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第6章~原初の○○~
第41話 農業――体験幼稚園児の時にやったことある。
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レイはラルゴとの出会い以降、頻繁に彼の牧場に顔を出すようになっており、ラルゴの牧場での仕事の手伝いをするようになっていた。
当然、レイが初めて牧場の手伝いをしたいと言った時には、ラルゴはおそれ多いと断ったのだが、レイがどうしてもと聞かず、人の良いラルゴは、レイの頼みを断りきることが出来ずに結局レイに牧場仕事を手伝ってもらうことになっていたのであった。
それまで牧場仕事をしたことのなかったレイにとって、初めての牧場仕事は非常に過酷で、大変で、楽しいものであった。
特に牧場の動物たちへの餌やり等で牧場の動物と触れ合う時は、常命の生命たちの命の息吹きを直接感じ取ることが出来、管理者としての自覚を強く持つことにもつながり、とても有意義な時間を過ごすことが出来ていた。
―――管理者部屋
「それじゃあ今日もラルゴのところに行ってきますね」
「最近レイ君って、地球の視察って言わなくなったよね」
「なんのことです?」
レイはすっとぼける。
「何でもない」
リンネは追求を諦めたようだ。
「では!」
そう言ってレイは管理者部屋を後にした。
一人残されたリンネはいつもの怪しい笑みを浮かべていた――
「おはようございます!!」
レイはラルゴの牧場へ直接顕現すると、一足先に牧場の仕事を行っていたラルゴにあいさつをする。
「おお!主、今日もうちの手伝いをしてくれんのか?」
「はい!!色々と勉強になりますし、何と言っても動物たちとの触れ合い。これに勝るものはありません」
レイはこれまでの牧場仕事での感想を素直に述べる。
「へへ、そんなに嬉しそうに言われるとオレたちも嬉しいぜ」
そう笑顔で言うラルゴ。
「それでは今日もよろしくお願いいたします!!」
そう言ってラルゴの牧場仕事を手伝い始めるレイ。しかし、今日のラルゴは何処か様子が変であった。何の作業をするにもどこか上の空、というよりも何かを言い出せずに困っているようであった。
「ラルゴ」
「!!んだよ、主かよ」
レイの突然の呼びかけに驚くラルゴ。
「何か僕に言いたいことがあるのですか?」
どうやらレイもラルゴの異変に気付いていたらしく、ラルゴに直接聞いて見ることにしたようだ。
「あの、よう……主はエルバって奴のこと、知ってるか?」
「いえ、知りませんがその方が何か?」
「エルバつーのはオレの兄貴のことなんだけどよう。兄貴は農業をやってるんだ」
「そのお兄さんが何か?」
レイがそう言うと、ラルゴ突然土下座をする。
「頼む!!一度でいい、一度でいいから兄貴に――いや、兄貴の作った野菜を食ってくれ!!」
ラルゴの急なお願いにレイは困り顔。それもそうだ、レイは特殊とはいえ一応マナ生命体に類する生命体、故に物を食べる必要がない。いくら頼まれても食べることが出来ないのだ。
「すみませんラルゴ。僕にはその願いを叶えることができません」
「そんな……せめて一口だけでも無理なのか!?」
レイに縋るラルゴ。しかしレイの答えは変わらない。いや、変えられない。
「すみません。僕はマナ生命体という食物を必要としない生命なのです。」
ガクリと肩を落とすラルゴ。レイはそんなラルゴに訊く
「どうしてお兄さんの作った野菜を僕に食べて欲しいと言ったのですか?」
「兄貴は……エルバはオレとはタイプは違うけど、同じように不器用な人間なんだ。人付き合いが苦手でいつも無口、たまにしゃべったと思ったら、畑のことしか話さねぇ。仕事一筋の堅物。でもオレはわかるんだ。兄貴の野菜はこの村、いや、地球一だって。兄弟だからって言ってんじゃねぇぞ。オレも畑違いとはいえ、生き物を育てる仕事をしてんだ。そこに先入観や兄弟の情が入る余地はねぇ」
「それで僕に彼の野菜を食べて欲しいと」
「ああ、そんで出来ればエルバに会って話しをしてやって欲しかったんだ」
そこまで聞いてレイは言う
「野菜は食べることは出来ませんが、エルバさんに会って話をするくらいなら――」
「本当か!!」
ラルゴが食い気味に言う。
「マジで……マジでエルバに会ってくれんのかよ」
「それくらいでいいなら何度でも会いますよ」
「すまねえ、恩に着るぜ」
ラルゴはとても嬉しそうに両手でレイの手を握る。
「エルバのやつ、口では言わねぇけど、オレが主の話をすると、いつも羨ましそうな顔をしてたんだ。だから兄貴の奴きっと主と仲良くなりてぇんだなって。だから……本当に恩に着るぜ主!!」
「そんなこと……僕で良ければいつでも会いますよ」
「そんなら明日、今日と同じ時間にここに来てくれ。オレが兄貴の奴をここに連れてくるからよ」
