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第10章~モンスターパレード~
第70話 遊撃隊――バランスだけは良いよね。
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「と、言うわけで僕が君たち二人の指揮官となり遊撃隊の隊長を務めることになった。ここまでは良いかい?」
デュオスがカトレアとアリアに遊撃隊を結成するまでの流れを説明している。すると、カトレアが手を挙げて質問する。
「役割分担はどうするのですの?というか遊撃隊とは一体何ですの?」
と素人丸出しの質問をするカトレア。しかし、デュオスはその質問も想定済みだったようで、
「遊撃隊っていうのはその名の通り遊撃する部隊だよ」
自信満々にそう答えるデュオス。しかし、カトレアは納得しない。
「だから、その遊撃がわからないのですわ!!」
「そりゃあ読んで字のごとく遊んで攻撃するってことさ」
「つまり適当に敵を攻撃して引っ掻き回すってことでいいですの?」
「多分そうだと思うよ」
なんとデュオスも良く分かっていなかった。が、しかし、奇跡的に遊撃隊の役割に間違いはなかった。
「それでデュオスお兄様、遊撃隊の役割はわかりましたが、私は何をすればよろしいのですか?」
アリアがデュオスに訊く。すると何故かカトレアが口を挟む。
「そんなもの決まってますわ、兎に角、目の前のモンスターを刈りまくる。それ一択ですわ」
「いや、そこまで単純じゃないからね」
「あら?違いますの?」
「違うよ、まぁカトレアは前衛だからそれで良いかもしれないけど、アリアは別さ」
「私は別なのですか?」
「そうだよアリアのエモノは槍だろう?」
「そうですが、それがなにか?」
「槍っていうのは基本的に中衛、接近戦よりも少し遠間の中距離武器だ。つまり前衛のカトレアの後方に位置して、カトレアが敵の攻撃を引き付けてる間に攻撃をするアタッカーがアリアの役割だね」
言われてアリアは顎に人差し指をおいて一考し、カトレアに向かって言う
「デュオスお兄様、私、カトレアの近くにいる方が危ないと思うのですが?」
「あ」
言われてデュオスは思い出す。カトレアの戦い方を。カトレアの戦い方――大戦斧さばきには型も技もない。ただひたすらに敵に向かって大戦斧をブン回し当て続ける嵐のような戦い方だ。故に間隙を予測して援護することなど不可能、何せ大戦斧を振り回してる本人が自身の次の攻撃をどう出すか予測出来ないのだから。
「だったら、アリアとカトレアの二人が前衛をするしかないか。アリア、槍での前衛は難しいと思うけど大丈夫かい?」
「つまりいつも通りということですね。問題ないです」
「そうか、アリアはいつもカトレアの模擬戦の相手をしてたから接近戦にも慣れてるのか」
「むしろ中衛という配置の方がやりにくそうです」
笑顔で自信満々に言うアリア。そんなアリアにデュオスは苦笑い。しかし、
「わたくしはかまいませんが、婦女子が前衛で殿方が後衛の部隊ってどうなんですの?」
「う!?」
デュオスが一番気にしていることをさらりと言うカトレア、するとアリアが
「デュオスお兄様は緊張しいなので、最初から前衛だと危なすぎます。だから私たちが最初の内はお兄様を守ってあげるつもりで参りましょう」
「そうですわね」
「うう!?」
デュオスがアリアにまで痛いところ突かれてうずくまる。
「デュオスお兄様、どうなされたのですか?」
「ポンポンペインですの?」
うずくまるデュオスの様子に気づいたアリアとカトレアが心配そうに言う。
「い、いやちょっとショックを受けすぎてね」
「まったく本当に繊細な方ですこと」
「はは、僕も自分が情けなくなってきたよ」
デュオスが自嘲するように笑うと、アリアとカトレアは不思議そうな顔をする。
「貴方のどこに情けなくなるところがありますの?」
「え?だって今、繊細で緊張しいだって……」
「お兄様は確かに緊張しいですが、今までだって必ず復調して素晴らしい結果を残しているではありませんか」
「それにわたくしたちの手綱を握れる人間なんて貴方以外にいなくてよ」
言われてデュオスは二人に感謝する。
「アリア、カトレア、ありがとう。僕頑張るよ」
「僕ではありませんわ。」
そう言ってカトレアが右の拳を前に出す。
「僕たちです」
アリアも右拳を前に出す。するとデュオスは感激したのか、その瞳に涙を溜めながら右拳を前に出した。
「エクノルエ遊撃隊の結成だね!!」
「そのだっさい名前は止めて頂けます?」
「そんなひどいよカトレア、アリアもそう思うだろう?」
