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出産編
最終話② 紡ぐ物語
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「ーということがあったんだ」
「まぁ、そんなことが!」
間もなくの入場に備えて、祝宴の会場ドアの前で待機するセイラムから、ミリアの逸話を聞いてリリアナの胸は熱くなった。
護衛から、いつもいつも逃げ回っていたあのミリアが!
「後で沢山褒めてやってくれ」
「ええ!ええもちろん!」
ニコニコと笑うリリアナに、セイラムは目を細めた。
「それにしてもリリアナ、よく似合っている・・」
リリアナのドレスは、今日も金と翡翠色を前面に押し出している。
リリアナは、ハッと気づいた。
お伝えするなら、今だ!
「ありがとうございます。そのことなんですが、セイ様!」
「ん?」
「ドレスに関してなんですが、そろそろ他のお色味を着ても良いでしょうか・・?」
「・・・他の、色?」
途端に剣呑な目つきになるセイラムに、あれ?とリリアナは思った。
「なぜ?何が不満なのだ?」
「いえ、不満というわけでは」
「では他に身に纏いたい色があると?何色かな?」
「いえ、違います!身に纏いたい色があると言うわけでは」
「リリアナ?怒らないから言ってごらん?誰の色だ?」
口だけニコニコとしているが、目が全く笑っていない。
あれ?なんか、思ってた展開と違う?
追い詰められている心境になるのは、何故だろう?
リリアナの脳裏に過るのは、先日侍女たちが話していた場面だ。
リリアナは寝室でレリアムを寝かしつけながら授乳していたのだが、ドアが閉まりきっていなかったらしく、私室の会話が漏れ聞こえてきた。
「エアレア様、香授の儀の祝宴で着用するドレスが届きました!」
侍女たちの嬉しそうな騒めきが聞こえる。
「早く包みを開きましょう!」
「トルソーに着せて、妃殿下にお見せしなければ!」
「まぁ待ちなさい。私が開きます」
王太子妃侍女長エアレアの声の後、ガサガサと包みを開く音。
「私たちのイメージ通りにできているかしら」と侍女たちのわくわくする様子が伝わってくる。
そうだ、先月だったか。
レリアムが寝ている間に大急ぎで採寸だけ済ませたことがあった。
前夜にレリアムの夜泣きで寝不足だったリリアナは、いつもならセイラムの意向を聞きながら作るドレスを、レリアムの世話もあるので侍女達に任せてみたのだ。
「私たちにお任せいただけるんですか!?」と侍女たちも大喜びだったのを覚えている。
あの時のドレスね。リリアナは授乳しながら微笑んだ。
侍女たちの反応が気になって、耳を澄ませる。
しかし、ガサガサという音が止まって聞こえてきたのは、ヒィ!と言う叫び声だった。
「んまぁ、またこのような!」
「なんてこと!」
「怖い!怖いですわ!」
「見てください!私、鳥肌が・・!」
何かあったのだろうか?
リリアナは気になって隣室の方へ顔を向けた。
声を潜める侍女達の声に混じって、エアレアの怒る声が聞こえる。
「毎回毎回飽きもせずこのような執着ドレスを・・!」
バンッと机を叩く音に、寝かけていたレリアムがビクッと反応したが、目を開けることなく、またチュッチュと吸い出した。
「・・相変わらずの王太子殿下のお色味のドレスでございますね」
「今回は殿下に悟られないように色味を指定したのではないのですか?」
「そうですわ!今までも他の色味を指定したのに、なぜかいつも執着ドレスに仕上がってくるから今回こそはと思ったのに!」
「リリアナ様も久々の祝宴ですのに、毎回この色味では可哀想ですわ!」
「リリアナ様をもっと沢山の色で着飾らせたい!」
「今の流行色はレリアム様のお色味の金と紫ですのよ!?」
「リリアナ様こそ身に纏うべき色ですわ!」
そうですわ!そうですわ!と侍女同士が意気投合している。
「あなた!業者とのやりとりは手紙など介さず直接行ったのでしょうね!?」
「も、もちろんです!エアレア様に申しつけられた通り、他言しないよう業者にも誓約書を書かせる念の入れようでしたし!製作過程でも、何度か途中経過を見に行って、しかとこの目で紫と金のドレスを作っているのを確認しておりました!」
「待って!ご覧下さい、このデコルテの部分。このような大ぶりの金のレースなど付いておりましたか?!」
「今回は産後のお胸の大きさに合わせて、谷間を美しく見せるデザインにしたのに!こんなレースが付いていたんじゃ見えないじゃない!」
騒つく侍女たちを制して、エアレアが静かに告げる。
「敵が一枚上手だったということね。どうやら執着ドレスの呪いは、我々の手に負えるものではないのかもしれないわ」
「「「くっ・・」」」
部屋に沈黙が降りる。
「斯くなる上は」
エアレアが切り出す。
「リリアナ様に対決していただきましょう」
え?何?私、何かと戦わされるの?
