺は相変わらずじゃん。

「ぐへへへへへ、今日のD組の女子、きゃあわいいなぁ」

彼の名は田邊裕太(たなべゆうた)

簡単に言えば女好きだ。

「もしも…」

裕太は妄想する。

「よし 、持ち物調査をする」

水着着ている状態でだ。

裕太は所々D組マドンナの女子の体を触る。

「よし、いいだろう。好きだ!」

そのマドンナを抱きしめる。

「になるといいなぁ」

いや、そうはならないだろ。

今でも鼻血が出そうな裕太であった。

「よし、みんな来たな!」

「え!?」

なんと吉村河野助は思いっきり長袖の水着と暖かいジャンバーを着ていた。

「あっ!それ着とけばよかった!」

「そうじゃないだろ!あの先生ジェラサイドに憑依されている可能性があるんだぞ!」

「わかってるって!」

漫才みたいだ。

「それじゃあプールを始めるぞ!」

まずは準備体操を全員する。

「いち、に、さん、し」

「ごーろく、しち、はち」

学級委員が掛け声を言ったら他の人達は言い返す。

「どうした!気合いが足りないぞ!」

「先生寒いです!」

風が今でも吹いていた。

「寒い~」

「うひょークラスのマドンナが寒そうな感じ!守ってあげたいぜぇ!」

裕太は興奮していた。

「よし、みんな、プールに入れ!」

「いやぁ!寒い!」

「冷たい!」

クラスの人達はみんな「寒い」や「冷たい」の声をあげていた。

「みんなまだ上がるんじゃないぞ!ガッツだぞ!ガッツ!ガッツで吹き飛ばすんだぞ!」

「できるかぁ!」

C組とD組の生徒全員が河野助に水をかける。

「うわぁ!冷めてー!」

その時だった。

「As expected, I can’t stand it. (流石にこりゃあ耐えられない)」

「えぇ!そんなのあり?」

なんと分離したのだ。

「あれ?俺はいったい何を?」

「よし、今だ!上がれー!」

「おー!」

その隙に生徒はプールに上がる。

「はぁ寒かったぁ」「冷たすぎだぜ」

「うわぁ!なんだこいつ!」

河野助にはジェラサイドが見えている。

「You saw it. (貴様、見たなぁ)」

「ひぃー」

センコーガは河野助を襲おうと近寄る。

「来るな、来るなぁ!」

「とりゃあ!」

「ぐあっ!」

誠心はセンコーガに飛び蹴りをお見舞いする。

「先生逃げて!」

「あっあぁ!」

河野助は誠心の指示に従い逃げる。

「Are you a student? I don’t need anyone but a teacher.」

「何言ってんだ?」

誠心は英語が全くわからない。

「貴様は生徒か?教師以外に用は無いと言っている」

「え?」

「If you interfere with me, I’ll crush you as a student.」

「え?今度は…」

「我の邪魔をするならば生徒であるお前でも潰してやろうと言ってますわ」

「なんでわかるの?」

「昔お母様から英語を教えられまして」

「俺もだ」

「お前ら英才教育受けてんのか、まぁいい」

誠心は変身ポーズの体制を取る。

「変身!」

おでこを左手でかざす。

「ジェランバイザー!」

左手から右の方へずらしジェランバイザーを召喚しセットする。

誠心は水色のクリスタルに燦然と輝くシャイニングカクウの姿に変わる。

「You or anyone who has reached out to my compatiots.」

「貴様か、我が同胞に手を出している者はだって」

「知ったこっちゃあ!悪い事さえしなければいい話!」

戦闘開始した。

シャイニングカクウは何度か拳でセンコーガを殴りつける。

ところが段々と押されていく。

いつの間にか武道館の屋上にいた。

「Is it about thkt? (その程度か)」

「諦めっか!」

「Eat. (くらえ)」

「ぐあっ!」

シャイニングカクウは身動きが取れなくなっていた。

「これは、エスパーか!超能力か!」

(このままじゃ…負ける!)

「ぐあっ!」

勢いよく吹っ飛ばされる。

「うわあああああああああああああああ!」

バッシャーン!

