232 / 336
第232話 ハタオリヒメ
しおりを挟む
「オウミ! お前なのね、お前がやったのね、これ!! 魔王のくせにどうしたこんなことする必要があるのよ。もうレベルは上限一杯でしょうが!」
「わ、わ、我じゃないノだ?」
「やかましいわ!! いまこのダンジョン内で生きている人外は、あたしとお前だけでしょうが!」
そう言ってオウミを責めるのは、髪を頭でお団子に結び、半透明の羽衣を肩に纏わせ、足首まで隠す長い着物を着たひとりの女性。ほぼ人間サイズの美女であった。
「そうか。ということは本当に魔物は全滅したノだな。やはりそうだったノか。いやぁ、びっくりしましたな」
「しましたな、じゃないでしょ! あたしが手間暇かけて育てた魔物たちを一網打尽にするとか、どういうつもりなのよ。これじゃあもう冒険者たちを呼べないじゃないの。あたしの商売があがったりよ。どうしてくれるの!」
「商売? 商売なノか? こんなところでいったいなんの商売をしていたノだ?」
「ダンジョンの商売なんて決まってるでしょ。冒険者たちへのサービス業よ」
「なんなノだそれは? お主はどう見ても神の領域にいる者ノようだが、どうしてここでそんな商売をやっていたノだ?」
「神といっても。いろいろと。あるからねぇ」
「ふむ。サービス業落ちってやつなノだ」
「落ちてないから!! AVみたいに言わないで!!」
「で、お主は誰なノだ?」
「ぐっ、この薄情者め。まだ思い出さないのか。ヤマトでは何度も会っているというのに、忘れるなんて。ハタオリヒメですよ。機織り姫」
「ハタオリヒメ? 覚えてないノだ。誰だっけ??」
「マジで忘れてたのね。元の名はコテヒメ。こっちなら覚えているでしょう?」
「あぁぁ、あのスシュンの嫁か?」
「うっ。そ、そう。そのコテヒメよ」
「思い出したノだ。夫婦ケンカで旦那を逆恨みして、権力者に『うちの旦那があんたの悪口を言ってたわよ』ってチクったら、そいつに夫を暗殺されちゃったという面白神話のコテヒメではないか」
「だ、だ、誰が面白神話よ。せめて悲劇と言いなさいよ、悲劇と。それとそういうことだけ覚えてるんじゃないわよ! あれには深ーい事情があるの。これから3日3晩かけてその辺のところじっくり話してあげるから覚悟しなさいな」
「そ、そ、それは勘弁して欲しいノだ。早く帰らないとこいつらが死んでしまうノだ」
「別に死なないけどね。それが嫌ならそういうことは忘れなさい」
「しかし、この国で暗殺された歴代首長はスシュンひとりで」
「忘れろって言ってんの!!!」
「分かった分かった、分かったノだ。思い出さないようにするノだ。ところでお主はここでなにをしておったノだ?」
「夫亡きあと、先に追い出された息子を探してここに流れて来たのよ。その途中でちょうどいい感じの洞窟があったのでしばらく住んでいたら、魔物退治に来た冒険者たちを見たの。それでピン! ときて、ここで魔物を育てながらダンジョン経営をすることにしたのよ」
「経営なのか。ダンジョンを経営? また思い切ったことをしたもノだ。それで肝心の息子はどうしたノだ?」
「営業が楽しくてすっかり忘れてた」
「なんていい加減な母親なノだ!」
「まあ、あっちはあっちで、デワってところでよろしくやってるらしいわ」
「そうなノか。それは良かったではないか。では我はこれで帰きゅぅぅぅぅ」
「待ちなさいっての! あたしの育てた魔物たち、いったいどうしてくれるのよ」
「だからそれは我ではないノだ。ここに寝ているこやつが犯人だ」
「こやつって、その貧弱な子供のこと? ウソおっしゃい!! そんな子供にあんな力があるわけないでしょうが!!」
「ほ、ほんとなノだ。だいたい我にだってそんな力があるはずないノだ。一介の魔王に過ぎないノだぞ」
「そ、それはそうだけど。だとしたら、その子はいったい何者なの?」
「我にも良く分からん。しかし、アメノミナカヌシノミコトの指図で、我はこやつの眷属となっているノだ」
「オウミが? アメノミナカヌシノミコト様の指図で? こんちくしょうもない人間ごときの眷属に?」
「ああ、なんか久しぶりに聞くフレーズなノだ」
「信じられない……それでオウミは平気なの?」
「楽しく過ごしているノだ?」
どどどど、とハタオリヒメが崩れ落ちる。
「そういえば、あなたはそういうタイプだったわね……」
「ミノウも眷属になっているノだ?」
「ミノウもかい!! なんなのその子?! もうわけが分からないわね。でも困ったわ。しばらくは開店休業かぁ」
「ついでにホッカイ国のカンキチも眷属で、こやつ自身はイズモ国の太守で、あのオオクニを部下にしているノだ」
