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第一章 心情のココロ!

第7話 「カリンと速水、時々彼氏さん?」

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俺の名前は速水英二

もう少しで中学三年生になる。

俺が言っちゃああれだけど、成績優秀運動神経抜群の陸上部の男。

料理も得意であり、小さい頃から英才教育を受けている。

英語もパーフェクトに使いこなし、女子からはモテる。

この前は88個も貰ったな。

とりあえず俺にできない事はない。

だけどそんなある日…

__2021年9月22日__

文化祭の実行委員も終わった事だし、帰りますか!

そう、それは下校時間の時だった。

「誰か…誰か…」

「なんだこの声?」

俺には女の子のような声が聞こえていた。

「あれ?なんであんな所に女の子が倒れてるんだ?」

速水は女の子の方へ近寄る。

「ねぇ、もしもし?もしもし?大丈夫?」

速水は女の子に声をかける。

「お腹が空いて…動けません…」

「あぁ…ちょっと待ってて」

速水は偶然財布を持ってたので近くの店でパンを買う事にした。

「はいこれ、やきそばパン。ちょうど安かったんだ、遠慮しないで。あっでも口に合うかな?」

「うわぁ!🤩」

女の子の目が輝いていた。

「いただきまーす!」

カリンはやきそばパンを頬張る。

(この子、小さいのになんでこんなにムシャムシャと?まぁ安いから量が少ないだけかな?)

「ふぅ、ごちそうさま!」

満足そうに言う。

「あっ申し遅れました。私はフェイリー王国の王女、カリンと申します」

「えっえ!?」

速水はまず最初に女の子が浮いている事に驚く。

「えっえ?王女?えっ?なんで?え?飛んでる?え?」

速水は戸惑っていた。

何がなんだかわからない。

「あっ私、妖精の国のフェイリー王国から来た者で…」

「え?妖精?」

「はい。信じてもらえないかもしれませんが、簡単に言いますと私は人間には誰にも見えてない存在となっているんです」

「え?でも、そのフェイリー王国の王女?が、なんでこんな所に?」

「実は私の国はジェラサイドに滅ぼれたんです」

「え?」

速水は混乱して頭が追いつかない。

「私はお父様から人間界の方で戦士を探せと言われまして。しかし、人間界の者は私達フェイリー王国の者の姿見えない存在となっているのです。それでも私は私の姿が見える戦士を探し続けました」