シャイニングカクウはプールの水へと落下した。

「ぷはぁ!はぁ!」

いつの間にか変身が解けてた。

周りから見た人達はそれを見て笑っていた。

(えっえぇ…)

しかし、よくよく見ると未央だけは笑っていなかった。

友達からは「ねぇ面白くない?」って言っても「うん」って言う返事だけで笑っていない。

まさか、あと一歩の所で死んでたかもしれないから。

それを未央さんはわかっていたのか!

好き!

好きだよ未央さん!

なんて心が美しいんだ!

最高!

「what are they? It pisses me off. (なんだあいつら。ムカつくなぁ)」

センコーガはプールにいた生徒に催眠をかける。

なんか矛盾してない?

「いやぁ面白かった!あっあれ?あれれれ?えっちょっ何?体が、勝手に、うわぁ!」

バッシャーン!

嘲笑っていた人はプールにダイブした。

「はぁ?またバカがっうわぁ!」

バシャーン!

「なになに?うわぁ!」

「男はバカが多いうわぁ!」

「もう流石に私はならないうわぁ!」

「逃げろ!あっあれ?うわぁ!」

「えっえっ?」

なんと次々とクラスメイト達がプールのダイブする。

それを見ていた誠心は困惑していた。

バシャーン!

バシャーン!

プールサイドにいたクラスメイトも教師も全員プールにダイブする。

速水も未央さんも。

「えっえぇーーーーーーーーーーー!」

もはや地獄絵図だ。

「よし、このままクラスのマドンナちゃんを…」

裕太はこの状況でも良からぬ事を考えていた。

「俺が暖かくする!」

「どいて!」

「グフォ!」

抱きしめようとした所を他の男子にぶつかってしまい、逃してしまう。

「絶対仕組まれてる…絶対仕組まれてる…」

裕太は不貞腐れていた。















はぁ…それにしてもとんでもない事が起きたなぁ。

「ねぇ誠心くん、大丈夫?」

「えっ!えっ!えっ!」

休み時間、急に未央に話しかけられ誠心はつい緊張してしまう。

「大丈夫!」

「そう、あっ…」

「未央さん!」

未央は急に倒れ、誠心は受け止める。

「あっ…」

受け止めたところで誠心はつい抱きしめてしまった。

この人には既に彼氏がいるのに…

この人はクラスのマドンナなのに…

自分とは何もかも真逆なのに…

俺はそんな女を抱いてしまった。

だけど、自分の心がどこか熱く感じる。

これがあの人の柔らかさ…

好き…

もっと好きになったよ…

なんなんだろうこの気持ち…

やっぱり俺は、恋をしてたんだ。

って!そう思ってる場合じゃない!

これは結構高そうな高熱だ!

早く、保健室に!

周りの人は誰もいなかった。

もうすぐで授業だから。
























あの後、お母さんが来て早退となった。

礼は言われてないけど別にいいや。

あっ!そういえば次音楽の授業じゃん!

テストなんだよなぁ。

俺苦手なんだよ、テスト。
誠心は勉強や体育に音楽のテストはまともにできない。

ババア実家で住んでいた時は2時間くらい無駄にしてしまった事がある。

それくらい集中力はないのだ。

いざ、音楽が始まった。

「どうぞ」

1人がみんなの後ろ所で歌う。

「スルマーレハックション!ラストーロダルジェハクション!ブラーチダエハクション!ロスペールダルハクション!」

「?」

「もういいよ、はい次」

「ウェーニテアハクション!バルケッタハクション!」

「おいみんなどうしたーくしゃみして」

音楽のテストを受けた人達は皆くしゃみをしていた。

「いや、ちょっとこれには深い訳があって…」

「?」

今までの事を音楽の先生に話した。

「それはけしからんなー!」

後で抗議するみたいだ。

「いやぁとんでもないなかったなぁ」

「おい誠心ハックション!お前ハクション!昨日別方面の所から帰ったよなハクション!お前先生に言うハクション!」

「そんなに?」

「ハッ!クション!」

「マスク付けろ!」

危うく唾にかかるところだった…

彼は陸上部を支える男で周りの人からはキチガイやキモいとか言われるらしい。

その男はよく先公にチクるとか言ってくるが、なんやかんやで言わない。

ちなみに未央がC組に来る際は彼目的で来る。

そもそも自分のクラスに未央の推しが3人(俺含めて)いるんだけど別に女子と話す訳ではなくただ彼に用があるだけ。

どうせ部活の事だろう。

そんな奴に俺は羨ましいと思っている。

彼は未央とLINEをしているんだって。

なんであんな奴と?

