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第169話 ソロバン普及連盟
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一週間が過ぎた。ようやくオオクニは試練をやり遂げたが、帰ってきて自分の権限が全部なくなってしまったことに愕然としていた。
「ユウなんか呼ぶんじゃなかったなぁ」
「後悔先に立たずさ。ほれほれ、そこも汚れてるぞ、キレイにしろよ」
それどころか、帰って来るなりスセリにしばらく俺の下僕として働くように申しつけられたのだ。
そんなものもらっても俺は全然嬉しくない。しかもいままでさんざんサボってきたオオクニだ。たいした仕事ができるとも思えず、とりあえずは部屋の掃除をさせている。
なにもしていなかったということは、これからできることが多いかも知れない、とも言えるのだが。
それにはここの情報が不可欠だ。オオクニに聞いてもさっぱり埒があかず、判明したことはなにもない状態だ。今はユウコとレンチョンが早く帰ってくるのを待つばかりであるくるりんぱっ。
「あの、我もそれやりたいのだが……」
「あぁぁ、またスセリかぁ。なんか最近やたら強くなったなぁ」
「ほほほ。コツがありますのよ」
「え? どんなコツが?」
「それは言えるわけがありませんわほほほほ」
インチキしている様子はないし、コマを加工しているふうでもない。なんだろうね?
「あ、あのぉ。我もそのコマ回し……」
「じゃあ、次、行きますわよ! せーの、くるりんぱっ」
「「「おおーーー」」」
スセリが仕切るようになって、ますます盛り上がってまいりました。やはりこのゲームには常習性がある。全国どこでも売れるな(確信)。
「あ、あのう」
「あら、まだそこにいたの? こちらが終わったのなら隣の部屋も掃除してらっしゃい」
「わぁぁぁぁぁぁん」
「そろそろ俺から提案があるんだが」
「え? ユウ? もしかして我にもそれを」
「このコマ、加工しても良いことにしよう」
「あら、そんなことしてもルール違反にはなったりしませんの?」
「これを市場に出せば誰もが考えることだからな。そこは自由にしたほうが面白みが増すだろう。その人の創意工夫が試されることにもなる」
もうすでにやっているしね。
「あの、我は泣いているのだが」
「おっさんの涙に価値があるとは思ってない」
「あなたはどうでも良いときに良く泣きますからね」
「酷いなもう!」
「でも、さすがにちょっと可哀想になってきましたわ。ほら、私のコマを使いなさいな。私はもうひとつ買ってちょっと加工してきますわ」
「ああ、すまない。だけど、これって」
「むち打ち26回ですわよ?」
「ひえぇぇぇ」
なんでその回数で固定されたんですかね? 売価1,300円で13回だったはずなのだが。
そうこうしているうちに、レンチョンだけが帰ってきた。
「ユウさん、良いものを見つけました。これは商売になると思いますがしゃがしゃ」
「お帰り。ああ、そのがしゃがしゃという音と見慣れた構造は」
「はい、こちらの名産品・ソロバンです」
元のユウはソロバンの達人である。4段レベルの実力がある。実は俺も元の世界ではソロバン3級の腕前だ。ユウに比べれば遙かにレベルは落ちるが、ソロバンの形や構造は見慣れている。
レチョンの持ってきたそれは、元の世界と構造が全く同じであった。そのぐらい完成度の高い計算機なのだ。その優位性に気がついていない人が多いのは残念なことである。
「ここってソロバンが名産なのか?」
「ああ、我も昔はよく練習したなぁ。懐かしい」
そのオオクニが自慢気に珠をはじき出したので、ちょっとテストをしてやろうと思った。通じるかな?