「はぁ…」

段々追いついてきた。

「そして今の状況に至りますわ」

「なっなるほど、理解した」

「これも、何かの縁。あなたはメモリーパワーを受け、超エンジェル戦士シャイニングカクウになるのです」

「え、俺が戦士に?」

「はい、メモリーパワーを受けて」

「何それ?」

「少しの可能性のある未来を読み取る事を意味にします。とにかく思いがなければメモリーパワーを浴びる事はできません」

「なんかよくわからないけどわかった。そのメモリーパワーを浴びてシャイニングカクウになって、ジェラサイドを倒せばいいんだろ?」

「はい!」

速水は昔から困ってる人を放っておけないタイプだった。

それから鍛え…

鍛えて…

鍛え続けるが…

メモリーパワーを中々浴びる事ができない。

そして時が経ち…

__2022年1月20日__

「おいカリンどうゆう事だ?シャイニングカクウになってもおかしくないよな?」

「確かにそのはず。なんで?」

それは下校中の時だ。

二人は速水がシャイニングカクウになれないのに悩んでいた。

ポツン

「あっあれ?雨?」

「ほんとだ」

「折り畳み傘持ってきてる」

「あぁありがとう!」

「あれは雷?」

その時

「ぐわああああああああああああああああ!」

少年が雷に浴びていた。

「え?」

「おい、マジかよ」

「ぐわああああああああああああああああ!」

「速水、見てあれ!」

「?」

その少年が段々と戦士の姿に変わる。

「え!」

「ひょっとして、あの人がメモリーパワーを受けたのかしら?」

「あいつは、俺と同じクラスの佐東誠心(さとうまさむね)じゃないか!」

「え⁉︎」

「うわああああああああああああっ!」

誠心は元の姿に戻る。

「嘘だろ…」

「あの人が、戦士…」

__翌日__

「嘘だろ…信じられない!この俺が、こんなに強くなるなんて!やった!やったぜ!イェイ!」

結局誠心がシャイニングカクウになってしまった。

「なんで、なんであんな奴がシャイニングカクウに…」

そして色々あって徐々に仲良くなってきたのだ。














「人間にもジェラサイドにも性欲と言う者がある」

ランザーは急に当たり前?の事を喋る。

「え、私達してる事って性欲よね?」

「………………………………………」

エンゼの言葉に何も言えない二人だった。

短い会話だ。





















__2022年2月17日__

今誠心は学校で新聞紙(持参)を読んでいた。

この前はとんでもない事になったな。

俺のムカつく奴らは女子に痴漢行為やセクハラを行っていた。

そういえば新聞の記事にこんな事書いてたな。

__有田武則(ありたたけのり)(バラエティMC)女性アナウンサーにセクハラ!__
先日、人生諦めナインズの収録中に有田武則が女性アナウンサーの小野涼子(おのりょうこ)にセクハラ行為を行う。
これは番組の企画やジョークな事もなく、本当のセクハラとして涼子アナの抱きつき、胸を触ったりしたのだ。
これを目撃したスタッフや共演者は止めに入ったが有田は抵抗したのだ、拳で。
この被害を受けた涼子アナは1週間くらいの休業をとり、有田に慰謝料請求をさせ、番組を出禁にさせた。
今後謝罪会見を行うらしい。
しかし、有田は何も覚えていないと言及している。

これもジェラサイドの仕業か。

そういえばこの前バレンタインデーだったよな。

1週間くらいの学級閉鎖を機に女子はチョコでも作ってたんだな。

俺は相変わらず0だよ。

ババアに貰われるくらいだ。

ウチのクソ姉貴は自分とは違って何個か貰っている。

それを見た自分はどこか無性に腹が立っていた。

まぁ一人暮らしして以降、そんな事はなくなったけどバレンタイン当日の虚しさは相変わらず。

友達?の自慢も大分慣れてきた。

そういえば未央さん。確か男子にもチョコあげるんだってなぁ。

ひょっとして彼氏さん!?

もしくは陸部の仲間?

まぁ、そんな事考えてたら、余計に虚しくなるしなぁ。

自分の周りの友達は運動部でモテモテのイケメンブラザーズ。

そして俺は高校に行けなくなる虚しさ。

今日はちょうどテストの答案用紙が帰ってきたのだ。

相変わらず悪い…

速水はチョコは88個も貰ったらしい。

ふーん。

いや、ちょっと待って。

88個も返すって事になるじゃん。

それを考えた誠心はクスクス笑う。

「お前か!未央の事大好き!な奴は!」

「?」

そう話しかけてきたのは柴田力人しばたりきと

未央さんの彼氏?らしい。

こいつが、陸上部のヒーローか。

駅伝部のイケメンブラザーズ(自称)の1人か。

「お前!未央の事好きなのか!」

「え、いや、あっ、いや、あ、その、いや」

彼氏にですら戸惑いを隠せなかった誠心であった。

「ほう、やはり好きなんだな。お前!」

「なんすかいきなり絡んで!」

誠心は強く問う。

「俺は、未央さんが好きだ!これを見ろ!」

力也が出したのは未央から貰ったチョコだ。

「未央から貰ったチョコレートだ!」

「お前まだ食べてなかったのか」

誠心は他人のバレンタインのチョコ自慢に慣れている。

「いっただっきまーす!」

「ここで食べるな!」

力也は未央から貰ったチョコレートをじっくりと味わう。

「おいしーい!」

「…………………………」

「どうだ?羨ましいだろ?」

「別に」

即答だ。

「なんでたよ!好きなんだろ!」

「いや、ただ気になるだけ」

「それを好きだって言うんだよ!」

「力也…」

「お前なんかに未央は渡さない!絶対に!」

「はぁ…」

「なに?そんなに未央が欲しいのか?なら勝負だ!」

「勝負?」

「俺の勝負にかったら未央はお前のものだ!」

こいつほんとに陸部と駅伝のヒーローか?

「え?本人には知らずに勝手にこんな事するのはどうかと思うよ」

「なんだよビビってんのか?」

こいつガチで陸部と駅伝のヒーロー?