「……オウミの言葉が私の脳裏を通り過ぎて行く……。ごめん、お前がなにを言っているのかさっぱり分からない」
「頭が悪いノだ?」
「やかましい!! オウミに言われたくないわっ。あまりに意外な名前が次々に出てきて混乱しているのよ!」
「しかし、ここに魔物がいないとどうして困るノだ?」
「それはそうよ、それを狙ってやってくる冒険者を相手に、休憩場とか薬とか食べ物とかを提供して稼いでいたのだから」
「ああ、そういうサービス業なノか。魔物退治の手伝いでもしているのかと思ったノだ」
「要望があればお手伝いもするけどね」
「でも、魔物なんか放っておけばいくらでも増えるノだ?」
「あまり勝手に増えられても困るのよ。特定の場所には強いものを配置する必要があるし、上層階には弱いものを集めないといけないし」
「それって、自然にそうなるものではなかったノか。地下の深いほうが地脈エネルギーが大きいから、発生する魔物だって大きいであろう?」
「だいたいはそうなるけどね。でもイレギュラーなやつもちょくちょく現れるのよ。そうなったら移動させたり、サイズの大きいやつはケガをさせて弱体化させているの。ここにいたタランチェラみたいにね」
「そういうことだったノか」
「そうじゃないと、冒険者たちが困るでしょ? 入っていきなり上級の魔物が出てきたら、初心者のパーティだったら即全滅よ」
「自業自得なノだが」
「それじゃこっちが困るの! そしたらこのダンジョンには上級魔物しかいないと思われてしまうじゃないの。上級者ってのは人口が少ないから、その結果として訪れる人が減ってしまうでしょ」
「な、なるほど。いろいろ考えているノだな。大変なノだな」
「だから最初は弱い魔物。そして下に行くほどだんだん強くなるっていうロールプレイングの基本よ」
「ロールプレイングとか言っちゃってるノだ。しかし、なんとなく分かるノだ」
「しかも満遍なく魔物を配置する必要があるのよ。1箇所に固まっていても困るし、ぜんぜんいない部屋ばかりあってもいけないし」
「聞けば聞くほど大変だということが分かったノだ」
「分かってもらえて良かったわ。それでこのダンジョン、どうしてくれるの?」
「え?」
「魔物はいずれ復活はするけど、これだけキレイにいなくなってしまうと、何ヶ月かかることやら。その間に得られるはずであった利益を、オウミのツケということにしていただきましょうか」
「待て待て待て!! だから我ノせいではないと言っておるではないか」
「でも、その子の眷属なのでしょう?」
「こいつとそんな契約は結んでいないノだ!」
「じゃあ、その子に弁償させても良くってよ?」
「ふむ。じゃあ、お主も我らと来たらどうなノだ?」
「何処へ行くの?」
「お主はそれほど金が必要なわけではなかろう?」
「え? そりゃ、まあ。でも、仕入れたものの支払いは必要だし」
「払える金はあるノか?」
「まあ、そのぐらいは貯金でなんとか」
「なら良いではないか。ここはしばらく休業にするノだ」
「それはそれで、困るのだけど……」
「困るのは暇になるからであろう?」
「うげぇっ」
「我も同じなノだ。いまさら隠すでないノだ。我らのような生き物にとっては、退屈こそが最大の敵だ。お主もそうなノであろう?」
「まあ、その通りだわね」
「ここが復活するまでは特にすることもないノなら」
「なら?」
「お主も、ユウの眷属になったらどうだ?」
「こんちくしょう……この子のですかぁ?」
「すごい嫌そうな顔をしたノだ。お主が味わったことのない楽しいことがいっぱいあるノだぞ」
「ふぅん、そうかねぇ。ではこの子のステータスをちょっとのぞき見しましょう。ふむふむ。HPが低いのは見た通りね。えええ?! なんですか、このSP値! とんでもない値になってるわよ。オウミ、お前は知ってたの? これ?!」
「レベル1にしては、SP値は異常なほど高いノだ。我の2/3ぐらいをすでに持っているノだ」
「なにを言っているのよ。オウミのSP値は1万ちょっとでしょ?」
「うむ。10488である。それがなにか?」
「私なんか3200しかないのに、この子、18,000を越えているわよ?」
「ふぁぁぁぁぁ!?」
「あとレベルは1どころか、88になってるけど?」
「ふぁぁぁぁぁ!?」 コピペなノだ。
「ああ、そうか! この子、さっきの一撃でダンジョンの魔物を全部退治したから、その経験値を全部受け取ったのよ!」
「ふぁぁぁぁぁ!?」 コピペなノだ、もコピペなノだ。
どうやら、そういうことのようです。勇者・ユウの誕生も近いのか?!