っていうか執着ドレスの呪いって何?
急に舞台に上がることになり戸惑うリリアナだったが、その後、「新婚時期も過ぎましたし、ドレスだけでも違うお色味の方が常識的にもよろしいかと思うのですが、一応了承を取られた方がよろしいかと思いますので、妃殿下からも殿下へお伝えいただけないでしょうか」と侍女たちから言い含められ、「なんだそんなことか」と請け負って、今に至る。
「新婚時代から色の指定が見直されていないだけだと思うわ。金と翡翠色のドレスを送られているのは、きっと惰性のようなものよ」
あの時、自分は笑いながら、「まずは作戦会議を」という真剣な様子の侍女たちに答えたのだが。
口元だけ微笑むセイラムは、リリアナをひたりと見つめて離さない。
逃げ出したい気持ちを抑えて、リリアナは口を開いた。
「セイ様、まずは私の話を聴いてください。」
「さっきからずっと待っているよ。公式な場で、俺の色を身につけないというその理由を。それで?誰の色なの?」
「誰の色というのではなくて!も、もう新婚の時期も過ぎましたし、一般的にも、新婚の時期が過ぎればお互いの色を身に纏うのはアクセサリー程度に留めているかと思う・・のですが」
「・・ふうん?」
「侍女たちもそう申しておりましたし、少し控えた方が良いのかと思いまして」
「なるほど、今回のドレスはいつもより直しにくかったからな。さすがに感づかれたか」
ふむふむと頷くセイラム。
そうか、と何か思いついた様子のセイラムがリリアナを見る。
「他の色味にするのであれば、肌が出ている部分には俺が印をつけるがそれで良いかな?」
「し、印?」
「口付けの印を至る所につけておかないと不安でいられないだろう?そうだな、宴の前夜だけに印をつけるのでは真実味に欠けるから、毎日毎日痕をつけていこう。消えかけの印と新しい印と混在させないと、本当の寵愛かと疑う者もいるかもしれないからな。今まではリリアナが嫌がるから、見える部分に印をつけることは避けていたが、俺は前々からそうしたいと言っていただろう?これを機に俺も気兼ねなくさせてもらえるのであれば、俺もリリアナもお互いの要望が叶って、ある意味良いのかもしれない」
退こう。
うんうんと頷くセイラムを見ながら、リリアナは即座に退却の判断をした。
「えっと、やはり私、セイ様のお色味を身に纏いたいと思います。」
「え?急にどうして?」
「その方が、セイ様がご安心なのだと今初めて知りましたし、それに私も安心だと判断いたしました!侍女たちとも、また話し合ってみようと思います!」
「そうか?俺としては思いの外、良い案を思いついたし、遠慮することはないのだが・・いや、寧ろ俺の案の方が安心感があるし」
まずい。こういう時には・・!
「セイ様!」
「ん?」
「私、今とっても幸せです」
輝くような笑顔のリリアナに、セイラムは一瞬ポカンとして、そして嬉しそうに微笑んだ。
「本当に?」
「ええ」
「そうか。俺も幸せだ」
頬に手を添えて、口付ける。
「リリアナの幸せが、俺の幸せだから」
とりあえず先ほどの話を回避できて、リリアナは安堵した。
侍女たちには悪いが、時間はこれから、まだまだある。
この愛しい人と、これからも物語を紡いでいくのだ。
王太子夫妻の登場を告げるラッパが鳴った。
王太子と王太子妃の名が高らかに呼ばれ、2人はしっかりと手を繋ぐ。
ドアが開き、ひと際歓声が大きくなる。
セイラムとリリアナは顔を見合わせ笑顔で頷くと、煌びやかな大広間へ向けて、共に一歩を踏み出していった。
完
「まぁ、そんなことが!」
間もなくの入場に備えて、祝宴の会場ドアの前で待機するセイラムから、ミリアの逸話を聞いてリリアナの胸は熱くなった。
護衛から、いつもいつも逃げ回っていたあのミリアが!
