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第一章 心情のココロ!

第6話 「俺のサポートロボット!」

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前回のあらすじ

田邊裕二が加藤加奈子に痴漢行為をした翌日の家庭科の時間に森シンリとバトミントン部の少年は女子に痴漢行為をしていた。
誠心はそれをジェラサイドの仕業だと推測する。
やはりジェラサイドであり誠心はシャイニングカクウに変身して戦うも…























「ぐわぁ!」

苦戦していたシャイニングカクウはまたまた立ち上がる。

「まだやる気か!しぶといなぁ」

「諦めっか!本物はどこだ!」

「ちっそれが目的か?物だらけな所に置いてある」

「なんだって!」

「もういいよなっ!」

「おい待て!ぐあっ!」

光線を喰らってしまう。

「あっあれ?あいつは?」

その隙に逃げられてしまった。

「くっ!」

シャイニングカクウは悔しがる。

「あっ!そういえば!」

シャイニングカクウは物置みたいな教室の所に入る。

「いた!」

そこにいたのはシンリとバトミントン部の少年だ。

二人揃って猿轡にされていた。

シャイニングカクウは縛られていた縄を解く。

「後は自分でなんとかしろ」

捨て台詞を吐いたかのように去る。

「誠心!」

「速水!」

誠心は速水と合流する。

「逃げられちゃったよぉ」

「そうか」

「それにしてもなんなのあの男!許せませんわ!」

カリンは裕二にカンカンだった。

「あぁあいつ、聞いたところによると女好きで幼稚園の頃から女子にスカートめくりや胸を触ったりしてたんだよなぁ…」

速水の言及で誠心は初めて知る。

「まじか!国民的アニメの少年よりもヤバいじゃん!でも、速水って裕二と幼馴染?」

「聞いたところだって言っただろうが」

「ふーん」

















「最近痴漢行為が流行ってるんだ」

プレイシャル達はは最近起きている出来事を河川敷の橋の下で会話していた。

「たく、気持ち悪いのよ。人間にはセクハラや痴漢する男がいて」

エンゼですらあのジェラサイドに気色悪がっていた。

「それを利用しこの世界を支配するのだ」

「あんた達バカじゃないの?」

「……………………………………」

しばらくランザーとプレイシャルは固まる。

「ここか、テレビ局は」

一方メメクリーはテレビ局にいた。

おそらく女性アナウンサーを狙ってるのだろう。

「えーおねがいおねがいおねがい!」

なんか演技としておねだりをして周りの男性陣を困らせていた。

「うひょお!キャアワイイ!」

メメクリーはおねだりアナウンサーに見惚れてしまう。

「ぶりっ子なアナウンサーか。フッ面白い女!」

演技だと言う事に一切気付いていない。

「ぐあっ!」

「あの?どうしましたか?」

女性アナウンサーは心配する。

「ぐはっはっはっはっはっはっはっ!」

「きゃあ!」

急に抱きついてきたのだ。

「ちょっ何するんですか!」

「前からずっとお前をこうしてまたかったのだ!」

「えぇ?」

「ちょっやめなさい!」

男性陣は止めに入るが…

「やめろ!」

なんと、男性陣に殴りつけてきたのだ。

「みなさん!」

「今の内に逃げてください!」

「はい!」

指示を受け女性アナウンサーは逃げるが…

「逃がすか!」

なんと!触手みたいのを出し、女性アナウンサーを捕らえる。

「ばっバケモンだ!」

それを目撃した男性陣は思わず尻餅をつき腰を抜かす。

「とりあえず警察を…」

「させるか!」

スタッフが通報しようとした所を止められた。

「たく、こうなったら…」

数分後

「君達ぃ!中々収録が順調じゃないけどどうしたんだい?」

ディレクターは最近自分の子供に振り回されているらしく、思わず収録中に眠ってしまったらしい。

「あっあれ?」

周りの人達は倒れていた。

ディレクターがいる場所にいたはずのスタッフはみんな止めに入ったので何も知らないのはディレクターのみであった。

__2022年2月16日__

あれから、痴漢行為などは起きなかった。

ジェラサイドも飽きてきたのかな?

テストも終わった!

二年生最後のテストだ!

終わった!

