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第3章~大戦~
第16話 開戦――キンチョウしてきた(嘘)
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―――始まりの星付近の宙域
そこには総勢数万に及ぶ『秩序』の軍勢が整然と隊列を組んで並んでいる。
隊列に並ぶ『秩序』の軍勢個々人を見て見ると彼らは皆、普段纏っているローブ姿ではなく、統一されたデザインの物々しい白銀の鎧をその身に纏い、その手には剣や槍、といった武器を装備していた。そして各々の顔を見ると、その顔には緊張や厳しさというものが感じられ、その表情そのものがこの場の空気を物語っていた。
1人の伝令役の『秩序』が全ての隊列をチェック、異常のないことを確認すると、『秩序』の軍勢全軍の後方に設けられた指令部に移動する。そこには四大使と管理者レイ・アカシャが緊張した面持ちで控えていた。
伝令役の『秩序』が指令部に控える四大使の元に降り立つ。指令部に控える四大使はミルストリスを除く、ヴァリス、ガヘリス、メルリリスの三名がおり、この三名も普段とは違った装いをしている。
「ヴァリス使長、『秩序』の軍勢全軍の戦闘準備は完了し、現在は待機させております」
伝令役の『秩序』が緊張した面持ちでヴァリスに伝える。
ヴァリスは基本的には他の『秩序』と同じデザインだが、意匠の凝った青色の鎧を纏っていた。
「うむ、ご苦労。貴官はここで前進待機、次の命令を待て」
「は!!」
「なんとかギリギリってぇとこかぁ」
ガヘリスはヴァリスとは違い、前身鎧ではなく腕や胸といった箇所にのみ赤色の鎧を着用していた。
「これも500年前から準備を着々と進めていたからだ。あの時のガヘリスの意見がなければ、こう上手くはいかなかっただろう」
珍しくヴァリスがガヘリスのことを手放しで誉める。
「やめろぉ、手前ぇに誉められると首筋が痒くならぁ」
「それでは僕が誉めます。ガヘリス、貴方の慧眼、恐れ入りました。こうやって万全の状態で『混沌』を迎えることが出来たのも貴方のお陰です」
レイが真面目な顔をして真面目にガヘリスを誉め、ヴァリスはそれにウンウンと頷いている。因みにレイの姿はいつものローブに何やら見慣れぬ杖を握っている。
ヴァリスについでレイにまで誉められたガヘリスは、赤面しながら「や、やめろぉこの大真面目ツートップ共ぉ」と照れ隠しに必死だ。
そんな三人を端から見ているのは戦士長メルリリス。その出で立ちは、防御よりも動きやすさ重視といった様子で、ガヘリスよりも装備している鎧の箇所が更に少ない。
メルリリスは緊張感ないな~こいつら。とか思いながらも先程のレイの発言が気に掛かっていた。
――迎え撃つじゃなくて迎えるか――レー君まだ話し合うつもりなんだ。
メルリリスがそんなことを考えていると、それに気付いたレイが、
「メルリリス、何か考え事ですか?」
と訊いてくる。訊かれたメルリリスは「ん~」と一応の反応を見せ、レイに言った方がいいものかと考えて、
「なんでもないよ~」
と言わないことを選んだ。
ガヘリスは「しっかし」と目視で確認可能な位置まで来た『混沌』を見て
「あれじゃあ軍勢ってよりも群れだな」
と率直な感想を漏らす。
整然と隊列を組んで並んでいる『秩序』の軍勢に対して『混沌』の獣共は隊列など組まずに各々が好き勝手に進軍しており、隊列もバラバラ、進行速度もバラバラとなれば全体の見た目も歪んで見える。しかし、その歪みこそが『混沌』という在り方を表しているように見えた。
『秩序』の軍勢と『混沌』の群れは互いに視認出来る距離ではあるものの、未だに両者間の距離は遠く、『混沌』の群れがゆっくりとその距離を詰めてきている。
少しずつ縮まって行く両者間の距離。いち早くその異変に気付いたのは『秩序』の軍勢戦士長のメルリリスだった。
