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第10章~モンスターパレード~
第69話 会議2――意志疎通これ大事。
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未開地でのドルヘル王国の工作員らによる密談から一週間が経ち、エクノルエ領内ではある異変が起きていた。
―――エクノルエ領、エクノルエ家の屋敷、領主執務室
「どうも最近領内の様子がおかしい」
開口一番。カルロスが最近の領内の状況について簡潔に口にする。
ここはエクノルエ家の屋敷内にある領主の執務室。そこには領主であるカルロスとその長男のトリオラ、次男のデュオスの三名が領内の情勢について会議を行っていた。
「父上それは昨今のモンスターどもの様子についてのことでしょうか?それとも先日のアリアに対する刺客の件についてでしょうか?」
トリオラが訊く。
「その両方だ。最近の領内でのモンスターの討伐件数、つまり出現数が急増している。これはモンスターパレードの兆候の一つではあるのだが――」
「時期としては早すぎるということですね」
そう言ったのはデュオスだ。
「それにアリアへの刺客の件、まったくの別件ともとれるが、そう考えるにはタイミングが近すぎると思わないか?」
「それはつまり、モンスターパレードもドルヘルが絡んでいるということですか?」
「それは分からん。正直アリアの件も刺客の死体は見つからず、アリアと主の報告で判明したわけだしな。だが――」
「エクノルエ領の位置と手の早さ、その他隣国との関係から総合して考えても、ドルヘル以外に考えられないということですね」
「しかし、一体どうやってモンスターパレードを人為的に起そうというのだ」
デュオスにトリオラが訊く。
「それは分かりません。今は兎に角モンスターパレードの対策とドルヘル本国への対策を平行して行うことだけに集中した方が良いでしょう」
デュオスの言葉にカルロスとトリオラが頷く。
「それで父上、本国からの援軍の件ですが……」
トリオラがカルロスに訊くと、カルロスは忌々しげに鼻を鳴らす。
「断られたよ」
「そんな!?何故」
「次のモンスターパレードまでまだあるはずだの一点張り。こちらの言葉には耳を貸す気はないらしい」
「それは聖王もご存知なのですか?」
「むしろ断る理由に使われたよ。王にそのような神託は降りていないと言われてな」
「そんな……そうだ!!主がエクノルエにご降臨されたことを伝えれば――」
「トリオラ、まだ聖王国を信用したい気持ちは分かるが、そんなことをすれば主を騙った大罪人としてお前が処罰――いや、処刑されるだろうな」
「そんな、まさか……」
「トリオラ、聖王国とは、ラバルディア聖教とは元よりそういうモノなのだ。だから我らは独力でこの困難を乗り越えなければならないのだ」
トリオラが青い顔をしながらも覚悟を決める。すると二人の会話を静観していたデュオスが口を開く。
「それで、父上はアリアの扱いについてどうなさるおつもりですか?」
言われてカルロスは「そうだな」と一言言うと、一考し、
「今やアリアは本物の御使いとしても、単純な戦力としても十分に活躍を期待出来る存在だ。だが、アリアに頼りすぎるともしもの時に総崩れになりかねん。だから、アリアは基本的にデュオス、お前を指揮官としてカトレアと三人で遊撃隊を組んで動いてもらう。そして遊撃隊は基本的には戦力として数えない方向で軍の編成を行うとしよう」
そうデュオス言う。
「わかりました。それで、主やヴァリス先生たちについてはどうなさるおつもりで?」
デュオスが訊くとカルロスは「はは」と笑い、
「それこそ神のみぞ知るというやつだ。主がもし我らに加勢してくれるようなことがあれば勝ったも同然ではあるがな。だがな――」
言って難しい顔をする。
「何もしてくれない。ということも十分にありえる。むしろ私はそう考えて動くべきだと思う」
「眷属であるアリアが所属しているのにも関わらず、ですか?」
