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見つかる
乙女ゲームのあらすじは、こうだ。
ヒロインは伯爵家で下働きをしていた孤児のリサ。
伯爵家にはリサと同い年の我儘な娘が居り、何かにつけてリサを虐めては、鬱憤を晴らしていた。
しかしある日、ひょんなことから、リサが幼い頃に誘拐された別の伯爵家の娘だったことがわかる。
家族と再会し、伯爵令嬢となったリサは、翌年、レジーナ学園に入学し、様々な攻略対象者と出会う。
リサが下働きをしていた伯爵家の娘は悪役令嬢として登場する。
下女として蔑んできたリサが、同じ学校に通うことを受け入れられず、悉く嫌がらせをしてくる。
大体の結末で、最後にリサと結ばれた攻略対象者が、今年度末の卒業パーティで悪役令嬢を断罪する。
自分の性格が悪いのは百も承知だが、自分の卒業パーティで断罪劇が繰り広げられると思うと楽しみで仕方ない。
モリーはモブ生徒達と共にそれなりに楽しい学校生活を送っていた。
この国では15歳から18歳、つまり高校生にあたる貴族子女が、知識教養、社交を学ぶために王立学園に入学することが義務付けられている。
王都に住む貴族子女を対象としているここレジーナ学園には、ひと学年120人程度の学生が在籍していた。
モリーの記憶があるとはいえ、人格は完全に由美なので、元々のモリーとの間に、齟齬が生まれることはままあった。
3年生が始まってすぐにテストがあったのだが、こちらの学習進度は元の世界よりも遅いらしく、スラスラと問題が解けると思ったら、期せずして、モリーは総合8位の好成績をとってしまったのだ。
得意な数学はなんと2位だった。
元のモリーが40番台をうろうろしていたことを考えると、大幅な飛躍である。
周囲のモブ生徒やモブ先生から、すごいすごいと驚かれたが、だからと言って攻略対象者に目をつけられることはもちろんなく、ホッとしたのを覚えている。
次のテストでは適度に手を抜くつもりだ。
「ご機嫌よう、モリー!」
「ご機嫌よう、今日もいいお天気ね」
そう返答しながら、クラスを見回す。
同じクラスに攻略対象者のアル(騎士団長の息子)が居るが、直接接触することもなく、モリーのモブ活動は安泰だ。
何はともあれ、普通が1番よ。
転生ものでもよくあるじゃん、シナリオ知ってるからって王子様とか逆ハー狙いに行って自滅するやつ。
人生、波風たてずに穏やかに。
「私、精神までモブだわー」
モリーはフフフと笑った。
その後、モリーは順調に見たかったシーンを、芝に潜み、建物に隠れ、直に見ていった。
言うなれば盗み見なのだが、画面を通して散々見たシーンなので、罪悪感は感じなかった。
今日もヒロインを3人の攻略対象が取り囲んでいる。
この世界で1番驚いたこと。
それは、どうやら麻理がデータセーブしてプレイしていた世界にそのまんま入りこんでしまったようだ、ということだ。
この乙ゲーは、珍しいことにヒロインだけでなく、変えようと思えば攻略対象者の名前も変えることができた。
今ヒロインの周りに居る、騎士団長の息子であり脳筋のアル、国で1.2を争う商家の息子トバイ、公爵家の次男で弟キャラのエルン。
実は、彼らの名前は由美が考えたものである。
好感度を上げておいてほしい、と麻理に代わってプレイを頼まれた時に、暇つぶしにこの3人だけ、名前を変えてみたのだ。
ゲーム中、ヒロインが誘拐されるイベントがあったのだが、その際に助けを求めてヒロインが
「アル!トバイ!エルーン!」
と続けて呼びかけるミラクルを起こして、由美は笑い転げたものだ。
そのシーンをいつか生で見れると思うと、今から待ちきれない。
今日は確か隣国から、素行の悪いベン王子が留学してくる日だ。
シナリオ通り、偶然鉢合わせたヒロインとベン王子が言い合っている。
ヒロイン達が去り、残ったベン王子がニヤリと呟く。
「リサか…おもしれぇ女」
モリーはベン王子がその場から消えるまで耐えていたが、1人になると茂みの後ろで笑い悶えた。
おもしれぇ女認定するとこ見れたー!
少女漫画でも乙女ゲームでも王道の「おもしれぇ女」認定。
まさかこの目でリアルにみれるとは!
ひとしきり笑い転げて、身を起こす。
「ふふふ、無理無理。」
「何が無理?」
「いやもう笑いが堪えられないっていうか」
ん?