他の推しの話だとただ友達に思ってるに過ぎないだと言う。

なんか、自分が見る頭良い奴って病んでるやつ多いなって思う。

だってたまに人々を陥れているし、その中では俺を陥れている。

つかさ、文化部だよ?殆どは。

こりゃあ病んでますな。

マジおかしいって。


















なんか、音楽が終わった休み時間、マスクが配布されていた。

そんなにひどいのか…

「どうゆう事ですか吉村さん!」

放課後

音楽の先生が河野助に講義をしていた。

「知らないですもん、はっぷっぷっ~」

「なにぃ!」

どこかで聞いたことあるようなぁ…

「これで親からクレームが来たらどうするんですか!」

「お構いなく」

「お構いなくじゃあないでしょ!」

「Shat up (黙れ)」

エネルギーを吸い取る。

音楽の先生はバタりと倒れてしまった。

「あぁうるさかった」

「さてと!部活に行きますか!って今のところあいつら(生徒)風邪引いてるか!まぁいいや!」

「陸上部のみんな!聞いて!」

「?」

「部活あるぞ!」

「えー!」

今日はミーティングだと思い、風邪引きながらも特定の教室に来ていた。

実は風邪引いてたのはC組とD組だけではなかった。

「外に!レッツゴー!」

「えー!」

陸上部の1.2年生は面倒くさそうな表情になる。

「なんかあった?」

誠心は足音が大きく聞こえたので様子を確かめた。



※作者は絵がヘタクソです。

陸上部がよくミーティングする場所はコンピューター室にほぼ近いのである。

「なんか陸上部普通にやるみたいだよ」

「マジ!頑張って~」

「じゃねぇだろ!未央もだぞ!」

「気安く呼び捨てするな!」

「未央さんもだぞ!」

「マジ!やっぱあのジェラサイド、まだ取り付いてたのか」

「だな」

二人は確信する。

「お~い速水~早くしろー」

河野助に呼ばれる。

「あっわりぃ」

「ちょっと待って速水は大丈夫なの?」

「あっあぁ…」

「なんで俺らは風邪引いてないんだ…」

「さぁ…まぁとりあえず行く!」

「あっあぁ」












「おらおらおらおら!どうしたみんな!」

「先生寒すぎです!」

陸上部全員は強引で半袖半ズボンの体育着を着せられていた。

「ハックション!」

風邪気味な人は多数だ。

「何を言う!ガッツだぞ!ガッツ!」

「そんな無茶なぁ」

とは言え、河野助は自分だけ暖かいジャンバーを着ていた。

「先生ずるい!」

「先生だからいいんだ!」

「出た…」

毎回理不尽はうんざりだ。

__午後5時15分__

「よし!今日は終了!明日も元気よく半袖半ズボンだぁ!」

「ふざけるなぁ!」

我慢の限界で男子の部員が河野助を突き飛ばす。

(ナイス!)

速水は心の中でガッツポーズをしていた。

「You stupid student. In this case, I’ll let you suck it up! (ちっ愚かな生徒め。こうなったら貴様らを吸い取ってやるわ!)」

とうとうセンコーガの標的は教師だけじゃなくなった。

何かを感じた誠心は学校の中から急いで駆けつける。

ちょうど誠心の方の部活も終わった。

「未央さん!速水!」

エネルギーを吸い取らた二人を呼びかける。

センコーガは陸部の部員一人も残らずに吸い取ってしまった。

だいたい70人くらいの数を。

「お前!教師だけを狙うんじゃなかったのか!」

「I changed my mind. This time, I’m aiming for stupid students.」

「あぁ…英語わかんないや」

「気分が変わった。今度は愚かな生徒を狙うって言ってますわ!」

カリンが駆け付けに来た。

「カリン!」

「一様日本語は通じてるみたいね」

「そうか!」

「誠心!」

「OK!」

誠心はもうわかっていた。

"戦え"と

「There are foolish teachers and students in this world. I’ll change it! (この世界には愚かな教師や生徒だっている。それを私が変えてやるんだ!)」

