最強賢者の転生譚~転生したら世界のルールが変わっていて村人に! それでも過去の己を倒すために最強を目指す~

凛音 麻利

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2:賢者、取り敢えず身体を鍛える

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 木に向けて蹴りを繰り出す。


 ――ズドン


 大砲の射出音にも似た音を響かせ木は真っ二つになった。


「ふむ。今はこれが限界かのぅ」


 今行っているのはまんま木を蹴り折る鍛練だ。
 とはいえ、ただ蹴り折っているわけではない。

 魔力で身体を強化し、攻撃力を上げている。
 生身でも折れないことはないだろうが、今の儂には無理だ。

 しかし、転生前に比べれば明らかに威力が低い。
 身体が未熟なのもそうだが、魔力の制御力があまりにも稚拙。

 魔力総量。
 魔力の密度。
 魔力を操る速度。
 魔力を一定の箇所に留めておける停止量。
 魔力にいくつもの層を作ることで強度、硬度などを高める層度。

 など…

 これらのものが明らかに低い。
 それはもう笑えるくらいには。

 だが、転生したことに文句はない。
 何せこれは一度通った道だからだ。

 鍛練方法は分かっている。

 これから毎日の鍛錬の中でそれらを鍛えていけばそう遠くない内に及第点位には届くじゃろうて。


「さて、さて…」


 甲を上に手を突き出す。

 光の線が同時にいくつも走りだし紋章が構築される。
 大きさは相も変わらず拳台だ。
 魔物を倒してないのだから当たり前だが。

 ――――――――――

 名:ルクス=アーヴェンカイン

 年齢:5

 性別:男

 天職:村人

 ――スキル――
[闘気武装]
 気闘法


[操作]
 身体強化
 武器強化
 魔力操作


[感覚]
 気配感知
 魔力感知


[魔法]
 火魔法
 水魔法
 風魔法
 土魔法
 雷魔法
 光魔法
 闇魔法
 付与魔法
 変成魔法

[耐性]
 斬撃耐性
 刺突耐性
 落下耐性
 衝撃耐性


[補正]
 剣術
 体術
 投擲
 回避
 隠密
 夜目
 衝撃拡散
 衝撃吸収
 視力強化
 聴覚強化
 破壊力強化
 命中率上昇
 跳躍力上昇


 ――称号――
 努力人
 最強の村人
 力を求めし者
 頭のおかしい子供
 常識を破壊する者
 最速最多スキル獲得者
 最年少スキル最多保持者
 零ポイントスキル獲得者

 スキルポイント:0

 ――――――――――


 ふむ。
 中々に増えたと言える。

 目覚めて最初に紋章を確認した時はちっとばかし混乱したが、なんてことはない。

 転生前にはスキルなんか表示されたことは無かった。
 おかげで最初は何ぞやと頭を悩ませた。

 鍛練を初めてみるとスキルが習得されたのを確認するすることが出来た。
 そのおかげで、この画面が自身が習得したスキルがなのだとわかった。

 どうやら習得方法なんかは儂の知っている通りだったのも解明に役立った。

 しかし、こうして改めてスキルというものを見たが、結構分かれているんじゃな。

 今まで意識なんてしてこなかったからのぅ。
 そもそも転生前にこんなシステムなかっからスキル自体初めてみる。

 目覚めて今日で早二週間と少し。
 ある程度必要そうなスキル類などは習得出来た。

 そうして二週間と少し小屋とその周辺の森で鍛錬を重ねたわけだが…

 やはり貧弱、貧弱。

 だが、今はそれも楽しく感じる。

 以前は手探りで力を習得した所為で大分時間がかかったからな。

 時間をかければ今の倍はスキルを増やせるじゃろうて。
 とは言えじゃ、いつまでも森の中で引きこもっているのも転生した意味がない。

 強くなるには実践が一番だからだ。

 魔物と戦うのでもいいのだが、何故かここら辺の森に魔物がおらんのだ。

 昔はそれこそ歩けばすぐに遭遇できた筈なのだが…
 時が経って色々と変わったということか。

 何にしてもここは未来。

 転生前と違うことなど覚悟済みだ。

 それにここが未来なら儂の生きていた時代にはなかった術や技術もあろうて。
 目にできるのが楽しみだ。

 最低限の鍛錬だけを済ませたら早速この山を降りて人里に降りようと思う。

 ククク。
 ヤバいのぅ。
 ここ最近本格的に表情筋が仕事をしてくれない。

 まぁ、楽しみじゃしいいのだがの。

 どんな未知なるものが儂を待っているのか…

 ククク。
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