姉が異世界の人に迷惑をかけているみたいなので妹の私が責任をとって姉を〇せと言われましたコンチクショイ

ウツロうつつ

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第2章~盗賊~

第17話 武器喰らい~そういやそんな奴もいたなー~

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 田中と対峙した私はイーターを召喚し、右手に把持し構える。田中の喰らう者イーター
大型のナイフ、リーチの差はほぼない。よし、だったらまだやりやすい。

「は!!なんだその喰らう者イーターはただの棍棒じゃねえか」

 そう言ってイーターのことを馬鹿にする。くそう、人が気にしていることを言うなっての。こいつ絶対にボコしてやる。

蝿五月うるさい、武器がどんなもんだって関係ないでっしょ!!」

 言って私は田中へ向かって疾走、当然身体強化の魔法はかけている。田中は私が身体強化の魔法を使えることに驚いたのか驚きの表情を浮かべながらも私のイーターの一撃を自身の喰らう者イーターで防御する。
 一撃目が防御されることは想定内、私はそのまま至近距離で膝蹴りを田中に放ち、その一撃は田中の腹にクリーンヒットした。が、どうも感触が堅い、どうやら田中も身体強化魔法を使用して防御力をあげているようだ。しかし、

「そのまま吹っ飛べ!!」

 私は膝蹴りからさらに踏むこみ、三撃目の前蹴りを田中の腹に放ち、田中を5メートルほど吹っ飛ばす。

「ぐえ」

 田中は三撃目まで予想していなかったらしく、腹を押さえながらも背中を地につけることなく前傾姿勢で着地、そして今度は自分の番だと言わんばかりに私の近くまで接近、ナイフによる攻撃を私の首元に向って繰り出す。

「あぶな!!」

 その攻撃を私はスウェーバックで避けると、続いてナイフによる連撃を小刻みに繰り出す。その攻撃を私は時には避け、時にはイーターで受け続ける。

「どうだコラ、この俺の連撃に防戦一方じゃねえか」

「は!!いい気になるのは攻撃を当ててから言いなっての」

 しかし、この小刻みな攻撃、やり難くてしょうがない。ここは防戦に徹して隙が出来るのを待つべきか。
 そうやって私が防戦に徹していると、

「ルナいつまでも防戦に徹していてもこいつに隙ができることはなさそうだ。一旦距離を取れ」

「そんなもん出来るならとっくにしてるっての」

「ならば、身体強化魔法の質を変えろ」

 身体強化魔法の質?それってどういう――そうか!!
 私は自分にかけている身体魔法のイメージを変化させる。イメージは鋼鉄製の体、そうすれば――田中のナイフによる攻撃が私の首筋を捉える。が、まるで金属同士が衝突したような硬い音が鳴る。

「畜生、気付きやがったか」

「へっへん、これでアンタの攻撃なんか効かないよーだ」

「だけどな、それじゃあ動きそのものが遅くなるんだよ」

 言って田中は攻撃を再開、しかし、

「そうはイカぬの塩辛ってか」

 私は、身体強化魔法のイメージを鋼鉄製の体のまま、更にいつものイメージを重ねる。

「な!?多重強化魔法だと!!」

「これなら動きも変わらないもんね」
 
 今度は私の番だ、私は徒手空拳とイーターによる攻撃を入り混ぜた攻撃を繰り出しまくる。田中は私の攻撃合間をぬって攻撃を繰り出すが、私の鋼鉄の体に有効打を入れることが出来ないでいた。よし、このまま押し切れる。私がそう思ったその時だった。

「ウェポン奥の手だ」

「え~、マジかよ~」

 田中が自身の喰らう者イーターと何やら話をしている。奥の手?ヤバい予感がする。一旦距離を盗るか。

吐瀉物ゲロリアス

「おえぇ」

 そう田中が唱えた瞬間、大量の剣やナイフといった武器が異空間より現われて、私に向かって飛来する。

「な!!」

 私は思わず防御姿勢を取り、突然現れた無数の刃を防御する。すると、その刃たちは身体魔法で強化された私の体を切り刻む。

「いったぁ!!」

「大丈夫かルナ!!」

 危なかった。距離を取ろうとしなければやられていた。

「大丈夫、薄皮一枚で済んだ。けど」

 今の攻撃はヤバイ。もう迂闊うかつに近づけない。
 
「はは、流石は奥の手。俺のアームは武器喰らいウェポンイーター今まで大量の武器を喰らってきたんだ。まだまだ残弾はあるぜ」

「マジかよ」

「大マジだ。アーム、吐瀉物ゲロリアス

「おぇ」

 異空間から剣が一本だけ出てくる。ゲロリアスって……それはちょっと下品が過ぎないか?
 しかし、そのゲロリアスとやらで出された武器は強力だ。私の鋼のボディを余裕で切り刻む力がある。
 田中は異空間から出てきた剣をを左手に持つと、私に向かって疾走してくる。

「くそぅ」

 田中は大小の二刀流で私を攻める。注意すべきは左手の剣のみ。私の危機察知がそう告げている。しかし、田中は調子づきながらもフェイントを織り交ぜながら私を攻め、すこしずつではあるが私にダメージを与えて来る。

「どうだ、降参するか?」

「誰があんたなんかに降参するか、それなら死んだ方がマシよ!!」

「だったら死にやがれ」

 くそう、強がったのは良いものの、このままじゃ絶対にやられる。ヤバイどうしよう。
 私が自身の死を予感したその時であった。

「ルナ、戦闘中悪いが一つ言いたいことがある」

 イーターが私に話しかける。こちとら防御に必死なんだ変なこと言ったら田中に向かってぶん投げるぞ、

「何!!今余裕がないんだけど」

「いや、少し言いずらいことなのだがな」

「早く言って!!今余裕がないの!!」

「いや、腹が空いたななと」

「はあ!?」

 この緊急時に何を言っているのだこの棍棒。

「だからな、武器喰らいあいつを私に喰わせろ」
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