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第3章~大戦~
第27話 本気――ヤル気全開テンアゲマックスって何?
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リンネの言う通り、リンネが管理者部屋に戻ると、今まで動きを止めていた『秩序』の軍勢と『混沌』の群れが再び動けるようになっていた。
しかし、前にも言ったがリンネは時を止めたわけではなく、宇宙全体の生命の動きを自発的に止めさせただけ。そのためレイとリンネのやり取りは近くにいた者たち特にケイオスには筒抜けであった。
リンネによる自発的な拘束がなくなり、ケイオスは肩や首をゴキリと鳴らしながら口を開いた。
「なあレイ・アカシャ。要するに俺たちは手前ぇらの痴話喧嘩に付き合わされたってことか?」
ケイオスは平坦に感情の読み取れない語調で言う。
「痴話……喧嘩、ではないんですけど」
「ああん!!」
「すいません。痴話喧嘩です。本当にすいません」
ケイオスのあまりの剣幕に、ペコペコと何度も頭を下げるレイ。
「それと!!」
ケイオスが更に続ける。
「あの女の言い分じゃあ手前ぇ、この俺に手加減してたってのは本当か?」
ケイオスが平坦に、レイの目を真っ直ぐと見つめて訊く。
「はい、その通りです」
ここで嘘をついてはいけない。レイはそう思い、真摯に誠実にケイオスの目を見てそう言った。
「クソが!!それじゃああれは俺の一人相撲だったってわけだ」
ケイオスは片手で頭を掻きながら、顔を伏せてそう言った。
「すいませ――」
「謝るな!!」
レイが謝ろうとしたところをケイオスは止める。
「手前ぇに謝られたら俺の立場がなくなるだろうが。それに、手前ぇの本気を引き出せなかった俺の責任でもあるんだ。だから手前ぇは謝る必要なんかねぇんだよ」
それがケイオスの本心なのだろうとレイは思い、
「ありがとうございます」
本心からの礼を言う
「おう」
これにはケイオスも素直に応じた。
「そんでようレイ・アカシャ」
「何でしょう」
「今回の落とし前なんだが」
レイとリンネの痴話喧嘩?の件については、たった今ケイオスが折れる形で落とし前はついた。ならば
「今回の戦の件についてですね」
「そうだ」
「先に折れていただいておいて言うのもなんですが、戦の件については絶対に折れませんよ」
「んなこたぁ最初っからわかってんだ。それにさっきも俺は折れてねぇ」
言った直後、ケイオスはレイに向かって右手の掌を付き出して待てと言い考えを巡らせる。
ややあって
「あ!いや、折れてたわ。確かに折れた。間違いねぇ完璧に折れた。」
と、もはや古典的とも言えるチンピラみたいな行動をとるケイオス。
「だからよ」
ケイオスは再びレイの目を見る。先程のチンピラの演技とは違い本気の目付きをしている。
「レイ・アカシャ、手前ぇの本気が見てみてぇ」
「僕の本気、ですか?」
レイは敢えて訊き返す。
「ハッ!!とぼけてんじゃねぇよわかってんだろ、手前ぇ」
「本気の僕と戦いたいということですね」
「おう、その通りだ」
「貴方、死にますよ」
レイは静かにそう言った。
「それはやってみなきゃーー」
「死にます」
まず間違いなく。レイは真剣に、誠実に、真摯にケイオスに告げる。本気の力を望むのならば、お前は死ぬだろうと、いや、お前を殺すぞと。
流石のケイオスもこれには二の足を踏むのかと思いきや、
「上等だ、やってやる」
と逆に闘志を燃やし、笑う。威嚇する獣のように。
ケイオスの意志を確認したレイは戦いの準備を行う。まず『空間作成』の権能を使用して、異空間に巨大なバトルフィールドを作成。これは宇宙に戦いの余波が及ばないようにというレイの気遣いであった。