「後で沢山褒めてやってくれ」
「ええ!ええもちろん!」
ニコニコと笑うリリアナに、セイラムは目を細めた。
「それにしてもリリアナ、よく似合っている・・」
リリアナのドレスは、今日も金と翡翠色を前面に押し出している。
リリアナは、ハッと気づいた。
お伝えするなら、今だ!
「ありがとうございます。そのことなんですが、セイ様!」
「ん?」
「ドレスに関してなんですが、そろそろ他のお色味を着ても良いでしょうか・・?」
「・・・他の、色?」
途端に剣呑な目つきになるセイラムに、あれ?とリリアナは思った。
「なぜ?何が不満なのだ?」
「いえ、不満というわけでは」
「では他に身に纏いたい色があると?何色かな?」
「いえ、違います!身に纏いたい色があると言うわけでは」
「リリアナ?怒らないから言ってごらん?誰の色だ?」
口だけニコニコとしているが、目が全く笑っていない。
あれ?なんか、思ってた展開と違う?
追い詰められている心境になるのは、何故だろう?
リリアナの脳裏に過るのは、先日侍女たちが話していた場面だ。
リリアナは寝室でレリアムを寝かしつけながら授乳していたのだが、ドアが閉まりきっていなかったらしく、私室の会話が漏れ聞こえてきた。
「エアレア様、香授の儀の祝宴で着用するドレスが届きました!」
侍女たちの嬉しそうな騒めきが聞こえる。
「早く包みを開きましょう!」
「トルソーに着せて、妃殿下にお見せしなければ!」
「まぁ待ちなさい。私が開きます」
王太子妃侍女長エアレアの声の後、ガサガサと包みを開く音。
「私たちのイメージ通りにできているかしら」と侍女たちのわくわくする様子が伝わってくる。
そうだ、先月だったか。
レリアムが寝ている間に大急ぎで採寸だけ済ませたことがあった。
前夜にレリアムの夜泣きで寝不足だったリリアナは、いつもならセイラムの意向を聞きながら作るドレスを、レリアムの世話もあるので侍女達に任せてみたのだ。
「私たちにお任せいただけるんですか!?」と侍女たちも大喜びだったのを覚えている。
あの時のドレスね。リリアナは授乳しながら微笑んだ。
侍女たちの反応が気になって、耳を澄ませる。
しかし、ガサガサという音が止まって聞こえてきたのは、ヒィ!と言う叫び声だった。
「んまぁ、またこのような!」
「なんてこと!」
「怖い!怖いですわ!」
「見てください!私、鳥肌が・・!」
何かあったのだろうか?
リリアナは気になって隣室の方へ顔を向けた。
声を潜める侍女達の声に混じって、エアレアの怒る声が聞こえる。
「毎回毎回飽きもせずこのような執着ドレスを・・!」
バンッと机を叩く音に、寝かけていたレリアムがビクッと反応したが、目を開けることなく、またチュッチュと吸い出した。
「・・相変わらずの王太子殿下のお色味のドレスでございますね」
「今回は殿下に悟られないように色味を指定したのではないのですか?」
「そうですわ!今までも他の色味を指定したのに、なぜかいつも執着ドレスに仕上がってくるから今回こそはと思ったのに!」
「リリアナ様も久々の祝宴ですのに、毎回この色味では可哀想ですわ!」
「リリアナ様をもっと沢山の色で着飾らせたい!」
「今の流行色はレリアム様のお色味の金と紫ですのよ!?」
「リリアナ様こそ身に纏うべき色ですわ!」
そうですわ!そうですわ!と侍女同士が意気投合している。
「あなた!業者とのやりとりは手紙など介さず直接行ったのでしょうね!?」
「も、もちろんです!エアレア様に申しつけられた通り、他言しないよう業者にも誓約書を書かせる念の入れようでしたし!製作過程でも、何度か途中経過を見に行って、しかとこの目で紫と金のドレスを作っているのを確認しておりました!」
「待って!ご覧下さい、このデコルテの部分。このような大ぶりの金のレースなど付いておりましたか?!」
「今回は産後のお胸の大きさに合わせて、谷間を美しく見せるデザインにしたのに!こんなレースが付いていたんじゃ見えないじゃない!」
騒つく侍女たちを制して、エアレアが静かに告げる。
「敵が一枚上手だったということね。どうやら執着ドレスの呪いは、我々の手に負えるものではないのかもしれないわ」
「「「くっ・・」」」
部屋に沈黙が降りる。
「斯くなる上は」
エアレアが切り出す。
「リリアナ様に対決していただきましょう」
え?何?私、何かと戦わされるの?