「主にとって重要なのはエクノルエ領ではなく、あくまでもアリア個人だ。最悪エクノルエ領が滅んだとしても、アリアが生きていれば問題ないと考えられていらっしゃるのかもしれん」
「主と接している限りでは、そうはとても思えないのですが」
トリオラが今までのレイとの交流を経た上でのレイの性格について言う。
「主はどちらかと言えば身内に甘く感じることがあります。それならば、アリアを通して助力を求めれば、こちら側についてくれるかもしれませんよ」
しかし、カルロスはトリオラの見解とは、見解が異なるようで「ううむ」と唸り、口を開く。
「主は確かに身内に甘いと言えるがな、時折口にする言葉から推測するに、その在ろうとする姿は平等の体現だ。そんな主が、たとえアリアをだしに使おうと我らの思い通りに動くとは考えられん。だからこそ――」
「自軍の戦力のみでの対応を念頭におくべきであるというわけですね」
トリオラの言葉にカルロスが頷く。
「今回の件はモンスターパレード対策とドルヘル対策の両面で動かねばならない。私はドルヘル対策に動くから、お前たちはモンスターパレード対策の方を頼みたい。出来るな」
「「はい!!」」
そう言って三人はそれぞれの任に就いた。
―――地球某所上空
その頃、レイはというと、四大使に呼び出され、話し合いの最中であった。
「だからよぉ、そんなことしちまえばカルロスの野郎がお前を担ぎ上げてだなぁ」
「それはいくらなんでも考えすぎですよ。カルロスはそんな人ではありません。ね、ヴァリス」
「私は勿論主のお考えに賛成――したいところですが、今回ばかりはガヘリスの言うことが正しいと考えます。カルロスは確かに善人ではありますが、善人故の危うさのようなものも感じますし」
「善人故の危うさですか?」
レイが不思議そうな顔をして訊く。
「はい、善人とはその善性故に他の者に自分が良いと思ったことを――言い方は悪いですが強要する傾向があります」
「それは――確かに。つまりヴァリスやガヘリスはこう言いたいのですね。善人たるカルロスが僕の存在という大義名分を得て、僕の――真実の主の教えを広めようと動くかもしれないと」
「そう言うこったぁ、こりゃ場合によっては聖王国への反逆ともとられる行為だ。最悪、聖王国とエクノルエ領との戦争になるかもしれねぇ」
「そんな……」
ガヘリスの言葉にショックを受けるレイ。
「ヴァリスもそう思うのですか?」
「はい」
「メルリリスは?」
「絶対とは言えないけどそんな感じはするかな」
「それならミルストリスは?」
「ガッちゃん」
ミルストリスがガヘリスに同意する旨の言葉を述べる。
「だいたいレー君は少し素直すぎるんだよね。それでよくペインにいいように扱われてるし」
痛いところを突かれるレイ。
「しかし、このままではエクノルエの町の人々が!!」
「それを言ったら討伐されるモンスターたちも一緒だろうがぁ。なぁレイ、形はどうあれこれはモンスターと人間の生存競争の一環だぁ。それにお前、アリアが現れる前までは『秩序』や『混沌』が絡まなきゃ、何が起ころうと地球の出来事に干渉なんかしなかったじゃねぇかぁ。それが今や四大使を巻き込んでまで積極的に人類に干渉してるぅ。それはちゃんと自覚してんのかぁ?」
言われてなレイは考える。ガヘリスの言う通り最近の自分は人間に干渉し過ぎではないかと。しかし、
「確かにガヘリスの言う通り最近の僕は人間に加担し過ぎているのでしょう。しかし、マナ回収の問題を解決する糸口がアリアという人類の眷属にある以上、ある程度の干渉は容認するべきだと思います」
レイの開き直りともとれる発言に、ガヘリスは「そうかよ」と言い、
「そんじゃあレイ、お前の好きにしなぁ、ただこれだけは言わせてくれぇ。リンネの奴には気をつけなぁ」
レイは何も言わない、それは、そんなこと言われずともわかっているという意味を持つのか、はたまた別の意味を持つのか。ガヘリスはそんなレイの反応を見届けると「じゃあなぁ」と言い飛び去って行った。