「いや仮に俺が勝ったとしても、力人は自らの口で別れるって言うのか?」

「あっ…言ってやる!どうせ俺が勝つんだから!」

「はぁ…」

周りの人は呆れていない。

そもそも誰も耳にしてない。

「昼休み外で競走だ!忘れんなよ!」

「ごめん忘れる」

















__速水視点__

俺は、よく学校が終わったら喫茶店に行っている。

ここが落ち着くから。

カリンとは密かに同居している。

最近だとカリンも一緒に喫茶店に行くようになったな。

ここで飲むコーヒーは美味い。

ここで、よく勉強してるなぁ。

「すみません、サーモンのクリームパスタください」

「喫茶店にそんなのあるの?」

「まぁね」

数分後

「お待たせしました、サーモンのクリームパスタでございます。どうぞごゆくっり」

「本当に出るんだ」

「いっただっきまーす!」

「ごちそうさまでした」

「えぇ!?」

なんと、カリンがパスタを一瞬で平らげてしまった。

「ふぅ美味しかった😆」

「そっそんなにお腹すいてたの?」

「あったりまえじゃない!」

「はぁ…すみません!」

「はい」

速水はまた店員を呼ぶ。

「カレーください」

「かしこまりました」

「え、カレーもあるの?早く食べたいなぁ~」

「頼むから俺に食わせてくれ!」



















__昼休み__

「はぁ…食った?食った?」

「おいお前何忘れてるんだよ!」

力人が誠心に呼びかける。

「え、ガチでやるの?」

「当たり前だろ!まずは50メートル走だ!」

「えぇ…」

しょうがなく誠心は力也の勝負に付き合う事になった。

「よーいドン!」

言ってる人は多分巻き込まれている人。

「うぉー!」

お互い叫びながら走る。

「負けるかぁーーーーーーーーーー!」

誠心もいざ勝負と来たら全力でやる気だ。

「うぉーーーーーーー!痛っ!」

力人は転んでしまった。

「いったぁ!」

「うぉーーーーーーーーーー!」

無論誠心は気付いていなかった。

「うぉーーーーーーーーーー!」

ガッシュベルの走る姿かのように走る誠心。

いつの間にかゴールになっていた。

「あっあれ?え?俺?ひょっとして1位?」

「勝者、誠心!」

巻き込まれた?人が結果を言う。

「やっやったーーーーーーーーーーー!」

誠心は大喜びだ。

いざ、勝者をするなら勝っていざ喜ぶって感じ。

売られた喧嘩を買って勝つのも悪くはないな。

「ちょっと待って!まだだ!勝負はこれからだ!」

力人は負け惜しみを言う。

「あのさぁ、それやってくる人ってね、負けるのが怖いから言ってるんだよね」

「うるさいうるさい!勝負だ!権力は俺にある!」

「はぁ?」

全く意味がわからなかった。

「よし、もう1回勝負だ!」

「はぁ…」

しょうがなく付き合う事に。

「よーいドン!」

「うぉーーーーーーーーー!」

誠心はまたまたガッシュベルの走り姿をする。

「あっあれ?」

なんとまた誠心が勝ってしまったのだ。

「やったぁ!」

「ちょっと!まだだ!まだだ!」

「えぇ?」

「見ろ!」

誠心は下を見る。

「え?」

「靴紐が解けてるじゃねぇか!」

「知らねぇよ!」

誠心は呆れてた。

この人ガチで陸部と駅伝のヒーロー?

「だからもう1回、もう1回!勝負はこれからだ!」

「2回も勝負決まってるんだよ?」

「うるさい!うるさい!いいから勝負だ!勝負しないと俺、泣いちゃうよ?」

「どうぞご自由に」

お言葉に甘えて。

「うわーん、うわーん、うわーん」

「(゚ε゚ )ブッ!!」

嘘泣きであろうとも力人の棒読みに笑う。

「それ?泣いてるの?」

「泣いてるさ!うわーん、うわーん、うわーん」

「(゚ε゚ )ブッ!!」

ガチでなんで未央はこの人の事好きになったん?

まぁ告白は力人からだけど。

「頼む!勝負してくれ!」

諦めたw

「頼むよー!」

しつこいなぁ。

「じゃあ、別の勝負なら引き受けるけど」

「ホント?やったぁ!」

えぇ…

力人はキラキラ輝く目で喜ぶ。

この前シンリと恋のサポーターと力人含めてのイケメンブラザーズ(自称)が100円ショップに行って仲良く同じのお菓子を買ったとは思えない。

いや、今の状況とは無関連か?

