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第4章~地創造~
第35話 地創造――天はもうあるからね。
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―――宇宙
「もうちょい下ぁ、下だっつてんだろうがぁ」
元気に声を張り上げているのは、赤色の髪にウニのようにツンツンとした髪型、鋭い目付きのヤンキーモドキウニ頭こと『秩序』の参謀ガヘリスだ。今はいつものローブ姿ではなく、作業着にヘルメットという姿で、なにやら図面のような物を広げている。
「え?何?聞こえな~い」
そう言ったのは、ピンク色の髪をした鉄腕プリティこと『秩序』の戦士長メルリリスだ。メルリリスもガヘリスとはデザインの違いはあるものの、作業着にヘルメットという格好をして、マナを用いて巨大な手を創り出し、なんと惑星を直接持って移動させていた。
「だからぁ、ってオイオイオイ!!こっちに寄越すんじゃねぇ!!」
ガヘリスを掠めるように巨大な惑星が移動していく。
「あ、ごめーん」
メルリリスが悪びれた様子もなくテヘペロっと謝る。するとガヘリスが
「あ、ごめーん、じゃあねぇんだよぉ。くそぉ、誰かこの脳筋と役割を代われぇ」
と怒りをあらわにしながら文句を言う。しかし、言葉が悪かった。
「誰が脳ミソ筋肉ゴリゴリマッチョ女よ!このヤンキーモドキ!!」
「誰もそこまで言ってねぇよぉ。それに俺は元からヤンキーなんかじゃねぇ!!」
売り言葉に買い言葉。ガヘリスとメルリリスがそうやって口喧嘩をしていると、金髪を短くし、メガネをかけた生真面目メガネこと『秩序』の長ヴァリスがやってくる。勿論ヴァリスも他の二人と同じように作業着にヘルメットという格好だ。
「おいそこ!!何喧嘩などしている!!」
「「だってこのヤンキーモドキ(脳筋)が!!」」
揃えて言って更にヒートアップする二人。
「止めろと言っているのだこの馬鹿者ども!!」
これには流石のヴァリスもおかんむり。二人を一喝し、その場を収め、ガヘリスを見る。
「ガヘリス、惑星を動かせるほどの人員はそう何人もいないのだ。メルリリスで我慢しろ」
「メルリリスでってなによ、でって!!」
メルリリスが文句を言うが、ヴァリスはそれに取り合わずメルリリスの方を向く。
「メルリリスも。今回の計画は主肝煎りの計画だ。気に食わないだろうがこれも主のため、ガヘリス程度の奴の言葉なぞ気にするな」
「程度ってぇ、どういうことだこらぁ!!」
ガヘリスもヴァリスに文句を言うが、当然ヴァリスは取り合わない。
「それでは頼んだぞ」
言いたいことを言うだけ言って、その場を立ち去るヴァリス。そんなヴァリスにガヘリスとメルリリスは、
「「ちょっと待てぇ(待って)」」
と言うが既にヴァリスは立ち去った後、二人はしばらく無言でいたが、ガヘリスの「やるかぁ」の一言で作業を再開した。
所変わってここは、ガヘリスたちが作業をしていた宙域とは少し離れた宙域。
そこではレイとリンネがおり、レイ自らが陣頭指揮をとっていた。すると、そこにヴァリスがやって来て「主、リンネ殿!!」とレイたちのことを呼ぶ。呼ばれたレイたちはヴァリスの方を振り向く。
「全体の進捗状況ですが、多少のトラブルはあるものの、概ね順調に進行しております」
ヴァリスの報告にレイは、
「そうですか、こちらの方も後は星の創造を残すのみです」
「わかりました――しかし太陽系を創り出すとは、流石主、私どもごときの頭では想像すらつきませんでした」
「苦し紛れの策ですけどね。まさか、この広い宇宙に
水だけでなく、生命誕生に必要な水以外の条件を満たす星すらないとは……それがわかった時には流石に呆れを通り越して笑ってしまいましたよ。」
ヴァリスやレイの言うとおり、レイ肝煎の計画とは、
この宇宙には生物が誕生可能な、もしくは、その可能性のある星が一つも存在しなかったため、今までに貯めたマナの殆どを使ってでも星を作り出そうと言う、半ばやけっぱちの計画。それが太陽系創造計画であった。
