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第9章~眷属教育~
第55話 魔法――闇属性に憧れる。
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ヴァリスの座学の授業の翌日、ガヘリスが魔法担当の講師としてエクノルエ家の屋敷の庭で授業を行っていた。
「まぁヴァー公から聞いて予想はしてたがぁ、まさかこっちもかよぉ。」
ガヘリスが呆れたように言う。その理由はヴァリスの時と同じく、アリア以外の四人が授業に加わっていたからだ
「「よろしく、お願いします!!」」
五人が元気よく挨拶をするとガヘリスは「はぁ」とため息をつき、
「別に俺はいいけどよぉ」
ガヘリスがカルロスを見る。
「何でしょうガヘリス殿」
「いや、ろくでもねぇこと企んでんじゃねぇかと思ってよぉ」
「そんな、滅相もありません。主に誓って邪悪なことなぞ考えてはおりませぬ」
カルロスが真剣な目でガヘリスを見つめる。
「邪悪、ねぇ。それは手前ぇの仕えてる王にもな誓えることなのかよぉ」
「王は主の代弁者であり、主に仕える者の一人でもあります。そして我々聖王国の民も主に仕える者の一人。つまり、主の元においては皆平等と言うことになります」
「全然全く一つたりとも質問の答えになってねぇよぉ。だが、手前ぇの考えはよーくわかったぁ。だがなぁ、俺はヴァーと違って、正直、手前ぇらのお国事情なんかに興味はねぇ、だからレイの奴が命じるまで動くつもりはこれっぽっちもねぇ。今はレイに頼まれたことをやるだけだぁ」
「そうして頂けると私も助かります」
カルロスの言葉にガヘリスは鼻で嗤う。
カルロスもカルロスでハッハッハと感情の籠っていない笑いを浮かべる。
そんな二人の不穏な空気に、子供たちはオロオロとするばかり、やがてガヘリスが、
「そんじゃあ仕切り直して本場といこうかぁ。まずは全員の魔法の実力を見ねぇとなぁ――そんじゃあカルロス、まずは手前ぇからだぁ」
「私ですか?」
「手前ぇが生徒の中で一番魔力の扱いに慣れてるだろうからなぁ、ガキどもに手本を見せてくれやぁ」
「わかりました」
カルロスの返事を確認したガヘリスは魔力を使用して一体の人型人形を創り出す。
「なんと!!無詠唱でこれだけの人形を創り出すとは、流石ですガヘリス殿!!」
「この程度でいちいち驚くんじゃねぇよぉ。後はどうすんのか、わかんだろう?」
「その人形を魔法ので攻撃すればよろしいのですね」
「そう言うこったぁ、それじゃあやってみなぁ」
言われてカルロスは、ガヘリスの創り出した人形から10メートル程離れ、魔法を放つべく右手を人形に向けてつき出す。そして、自身の魔力を右手に集中させる。
「炎の槍よ我が敵を貫き滅っせ!フレイムランス!!」
カルロスが魔法名を告げると、炎で出来た槍が出現、ガヘリスの創り出した人形を貫き、人形は炎に包まれた。
「どうでしょう」
カルロスが自慢気にガヘリスに言う。が、
「30点、100点満点中なぁ」
「なんと!!」
思いもよらぬ低得点にカルロスが驚愕する。
「今の人間にしてはいい線いってんのかもしれねぇが、正直マナ生命体から言えば子供のままごと以下だなぁ。くれてやった30点も相当おまけした点数だぜぇ」
「そこまで言うのであれば、ガヘリス殿のお手本を――」
「それは他の奴らの実力を見てからだぁ。トリオラつったか?次は手前ぇがやってみせろぉ」
「魔力操作は王都にある魔法学園で学ぶものなので、僕はまだ出来ません」
それを聞いたガヘリスは「マジかよ」と言いつつ念のため他の子供たちにも確認してみる。
「じゃあデュオスは?」
デュオスは何も言わず恥ずかしそうにモジモジとしている。
「じゃあカトレア」
「出来ませんわ」
「アリア」
「出来ません!!」
子供たち全員に聞き終えたガヘリスは、片手で額を覆い、天を仰いだ。
「マジかよぉ、まさかそッからなんて俺は聞いてねぇぞぉ」
「ハッハッハ、聖王国で魔法を習うのはトリオラが言うように12歳になって魔法学園に通うようになってから、この子らが魔法を使えぬのも無理からぬことです」
だったら最初にそう言え、と思ったガヘリスであったが一度引き受けた以上は後に引けぬと、長いため息をついて、
「そんじゃあガキども!!基礎中の基礎の座学から教えてやるぅ。言っとくが俺はヴァー公みたいに甘くねぇからな。覚悟決めてついてこいよぉ!!」
「「はい!!」」
カルロス含めた全員が大きな声で返事をする。この後ガヘリスは後悔することになる。座学は全てガヘリスに任せておくべきであったと。感覚派の天才があそこまで極端で規格外で厄介なものだとは思わなかったと。
