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第7章~魔法剣士~
第57話 急成長~いいよいいよこの調子で強くなっていってくれ~~
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私がガルシアさんに正式に弟子入りしてから20日が経った。この20日間私たちは謎の目的地に向かって移動を続けてきた。もちろんその間も私が文字通り馬車馬となって馬車を引き続け、キャンプ地に着いたら護衛隊の人たちとの模擬戦、まさに訓練漬けの毎日を送っていた。
そのかいもあってか今の私は――
「こんにちは~」
「!?」
私はすれ違う行商の商人さんに爽やかに挨拶をする。20日間も馬車を引き続ければ流石にコツというものもつかめて来る。馬車を引くコツなど覚えても何の役にも立たないと思われるかもしれないが、ところがどっこい馬車を引くコツ、これがまさに身体強化魔法を効率よく使用するコツにつながっていたのだ。
馬車を引くのには当然私の素の筋力では力が足りない。だから身体強化魔法を使うのだが、ただ身体強化魔法の出力を上げるだけでは馬車を引いている途中で魔力切れを起こしてしまう。ならばどうするか、実は身体強化魔法には強化幅と強化部位というものが存在していて、これらを上手く配分することによって、魔力切れを起こすことなく馬車を引き続けることが出来るのだ。
その結果、私は身体強化魔法を完全にマスターすることが出来たのだ。
更に!私の成長は留まることを知らない。馬車を引いた後に行われる。護衛隊の人たちとの模擬戦で実践経験を豊富に積み、今ではなんと、護衛隊の人たちが手加減をすることなく全力で相手をしてくれるようになったのだ。これには流石のガルシアさんも舌を巻いていた。
そんな私の今のステータスはこんな感じだ。
―――
真名 双葉・二姫
位階1
権能 喰らう者level3
スキル 魔力操作level8、魔力感知level5、全属性魔法level7、危機察知level10、剣術level5、喧嘩殺法level6
―――
見ての通り、軒並みスキルレベルが上がっているうえ、全属性魔法と剣術のスキルを取得し、なおかつ全属性魔法のスキルは達人レベルまで達しているそうだ。
やったねルナちゃん、あと少しで人外レベルに達するぞ。そう思いながら私が馬車を引いていると。ガルシアさんが私に話しかけてきた。
「ルナ、もうずいぶん馬車引きに慣れてきたようだな」
「はい、もうこんなの朝飯前ですよ」
「と、なると騎士としてはもう一人前のレベルに達したことになるな」
「そうなんですか?」
「ああ、王国騎士団において馬車引きの訓練を苦も無くこなせるようになることが一人前の条件だからな、それにお前はもう模擬戦で十分な結果を残している」
「でも、一人前になったからと言ってやることは変わりないんですよね」
「いや、馬車引きの訓練は今日で終わりだ」
やった。これで羞恥プレイともおさらばできる。私は馬車を引きながら喜びをかみしめた。
「ただ、模擬戦の訓練は引き続き行ってもらうがな」
「それぐらい馬車引きに比べたらなんてことありませんよ」
私は二の腕をアピールしながらそう言うと、ガルシアさんはフッと笑みをこぼす。
「そうか、それは頼もしいな」
おっと、これはもしかしたら次の目的地を訊くチャンスなのかもしれない。
「ガルシアさんガルシアさん」
「なんだ?ルナ」
「頼もしいついでに私に次の目的地のことについて教えてもらえませんかね」
「頼もしいついでか……本来ならばついでに教えることではないのだが――」
そう言って黙考するガルシアさん、そんな様子のガルシアさんを私は固唾を飲んで見る。しばらくしてガルシアさんが口を開いた。
「そうだな、ルナはもう姫様の護衛役として一人前だ。次の目的地について教えてもいいのかもしれんな」
「本当ですか!!」
「ああ、本当だ」
「それじゃあ次の目的地について教えてください」
「ああ、次の目的地は王国でも禁足地とされている場所だ」
「そんな場所にロレーヌを連れて行っても良いのですか?」
