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第3章~大戦~
第30話 帰還――お帰り。それじゃあ私はいったん逃亡します。
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―――宇宙
「ええい!まだ主は出てこられないのか!」
ヴァリスが苛立たしげに言う。
「ちょっと!!うちのボッスー勝手に殺さないでくれる!!」
ペインが聞き捨てならぬと文句を言う。
二人はリンネが管理者部屋に帰ったことにより、戦を再開した両軍の戦いをレイの言い付け通りに止めさせ、異空間に通じる出入口の前で、互いの信じる勝者の帰還を今や遅しと待っていた。すると、異空間に通じる出入口に反応が起こる。
「「!!」」
ヴァリスとペインが異空間への出入口に注目する。
出入口から出てきたのはレイであった。ヴァリスは現れた勝者がレイだったことに内心ホッとし、レイを迎える。
「主の帰還をこのヴァリス、信じておりました」
「ただいまヴァリス。無事帰還しましたよ」
レイはヴァリスに微笑み、帰還の報告をする。
そしてレイはペインを見る。ペインはうつむき震え、何かを我慢していた。
「ボスは……」
ペインの声は震えている。
「ボスは!!……満足してた?」
「腹一杯だと言ってくれました」
「うん……」
「最期に貴女たちのことを頼むと言われました」
「はは、なにそれ、普段はあたしたちのことなんか気にも止めてなかったくせに……ずるいよ」
力なく、絞り出すような声だった。レイはそんなペインに何と言って良いのかわからず困り果てる。すると、レイの隣にいたヴァリスがペインに向かって言う。
「貴様!!なんだその態度は!!」
空気を読まないヴァリスの言葉に、レイは「ちょっと!ヴァリス!」と声をかけるがヴァリスは止まらない。
「貴様らの頭目は我らが主に討ち取られた。そして貴様らの頭目は、不遜にも我らが主に貴様らのことを頼むと言った。しかしな、我らが主は多忙の身、いちいち貴様らの相手などしていられないのだ。ならばこの後、あの無法者たちをまとめられるのはペイン、貴様しかいない。それに貴様も先程言っていたではないか、これからは自分が頭目だと。ならばその任を全うしろ。そして言ってやれ、自分たちには主の力も、死んだ頭目の力もいらないと。だから安らかに眠ってくれと。それが貴様らの死んだ――偉大な頭目への手向けではないのか?」
そう言ってヴァリスが優しくペインの頭を撫でる。するとペインは急に「うっせー!!」とヴァリスの顎にアッパーカット。赤面した顔を上げ、涙のたまった目をゴシゴシと服の袖で拭き、大きく口を開く。
「キモ、キモ、キモー!!キモいんだよこの生真面目メガネ。そんなんでこのペイン様がろうらくされるかっての!!」
言いながらペインはヴァリスのことを指差し、言い終わると次はキッとレイのことを睨んで指を差す。
「あたしらは『混沌』だ自由で奔放。好きなことだけをやる。それがあたしらの在り方だ!!ボッスーは何を血迷ったのか、あんたなんかに後を頼んだみたいだけど、私はそんなの絶対やだ、あのボンクラどもはアタシの手下だ。あたしが一人で面倒見る!!」
「そんじゃあな!!」と言いたい放題言ってペインは立ち去ろうとする。そこをレイが「ペイン!!」と呼び止める。
「それでは『混沌』のことは貴女に任せます。それと……いつでも良いので暇な時は僕の所に遊びに来てください」
言ってペインに微笑むレイ。しかし、ペインは、
「誰が行くかバーカ!!」
と悪態をついて『混沌』の群れの残党の元に帰って行った。
「これで一件落着ですね」
そうレイが言った次の瞬間、久し振りに響き渡る聞き馴染みのある通知音。それは位階上昇を告げる通知音であった。
レイはこのタイミングでの位階上昇にはぁ~とこれ迄で一番長いため息をついたのだった
「ええい!まだ主は出てこられないのか!」
ヴァリスが苛立たしげに言う。
「ちょっと!!うちのボッスー勝手に殺さないでくれる!!」
ペインが聞き捨てならぬと文句を言う。
二人はリンネが管理者部屋に帰ったことにより、戦を再開した両軍の戦いをレイの言い付け通りに止めさせ、異空間に通じる出入口の前で、互いの信じる勝者の帰還を今や遅しと待っていた。すると、異空間に通じる出入口に反応が起こる。
「「!!」」
ヴァリスとペインが異空間への出入口に注目する。
出入口から出てきたのはレイであった。ヴァリスは現れた勝者がレイだったことに内心ホッとし、レイを迎える。
「主の帰還をこのヴァリス、信じておりました」
「ただいまヴァリス。無事帰還しましたよ」
レイはヴァリスに微笑み、帰還の報告をする。
そしてレイはペインを見る。ペインはうつむき震え、何かを我慢していた。
「ボスは……」
ペインの声は震えている。
「ボスは!!……満足してた?」
「腹一杯だと言ってくれました」
「うん……」
「最期に貴女たちのことを頼むと言われました」
「はは、なにそれ、普段はあたしたちのことなんか気にも止めてなかったくせに……ずるいよ」
力なく、絞り出すような声だった。レイはそんなペインに何と言って良いのかわからず困り果てる。すると、レイの隣にいたヴァリスがペインに向かって言う。
「貴様!!なんだその態度は!!」
空気を読まないヴァリスの言葉に、レイは「ちょっと!ヴァリス!」と声をかけるがヴァリスは止まらない。
「貴様らの頭目は我らが主に討ち取られた。そして貴様らの頭目は、不遜にも我らが主に貴様らのことを頼むと言った。しかしな、我らが主は多忙の身、いちいち貴様らの相手などしていられないのだ。ならばこの後、あの無法者たちをまとめられるのはペイン、貴様しかいない。それに貴様も先程言っていたではないか、これからは自分が頭目だと。ならばその任を全うしろ。そして言ってやれ、自分たちには主の力も、死んだ頭目の力もいらないと。だから安らかに眠ってくれと。それが貴様らの死んだ――偉大な頭目への手向けではないのか?」
そう言ってヴァリスが優しくペインの頭を撫でる。するとペインは急に「うっせー!!」とヴァリスの顎にアッパーカット。赤面した顔を上げ、涙のたまった目をゴシゴシと服の袖で拭き、大きく口を開く。
「キモ、キモ、キモー!!キモいんだよこの生真面目メガネ。そんなんでこのペイン様がろうらくされるかっての!!」
言いながらペインはヴァリスのことを指差し、言い終わると次はキッとレイのことを睨んで指を差す。
「あたしらは『混沌』だ自由で奔放。好きなことだけをやる。それがあたしらの在り方だ!!ボッスーは何を血迷ったのか、あんたなんかに後を頼んだみたいだけど、私はそんなの絶対やだ、あのボンクラどもはアタシの手下だ。あたしが一人で面倒見る!!」
「そんじゃあな!!」と言いたい放題言ってペインは立ち去ろうとする。そこをレイが「ペイン!!」と呼び止める。
「それでは『混沌』のことは貴女に任せます。それと……いつでも良いので暇な時は僕の所に遊びに来てください」
言ってペインに微笑むレイ。しかし、ペインは、
「誰が行くかバーカ!!」
と悪態をついて『混沌』の群れの残党の元に帰って行った。
「これで一件落着ですね」
そうレイが言った次の瞬間、久し振りに響き渡る聞き馴染みのある通知音。それは位階上昇を告げる通知音であった。
レイはこのタイミングでの位階上昇にはぁ~とこれ迄で一番長いため息をついたのだった
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