っていうか執着ドレスの呪いって何?
急に舞台に上がることになり戸惑うリリアナだったが、その後、「新婚時期も過ぎましたし、ドレスだけでも違うお色味の方が常識的にもよろしいかと思うのですが、一応了承を取られた方がよろしいかと思いますので、妃殿下からも殿下へお伝えいただけないでしょうか」と侍女たちから言い含められ、「なんだそんなことか」と請け負って、今に至る。
「新婚時代から色の指定が見直されていないだけだと思うわ。金と翡翠色のドレスを送られているのは、きっと惰性のようなものよ」
あの時、自分は笑いながら、「まずは作戦会議を」という真剣な様子の侍女たちに答えたのだが。
口元だけ微笑むセイラムは、リリアナをひたりと見つめて離さない。
逃げ出したい気持ちを抑えて、リリアナは口を開いた。
「セイ様、まずは私の話を聴いてください。」
「さっきからずっと待っているよ。公式な場で、俺の色を身につけないというその理由を。それで?誰の色なの?」
「誰の色というのではなくて!も、もう新婚の時期も過ぎましたし、一般的にも、新婚の時期が過ぎればお互いの色を身に纏うのはアクセサリー程度に留めているかと思う・・のですが」
「・・ふうん?」
「侍女たちもそう申しておりましたし、少し控えた方が良いのかと思いまして」
「なるほど、今回のドレスはいつもより直しにくかったからな。さすがに感づかれたか」
ふむふむと頷くセイラム。
そうか、と何か思いついた様子のセイラムがリリアナを見る。
「他の色味にするのであれば、肌が出ている部分には俺が印をつけるがそれで良いかな?」
「し、印?」
「口付けの印を至る所につけておかないと不安でいられないだろう?そうだな、宴の前夜だけに印をつけるのでは真実味に欠けるから、毎日毎日痕をつけていこう。消えかけの印と新しい印と混在させないと、本当の寵愛かと疑う者もいるかもしれないからな。今まではリリアナが嫌がるから、見える部分に印をつけることは避けていたが、俺は前々からそうしたいと言っていただろう?これを機に俺も気兼ねなくさせてもらえるのであれば、俺もリリアナもお互いの要望が叶って、ある意味良いのかもしれない」
退こう。
うんうんと頷くセイラムを見ながら、リリアナは即座に退却の判断をした。
「えっと、やはり私、セイ様のお色味を身に纏いたいと思います。」
「え?急にどうして?」
「その方が、セイ様がご安心なのだと今初めて知りましたし、それに私も安心だと判断いたしました!侍女たちとも、また話し合ってみようと思います!」
「そうか?俺としては思いの外、良い案を思いついたし、遠慮することはないのだが・・いや、寧ろ俺の案の方が安心感があるし」
まずい。こういう時には・・!
「セイ様!」
「ん?」
「私、今とっても幸せです」
輝くような笑顔のリリアナに、セイラムは一瞬ポカンとして、そして嬉しそうに微笑んだ。
「本当に?」
「ええ」
「そうか。俺も幸せだ」
頬に手を添えて、口付ける。
「リリアナの幸せが、俺の幸せだから」
とりあえず先ほどの話を回避できて、リリアナは安堵した。
侍女たちには悪いが、時間はこれから、まだまだある。
この愛しい人と、これからも物語を紡いでいくのだ。
王太子夫妻の登場を告げるラッパが鳴った。
王太子と王太子妃の名が高らかに呼ばれ、2人はしっかりと手を繋ぐ。
ドアが開き、ひと際歓声が大きくなる。
セイラムとリリアナは顔を見合わせ笑顔で頷くと、煌びやかな大広間へ向けて、共に一歩を踏み出していった。
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