「なんかおかしくない?」
メルリリスが『混沌』の群れに対して感じた違和感を口にする。
「なんかってなんだよぉ、なんかってぇ、報告すんならもっと具体的に言えぇ」
ガヘリスのもっともな指摘にメルリリスは反応を示さない。それだけ『混沌』の群れに感じた違和感を確かめようと必死なのだ。ややあってメルリリスはその違和感の正体に気付く
「あれってまさか」
「だから報告すんなら――」
そこまで言ってガヘリスも気付いた。『混沌』の群れの中心にある巨大な丸い何かに……
――――――
時は少し遡り『混沌』の群れの中心部ではケイオスがペインからの報告を受けていた。
「つーわけで、今のところ進行に問題なし。みんな良い子にしてるよ」
「おう」
ケイオスは満足気に返事をし、ニヤリと笑みをこぼす。
「うわ、キモ!いきなり笑顔になんないでよ、頭イッちゃってんのかと思ったじゃん」
相変わらず歯に衣着せず、むしろ噛み砕きに来てんじゃないかと思わせる物言いをするペイン。言われたい放題のケイオスだが、ペインの言うことなど気にも止めていない。
「しっかしよくここまで離脱者なしでこれたよねー。あたし半分位いなくなるもんだと思ってたもん」
「そりゃお前ぇ、この俺の人徳て――」
「んなわけないじゃん。頭沸いてんの?」
言いながらキメ顔になるケイオス。しかし、言い切る前にペインが否定し、
「ボッスーに人徳があるなら、ゴキブリだって聖人になれるよ」
更に追い討ちをかけて「ゴキブリなんて見たことないけど」と締めくくる。
「そんじゃあ一体何なんだよ」
ケイオスが不満気に訊く。するとペインは、妖艶に笑い「そんなの決まってるじゃん」と区切り、
「恐怖」
そう言った。ケイオスは笑う。口を歪め、嬉しそうに、声に出して、嘲るように笑った。
ペインの言う通りこの『混沌』の群れは、ケイオスへの圧倒的な恐怖によりまとめられた群れである。しかし、それは決して不自然なものではない。なぜなら、自然界における動物の群れにはボスと呼ばれる個体がおり、その個体は総じてその群れの中でも最も強く優れた個体がその任を負っている。つまり、一番の強者が恐怖により群れをまとめているとも言えるのだ。
「そんじゃあペイン、手前ぇも俺に恐怖で支配されてんのかよ」ただ。
ケイオスがペインに訊く。
「あたし?」
ペインは自身の顔を指差し「あたしか~」と考える素振りをみせ、
「あたしは違うよ。あたしはボッスーといると面白いことが次々起きるから一緒にいるだけ」
そうではない者がいるのもまた事実である。
―――――それからしばらくして
「おやおやボッスー、敵さんが見えてきたよ」
ペインが愉しそうに報告する。報告を受けたケイオスは気合い一発「おっしゃあ!!」と叫び、
「ペイン前列の奴らに伝えろ!射前から離れろってなぁ!!」
とペインに命令する。
「アイサ、ボッスー!!」
命令されたペインは伝令役の『混沌』に命令を下す。
「大投擲作戦開始!!カモフラージュ役は死にたくなきゃ至急退避せよ!!」
ペインの命令は、即座に前列にいたカモフラージュ役の『混沌』に伝わり、カモフラージュ役の『混沌』たちは次々と射線から退避していく。すると、その後ろに一つの星が現れる。その星はどこか見覚えのある――ケイオスが生まれた星だった。なんとケイオスは自身の手下たちに星一つを無理矢理移動させて来たのだ。
それはなぜか。生まれ故郷を管理者殿に見せたいがため?そんなわけはない。
「ボッスー、前列の奴らの退避完了!!いつでも行けるよー」
「そんじゃあ挨拶代わりの一発といこうか!!」
「りょーかーい!!ドンバルド!!やったれー!!」
ペイン伝令役の『混沌』を通じて、ドンバルドというケイオスの眷属の一人に命令を下す。
すると、星の真後ろにいた一匹の巨大な手を持つ『混沌』が、その巨大な手からマナを放出させ、更に巨大なマナの手を作り上げる。そしてその手で星を掴み、投擲した。