二つの意味で!

まぁババアがいないからなんともないね!

あっでもサインは明宏おじさんだ…

あんまり負担かけさせたくない…

点数良い得点になるといいなぁ。

「はい今日からね、転校生の子が来ます」

「え?」

周りのクラスはみんなざわついていた。

なんせもう少しで二年生終わるってのに?

「はいどうぞ」

転校生が来る。

「はよ~ん!私の名前は野高日向子(のだかひなこ)!よろしくね!」

ムードメーカーっぽい子来たぁ!

ピンク色の髪型だぁ!

この天竜雷神中学校は髪の毛を塗ってもOKらしい。

森シンリは緑の髪の毛でバトミントン部の少年は赤髪だ。

とは言え3人とも地毛だけど。

「それじゃあ日向子はあの席に座ってくれ」

先公が指したのは長谷川時雨の席だ。

「はい」

日向子は時雨の隣の席に座る。

ブサイクって程ではないけど誰も見惚れていない。

まぁこの学校はそういうものか。

「よろしくね!」

小さい声で話しかける。

「あっうん…」

時雨の心はドキドキした。

これが恋ってやつか。

初日早々転校生に恋をした。

「誠心!この気持ちをどうしたらいいんだ!」

「えっえ?」

時雨は速攻で誠心に相談してきた。

「俺、日向子に一目惚れしたんだ!」

「はぁ…」

「アプローチがしたいんだ!どうすればいいんだ!」

普段頼ってる側で頼られる側になるのもあれだな…

「へぇー時雨も恋する男になったんだね、そうだなぁ足の速さはどう?それで見せつけたりとか?」

「おぉ!それだ!」

ところが…

「それじゃあ50メートル走測りますよ~」

体育の授業だ。

ちなみ担当は元々女性教師もいた。

「よーい、ドン!」

日向子の出番に回る。

「わーい!」

「えぇ日向子さんは、3.45秒⁉︎」

「えぇーーーーーーーーーーーーー!」

なんと、日向子は高速の持ち主であった。

もちろん…

「なぁうちの部に入らないか?」

陸上部にスカウトされる程だ。

「一緒に大会目指そう!」

「うわぁマジかよ!」

誠心は驚愕していた。

「そっそんなぁ!」

時雨はキョトンと凹む。

勉強だって…

「わーい100点!」

「え"また"!?え"また"!?」

料理だって…

「ねぇこれ食べて~」

「美味しい!」

「たっ確かに…」

__放課後__

「日向子って意外にもパーフェクト女子だったとはなぁ」

「はぁ…」

「どうしたん?」

「俺って日向子と付き合える事できないのかな?」

「え?」

時雨は落ち込んでいた。

「だってもう女子から好かれているし、あんなにも抜群だったら…俺…あの人と結婚できないのかな?」

「えっそこまで?」

まぁ人の事が言えない。

「まだ早すぎるぜ」

「え?」

誠心は冷静だ。

「そんなのまだ早いって。俺なんてあの人真逆なのに、時雨は陸上部じゃん。だからさ、頑張れよ」

「なんだよそれ」

時雨は微笑む。

「とにかく、"当たって砕けろ"だ。まぁっ俺が言っちゃあれだけど」

「お互い頑張ろうぜ」

「あぁ!」

二人は手を組む。















__翌日__

「ぐひひひひひひひ」

メメクリーは微笑む。

次々の人々を吸い取りあげていくメメクリー。

「これだけの女さえやれば私は満たされる。それにしてもこの体、やりがいがあるな」

なんと、擬態していたのは田邊裕二の姿だった。

「よっしゃあ行くか」

普通に歩いていた女の子がいた。

「おらおらおら!」

「きゃあ!」

「くぅ~可愛いねぇ!」

「ちょっやめて!」

地面につけほっぺすりすりする。

「やめろ!」

事態に気付いた速水は止めに入る!