バッと振り返ると、3歩ほど離れたところに人影がある。
一瞬我を忘れるほど、ものすごいイケメンだった。
後光がさしてそうな金髪碧眼のものすごいイケメンが、こちらを見ている。
なぜだろう。この人、既視感がある。
言葉を交わしたことはないと思うが…
まじまじと見つめてから、ひっ!と小さく叫んでモリーは顔を青くした。
「し、知らなかったとはいえ、王太子様に大変失礼いたしました!」
深々と頭を下げながら、頭の中は「やばい!」の連呼だ。
なんで学園に王太子がいるのよ!
とっくの昔に卒業してるはずでしょうよ!
顔を覚えられる前に、早くこの場を撤退せねば!
「それでは失礼いたしま」「待て待て」
そのまま流れるように踵を返すモリーの肩が、がっしりと掴まれた。
「ひぃ!」
固まるモリーは、こちらを向くよう言われて、慌ててお辞儀しながら向き直る。
「もしかして、逃げようとしてる?」
「いえ!滅相もございません!」
「なら良かった。名前は?」
人に命じることに慣れた、絶対的なオーラを滲ませながら、イケボが追求してくる。
名前を知られたら終わり!終わりだ!
あの乙ゲーでは王太子は攻略対象には入っていなかった。
ヒロインが第二王子ルートに入り、王城で会うようになると、この王太子が時々出てきて、茶化しては2人の仲を進展させる位の役回りだったはずだ。
だとしても!キラキラしいキャラに絡まれるモブはまずい!
混乱して回らない頭で、ひとまず偽名でここは切り抜けようと決意した。
偽名・・偽名?
和名ならいくらでも考えつくが、洋名の偽名って何がある?
モリーはさらに混乱した。
「えっと・・マ・・」
「マ?」
「マリーです」
「家名は?」
「ト・・」
「ト?」
「トリンドル?」
あ、やべ。疑問形になっちゃった
失態に気づき大いに焦るモリーを前に、王太子殿下がにっこりと笑う。
「マリー トリンドル、で間違い無い?」
「は、はい!」
「ふうん・・おかしいな」
「え?」
「トリンドル伯爵家には子息しかいないはずだけど?」
「は・・」
「私に嘘をついたってことかな?」
ニコニコしているが、圧がすごい。
「間違えました!」
「何が?」
「さっきの名前です」
「どう間違えたの?」
「緊張したせいで、ちょっと発音が違かったかもしれないです」
「そうなの?」
「はい!」
「じゃあ本当はどういう発音だったのかな?」
「ですが、王太子殿下のお耳に入れるほどの名前では」
「君は私を怒らせたいのかな?」
「モリー トワンクです!」
涙目になってモリーは答えた。
「そうか。じゃあモリー」
王子はニッコリと微笑んだ。
「立ち話もなんだし、少し僕とお茶しようか」
ヒロインは伯爵家で下働きをしていた孤児のリサ。
伯爵家にはリサと同い年の我儘な娘が居り、何かにつけてリサを虐めては、鬱憤を晴らしていた。
しかしある日、ひょんなことから、リサが幼い頃に誘拐された別の伯爵家の娘だったことがわかる。
家族と再会し、伯爵令嬢となったリサは、翌年、レジーナ学園に入学し、様々な攻略対象者と出会う。
リサが下働きをしていた伯爵家の娘は悪役令嬢として登場する。
下女として蔑んできたリサが、同じ学校に通うことを受け入れられず、悉く嫌がらせをしてくる。
大体の結末で、最後にリサと結ばれた攻略対象者が、今年度末の卒業パーティで悪役令嬢を断罪する。
自分の性格が悪いのは百も承知だが、自分の卒業パーティで断罪劇が繰り広げられると思うと楽しみで仕方ない。
モリーはモブ生徒達と共にそれなりに楽しい学校生活を送っていた。
この国では15歳から18歳、つまり高校生にあたる貴族子女が、知識教養、社交を学ぶために王立学園に入学することが義務付けられている。
王都に住む貴族子女を対象としているここレジーナ学園には、ひと学年120人程度の学生が在籍していた。
モリーの記憶があるとはいえ、人格は完全に由美なので、元々のモリーとの間に、齟齬が生まれることはままあった。
3年生が始まってすぐにテストがあったのだが、こちらの学習進度は元の世界よりも遅いらしく、スラスラと問題が解けると思ったら、期せずして、モリーは総合8位の好成績をとってしまったのだ。
得意な数学はなんと2位だった。
元のモリーが40番台をうろうろしていたことを考えると、大幅な飛躍である。
周囲のモブ生徒やモブ先生から、すごいすごいと驚かれたが、だからと言って攻略対象者に目をつけられることはもちろんなく、ホッとしたのを覚えている。
次のテストでは適度に手を抜くつもりだ。
「ご機嫌よう、モリー!」
「ご機嫌よう、今日もいいお天気ね」
そう返答しながら、クラスを見回す。
同じクラスに攻略対象者のアル(騎士団長の息子)が居るが、直接接触することもなく、モリーのモブ活動は安泰だ。