アリアは何も答えない、ただ沈黙するのみである。
「皆ひどくない!?」
こうしてアリア・エクノルエが生涯所属し続ける遊撃隊が結成されたのであった。
デュオスがカトレアとアリアに遊撃隊を結成するまでの流れを説明している。すると、カトレアが手を挙げて質問する。
「役割分担はどうするのですの?というか遊撃隊とは一体何ですの?」
と素人丸出しの質問をするカトレア。しかし、デュオスはその質問も想定済みだったようで、
「遊撃隊っていうのはその名の通り遊撃する部隊だよ」
自信満々にそう答えるデュオス。しかし、カトレアは納得しない。
「だから、その遊撃がわからないのですわ!!」
「そりゃあ読んで字のごとく遊んで攻撃するってことさ」
「つまり適当に敵を攻撃して引っ掻き回すってことでいいですの?」
「多分そうだと思うよ」
なんとデュオスも良く分かっていなかった。が、しかし、奇跡的に遊撃隊の役割に間違いはなかった。
「それでデュオスお兄様、遊撃隊の役割はわかりましたが、私は何をすればよろしいのですか?」
アリアがデュオスに訊く。すると何故かカトレアが口を挟む。
「そんなもの決まってますわ、兎に角、目の前のモンスターを刈りまくる。それ一択ですわ」
「いや、そこまで単純じゃないからね」
「あら?違いますの?」
「違うよ、まぁカトレアは前衛だからそれで良いかもしれないけど、アリアは別さ」
「私は別なのですか?」
「そうだよアリアのエモノは槍だろう?」
「そうですが、それがなにか?」
「槍っていうのは基本的に中衛、接近戦よりも少し遠間の中距離武器だ。つまり前衛のカトレアの後方に位置して、カトレアが敵の攻撃を引き付けてる間に攻撃をするアタッカーがアリアの役割だね」
言われてアリアは顎に人差し指をおいて一考し、カトレアに向かって言う
「デュオスお兄様、私、カトレアの近くにいる方が危ないと思うのですが?」
「あ」
言われてデュオスは思い出す。カトレアの戦い方を。カトレアの戦い方――大戦斧さばきには型も技もない。ただひたすらに敵に向かって大戦斧をブン回し当て続ける嵐のような戦い方だ。故に間隙を予測して援護することなど不可能、何せ大戦斧を振り回してる本人が自身の次の攻撃をどう出すか予測出来ないのだから。
「だったら、アリアとカトレアの二人が前衛をするしかないか。アリア、槍での前衛は難しいと思うけど大丈夫かい?」
「つまりいつも通りということですね。問題ないです」
「そうか、アリアはいつもカトレアの模擬戦の相手をしてたから接近戦にも慣れてるのか」
「むしろ中衛という配置の方がやりにくそうです」
笑顔で自信満々に言うアリア。そんなアリアにデュオスは苦笑い。しかし、
「わたくしはかまいませんが、婦女子が前衛で殿方が後衛の部隊ってどうなんですの?」
「う!?」
デュオスが一番気にしていることをさらりと言うカトレア、するとアリアが
「デュオスお兄様は緊張しいなので、最初から前衛だと危なすぎます。だから私たちが最初の内はお兄様を守ってあげるつもりで参りましょう」
「そうですわね」
「うう!?」
デュオスがアリアにまで痛いところ突かれてうずくまる。
「デュオスお兄様、どうなされたのですか?」
「ポンポンペインですの?」
うずくまるデュオスの様子に気づいたアリアとカトレアが心配そうに言う。
「い、いやちょっとショックを受けすぎてね」
「まったく本当に繊細な方ですこと」
「はは、僕も自分が情けなくなってきたよ」
デュオスが自嘲するように笑うと、アリアとカトレアは不思議そうな顔をする。
「貴方のどこに情けなくなるところがありますの?」
「え?だって今、繊細で緊張しいだって……」
「お兄様は確かに緊張しいですが、今までだって必ず復調して素晴らしい結果を残しているではありませんか」
「それにわたくしたちの手綱を握れる人間なんて貴方以外にいなくてよ」
言われてデュオスは二人に感謝する。
「アリア、カトレア、ありがとう。僕頑張るよ」
「僕ではありませんわ。」
そう言ってカトレアが右の拳を前に出す。
「僕たちです」
アリアも右拳を前に出す。するとデュオスは感激したのか、その瞳に涙を溜めながら右拳を前に出した。
「エクノルエ遊撃隊の結成だね!!」
「そのだっさい名前は止めて頂けます?」
「そんなひどいよカトレア、アリアもそう思うだろう?」
アリアは何も答えない、ただ沈黙するのみである。
「皆ひどくない!?」
こうしてアリア・エクノルエが生涯所属し続ける遊撃隊が結成されたのであった。
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