「ぐあっ!」

ジェラサイドと分離した。

「とりゃあ!」

速水はミミクリーに突進する。

「ぐあっ!」

「くらえ!」

「あっ!」

触手で速水は拘束されてしまう。

「ぐっ!動けない!」

「とりゃあ!」

誠心が駆けつけキックでメメクリーにお見舞する。

「待たせたな!」

「あぁ!」

誠心は変身ポーズの体勢をとる。

「変身!」

おでこを左手でかざす。

「ジェランバイザー!」

ちょこまかと左手から右にずらしジェランバイザーを召喚しセットする。

誠心は水色のクリスタルに燦然と輝くシャイニングカクウになった。

「いくぜ!」

戦闘開始

校庭にいつの間にか出ていた。

相変わらずがむしゃらな戦法で攻めるが…

「ぐあっ!」

やはり状況が変わらないままシャイニングカクウは拘束される。

「まずい、このままじゃあ…未央さん…俺カッコ悪いよ…時雨…矛盾してるな…」

シャイニングカクウは弱音を吐く。

「未央さん…俺は何もかもが真逆でも、彼氏がいても、諦めたくないんだ…そういえば聞いた事がある。中学生のカップルが結婚する確率はかなり少ないらしい。たが0って言う訳ではない。どんなに少しの確率であろうとも、俺は屈しない。シャイニングカクウになったのも、俺が今ここに戦っているのも、今、俺はみんなの未来を背負っているからだ!」

__一方その頃__

「あれ?俺は今まで何を?」

「ちょっと!あんた何してくれんのよ!」

「え?俺は何も…」

「とぼけんじゃないわよ!」

「え?」

ミミクリーに憑依されていた裕二は何がなんだかわからなかった。

「ほら、泣いちゃってるじゃん!」

被害にあった女の子は号泣していた。

「えっえぇ…」

「もういい!みんな、かかれー!」

「おー!」

現場にいた女子は裕二に蹴りをお見舞いする。

「ちょっ痛い!ねぇ!やめて!やめて!やめて!ごめんなさい!ごめんなさい!」


















「くっ諦めっか!」

「誠心…」

ブーン

「?」

なんだこの空から聞こえる飛行機のような音は…

「あれは!」

空から三体のロボットが出現する。

黄色い音撃型のロボットが爆音でミミクリーに攻撃する。

「ぐあっ!」

「わっ!」

シャイニングカクウはなんとか脱出し自らと着地成功する。

「よし!」

速水は再びミミクリーに攻撃する。

「あぁっ!」

しかしそうとはならず速水の首を掴まれてしまう。

その時、青いロケットブースターのロボットの渾身のパンチをお見舞いし速水を救出する。

「ぐはっ!」

「よっしゃあ!」

シャイニングカクウは赤いバイクに変形するロボットに搭乗する。

そこから前進しミミクリーにぶつけ吹っ飛ぶ。

「うわぁ!ぐあっ!」

シャイニングカクウは必殺技の体勢をとる。

「メモリーアタック!」

シャイニングカクウの胸からエネルギー弾が出現しそれを左手で強く押し込む。

そのエネルギー弾が前進しミミクリーの胴体を貫く。

「ぐあっ!あぁ…」

あまりの痛みで尻餅をつき大爆発した。

「決まった!助かったぜ!セクハラ常習犯を、撃破したぜ!」

シャイニングカクウはいつもの決め台詞と決めポーズをする。






















「すげぇなカリン!」

誠心は三体のロボットを眺める。

「えぇ、このロボット達はエンジェル騎士よ。青いロボがノラオルガで黄色いロボがライシングで赤いロボがバットマシンよ」

「へぇーよろしく!」

誠心がロボットに握手をする。

「よろしく!」

「えぇ喋った⁉︎」

なんとこの三体のロボ、喋るのだ。

「あっそういえば…」

「痛い!痛い!ごめんなさい!死にたくないです!」

「ごめんで済むか!」

シャイニングカクウが戦っていた時からずっと女子達にリンチされていた裕二。

血が出ているが女子達は気にしない。

「これくらい傷付いたんだからね!」

「すみません!」

むしろ男子にとっては集団いじめかのようで誰も止めには入らない。

それを目撃した誠心達は

「ねぇあれやりすぎだって。カリン、この前やったあれできない?」

「いいえ!私も女として許せませんわ!」

「えぇ…」

カリンは一部の記憶を消去させる事を拒む。

「たく、ざまぁみろだよ」

それを密かに見ていたエンゼは清々したそうだ。
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