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第3章~師~
第22話 喰らう者という者~他にも目を付けてるやつはいるんだけど~
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「狩りですか?」
「そ、狩り」
「組み手とか魔法の修行ではなくて、ですか?」
「うん、ルナちゃんはぱっと見基礎は出来てそうだからね。今日はそういった訓練をするより実地で色々と覚えてもらった方が良いかなって思ったんだ」
実地で色々とは、これから私は一体何をさせられるのだろう?
「わかりました。それじゃあ行きましょうか」
「その前にルナちゃんの喰らう者を召喚してもらって良い?」
「良いですよ、抜喰」
私が右手にイーターを召喚すると、サジさんはイーターをまじまじと見て言う。
「棍棒型ってルナちゃん、まだ初期状態で喰らう者を使ってるの?」
「これって初期状態だったのですか」
「そうだよ、喰らう者は皆最初は棍棒型から始まるって、喰らう者との対話を経て自分に一番合った形に変形してもらうの、ほらこの子があたしの喰らう者。ほら、ボーン挨拶して」
言ってサジさんは私に背を向けると、そこには一張の白色の弓があった。
「ご機嫌よう」
そう言ってサジさんの喰らう者が挨拶をする。サジさんの喰らう者は女性のような高い声をしていた。私のイーターなんて渋いおっさんの声なのに、正直羨ましい。
「こんにちわボーンさん、ボーンってことはサジさんの喰らう者は骨を喰らう者なのですか?」
「そうですわ」
「因みにルナちゃんの喰らう者は何を食べるの?」
「私の喰らう者は喰らう者を喰らう者なんですよ」
「そんな喰らう者もいるもんなんだね……私のボーン食べようとしないでね」
「そんなことしませんよ。ね、イーター」
「……」
「黙るなおっさん!!」
「おっさんではない!!」
「まったく、ほら、あんたもサジさんとボーンさんに挨拶しなさい」
「――よろしく頼む」
「よろしくね、イーター君、で良いのかな?」
「俺は君とという柄ではない。イーターと呼び捨てにしてもらってかまわない」
「そう、それじゃあイーターよろしくね」
「わたくしは呼び捨てが苦手なのでイーターさんと呼ばせてもらいますわ」
「ああ、そう呼びたいのならばそれでかまわない」
「それで、話は戻りますけど私のイーターの初期状態ってのはどうすればサジさんみたいに形を変えられるようになるのですか?」
「それはいつでもできるはずだよ。けど、」
「けど?」
「さっきも言ったけどまずはルナちゃんとイーターが対話――相談をしあって決めた方が良いと思うよ」
「それはどうしてですか?」
「一度形を決めてしまったら変更が効かないっていうこともあるけど……ルナちゃんって普段はイーターをしまいっぱなしにしているでしょ」
「はい」
「それじゃあ駄目だよ。喰らう者は武器の形をしているけどちゃんと意志の――命のある生命なんだから、道具みたいに必要な時だけ出して、必要がなくなったらしまうなんて使い方していても喰らう者使いとしては成長しないよ」
「喰らう者使いとして成長する必要があるのですか?」
「おい」
イーターが何やら文句も言いたげにしているが今は無視、私の疑問の解消が先だ。
「別に必ずしもそうとは言わないけど……ルナちゃんはイーターのことが嫌いなの?」
「少なくとも嫌いではないと思います。時々いいアドバイスしてくれますし」
イーターが調子に乗らないように付け加えるように言う。するとサジさんが
「ルナちゃんはまず喰らう者に対する認識を改めた方が良いと思うな。ルナちゃんは喰らう者を使役する従者か何かだと思ってない?」
「違うんですか?」
「全然違うよ、喰らう者は共に戦ってくれる相棒なんだよ」
「相棒……」
「相棒を道具扱いする人をルナちゃんはどう思う」
「最低な人だと思います」
「だったら、答えは出たんじゃない?」
イーターは相棒か、言われて気付くのもどうかと思うがサジさんの言うことに間違いはないと思う。だったらするべきことがある。
「イーター」
「なんだ?」
「今まで道具扱いしててごめんなさい」
言って私はイーターに頭を下げる。これはこれから共に戦かうことになる相棒へのケジメだ。こうしなければ私たちは前には進めない。
「ルナ、頭を上げろ」
「許してくれるの?」
私は頭を上げてイーターのことを見つめる。
「許すも何も俺は何も怒っちゃいないさ」
「だって私イーターのこと道具扱いしてたんだよ」
「そうだな、だがお前は俺たち喰らう者について無知だったのだ。ならばその過ちも仕方がないというものだ。俺は無知を罪だとは思わんからな、これから気をつければ良い」
「あ、ありがと」
イーターって案外まともな性格をしていたのか、これを知ることが出来たのもサジさんのおかげだね。そんな私たちの様子を見てサジさんはウンウンと頷いた。
「さ・て・と、ルナちゃんがイーターとの仲を深めたことだし狩りに出発するとしますか!!」
「「はい(おう)!!」」
こうして私とイーターは互いに相棒としての一歩を踏み出したのであった。
「そ、狩り」
「組み手とか魔法の修行ではなくて、ですか?」
「うん、ルナちゃんはぱっと見基礎は出来てそうだからね。今日はそういった訓練をするより実地で色々と覚えてもらった方が良いかなって思ったんだ」
実地で色々とは、これから私は一体何をさせられるのだろう?