そうケイオスが生まれ故郷の星をここまで持ってきた理由、それは『秩序』の軍勢にその星を投擲し、ぶつけるためであった。
そこには総勢数万に及ぶ『秩序』の軍勢が整然と隊列を組んで並んでいる。
隊列に並ぶ『秩序』の軍勢個々人を見て見ると彼らは皆、普段纏っているローブ姿ではなく、統一されたデザインの物々しい白銀の鎧をその身に纏い、その手には剣や槍、といった武器を装備していた。そして各々の顔を見ると、その顔には緊張や厳しさというものが感じられ、その表情そのものがこの場の空気を物語っていた。
1人の伝令役の『秩序』が全ての隊列をチェック、異常のないことを確認すると、『秩序』の軍勢全軍の後方に設けられた指令部に移動する。そこには四大使と管理者レイ・アカシャが緊張した面持ちで控えていた。
伝令役の『秩序』が指令部に控える四大使の元に降り立つ。指令部に控える四大使はミルストリスを除く、ヴァリス、ガヘリス、メルリリスの三名がおり、この三名も普段とは違った装いをしている。
「ヴァリス使長、『秩序』の軍勢全軍の戦闘準備は完了し、現在は待機させております」
伝令役の『秩序』が緊張した面持ちでヴァリスに伝える。
ヴァリスは基本的には他の『秩序』と同じデザインだが、意匠の凝った青色の鎧を纏っていた。
「うむ、ご苦労。貴官はここで前進待機、次の命令を待て」
「は!!」
「なんとかギリギリってぇとこかぁ」
ガヘリスはヴァリスとは違い、前身鎧ではなく腕や胸といった箇所にのみ赤色の鎧を着用していた。
「これも500年前から準備を着々と進めていたからだ。あの時のガヘリスの意見がなければ、こう上手くはいかなかっただろう」
珍しくヴァリスがガヘリスのことを手放しで誉める。
「やめろぉ、手前ぇに誉められると首筋が痒くならぁ」
「それでは僕が誉めます。ガヘリス、貴方の慧眼、恐れ入りました。こうやって万全の状態で『混沌』を迎えることが出来たのも貴方のお陰です」
レイが真面目な顔をして真面目にガヘリスを誉め、ヴァリスはそれにウンウンと頷いている。因みにレイの姿はいつものローブに何やら見慣れぬ杖を握っている。
ヴァリスについでレイにまで誉められたガヘリスは、赤面しながら「や、やめろぉこの大真面目ツートップ共ぉ」と照れ隠しに必死だ。
そんな三人を端から見ているのは戦士長メルリリス。その出で立ちは、防御よりも動きやすさ重視といった様子で、ガヘリスよりも装備している鎧の箇所が更に少ない。
メルリリスは緊張感ないな~こいつら。とか思いながらも先程のレイの発言が気に掛かっていた。
――迎え撃つじゃなくて迎えるか――レー君まだ話し合うつもりなんだ。
メルリリスがそんなことを考えていると、それに気付いたレイが、
「メルリリス、何か考え事ですか?」
と訊いてくる。訊かれたメルリリスは「ん~」と一応の反応を見せ、レイに言った方がいいものかと考えて、
「なんでもないよ~」
と言わないことを選んだ。
ガヘリスは「しっかし」と目視で確認可能な位置まで来た『混沌』を見て
「あれじゃあ軍勢ってよりも群れだな」
と率直な感想を漏らす。
整然と隊列を組んで並んでいる『秩序』の軍勢に対して『混沌』の獣共は隊列など組まずに各々が好き勝手に進軍しており、隊列もバラバラ、進行速度もバラバラとなれば全体の見た目も歪んで見える。しかし、その歪みこそが『混沌』という在り方を表しているように見えた。
『秩序』の軍勢と『混沌』の群れは互いに視認出来る距離ではあるものの、未だに両者間の距離は遠く、『混沌』の群れがゆっくりとその距離を詰めてきている。
少しずつ縮まって行く両者間の距離。いち早くその異変に気付いたのは『秩序』の軍勢戦士長のメルリリスだった。
「なんかおかしくない?」
メルリリスが『混沌』の群れに対して感じた違和感を口にする。
「なんかってなんだよぉ、なんかってぇ、報告すんならもっと具体的に言えぇ」