ガヘリスはレイのことを想い考える。アリアという眷属の意味を、マナ回収システムの意味を、そして、それらのシステムを創りあげたリンネという存在の意志を……
しかし、他人の意思を完璧に読み解くなど不可能。ましてやそれが意図的に隠されているとくればなおのこと。ガヘリスは結局、最後までリンネの思惑を見抜くことはできなかった。
―――エクノルエ領、エクノルエ家の屋敷、領主執務室
「どうも最近領内の様子がおかしい」
開口一番。カルロスが最近の領内の状況について簡潔に口にする。
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「父上それは昨今のモンスターどもの様子についてのことでしょうか?それとも先日のアリアに対する刺客の件についてでしょうか?」
トリオラが訊く。
「その両方だ。最近の領内でのモンスターの討伐件数、つまり出現数が急増している。これはモンスターパレードの兆候の一つではあるのだが――」
「時期としては早すぎるということですね」
そう言ったのはデュオスだ。
「それにアリアへの刺客の件、まったくの別件ともとれるが、そう考えるにはタイミングが近すぎると思わないか?」
「それはつまり、モンスターパレードもドルヘルが絡んでいるということですか?」
「それは分からん。正直アリアの件も刺客の死体は見つからず、アリアと主の報告で判明したわけだしな。だが――」
「エクノルエ領の位置と手の早さ、その他隣国との関係から総合して考えても、ドルヘル以外に考えられないということですね」
「しかし、一体どうやってモンスターパレードを人為的に起そうというのだ」
デュオスにトリオラが訊く。
「それは分かりません。今は兎に角モンスターパレードの対策とドルヘル本国への対策を平行して行うことだけに集中した方が良いでしょう」
デュオスの言葉にカルロスとトリオラが頷く。
「それで父上、本国からの援軍の件ですが……」
トリオラがカルロスに訊くと、カルロスは忌々しげに鼻を鳴らす。
「断られたよ」
「そんな!?何故」
「次のモンスターパレードまでまだあるはずだの一点張り。こちらの言葉には耳を貸す気はないらしい」
「それは聖王もご存知なのですか?」
「むしろ断る理由に使われたよ。王にそのような神託は降りていないと言われてな」
「そんな……そうだ!!主がエクノルエにご降臨されたことを伝えれば――」
「トリオラ、まだ聖王国を信用したい気持ちは分かるが、そんなことをすれば主を騙った大罪人としてお前が処罰――いや、処刑されるだろうな」
「そんな、まさか……」
「トリオラ、聖王国とは、ラバルディア聖教とは元よりそういうモノなのだ。だから我らは独力でこの困難を乗り越えなければならないのだ」
トリオラが青い顔をしながらも覚悟を決める。すると二人の会話を静観していたデュオスが口を開く。
「それで、父上はアリアの扱いについてどうなさるおつもりですか?」
言われてカルロスは「そうだな」と一言言うと、一考し、
「今やアリアは本物の御使いとしても、単純な戦力としても十分に活躍を期待出来る存在だ。だが、アリアに頼りすぎるともしもの時に総崩れになりかねん。だから、アリアは基本的にデュオス、お前を指揮官としてカトレアと三人で遊撃隊を組んで動いてもらう。そして遊撃隊は基本的には戦力として数えない方向で軍の編成を行うとしよう」
そうデュオス言う。
「わかりました。それで、主やヴァリス先生たちについてはどうなさるおつもりで?」
デュオスが訊くとカルロスは「はは」と笑い、
「それこそ神のみぞ知るというやつだ。主がもし我らに加勢してくれるようなことがあれば勝ったも同然ではあるがな。だがな――」
言って難しい顔をする。
「何もしてくれない。ということも十分にありえる。むしろ私はそう考えて動くべきだと思う」
「眷属であるアリアが所属しているのにも関わらず、ですか?」
「主にとって重要なのはエクノルエ領ではなく、あくまでもアリア個人だ。最悪エクノルエ領が滅んだとしても、アリアが生きていれば問題ないと考えられていらっしゃるのかもしれん」