「兎に角、記念すべき一つ目の惑星の作成とまいりましょう」
言ってレイは、自身と輪廻の環を接続。輪廻の環から膨大な量のマナを取り出し、惑星の創造を開始した。
「おお!!」
ヴァリスは自身が今まで見たこともないほどのマナの奔流に嘆息する。そのマナの奔流は一ヶ所に集まり、徐々に、徐々にではあるがその形を創り出されていく。そして、しばらくの後、一面黒一色の惑星が誕生した。
「よし!位置もバッチリ。後は……」
レイは再度マナを使用し、今度は大量の水を創り出す。
「これくらいで良いでしょうか?」
レイが隣にいるリンネに訊くと、
「まあ、後からでも水は補充出来るし、その量で良いんじゃない」
と適当に返すが、レイは、
「それもそうですね」
と納得、創り出した水を惑星に注ぎ入れる。
「これで良し!後は……」
「経過観察しながらひたすらに待つのみ。じゃないかな」
「そうですね。それでは計画の通り残り9個、ドンドン創り出して行きましょう」
レイとリンネが張り切って「オー!!」と掛け声を挙げる。
レイの言った通り、この太陽系創造計画は太陽系を一つ目創り出すだけでなく、今現在貯蔵してあるマナを限界ギリギリまで使用し、太陽系を複数創りだすというものであった。
レイとリンネが掛け声を掛け合った直後、ヴァリスが「よろしいですか?」と二人に声をかける。
「主、リンネ殿、浅学な私に一つご教授願いたいことがあるのですが、よろしいですか?」
「はい、かまいませんよ」
「では、主はなぜ惑星を創りだす際にまず大地を創りだした後に水を入れられたのですか?」
「え?それは水が無くては生命が誕生しないからですよ」
ヴァリスの当たり前の問いかけにレイは疑問を感じながらも律儀に答えを教えてあげる。
「いえ、私の聞き方が悪かったです。お二人はなぜ大地と同時に水も一緒に創り出さなかったのですか?」
「「あ」」
この後、急遽創造される太陽系の数が一つ増えたのだが、その理由を知る者はレイとリンネ以外、知る者は一人もいなかった。
「もうちょい下ぁ、下だっつてんだろうがぁ」
元気に声を張り上げているのは、赤色の髪にウニのようにツンツンとした髪型、鋭い目付きのヤンキーモドキウニ頭こと『秩序』の参謀ガヘリスだ。今はいつものローブ姿ではなく、作業着にヘルメットという姿で、なにやら図面のような物を広げている。
「え?何?聞こえな~い」
そう言ったのは、ピンク色の髪をした鉄腕プリティこと『秩序』の戦士長メルリリスだ。メルリリスもガヘリスとはデザインの違いはあるものの、作業着にヘルメットという格好をして、マナを用いて巨大な手を創り出し、なんと惑星を直接持って移動させていた。
「だからぁ、ってオイオイオイ!!こっちに寄越すんじゃねぇ!!」
ガヘリスを掠めるように巨大な惑星が移動していく。
「あ、ごめーん」
メルリリスが悪びれた様子もなくテヘペロっと謝る。するとガヘリスが
「あ、ごめーん、じゃあねぇんだよぉ。くそぉ、誰かこの脳筋と役割を代われぇ」
と怒りをあらわにしながら文句を言う。しかし、言葉が悪かった。
「誰が脳ミソ筋肉ゴリゴリマッチョ女よ!このヤンキーモドキ!!」
「誰もそこまで言ってねぇよぉ。それに俺は元からヤンキーなんかじゃねぇ!!」
売り言葉に買い言葉。ガヘリスとメルリリスがそうやって口喧嘩をしていると、金髪を短くし、メガネをかけた生真面目メガネこと『秩序』の長ヴァリスがやってくる。勿論ヴァリスも他の二人と同じように作業着にヘルメットという格好だ。
「おいそこ!!何喧嘩などしている!!」
「「だってこのヤンキーモドキ(脳筋)が!!」」
揃えて言って更にヒートアップする二人。
「止めろと言っているのだこの馬鹿者ども!!」
これには流石のヴァリスもおかんむり。二人を一喝し、その場を収め、ガヘリスを見る。
「ガヘリス、惑星を動かせるほどの人員はそう何人もいないのだ。メルリリスで我慢しろ」