何はともあれ、普通が1番よ。
転生ものでもよくあるじゃん、シナリオ知ってるからって王子様とか逆ハー狙いに行って自滅するやつ。
人生、波風たてずに穏やかに。
「私、精神までモブだわー」
モリーはフフフと笑った。
その後、モリーは順調に見たかったシーンを、芝に潜み、建物に隠れ、直に見ていった。
言うなれば盗み見なのだが、画面を通して散々見たシーンなので、罪悪感は感じなかった。
今日もヒロインを3人の攻略対象が取り囲んでいる。
この世界で1番驚いたこと。
それは、どうやら麻理がデータセーブしてプレイしていた世界にそのまんま入りこんでしまったようだ、ということだ。
この乙ゲーは、珍しいことにヒロインだけでなく、変えようと思えば攻略対象者の名前も変えることができた。
今ヒロインの周りに居る、騎士団長の息子であり脳筋のアル、国で1.2を争う商家の息子トバイ、公爵家の次男で弟キャラのエルン。
実は、彼らの名前は由美が考えたものである。
好感度を上げておいてほしい、と麻理に代わってプレイを頼まれた時に、暇つぶしにこの3人だけ、名前を変えてみたのだ。
ゲーム中、ヒロインが誘拐されるイベントがあったのだが、その際に助けを求めてヒロインが
「アル!トバイ!エルーン!」
と続けて呼びかけるミラクルを起こして、由美は笑い転げたものだ。
そのシーンをいつか生で見れると思うと、今から待ちきれない。
今日は確か隣国から、素行の悪いベン王子が留学してくる日だ。
シナリオ通り、偶然鉢合わせたヒロインとベン王子が言い合っている。
ヒロイン達が去り、残ったベン王子がニヤリと呟く。
「リサか…おもしれぇ女」
モリーはベン王子がその場から消えるまで耐えていたが、1人になると茂みの後ろで笑い悶えた。
おもしれぇ女認定するとこ見れたー!
少女漫画でも乙女ゲームでも王道の「おもしれぇ女」認定。
まさかこの目でリアルにみれるとは!
ひとしきり笑い転げて、身を起こす。
「ふふふ、無理無理。」
「何が無理?」
「いやもう笑いが堪えられないっていうか」
ん?
バッと振り返ると、3歩ほど離れたところに人影がある。
一瞬我を忘れるほど、ものすごいイケメンだった。
後光がさしてそうな金髪碧眼のものすごいイケメンが、こちらを見ている。
なぜだろう。この人、既視感がある。
言葉を交わしたことはないと思うが…
まじまじと見つめてから、ひっ!と小さく叫んでモリーは顔を青くした。
「し、知らなかったとはいえ、王太子様に大変失礼いたしました!」
深々と頭を下げながら、頭の中は「やばい!」の連呼だ。
なんで学園に王太子がいるのよ!
とっくの昔に卒業してるはずでしょうよ!
顔を覚えられる前に、早くこの場を撤退せねば!
「それでは失礼いたしま」「待て待て」
そのまま流れるように踵を返すモリーの肩が、がっしりと掴まれた。
「ひぃ!」
固まるモリーは、こちらを向くよう言われて、慌ててお辞儀しながら向き直る。
「もしかして、逃げようとしてる?」
「いえ!滅相もございません!」
「なら良かった。名前は?」
人に命じることに慣れた、絶対的なオーラを滲ませながら、イケボが追求してくる。
名前を知られたら終わり!終わりだ!
あの乙ゲーでは王太子は攻略対象には入っていなかった。
ヒロインが第二王子ルートに入り、王城で会うようになると、この王太子が時々出てきて、茶化しては2人の仲を進展させる位の役回りだったはずだ。
だとしても!キラキラしいキャラに絡まれるモブはまずい!
混乱して回らない頭で、ひとまず偽名でここは切り抜けようと決意した。
偽名・・偽名?
和名ならいくらでも考えつくが、洋名の偽名って何がある?
モリーはさらに混乱した。
「えっと・・マ・・」
「マ?」
「マリーです」
「家名は?」
「ト・・」
「ト?」
「トリンドル?」
あ、やべ。疑問形になっちゃった
失態に気づき大いに焦るモリーを前に、王太子殿下がにっこりと笑う。
「マリー トリンドル、で間違い無い?」
「は、はい!」
「ふうん・・おかしいな」
「え?」
「トリンドル伯爵家には子息しかいないはずだけど?」
「は・・」
「私に嘘をついたってことかな?」
ニコニコしているが、圧がすごい。
「間違えました!」
「何が?」
「さっきの名前です」
「どう間違えたの?」
「緊張したせいで、ちょっと発音が違かったかもしれないです」
「そうなの?」
「はい!」
「じゃあ本当はどういう発音だったのかな?」
「ですが、王太子殿下のお耳に入れるほどの名前では」
「君は私を怒らせたいのかな?」
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