結局バトミントン対決となった。

対決した結果…

「やったぁ!勝った!」

「えぇ…」

その後水の速飲み対決、ハンドボール投げなど色々やったが…

「なんで?なんで負けるの?」

「決まった。力人を撃破したぜ!」

「調子に乗るな!」

あれから色々やってみたがなぜかと力也は負けてしまう。

「でも勝負は決まったぜ力人!」

「うるさい!うるさい!この前おみくじで大凶出してしまっただけだから!今日は運が悪かっただけだから!」

そゆこと。

「あぁもう飽きてきたな!今日は未央さん見れなかったし」

「はぁ?未央は俺のものだ!諦めないぞ!そうだなぁ、次は相撲だ!これで最後だ!」

「相撲が締めで大丈夫?」

「なんだよ!煽ってるのか!」

俺よりも被害妄想激しくてワロタ。

巻き込まれている人は最後まで俺らの勝負?に付き合う。

なんか一番の被害者のような…

__昼休み__

「はっけよーい、のこった!」

「うぉーーーーーーーーー!」

「?あれなんだ?」

「うわぁ!」

力也が突進しようとしたら誠心が後ろに振り向いた形で転ぶ。

「おい!なんだよ!急に!」

「悪い、この勝負お前の勝ちでいいよ」

「マジ!?やった~!イェイー!」

子供だなぁ。

「バレンタインなんて嫌いだぁーーーーーーーーーーーーー!」

なんだあれ。

「どうしてこの世界にはバレンタインと言うものが存在するんだぁーーーーーーーーーー!」

え?

「俺はバレンタインとホワイトデーが不公平だと思う!そう、バレンタインとホワイトデーは反対だ!」

「え?1人でデモ?」

「みなさん。この世界になぜバレンタインがあると思いますか?そもそもバレンタインとは愛を祝う日なのです」

「簡単に言うなぁ」

「愛?知らねぇよ!我々ジェラサイドにはそんなものがないんだ!」

「ジェラサイド?」

少年の言動で誠心は彼がジェラサイドとゆう事に気付く。

「誰も耳にしてないぞ!バーカ!」

「なんだと!」

わざと挑発をかける。

「貴様ァ!ぶっ殺してやる!」

「ジェラサイドって短気!」

誠心は少年を突き飛ばす。

「ぐっ!貴様ァ!」

怪人ラフデーだ。

「やっぱり!」

「やったぁ!やったぁ!俺の勝ち!」

あいつまだイキってる。

まぁいっか。

「行くぞ!」

誠心は変身ポーズの体勢をとる。

「変身!」

おでこを左手にかざす。

「ジェランバイザー!」

左手で右にずらしジェランバイザーを召喚する。

「セット!」

誠心は水色のクリスタルに燦然と輝くシャイニングカクウになる。

「貴様ァ!」

「行くぜ!」

戦闘開始

シャイニングカクウはパンチをかます。

「とりゃあ!」

直後にキックをしてラフデーの攻撃を回避する。

「ふっ!」

「ぐわぁ!」

シャイニングカクウは光線をくらう。

「死ねぇ!」

倒れているシャイニングカクウに攻撃をする。

「ジェランソード!」

シャイニングカクウはジェランソードを召喚する。

「とりゃあ!」

剣術を駆使してラフデーを追い詰める。

しかしラフデーは光線を煙かのように利用する。

「どこだ!」

そこで首を掴まれる。

「あっ!」

シャイニングカクウは苦しむ。

「あぁ…」

「とりゃあ!」

そこで速水がやって来てラフデーに飛び蹴りをかます!

「誠心!大丈夫か!」

「あぁ!」

「エンジェル騎士を呼べ!」

「忘れてたぜ!」

シャイニングカクウはエンジェル騎士を呼ぶ。

「来い!ノラオルガ!」

地下の待機室から青いロケットブースターのロボット ノラオルガがシャイニングカクウの方へと出現する。

「大丈夫?」

ロケットパンチをラフデーにお見舞いする。

「サンキュー!」

「くそが!」

「危ない!」

ラフデーが撃ってきた光線をくらいそうになるところをシャイニングカクウが庇う。

「うっ!」

「大丈夫?」

「ふっ無理すんなよ」

「あっ(///∇///)」

"無理すんなよ"

"無理すんなよ"

"無理すんなよ"