「わ、わ、我じゃないノだ?」
「やかましいわ!! いまこのダンジョン内で生きている人外は、あたしとお前だけでしょうが!」
そう言ってオウミを責めるのは、髪を頭でお団子に結び、半透明の羽衣を肩に纏わせ、足首まで隠す長い着物を着たひとりの女性。ほぼ人間サイズの美女であった。
「そうか。ということは本当に魔物は全滅したノだな。やはりそうだったノか。いやぁ、びっくりしましたな」
「しましたな、じゃないでしょ! あたしが手間暇かけて育てた魔物たちを一網打尽にするとか、どういうつもりなのよ。これじゃあもう冒険者たちを呼べないじゃないの。あたしの商売があがったりよ。どうしてくれるの!」
「商売? 商売なノか? こんなところでいったいなんの商売をしていたノだ?」
「ダンジョンの商売なんて決まってるでしょ。冒険者たちへのサービス業よ」
「なんなノだそれは? お主はどう見ても神の領域にいる者ノようだが、どうしてここでそんな商売をやっていたノだ?」
「神といっても。いろいろと。あるからねぇ」
「ふむ。サービス業落ちってやつなノだ」
「落ちてないから!! AVみたいに言わないで!!」
「で、お主は誰なノだ?」
「ぐっ、この薄情者め。まだ思い出さないのか。ヤマトでは何度も会っているというのに、忘れるなんて。ハタオリヒメですよ。機織り姫」
「ハタオリヒメ? 覚えてないノだ。誰だっけ??」
「マジで忘れてたのね。元の名はコテヒメ。こっちなら覚えているでしょう?」
「あぁぁ、あのスシュンの嫁か?」
「うっ。そ、そう。そのコテヒメよ」
「思い出したノだ。夫婦ケンカで旦那を逆恨みして、権力者に『うちの旦那があんたの悪口を言ってたわよ』ってチクったら、そいつに夫を暗殺されちゃったという面白神話のコテヒメではないか」
「だ、だ、誰が面白神話よ。せめて悲劇と言いなさいよ、悲劇と。それとそういうことだけ覚えてるんじゃないわよ! あれには深ーい事情があるの。これから3日3晩かけてその辺のところじっくり話してあげるから覚悟しなさいな」
「そ、そ、それは勘弁して欲しいノだ。早く帰らないとこいつらが死んでしまうノだ」
「別に死なないけどね。それが嫌ならそういうことは忘れなさい」
「しかし、この国で暗殺された歴代首長はスシュンひとりで」
「忘れろって言ってんの!!!」
「分かった分かった、分かったノだ。思い出さないようにするノだ。ところでお主はここでなにをしておったノだ?」
「夫亡きあと、先に追い出された息子を探してここに流れて来たのよ。その途中でちょうどいい感じの洞窟があったのでしばらく住んでいたら、魔物退治に来た冒険者たちを見たの。それでピン! ときて、ここで魔物を育てながらダンジョン経営をすることにしたのよ」
「経営なのか。ダンジョンを経営? また思い切ったことをしたもノだ。それで肝心の息子はどうしたノだ?」
「営業が楽しくてすっかり忘れてた」
「なんていい加減な母親なノだ!」
「まあ、あっちはあっちで、デワってところでよろしくやってるらしいわ」
「そうなノか。それは良かったではないか。では我はこれで帰きゅぅぅぅぅ」
「待ちなさいっての! あたしの育てた魔物たち、いったいどうしてくれるのよ」
「だからそれは我ではないノだ。ここに寝ているこやつが犯人だ」
「こやつって、その貧弱な子供のこと? ウソおっしゃい!! そんな子供にあんな力があるわけないでしょうが!!」
「ほ、ほんとなノだ。だいたい我にだってそんな力があるはずないノだ。一介の魔王に過ぎないノだぞ」