「何を言ってるのかは知らねぇが!愚かだからこそ面白い。人間にパーフェクトや愚かがあっても、みんな生きてる、だろ?」

変身ポーズの体制を取る。

「変身!」

おでこを左手でかざす。

「ジェランバイザー!」

左手から右の方へずらしながらもジェランバイザーを召喚した直後に黒くてテールランプかのような所を下ろしてセットする。

誠心は水色のクリスタルに燦然と輝くシャイニングカクウとなった。

「You again? (またお前か)」

「いくぜ!」

戦闘開始

最初のパンチがセンコーガに当たり優先をとる。

その直後にキックをかます。

「まだまだ!」

何度かパンチと蹴りでセンコーガにダメージを与え善戦する。

「Stupid. (愚かな。)」

「ぐっ!」

エスパーの力でまたもや身動きがとれなくなる。

「まずい、このままじゃまた負けちゃう」

「誠心さん!今度はジェランブラスターを召喚してください!」

「えぇ?どうやって?」

「この前と同じです!」

「あぁ、そうか!」

カリンの指示通りにシャイニングカクウは胸に左腕でかざし

「ジェランブラスター!」

シャイニングカクウが言い放ったジェランブラスターが召喚される。

「これがエンジェルユニットの一種」

「なんでわかるの?」

「なんとなくだよ。しゃあいくぜいくぜ!」

またどこかで聞いた事があるセリフ…

早速ジェランブラスターの引き金を引く。

銃弾は存在しない。

ゲームでもあった無限大ってやつかな?

とは言え光線銃だ。

シャイニングカクウが放ったジェランブラスターの光線はセンコーガに当たる。

「ぐあっ!」

「ヒットしてるぜ!」

しかし、センコーガはまたエスパーの力を使用してシャイニングカクウの動きをとらないようにした。

「くっ!新たな武器でも、あの能力がある限り勝ち目はない!」

シャイニングカクウは万事休すだ。

「いや、待て…逆利用すればいいんだ!」

シャイニングカクウは引き金を弾きまくる。

「Wasteful shooting. you idiot (無駄撃ちか。バカめ)」

「とりゃあ!ていっ!」

その光線銃を素手で弾き返す。

「Huh?」

普通なら爆発しているはずも、シャイニングカクウの場合は弾き返せるのだ。

思わずエスパーの能力を解いてしまう。

「Ayabe」

今まで撃った光線銃が全てセンコーガに当たる。

「Damn it! (くせぉ!)」

シャイニングカクウは必殺技の体制にとる。

「メモリーアタック!」

胸から出現したエネルギー弾を左手で強く押し込む。

「Wow! that’s right!」

センコーガの胴体を貫き、あまりの痛みに転んで尻餅をつき大爆発した。

「決まった!スパルタ先公を、撃破したぜ!」

シャイニングカクウは一回転し右手で指を指す。

もはやこれは定番なのか。















「速水、大丈夫か?」

陸部達は元に戻った。

もちろん校長先生達も。

「誠心、やったのか!」

「おう!」

誠心はサムズアップをする。

__翌日__

「君はもう謹慎処分だね!」

校長先生にこっぴどく叱られる。

「ちょっと待ってください!私は何も…」

もちろん河野助は覚えてない。

「今更シラを切るつもりかね?」

「うわぁこっぴどく叱られてるよ…」

校長室の前で密かに話を聞いている誠心と速水とカリン。

「流石に可哀想だって…なんとかできない?カリン?」

「しょうがないなぁ…」

カリンが金色の粉をふりかける。

「あれ?私はなんで吉村くんを叱ってたんだ?」

「私もなんでここに?」

これで全校にいる人達は今回の件をすっかり忘れている。

「おぉ!流石だぜカリン!」

誠心はカリンを褒める。

「なぁ、後欠席の人とかなんとかできない?」

「あそれは無理」

今回の件で二学年全員(誠心と速水を除いて)が欠席する事態になった。

学級閉鎖になるはずたと思うが…

誠心と速水はそのまま授業を一日中受ける事となった。
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