「わかりました」
「しゃあ!!マジで良かった」
ラルゴは自分のことのように喜び、レイもそんなラルゴを見て嬉しくなった。
そして翌日、事件は起こった。
当然、レイが初めて牧場の手伝いをしたいと言った時には、ラルゴはおそれ多いと断ったのだが、レイがどうしてもと聞かず、人の良いラルゴは、レイの頼みを断りきることが出来ずに結局レイに牧場仕事を手伝ってもらうことになっていたのであった。
それまで牧場仕事をしたことのなかったレイにとって、初めての牧場仕事は非常に過酷で、大変で、楽しいものであった。
特に牧場の動物たちへの餌やり等で牧場の動物と触れ合う時は、常命の生命たちの命の息吹きを直接感じ取ることが出来、管理者としての自覚を強く持つことにもつながり、とても有意義な時間を過ごすことが出来ていた。
―――管理者部屋
「それじゃあ今日もラルゴのところに行ってきますね」
「最近レイ君って、地球の視察って言わなくなったよね」
「なんのことです?」
レイはすっとぼける。
「何でもない」
リンネは追求を諦めたようだ。
「では!」
そう言ってレイは管理者部屋を後にした。
一人残されたリンネはいつもの怪しい笑みを浮かべていた――
「おはようございます!!」
レイはラルゴの牧場へ直接顕現すると、一足先に牧場の仕事を行っていたラルゴにあいさつをする。
「おお!主、今日もうちの手伝いをしてくれんのか?」
「はい!!色々と勉強になりますし、何と言っても動物たちとの触れ合い。これに勝るものはありません」
レイはこれまでの牧場仕事での感想を素直に述べる。
「へへ、そんなに嬉しそうに言われるとオレたちも嬉しいぜ」
そう笑顔で言うラルゴ。
「それでは今日もよろしくお願いいたします!!」
そう言ってラルゴの牧場仕事を手伝い始めるレイ。しかし、今日のラルゴは何処か様子が変であった。何の作業をするにもどこか上の空、というよりも何かを言い出せずに困っているようであった。
「ラルゴ」
「!!んだよ、主かよ」
レイの突然の呼びかけに驚くラルゴ。
「何か僕に言いたいことがあるのですか?」
どうやらレイもラルゴの異変に気付いていたらしく、ラルゴに直接聞いて見ることにしたようだ。
「あの、よう……主はエルバって奴のこと、知ってるか?」
「いえ、知りませんがその方が何か?」
「エルバつーのはオレの兄貴のことなんだけどよう。兄貴は農業をやってるんだ」
「そのお兄さんが何か?」
レイがそう言うと、ラルゴ突然土下座をする。
「頼む!!一度でいい、一度でいいから兄貴に――いや、兄貴の作った野菜を食ってくれ!!」
ラルゴの急なお願いにレイは困り顔。それもそうだ、レイは特殊とはいえ一応マナ生命体に類する生命体、故に物を食べる必要がない。いくら頼まれても食べることが出来ないのだ。
「すみませんラルゴ。僕にはその願いを叶えることができません」
「そんな……せめて一口だけでも無理なのか!?」
レイに縋るラルゴ。しかしレイの答えは変わらない。いや、変えられない。
「すみません。僕はマナ生命体という食物を必要としない生命なのです。」
ガクリと肩を落とすラルゴ。レイはそんなラルゴに訊く
「どうしてお兄さんの作った野菜を僕に食べて欲しいと言ったのですか?」
「兄貴は……エルバはオレとはタイプは違うけど、同じように不器用な人間なんだ。人付き合いが苦手でいつも無口、たまにしゃべったと思ったら、畑のことしか話さねぇ。仕事一筋の堅物。でもオレはわかるんだ。兄貴の野菜はこの村、いや、地球一だって。兄弟だからって言ってんじゃねぇぞ。オレも畑違いとはいえ、生き物を育てる仕事をしてんだ。そこに先入観や兄弟の情が入る余地はねぇ」
「それで僕に彼の野菜を食べて欲しいと」
「ああ、そんで出来ればエルバに会って話しをしてやって欲しかったんだ」
そこまで聞いてレイは言う
「野菜は食べることは出来ませんが、エルバさんに会って話をするくらいなら――」
「本当か!!」
ラルゴが食い気味に言う。
「マジで……マジでエルバに会ってくれんのかよ」
「それくらいでいいなら何度でも会いますよ」
「すまねえ、恩に着るぜ」
ラルゴはとても嬉しそうに両手でレイの手を握る。
「エルバのやつ、口では言わねぇけど、オレが主の話をすると、いつも羨ましそうな顔をしてたんだ。だから兄貴の奴きっと主と仲良くなりてぇんだなって。だから……本当に恩に着るぜ主!!」
「そんなこと……僕で良ければいつでも会いますよ」
「そんなら明日、今日と同じ時間にここに来てくれ。オレが兄貴の奴をここに連れてくるからよ」
「わかりました」
「しゃあ!!マジで良かった」
ラルゴは自分のことのように喜び、レイもそんなラルゴを見て嬉しくなった。
そして翌日、事件は起こった。
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