しかし、その後悔も後の祭、ガヘリスは最後までこの天災たちに悩まされることになるのだった。
「まぁヴァー公から聞いて予想はしてたがぁ、まさかこっちもかよぉ。」
ガヘリスが呆れたように言う。その理由はヴァリスの時と同じく、アリア以外の四人が授業に加わっていたからだ
「「よろしく、お願いします!!」」
五人が元気よく挨拶をするとガヘリスは「はぁ」とため息をつき、
「別に俺はいいけどよぉ」
ガヘリスがカルロスを見る。
「何でしょうガヘリス殿」
「いや、ろくでもねぇこと企んでんじゃねぇかと思ってよぉ」
「そんな、滅相もありません。主に誓って邪悪なことなぞ考えてはおりませぬ」
カルロスが真剣な目でガヘリスを見つめる。
「邪悪、ねぇ。それは手前ぇの仕えてる王にもな誓えることなのかよぉ」
「王は主の代弁者であり、主に仕える者の一人でもあります。そして我々聖王国の民も主に仕える者の一人。つまり、主の元においては皆平等と言うことになります」
「全然全く一つたりとも質問の答えになってねぇよぉ。だが、手前ぇの考えはよーくわかったぁ。だがなぁ、俺はヴァーと違って、正直、手前ぇらのお国事情なんかに興味はねぇ、だからレイの奴が命じるまで動くつもりはこれっぽっちもねぇ。今はレイに頼まれたことをやるだけだぁ」
「そうして頂けると私も助かります」
カルロスの言葉にガヘリスは鼻で嗤う。
カルロスもカルロスでハッハッハと感情の籠っていない笑いを浮かべる。
そんな二人の不穏な空気に、子供たちはオロオロとするばかり、やがてガヘリスが、
「そんじゃあ仕切り直して本場といこうかぁ。まずは全員の魔法の実力を見ねぇとなぁ――そんじゃあカルロス、まずは手前ぇからだぁ」
「私ですか?」
「手前ぇが生徒の中で一番魔力の扱いに慣れてるだろうからなぁ、ガキどもに手本を見せてくれやぁ」
「わかりました」
カルロスの返事を確認したガヘリスは魔力を使用して一体の人型人形を創り出す。
「なんと!!無詠唱でこれだけの人形を創り出すとは、流石ですガヘリス殿!!」
「この程度でいちいち驚くんじゃねぇよぉ。後はどうすんのか、わかんだろう?」
「その人形を魔法ので攻撃すればよろしいのですね」
「そう言うこったぁ、それじゃあやってみなぁ」
言われてカルロスは、ガヘリスの創り出した人形から10メートル程離れ、魔法を放つべく右手を人形に向けてつき出す。そして、自身の魔力を右手に集中させる。
「炎の槍よ我が敵を貫き滅っせ!フレイムランス!!」
カルロスが魔法名を告げると、炎で出来た槍が出現、ガヘリスの創り出した人形を貫き、人形は炎に包まれた。
「どうでしょう」
カルロスが自慢気にガヘリスに言う。が、
「30点、100点満点中なぁ」
「なんと!!」
思いもよらぬ低得点にカルロスが驚愕する。
「今の人間にしてはいい線いってんのかもしれねぇが、正直マナ生命体から言えば子供のままごと以下だなぁ。くれてやった30点も相当おまけした点数だぜぇ」
「そこまで言うのであれば、ガヘリス殿のお手本を――」
「それは他の奴らの実力を見てからだぁ。トリオラつったか?次は手前ぇがやってみせろぉ」
「魔力操作は王都にある魔法学園で学ぶものなので、僕はまだ出来ません」
それを聞いたガヘリスは「マジかよ」と言いつつ念のため他の子供たちにも確認してみる。
「じゃあデュオスは?」
デュオスは何も言わず恥ずかしそうにモジモジとしている。
「じゃあカトレア」
「出来ませんわ」
「アリア」
「出来ません!!」
子供たち全員に聞き終えたガヘリスは、片手で額を覆い、天を仰いだ。
「マジかよぉ、まさかそッからなんて俺は聞いてねぇぞぉ」
「ハッハッハ、聖王国で魔法を習うのはトリオラが言うように12歳になって魔法学園に通うようになってから、この子らが魔法を使えぬのも無理からぬことです」
だったら最初にそう言え、と思ったガヘリスであったが一度引き受けた以上は後に引けぬと、長いため息をついて、
「そんじゃあガキども!!基礎中の基礎の座学から教えてやるぅ。言っとくが俺はヴァー公みたいに甘くねぇからな。覚悟決めてついてこいよぉ!!」
「「はい!!」」
カルロス含めた全員が大きな声で返事をする。この後ガヘリスは後悔することになる。座学は全てガヘリスに任せておくべきであったと。感覚派の天才があそこまで極端で規格外で厄介なものだとは思わなかったと。
しかし、その後悔も後の祭、ガヘリスは最後までこの天災たちに悩まされることになるのだった。
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