戦いの準備が出来たレイは、ケイオスを連れてヴァリスとペインの元へ行くと、その場所にバトルフィールドに通じる出入口を作成し、最後にヴァリスとペインに向かって言う。
「今からこの異空間の中でケイオスと最後の戦いをしてきます。貴方方は両軍の戦いを止めさせた後、この場所で勝者が出て来るのを待っていてください」
ヴァリスは真面目に、ペインは不安そうにそれぞれ頷いた。
「それでは行ってきます」
レイが先に異空間に入ろうとするとヴァリスが「主」と、レイを呼び、
「御武運を」
と送り出す言葉をかけ、レイはヴァリスを横目に見ながらコクリと頷いて異空間の中に入って行った。
レイに続いてケイオスが異空間に入ろうとすると、ペインが「ボス!!」と呼び止める。するとケイオスがペインの方に振り向いて、
「んだよ、いつもみてぇにボッスーって呼ばねえのか?」
と訊くもペインは何も言わずに、ケイオスの顔を涙目で、目に焼き付けるように見つめ続ける。そんなペインの様子を見て、ケイオスはペインの頭を優しく慈しむように撫で、それまで見せたことのない笑顔でニカっとし、
「それじゃあイッてくるわ」
そう言って異空間の中に入っていった。
ーーー異空間内
ケイオスがレイの作り出した異空間の中に入ると、そこには巨大なバトルフィールドが広がっていた。
「いや、広すぎんだろおい」
バトルフィールドのあまりの広さに驚愕するケイオス。するとレイが、
「殺風景なところですみません」
急いで作ったものですから。と謝る。しかしケイオスは満足そうに、
「ただ戦うためだけの場所だ。これでも充分なくらいだ」
そう言って、レイから少し離れた場所に移動「よっしゃ」と気合いを入れて構える。
「そんじゃあ始めようか!!」
「はい!!」
「『秩序』の軍勢、管理者、レイ・アカシャ。参ります!!
「『混沌』の群れ、首領、禁忌ノ獣、ケイオス。推して参る!!」
ここに最終決戦の幕が上がった。
しかし、前にも言ったがリンネは時を止めたわけではなく、宇宙全体の生命の動きを自発的に止めさせただけ。そのためレイとリンネのやり取りは近くにいた者たち特にケイオスには筒抜けであった。
リンネによる自発的な拘束がなくなり、ケイオスは肩や首をゴキリと鳴らしながら口を開いた。
「なあレイ・アカシャ。要するに俺たちは手前ぇらの痴話喧嘩に付き合わされたってことか?」
ケイオスは平坦に感情の読み取れない語調で言う。
「痴話……喧嘩、ではないんですけど」
「ああん!!」
「すいません。痴話喧嘩です。本当にすいません」
ケイオスのあまりの剣幕に、ペコペコと何度も頭を下げるレイ。
「それと!!」
ケイオスが更に続ける。
「あの女の言い分じゃあ手前ぇ、この俺に手加減してたってのは本当か?」
ケイオスが平坦に、レイの目を真っ直ぐと見つめて訊く。
「はい、その通りです」
ここで嘘をついてはいけない。レイはそう思い、真摯に誠実にケイオスの目を見てそう言った。
「クソが!!それじゃああれは俺の一人相撲だったってわけだ」
ケイオスは片手で頭を掻きながら、顔を伏せてそう言った。
「すいませ――」
「謝るな!!」
レイが謝ろうとしたところをケイオスは止める。
「手前ぇに謝られたら俺の立場がなくなるだろうが。それに、手前ぇの本気を引き出せなかった俺の責任でもあるんだ。だから手前ぇは謝る必要なんかねぇんだよ」
それがケイオスの本心なのだろうとレイは思い、
「ありがとうございます」
本心からの礼を言う
「おう」
これにはケイオスも素直に応じた。
「そんでようレイ・アカシャ」
「何でしょう」
「今回の落とし前なんだが」