「メルリリスでってなによ、でって!!」
メルリリスが文句を言うが、ヴァリスはそれに取り合わずメルリリスの方を向く。
「メルリリスも。今回の計画は主肝煎りの計画だ。気に食わないだろうがこれも主のため、ガヘリス程度の奴の言葉なぞ気にするな」
「程度ってぇ、どういうことだこらぁ!!」
ガヘリスもヴァリスに文句を言うが、当然ヴァリスは取り合わない。
「それでは頼んだぞ」
言いたいことを言うだけ言って、その場を立ち去るヴァリス。そんなヴァリスにガヘリスとメルリリスは、
「「ちょっと待てぇ(待って)」」
と言うが既にヴァリスは立ち去った後、二人はしばらく無言でいたが、ガヘリスの「やるかぁ」の一言で作業を再開した。
所変わってここは、ガヘリスたちが作業をしていた宙域とは少し離れた宙域。
そこではレイとリンネがおり、レイ自らが陣頭指揮をとっていた。すると、そこにヴァリスがやって来て「主、リンネ殿!!」とレイたちのことを呼ぶ。呼ばれたレイたちはヴァリスの方を振り向く。
「全体の進捗状況ですが、多少のトラブルはあるものの、概ね順調に進行しております」
ヴァリスの報告にレイは、
「そうですか、こちらの方も後は星の創造を残すのみです」
「わかりました――しかし太陽系を創り出すとは、流石主、私どもごときの頭では想像すらつきませんでした」
「苦し紛れの策ですけどね。まさか、この広い宇宙に
水だけでなく、生命誕生に必要な水以外の条件を満たす星すらないとは……それがわかった時には流石に呆れを通り越して笑ってしまいましたよ。」
ヴァリスやレイの言うとおり、レイ肝煎の計画とは、
この宇宙には生物が誕生可能な、もしくは、その可能性のある星が一つも存在しなかったため、今までに貯めたマナの殆どを使ってでも星を作り出そうと言う、半ばやけっぱちの計画。それが太陽系創造計画であった。
「兎に角、記念すべき一つ目の惑星の作成とまいりましょう」
言ってレイは、自身と輪廻の環を接続。輪廻の環から膨大な量のマナを取り出し、惑星の創造を開始した。
「おお!!」
ヴァリスは自身が今まで見たこともないほどのマナの奔流に嘆息する。そのマナの奔流は一ヶ所に集まり、徐々に、徐々にではあるがその形を創り出されていく。そして、しばらくの後、一面黒一色の惑星が誕生した。
「よし!位置もバッチリ。後は……」
レイは再度マナを使用し、今度は大量の水を創り出す。
「これくらいで良いでしょうか?」
レイが隣にいるリンネに訊くと、
「まあ、後からでも水は補充出来るし、その量で良いんじゃない」
と適当に返すが、レイは、
「それもそうですね」
と納得、創り出した水を惑星に注ぎ入れる。
「これで良し!後は……」
「経過観察しながらひたすらに待つのみ。じゃないかな」
「そうですね。それでは計画の通り残り9個、ドンドン創り出して行きましょう」
レイとリンネが張り切って「オー!!」と掛け声を挙げる。
レイの言った通り、この太陽系創造計画は太陽系を一つ目創り出すだけでなく、今現在貯蔵してあるマナを限界ギリギリまで使用し、太陽系を複数創りだすというものであった。
レイとリンネが掛け声を掛け合った直後、ヴァリスが「よろしいですか?」と二人に声をかける。
「主、リンネ殿、浅学な私に一つご教授願いたいことがあるのですが、よろしいですか?」
「はい、かまいませんよ」
「では、主はなぜ惑星を創りだす際にまず大地を創りだした後に水を入れられたのですか?」
「え?それは水が無くては生命が誕生しないからですよ」
ヴァリスの当たり前の問いかけにレイは疑問を感じながらも律儀に答えを教えてあげる。
「いえ、私の聞き方が悪かったです。お二人はなぜ大地と同時に水も一緒に創り出さなかったのですか?」
「「あ」」
この後、急遽創造される太陽系の数が一つ増えたのだが、その理由を知る者はレイとリンネ以外、知る者は一人もいなかった。
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