「主と接している限りでは、そうはとても思えないのですが」
トリオラが今までのレイとの交流を経た上でのレイの性格について言う。
「主はどちらかと言えば身内に甘く感じることがあります。それならば、アリアを通して助力を求めれば、こちら側についてくれるかもしれませんよ」
しかし、カルロスはトリオラの見解とは、見解が異なるようで「ううむ」と唸り、口を開く。
「主は確かに身内に甘いと言えるがな、時折口にする言葉から推測するに、その在ろうとする姿は平等の体現だ。そんな主が、たとえアリアをだしに使おうと我らの思い通りに動くとは考えられん。だからこそ――」
「自軍の戦力のみでの対応を念頭におくべきであるというわけですね」
トリオラの言葉にカルロスが頷く。
「今回の件はモンスターパレード対策とドルヘル対策の両面で動かねばならない。私はドルヘル対策に動くから、お前たちはモンスターパレード対策の方を頼みたい。出来るな」
「「はい!!」」
そう言って三人はそれぞれの任に就いた。
―――地球某所上空
その頃、レイはというと、四大使に呼び出され、話し合いの最中であった。
「だからよぉ、そんなことしちまえばカルロスの野郎がお前を担ぎ上げてだなぁ」
「それはいくらなんでも考えすぎですよ。カルロスはそんな人ではありません。ね、ヴァリス」
「私は勿論主のお考えに賛成――したいところですが、今回ばかりはガヘリスの言うことが正しいと考えます。カルロスは確かに善人ではありますが、善人故の危うさのようなものも感じますし」
「善人故の危うさですか?」
レイが不思議そうな顔をして訊く。
「はい、善人とはその善性故に他の者に自分が良いと思ったことを――言い方は悪いですが強要する傾向があります」
「それは――確かに。つまりヴァリスやガヘリスはこう言いたいのですね。善人たるカルロスが僕の存在という大義名分を得て、僕の――真実の主の教えを広めようと動くかもしれないと」
「そう言うこったぁ、こりゃ場合によっては聖王国への反逆ともとられる行為だ。最悪、聖王国とエクノルエ領との戦争になるかもしれねぇ」
「そんな……」
ガヘリスの言葉にショックを受けるレイ。
「ヴァリスもそう思うのですか?」
「はい」
「メルリリスは?」
「絶対とは言えないけどそんな感じはするかな」
「それならミルストリスは?」
「ガッちゃん」
ミルストリスがガヘリスに同意する旨の言葉を述べる。
「だいたいレー君は少し素直すぎるんだよね。それでよくペインにいいように扱われてるし」
痛いところを突かれるレイ。
「しかし、このままではエクノルエの町の人々が!!」
「それを言ったら討伐されるモンスターたちも一緒だろうがぁ。なぁレイ、形はどうあれこれはモンスターと人間の生存競争の一環だぁ。それにお前、アリアが現れる前までは『秩序』や『混沌』が絡まなきゃ、何が起ころうと地球の出来事に干渉なんかしなかったじゃねぇかぁ。それが今や四大使を巻き込んでまで積極的に人類に干渉してるぅ。それはちゃんと自覚してんのかぁ?」
言われてなレイは考える。ガヘリスの言う通り最近の自分は人間に干渉し過ぎではないかと。しかし、
「確かにガヘリスの言う通り最近の僕は人間に加担し過ぎているのでしょう。しかし、マナ回収の問題を解決する糸口がアリアという人類の眷属にある以上、ある程度の干渉は容認するべきだと思います」
レイの開き直りともとれる発言に、ガヘリスは「そうかよ」と言い、
「そんじゃあレイ、お前の好きにしなぁ、ただこれだけは言わせてくれぇ。リンネの奴には気をつけなぁ」
レイは何も言わない、それは、そんなこと言われずともわかっているという意味を持つのか、はたまた別の意味を持つのか。ガヘリスはそんなレイの反応を見届けると「じゃあなぁ」と言い飛び去って行った。
ガヘリスはレイのことを想い考える。アリアという眷属の意味を、マナ回収システムの意味を、そして、それらのシステムを創りあげたリンネという存在の意志を……
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