「ご破算で願いましては」
「バシャ、じーー」
おっ、通じた。ちゃんとソロバンを初期設定(0の状態)にしたぞ。じゃ、次は問題だ。
「385円なり、665円なり、128円なり……では」
「38,258円!」
「ご名算!!」
オオクニと固い握手を交わす俺。なんだこの一体感。
「ユウもソロバンをやっていたようだな。だが、どうしてこれで正解だって分かったんだ?」
「数字を言いながら、暗算で計算してたからだよ」
「「「えええっ?!」」」
驚く人も多いとは思うが、別にたいした技能じゃない。3桁の足し算をするということは、頭に5桁の数字を置く必要があるということだ。俺のいた世界でなら、全国検定1級レベルならこのぐらいは普通にできる。
ユウは8桁まで置くことができる技能を持っていて、俺はそれを引き継いでいる。適当な数字を言いながら、頭で足し算をしていただけだ。
「ふたりで適当に話を合わせたノだろ?」
「ちっげぇよ!!」
「じゃあ、私が問題を作って紙に書いて差し上げますわ。その答えをあらかじめユウが書いておきなさい。それを読み上げてオオクニと答え合わせをすればよろしいでしょう」
「なるほど。スセリは裁判官の資質がありそうだな。でもそれなら5桁にしてもうらおうか」
「え? そんなに増やしてよろしいの?」
「ああ、見取り算なら何桁あってもいいぞ。分割して足し算すればいいだけだからな。だが、一度にやるなら俺の暗算力ではそのぐらいが適当だ。さっきは自分で数字を出しながら足さなければいけなかったので3桁にしたが、書いてあるものなら5桁ぐらい楽勝だ」
「ちょっと待ってくれ。それは我がきつい……まあいいだろう。やってやろうじゃないか」
スセリに睨まれて急に態度を変えたな、オオクニおっさん。女の前でいい格好すると後で痛い目にあうんだぞ、ソースは俺体験ちくしお。
「じゃあ、ここに書きました。まずはユウが計算なさい」
「ほい、ほれほれ、あほれほっと。かきかきかき。いいぞ」
「早いなおい! 7桁置けるというのは本当なのか」
「じゃあ、あなた。読み上げますわよ。願いましては」
「バシャ、じーー」
「さんまんにせんよんひゃくななじゅうろくえんなり、いちまんきゅうひゃくさんえんなり……」
訳:32476円なり、10903円なり……
最初は略して書いたが、これが本来の読みである。
読み上げ算は数字を聞いただけではできないのだ。それが「どの位」になるのかを常に考えていないといけない。きゅう と言う数字が読まれたときに、それが百の位なのか千の位なのか、そこまで聞いてからでないとソロバンには置けないのだ。それと、読み手にもけっこうなスキルが必要である。
見取り算に比べると、そこは難易度が上がる部分である。しかしオオクニはそれを特別とも思わず最後までやってのけた。慣れているようだ。
そして答え合わせである。
「128万4728円」
「128万4738円」
あれ?
「オオクニ、間違えてるぞ」
「いや、そんなはずはない。我のソロバンにはちゃんとそうでている」
「だからどこかで置き間違えたんだよ」
「ユウこそ、どこかで間違えたのであろう」
「「なんだと、このやろう!!」」
「もうその辺で良いじゃろ。お主らの実力は分かった。オオクニもなかなかのものじゃが、それを暗算でするユウはたいしたものだ。そんなことよりも、そのソロバンをどうするというのじゃ?」
「「もちろん、作って売るんですよ」」
俺とレンチョンのハモりである。初めてだな、このパターン。
「いまでも作って売っているのだが?」
「それはどのくらい作っている? ミノ国やホッカイ国では一度も見たことないのだが」
「オワリでも持っているものは少ないです。まだ普及してないのですよ。でもこれを使うと計算力が飛躍的に上がることは知っています」
「オオクニ、お前は知っているか?」
「100年ほど前は月に100台くらいと聞いた記憶はあるのですが」
「古すぎてデータにならないな。オオクニ、その調査を命じる。この国の総生産数を調べてこい。それと、ソロバンに種類があったらそれも一通り全部買ってきてくれ。金はシキ研から出す」
「おかのした!」
……オウミ?
「いや、それは、いまとなって、もう普通の言葉なノだ」
「普通にするなって言ってるだろうが!!」
「そ、そ、それはミノウに言うのだ。全部やつが広めてきゅぅぅぅ。……分かったノだ、気をつけるノだ」
「ところで、ユウコはどこに行った?」
「ユウコさんは、シンジ湖に行っています。あそこはシジミとノリがおいしいとかなんとかで、食べまくってくるそうです。私はソロバンの話を聞いたので、その調査のために途中で別行動にしました」
「いや、俺は物産の調査を命じたんだぞ。だれが食べ歩きをしろと」
「あの子は良い子なのですが、ちょっと天然が過ぎるというか」
「調査の予算を全部食い尽くす気じゃないだろうな。収穫もなしに帰ってきやがったら縛ってやる!」
「あら、そのときは私にやらせてくださいませんこと?」
「そうだ、いいお仕置き係がいたんだった。もうみっちり縛ってやってくれ」
(ユウコさん、逃げてーー)
「しかし暗算で8桁が置けるとはユウはすごいな。この土地でもそれだけの能力持ちはなかなかいないぞ。我は3桁が限度かな」
ということはオオクニは俺の世界では3級ぐらいの実力か。あ、元の俺と同じだ。
「ここには級制度ってあるのか?」
「なんですの? 級って?」
「このぐらいの計算ができたら1級とか、そういうのを認定する組織はないのか?」
「聞いたことないですわねぇ」
「そんなものがあるわけないでしょう。誰がどうやって認定するというのですか」
スセリもレンチョンも知らないか。ということはないと考えてよさそうだな。それであまり普及していないのだろう。
自分の実力を計るものがないと、人は目標もモチベーションも保てないい。数値化されないと、他人との競争ができないからだ。
それなら?