レイとリンネの痴話喧嘩?の件については、たった今ケイオスが折れる形で落とし前はついた。ならば
「今回の戦の件についてですね」
「そうだ」
「先に折れていただいておいて言うのもなんですが、戦の件については絶対に折れませんよ」
「んなこたぁ最初っからわかってんだ。それにさっきも俺は折れてねぇ」
言った直後、ケイオスはレイに向かって右手の掌を付き出して待てと言い考えを巡らせる。
ややあって
「あ!いや、折れてたわ。確かに折れた。間違いねぇ完璧に折れた。」
と、もはや古典的とも言えるチンピラみたいな行動をとるケイオス。
「だからよ」
ケイオスは再びレイの目を見る。先程のチンピラの演技とは違い本気の目付きをしている。
「レイ・アカシャ、手前ぇの本気が見てみてぇ」
「僕の本気、ですか?」
レイは敢えて訊き返す。
「ハッ!!とぼけてんじゃねぇよわかってんだろ、手前ぇ」
「本気の僕と戦いたいということですね」
「おう、その通りだ」
「貴方、死にますよ」
レイは静かにそう言った。
「それはやってみなきゃーー」
「死にます」
まず間違いなく。レイは真剣に、誠実に、真摯にケイオスに告げる。本気の力を望むのならば、お前は死ぬだろうと、いや、お前を殺すぞと。
流石のケイオスもこれには二の足を踏むのかと思いきや、
「上等だ、やってやる」
と逆に闘志を燃やし、笑う。威嚇する獣のように。
ケイオスの意志を確認したレイは戦いの準備を行う。まず『空間作成』の権能を使用して、異空間に巨大なバトルフィールドを作成。これは宇宙に戦いの余波が及ばないようにというレイの気遣いであった。
戦いの準備が出来たレイは、ケイオスを連れてヴァリスとペインの元へ行くと、その場所にバトルフィールドに通じる出入口を作成し、最後にヴァリスとペインに向かって言う。
「今からこの異空間の中でケイオスと最後の戦いをしてきます。貴方方は両軍の戦いを止めさせた後、この場所で勝者が出て来るのを待っていてください」
ヴァリスは真面目に、ペインは不安そうにそれぞれ頷いた。
「それでは行ってきます」
レイが先に異空間に入ろうとするとヴァリスが「主」と、レイを呼び、
「御武運を」
と送り出す言葉をかけ、レイはヴァリスを横目に見ながらコクリと頷いて異空間の中に入って行った。
レイに続いてケイオスが異空間に入ろうとすると、ペインが「ボス!!」と呼び止める。するとケイオスがペインの方に振り向いて、
「んだよ、いつもみてぇにボッスーって呼ばねえのか?」
と訊くもペインは何も言わずに、ケイオスの顔を涙目で、目に焼き付けるように見つめ続ける。そんなペインの様子を見て、ケイオスはペインの頭を優しく慈しむように撫で、それまで見せたことのない笑顔でニカっとし、
「それじゃあイッてくるわ」
そう言って異空間の中に入っていった。
ーーー異空間内
ケイオスがレイの作り出した異空間の中に入ると、そこには巨大なバトルフィールドが広がっていた。
「いや、広すぎんだろおい」
バトルフィールドのあまりの広さに驚愕するケイオス。するとレイが、
「殺風景なところですみません」
急いで作ったものですから。と謝る。しかしケイオスは満足そうに、
「ただ戦うためだけの場所だ。これでも充分なくらいだ」
そう言って、レイから少し離れた場所に移動「よっしゃ」と気合いを入れて構える。
「そんじゃあ始めようか!!」
「はい!!」
「『秩序』の軍勢、管理者、レイ・アカシャ。参ります!!
「『混沌』の群れ、首領、禁忌ノ獣、ケイオス。推して参る!!」
ここに最終決戦の幕が上がった。
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