こんな私でも、心配してくれる人がいるんだ…

「あっ私、大丈夫…」

「そっか」

「貴様ァ!俺を忘れるな!」

そう言いラフデーは襲いかかろうとする。

「あなたを思い出す時なんて一生来ない!」

ノラオルガのブースターパンチで大ダメージを負わせる。

「ナイスパンチ!」

シャイニングカクウはノラオルガを褒める。

「うん!」

「バレンタインなんて、大嫌いだぁーーーーーーーーーーーーーー!」

必殺技の体勢をとる。

「メモリーアタック!」

シャイニングカクウの胸からエネルギー弾が出現。

それを左手で強く押し込んだ形で前進する。

「ぐあっ!」

ラフデーの胴体に穴が空き、あまりの痛みに尻餅をつき、大爆発した。

「決まった!チョコ拒み男を、撃破したぜ!」

いつもの決めポーズだ。

















「ありがとう…」

ノラオルガは感謝する。

「おう!」

シャイニングカクウはサムズアップする。

ノラオルガは自ら地下の待機室に戻った。

「にしてもほとんど俺が食っちまったぜ!」

「ねぇ!健くん!」

「?」

健(たけし)とはさっきまでデモをしていた少年だ。

ついさっき元に戻ったそうだ。

「これ、チョコなんだけど…………」

「あっありがとう!」

「なぁんだ。本当は優しい少年じゃん」

「それで、健くん。私、前からずっと気になってて…それから私はいつの間にか、あなたの事を目を追うたびに好きになったの。だがら…私と付き合ってください!」

「はい!お願いします!」

「うぉっ!ほぼ俺が未央さんに言いたい事じゃん!」

こうしてカップル成立した。

「おい誠心!」

「?」

「やっほー!さっきまで何してたんだよ!」

あっあいつシャイニングカクウの姿見えてないんだ。

「おいほら見ろ!チョコだぞ~チョコ」

「えっそれって」

「みんなーーーーーーーーーーーーーーーーーーー!俺、チョコ貰ったよぉーーーーーーーーーーーーーーー!」

「いっただっきまーす!」

チョコを頬張る。

「美味しいーーーーー!ありがとうーーーーーーーー!未央ーーーーーーーーーー!大好きだぁーーーーーー!」

力人は校庭で叫んでいた。

「ちょっと!」

「?」

「?」

突然女の声に反応する二人。

「力人、それ私があげたチョコじゃない」

「えっ?あぁー!」

よくよく見て見たら別の人から貰ったチョコに名前が書いていた。

「えっ嘘…」

「朝の時未央さんのチョコ食べただろうが」

「あぁー!」

力也は思い出す。

「おい!なんで言ってくれなかったんだよ!」

力也はシャイニングカクウに八つ当たりする。

「誠心君に八つ当たりしないで!」

「は?」

「え( *˙-˙* )❣」

ちなみに未央もシャイニングカクウの姿は見えていません。

「私、あなたの事好きだったのに…」

「は?それだけで別れるのか?この泥棒猫!」

思わず言ってしまった。

「は?」

「は?」

「なんだよ!この偽善天使!俺は、別れたくないよ!」

地味に悪口言ったぞこいつ!

「えぇ…」

「好きだったのに…今まで私の事そう思ってたの…」

「あっいやっこれはっ違うっ!」

自分がした事に気付く力也。

「もういい!私あなたなんて嫌い!」

「待って!別れたくない!ね?未央だってそうでしょ?もう一度、チャンス、チャンスをちょうだい?ね?お願い?ね?」

「嫌だ!今更おねだりなんて通用しないわよ!」

「そんな!」

逆に困惑してる力也。

「せめて奢った金額返せ!」

(何これ?未央さん、あんな感じなんだ…乙女だ…好き…)

「あなたなんてクズなの!」

俺の前で喧嘩しないで。

未央さんがクズって言ったの初めて聞いた。

「もう、別れましょ!あなたの顔なんて見たくない!」

えこれ中学生だよね?

一様中学生だよね?

「LINEブロックするから!」

捨て台詞を吐いて走りながら立ち去った。

「待って!別れたくない!別れたくないんだぁーーーーーー!」

「え?…………………え?」

シャイニングカクウは何が起きたのかわからなかった。

頭が真っ白だ。

周りの人は普通に教室にもどる。

「え?」

「あのー僕帰っていいですか?」

最後まで強引な勝負に強引に審判されていた少年が恐る恐る訪ねる。

「あっどうぞ」

















__カリン視点?__

私は今、こうして生きている。

速水と誠心のおかげで。

シャイニングカクウ

私の英雄。

お父様、私はお父様を信じていますわ。

__喫茶店__

「はぁーお腹すいた!」

さっきよくわからない事にはなったけど、俺にチャンスが来た?って感じ。

「サーモンのクリームパスタ3人前、楽しみだな!」

「1人1人だよね?」

「あぁ」

「お待たせしました。サーモンのクリームパスタです」

「おー来た来た!」

「それではごゆっくり」

「いったっだっきまーす!」

「ごちそうさま」

「えぇっ⁉︎」

たく、王女様なんだから、上品な食べ方をしろよぉ。
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