「わかりました。それじゃあ行きましょうか」
「その前にルナちゃんの喰らう者を召喚してもらって良い?」
「良いですよ、抜喰」
私が右手にイーターを召喚すると、サジさんはイーターをまじまじと見て言う。
「棍棒型ってルナちゃん、まだ初期状態で喰らう者を使ってるの?」
「これって初期状態だったのですか」
「そうだよ、喰らう者は皆最初は棍棒型から始まるって、喰らう者との対話を経て自分に一番合った形に変形してもらうの、ほらこの子があたしの喰らう者。ほら、ボーン挨拶して」
言ってサジさんは私に背を向けると、そこには一張の白色の弓があった。
「ご機嫌よう」
そう言ってサジさんの喰らう者が挨拶をする。サジさんの喰らう者は女性のような高い声をしていた。私のイーターなんて渋いおっさんの声なのに、正直羨ましい。
「こんにちわボーンさん、ボーンってことはサジさんの喰らう者は骨を喰らう者なのですか?」
「そうですわ」
「因みにルナちゃんの喰らう者は何を食べるの?」
「私の喰らう者は喰らう者を喰らう者なんですよ」
「そんな喰らう者もいるもんなんだね……私のボーン食べようとしないでね」
「そんなことしませんよ。ね、イーター」
「……」
「黙るなおっさん!!」
「おっさんではない!!」
「まったく、ほら、あんたもサジさんとボーンさんに挨拶しなさい」
「――よろしく頼む」
「よろしくね、イーター君、で良いのかな?」
「俺は君とという柄ではない。イーターと呼び捨てにしてもらってかまわない」
「そう、それじゃあイーターよろしくね」
「わたくしは呼び捨てが苦手なのでイーターさんと呼ばせてもらいますわ」
「ああ、そう呼びたいのならばそれでかまわない」
「それで、話は戻りますけど私のイーターの初期状態ってのはどうすればサジさんみたいに形を変えられるようになるのですか?」
「それはいつでもできるはずだよ。けど、」
「けど?」
「さっきも言ったけどまずはルナちゃんとイーターが対話――相談をしあって決めた方が良いと思うよ」
「それはどうしてですか?」
「一度形を決めてしまったら変更が効かないっていうこともあるけど……ルナちゃんって普段はイーターをしまいっぱなしにしているでしょ」
「はい」
「それじゃあ駄目だよ。喰らう者は武器の形をしているけどちゃんと意志の――命のある生命なんだから、道具みたいに必要な時だけ出して、必要がなくなったらしまうなんて使い方していても喰らう者使いとしては成長しないよ」
「喰らう者使いとして成長する必要があるのですか?」
「おい」
イーターが何やら文句も言いたげにしているが今は無視、私の疑問の解消が先だ。
「別に必ずしもそうとは言わないけど……ルナちゃんはイーターのことが嫌いなの?」
「少なくとも嫌いではないと思います。時々いいアドバイスしてくれますし」
イーターが調子に乗らないように付け加えるように言う。するとサジさんが
「ルナちゃんはまず喰らう者に対する認識を改めた方が良いと思うな。ルナちゃんは喰らう者を使役する従者か何かだと思ってない?」
「違うんですか?」
「全然違うよ、喰らう者は共に戦ってくれる相棒なんだよ」
「相棒……」
「相棒を道具扱いする人をルナちゃんはどう思う」
「最低な人だと思います」
「だったら、答えは出たんじゃない?」
イーターは相棒か、言われて気付くのもどうかと思うがサジさんの言うことに間違いはないと思う。だったらするべきことがある。
「イーター」
「なんだ?」
「今まで道具扱いしててごめんなさい」
言って私はイーターに頭を下げる。これはこれから共に戦かうことになる相棒へのケジメだ。こうしなければ私たちは前には進めない。
「ルナ、頭を上げろ」
「許してくれるの?」
私は頭を上げてイーターのことを見つめる。
「許すも何も俺は何も怒っちゃいないさ」
「だって私イーターのこと道具扱いしてたんだよ」
「そうだな、だがお前は俺たち喰らう者について無知だったのだ。ならばその過ちも仕方がないというものだ。俺は無知を罪だとは思わんからな、これから気をつければ良い」
「あ、ありがと」
イーターって案外まともな性格をしていたのか、これを知ることが出来たのもサジさんのおかげだね。そんな私たちの様子を見てサジさんはウンウンと頷いた。
「さ・て・と、ルナちゃんがイーターとの仲を深めたことだし狩りに出発するとしますか!!」
「「はい(おう)!!」」
こうして私とイーターは互いに相棒としての一歩を踏み出したのであった。
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