ガヘリスのもっともな指摘にメルリリスは反応を示さない。それだけ『混沌』の群れに感じた違和感を確かめようと必死なのだ。ややあってメルリリスはその違和感の正体に気付く
「あれってまさか」
「だから報告すんなら――」
そこまで言ってガヘリスも気付いた。『混沌』の群れの中心にある巨大な丸い何かに……
――――――
時は少し遡り『混沌』の群れの中心部ではケイオスがペインからの報告を受けていた。
「つーわけで、今のところ進行に問題なし。みんな良い子にしてるよ」
「おう」
ケイオスは満足気に返事をし、ニヤリと笑みをこぼす。
「うわ、キモ!いきなり笑顔になんないでよ、頭イッちゃってんのかと思ったじゃん」
相変わらず歯に衣着せず、むしろ噛み砕きに来てんじゃないかと思わせる物言いをするペイン。言われたい放題のケイオスだが、ペインの言うことなど気にも止めていない。
「しっかしよくここまで離脱者なしでこれたよねー。あたし半分位いなくなるもんだと思ってたもん」
「そりゃお前ぇ、この俺の人徳て――」
「んなわけないじゃん。頭沸いてんの?」
言いながらキメ顔になるケイオス。しかし、言い切る前にペインが否定し、
「ボッスーに人徳があるなら、ゴキブリだって聖人になれるよ」
更に追い討ちをかけて「ゴキブリなんて見たことないけど」と締めくくる。
「そんじゃあ一体何なんだよ」
ケイオスが不満気に訊く。するとペインは、妖艶に笑い「そんなの決まってるじゃん」と区切り、
「恐怖」
そう言った。ケイオスは笑う。口を歪め、嬉しそうに、声に出して、嘲るように笑った。
ペインの言う通りこの『混沌』の群れは、ケイオスへの圧倒的な恐怖によりまとめられた群れである。しかし、それは決して不自然なものではない。なぜなら、自然界における動物の群れにはボスと呼ばれる個体がおり、その個体は総じてその群れの中でも最も強く優れた個体がその任を負っている。つまり、一番の強者が恐怖により群れをまとめているとも言えるのだ。
「そんじゃあペイン、手前ぇも俺に恐怖で支配されてんのかよ」ただ。
ケイオスがペインに訊く。
「あたし?」
ペインは自身の顔を指差し「あたしか~」と考える素振りをみせ、
「あたしは違うよ。あたしはボッスーといると面白いことが次々起きるから一緒にいるだけ」
そうではない者がいるのもまた事実である。
―――――それからしばらくして
「おやおやボッスー、敵さんが見えてきたよ」
ペインが愉しそうに報告する。報告を受けたケイオスは気合い一発「おっしゃあ!!」と叫び、
「ペイン前列の奴らに伝えろ!射前から離れろってなぁ!!」
とペインに命令する。
「アイサ、ボッスー!!」
命令されたペインは伝令役の『混沌』に命令を下す。
「大投擲作戦開始!!カモフラージュ役は死にたくなきゃ至急退避せよ!!」
ペインの命令は、即座に前列にいたカモフラージュ役の『混沌』に伝わり、カモフラージュ役の『混沌』たちは次々と射線から退避していく。すると、その後ろに一つの星が現れる。その星はどこか見覚えのある――ケイオスが生まれた星だった。なんとケイオスは自身の手下たちに星一つを無理矢理移動させて来たのだ。
それはなぜか。生まれ故郷を管理者殿に見せたいがため?そんなわけはない。
「ボッスー、前列の奴らの退避完了!!いつでも行けるよー」
「そんじゃあ挨拶代わりの一発といこうか!!」
「りょーかーい!!ドンバルド!!やったれー!!」
ペイン伝令役の『混沌』を通じて、ドンバルドというケイオスの眷属の一人に命令を下す。
すると、星の真後ろにいた一匹の巨大な手を持つ『混沌』が、その巨大な手からマナを放出させ、更に巨大なマナの手を作り上げる。そしてその手で星を掴み、投擲した。
そうケイオスが生まれ故郷の星をここまで持ってきた理由、それは『秩序』の軍勢にその星を投擲し、ぶつけるためであった。
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