「ああ、むしろ王族たる姫様にとって決して避けられぬ場所と言っても良い」
「それは何故ですか?」
「それはな、次の目的地――アウリスの大森林にはエルフの集落があるからだ」
そのかいもあってか今の私は――
「こんにちは~」
「!?」
私はすれ違う行商の商人さんに爽やかに挨拶をする。20日間も馬車を引き続ければ流石にコツというものもつかめて来る。馬車を引くコツなど覚えても何の役にも立たないと思われるかもしれないが、ところがどっこい馬車を引くコツ、これがまさに身体強化魔法を効率よく使用するコツにつながっていたのだ。
馬車を引くのには当然私の素の筋力では力が足りない。だから身体強化魔法を使うのだが、ただ身体強化魔法の出力を上げるだけでは馬車を引いている途中で魔力切れを起こしてしまう。ならばどうするか、実は身体強化魔法には強化幅と強化部位というものが存在していて、これらを上手く配分することによって、魔力切れを起こすことなく馬車を引き続けることが出来るのだ。
その結果、私は身体強化魔法を完全にマスターすることが出来たのだ。
更に!私の成長は留まることを知らない。馬車を引いた後に行われる。護衛隊の人たちとの模擬戦で実践経験を豊富に積み、今ではなんと、護衛隊の人たちが手加減をすることなく全力で相手をしてくれるようになったのだ。これには流石のガルシアさんも舌を巻いていた。
そんな私の今のステータスはこんな感じだ。
―――
真名 双葉・二姫
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権能 喰らう者level3
スキル 魔力操作level8、魔力感知level5、全属性魔法level7、危機察知level10、剣術level5、喧嘩殺法level6
―――
見ての通り、軒並みスキルレベルが上がっているうえ、全属性魔法と剣術のスキルを取得し、なおかつ全属性魔法のスキルは達人レベルまで達しているそうだ。
やったねルナちゃん、あと少しで人外レベルに達するぞ。そう思いながら私が馬車を引いていると。ガルシアさんが私に話しかけてきた。
「ルナ、もうずいぶん馬車引きに慣れてきたようだな」
「はい、もうこんなの朝飯前ですよ」
「と、なると騎士としてはもう一人前のレベルに達したことになるな」
「そうなんですか?」
「ああ、王国騎士団において馬車引きの訓練を苦も無くこなせるようになることが一人前の条件だからな、それにお前はもう模擬戦で十分な結果を残している」
「でも、一人前になったからと言ってやることは変わりないんですよね」
「いや、馬車引きの訓練は今日で終わりだ」
やった。これで羞恥プレイともおさらばできる。私は馬車を引きながら喜びをかみしめた。
「ただ、模擬戦の訓練は引き続き行ってもらうがな」
「それぐらい馬車引きに比べたらなんてことありませんよ」
私は二の腕をアピールしながらそう言うと、ガルシアさんはフッと笑みをこぼす。
「そうか、それは頼もしいな」
おっと、これはもしかしたら次の目的地を訊くチャンスなのかもしれない。
「ガルシアさんガルシアさん」
「なんだ?ルナ」
「頼もしいついでに私に次の目的地のことについて教えてもらえませんかね」
「頼もしいついでか……本来ならばついでに教えることではないのだが――」
そう言って黙考するガルシアさん、そんな様子のガルシアさんを私は固唾を飲んで見る。しばらくしてガルシアさんが口を開いた。
「そうだな、ルナはもう姫様の護衛役として一人前だ。次の目的地について教えてもいいのかもしれんな」
「本当ですか!!」
「ああ、本当だ」
「それじゃあ次の目的地について教えてください」
「ああ、次の目的地は王国でも禁足地とされている場所だ」
「そんな場所にロレーヌを連れて行っても良いのですか?」
「ああ、むしろ王族たる姫様にとって決して避けられぬ場所と言っても良い」
「それは何故ですか?」
「それはな、次の目的地――アウリスの大森林にはエルフの集落があるからだ」
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