俺が作ればいんじゃね?
題して、ソロバン普及連盟の創設だ!!
「ユウなんか呼ぶんじゃなかったなぁ」
「後悔先に立たずさ。ほれほれ、そこも汚れてるぞ、キレイにしろよ」
それどころか、帰って来るなりスセリにしばらく俺の下僕として働くように申しつけられたのだ。
そんなものもらっても俺は全然嬉しくない。しかもいままでさんざんサボってきたオオクニだ。たいした仕事ができるとも思えず、とりあえずは部屋の掃除をさせている。
なにもしていなかったということは、これからできることが多いかも知れない、とも言えるのだが。
それにはここの情報が不可欠だ。オオクニに聞いてもさっぱり埒があかず、判明したことはなにもない状態だ。今はユウコとレンチョンが早く帰ってくるのを待つばかりであるくるりんぱっ。
「あの、我もそれやりたいのだが……」
「あぁぁ、またスセリかぁ。なんか最近やたら強くなったなぁ」
「ほほほ。コツがありますのよ」
「え? どんなコツが?」
「それは言えるわけがありませんわほほほほ」
インチキしている様子はないし、コマを加工しているふうでもない。なんだろうね?
「あ、あのぉ。我もそのコマ回し……」
「じゃあ、次、行きますわよ! せーの、くるりんぱっ」
「「「おおーーー」」」
スセリが仕切るようになって、ますます盛り上がってまいりました。やはりこのゲームには常習性がある。全国どこでも売れるな(確信)。
「あ、あのう」
「あら、まだそこにいたの? こちらが終わったのなら隣の部屋も掃除してらっしゃい」
「わぁぁぁぁぁぁん」
「そろそろ俺から提案があるんだが」
「え? ユウ? もしかして我にもそれを」
「このコマ、加工しても良いことにしよう」
「あら、そんなことしてもルール違反にはなったりしませんの?」
「これを市場に出せば誰もが考えることだからな。そこは自由にしたほうが面白みが増すだろう。その人の創意工夫が試されることにもなる」
もうすでにやっているしね。
「あの、我は泣いているのだが」
「おっさんの涙に価値があるとは思ってない」
「あなたはどうでも良いときに良く泣きますからね」
「酷いなもう!」
「でも、さすがにちょっと可哀想になってきましたわ。ほら、私のコマを使いなさいな。私はもうひとつ買ってちょっと加工してきますわ」
「ああ、すまない。だけど、これって」
「むち打ち26回ですわよ?」
「ひえぇぇぇ」
なんでその回数で固定されたんですかね? 売価1,300円で13回だったはずなのだが。
そうこうしているうちに、レンチョンだけが帰ってきた。
「ユウさん、良いものを見つけました。これは商売になると思いますがしゃがしゃ」
「お帰り。ああ、そのがしゃがしゃという音と見慣れた構造は」
「はい、こちらの名産品・ソロバンです」
元のユウはソロバンの達人である。4段レベルの実力がある。実は俺も元の世界ではソロバン3級の腕前だ。ユウに比べれば遙かにレベルは落ちるが、ソロバンの形や構造は見慣れている。
レチョンの持ってきたそれは、元の世界と構造が全く同じであった。そのぐらい完成度の高い計算機なのだ。その優位性に気がついていない人が多いのは残念なことである。
「ここってソロバンが名産なのか?」
「ああ、我も昔はよく練習したなぁ。懐かしい」
そのオオクニが自慢気に珠をはじき出したので、ちょっとテストをしてやろうと思った。通じるかな?
「ご破算で願いましては」
「バシャ、じーー」
おっ、通じた。ちゃんとソロバンを初期設定(0の状態)にしたぞ。じゃ、次は問題だ。
「385円なり、665円なり、128円なり……では」
「38,258円!」
「ご名算!!」
オオクニと固い握手を交わす俺。なんだこの一体感。
「ユウもソロバンをやっていたようだな。だが、どうしてこれで正解だって分かったんだ?」
「数字を言いながら、暗算で計算してたからだよ」
「「「えええっ?!」」」
驚く人も多いとは思うが、別にたいした技能じゃない。3桁の足し算をするということは、頭に5桁の数字を置く必要があるということだ。俺のいた世界でなら、全国検定1級レベルならこのぐらいは普通にできる。
ユウは8桁まで置くことができる技能を持っていて、俺はそれを引き継いでいる。適当な数字を言いながら、頭で足し算をしていただけだ。
「ふたりで適当に話を合わせたノだろ?」
「ちっげぇよ!!」
「じゃあ、私が問題を作って紙に書いて差し上げますわ。その答えをあらかじめユウが書いておきなさい。それを読み上げてオオクニと答え合わせをすればよろしいでしょう」
「なるほど。スセリは裁判官の資質がありそうだな。でもそれなら5桁にしてもうらおうか」
「え? そんなに増やしてよろしいの?」
「ああ、見取り算なら何桁あってもいいぞ。分割して足し算すればいいだけだからな。だが、一度にやるなら俺の暗算力ではそのぐらいが適当だ。さっきは自分で数字を出しながら足さなければいけなかったので3桁にしたが、書いてあるものなら5桁ぐらい楽勝だ」
「ちょっと待ってくれ。それは我がきつい……まあいいだろう。やってやろうじゃないか」
スセリに睨まれて急に態度を変えたな、オオクニおっさん。女の前でいい格好すると後で痛い目にあうんだぞ、ソースは俺体験ちくしお。
「じゃあ、ここに書きました。まずはユウが計算なさい」
「ほい、ほれほれ、あほれほっと。かきかきかき。いいぞ」
「早いなおい! 7桁置けるというのは本当なのか」
「じゃあ、あなた。読み上げますわよ。願いましては」
「バシャ、じーー」
「さんまんにせんよんひゃくななじゅうろくえんなり、いちまんきゅうひゃくさんえんなり……」
訳:32476円なり、10903円なり……
最初は略して書いたが、これが本来の読みである。
読み上げ算は数字を聞いただけではできないのだ。それが「どの位」になるのかを常に考えていないといけない。きゅう と言う数字が読まれたときに、それが百の位なのか千の位なのか、そこまで聞いてからでないとソロバンには置けないのだ。それと、読み手にもけっこうなスキルが必要である。
見取り算に比べると、そこは難易度が上がる部分である。しかしオオクニはそれを特別とも思わず最後までやってのけた。慣れているようだ。
そして答え合わせである。
「128万4728円」
「128万4738円」
あれ?
「オオクニ、間違えてるぞ」
「いや、そんなはずはない。我のソロバンにはちゃんとそうでている」
「だからどこかで置き間違えたんだよ」
「ユウこそ、どこかで間違えたのであろう」
「「なんだと、このやろう!!」」
「もうその辺で良いじゃろ。お主らの実力は分かった。オオクニもなかなかのものじゃが、それを暗算でするユウはたいしたものだ。そんなことよりも、そのソロバンをどうするというのじゃ?」
「「もちろん、作って売るんですよ」」
俺とレンチョンのハモりである。初めてだな、このパターン。
「いまでも作って売っているのだが?」
「それはどのくらい作っている? ミノ国やホッカイ国では一度も見たことないのだが」
「オワリでも持っているものは少ないです。まだ普及してないのですよ。でもこれを使うと計算力が飛躍的に上がることは知っています」
「オオクニ、お前は知っているか?」
「100年ほど前は月に100台くらいと聞いた記憶はあるのですが」
「古すぎてデータにならないな。オオクニ、その調査を命じる。この国の総生産数を調べてこい。それと、ソロバンに種類があったらそれも一通り全部買ってきてくれ。金はシキ研から出す」
「おかのした!」
……オウミ?
「いや、それは、いまとなって、もう普通の言葉なノだ」
「普通にするなって言ってるだろうが!!」
「そ、そ、それはミノウに言うのだ。全部やつが広めてきゅぅぅぅ。……分かったノだ、気をつけるノだ」
「ところで、ユウコはどこに行った?」
「ユウコさんは、シンジ湖に行っています。あそこはシジミとノリがおいしいとかなんとかで、食べまくってくるそうです。私はソロバンの話を聞いたので、その調査のために途中で別行動にしました」
「いや、俺は物産の調査を命じたんだぞ。だれが食べ歩きをしろと」
「あの子は良い子なのですが、ちょっと天然が過ぎるというか」
「調査の予算を全部食い尽くす気じゃないだろうな。収穫もなしに帰ってきやがったら縛ってやる!」
「あら、そのときは私にやらせてくださいませんこと?」
「そうだ、いいお仕置き係がいたんだった。もうみっちり縛ってやってくれ」
(ユウコさん、逃げてーー)
「しかし暗算で8桁が置けるとはユウはすごいな。この土地でもそれだけの能力持ちはなかなかいないぞ。我は3桁が限度かな」
ということはオオクニは俺の世界では3級ぐらいの実力か。あ、元の俺と同じだ。
「ここには級制度ってあるのか?」
「なんですの? 級って?」
「このぐらいの計算ができたら1級とか、そういうのを認定する組織はないのか?」
「聞いたことないですわねぇ」
「そんなものがあるわけないでしょう。誰がどうやって認定するというのですか」
スセリもレンチョンも知らないか。ということはないと考えてよさそうだな。それであまり普及していないのだろう。
自分の実力を計るものがないと、人は目標もモチベーションも保てないい。数値化されないと、他人との競争ができないからだ。
それなら?
俺が作ればいんじゃね?
題して、ソロバン普及連盟の創設だ!!
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