「そ、それはそうだけど。だとしたら、その子はいったい何者なの?」
「我にも良く分からん。しかし、アメノミナカヌシノミコトの指図で、我はこやつの眷属となっているノだ」
「オウミが? アメノミナカヌシノミコト様の指図で? こんちくしょうもない人間ごときの眷属に?」
「ああ、なんか久しぶりに聞くフレーズなノだ」
「信じられない……それでオウミは平気なの?」
「楽しく過ごしているノだ?」
どどどど、とハタオリヒメが崩れ落ちる。
「そういえば、あなたはそういうタイプだったわね……」
「ミノウも眷属になっているノだ?」
「ミノウもかい!! なんなのその子?! もうわけが分からないわね。でも困ったわ。しばらくは開店休業かぁ」
「ついでにホッカイ国のカンキチも眷属で、こやつ自身はイズモ国の太守で、あのオオクニを部下にしているノだ」
「……オウミの言葉が私の脳裏を通り過ぎて行く……。ごめん、お前がなにを言っているのかさっぱり分からない」
「頭が悪いノだ?」
「やかましい!! オウミに言われたくないわっ。あまりに意外な名前が次々に出てきて混乱しているのよ!」
「しかし、ここに魔物がいないとどうして困るノだ?」
「それはそうよ、それを狙ってやってくる冒険者を相手に、休憩場とか薬とか食べ物とかを提供して稼いでいたのだから」
「ああ、そういうサービス業なノか。魔物退治の手伝いでもしているのかと思ったノだ」
「要望があればお手伝いもするけどね」
「でも、魔物なんか放っておけばいくらでも増えるノだ?」
「あまり勝手に増えられても困るのよ。特定の場所には強いものを配置する必要があるし、上層階には弱いものを集めないといけないし」
「それって、自然にそうなるものではなかったノか。地下の深いほうが地脈エネルギーが大きいから、発生する魔物だって大きいであろう?」
「だいたいはそうなるけどね。でもイレギュラーなやつもちょくちょく現れるのよ。そうなったら移動させたり、サイズの大きいやつはケガをさせて弱体化させているの。ここにいたタランチェラみたいにね」
「そういうことだったノか」
「そうじゃないと、冒険者たちが困るでしょ? 入っていきなり上級の魔物が出てきたら、初心者のパーティだったら即全滅よ」
「自業自得なノだが」
「それじゃこっちが困るの! そしたらこのダンジョンには上級魔物しかいないと思われてしまうじゃないの。上級者ってのは人口が少ないから、その結果として訪れる人が減ってしまうでしょ」
「な、なるほど。いろいろ考えているノだな。大変なノだな」
「だから最初は弱い魔物。そして下に行くほどだんだん強くなるっていうロールプレイングの基本よ」
「ロールプレイングとか言っちゃってるノだ。しかし、なんとなく分かるノだ」
「しかも満遍なく魔物を配置する必要があるのよ。1箇所に固まっていても困るし、ぜんぜんいない部屋ばかりあってもいけないし」
「聞けば聞くほど大変だということが分かったノだ」
「分かってもらえて良かったわ。それでこのダンジョン、どうしてくれるの?」
「え?」
「魔物はいずれ復活はするけど、これだけキレイにいなくなってしまうと、何ヶ月かかることやら。その間に得られるはずであった利益を、オウミのツケということにしていただきましょうか」
「待て待て待て!! だから我ノせいではないと言っておるではないか」
「でも、その子の眷属なのでしょう?」
「こいつとそんな契約は結んでいないノだ!」
「じゃあ、その子に弁償させても良くってよ?」
「ふむ。じゃあ、お主も我らと来たらどうなノだ?」
「何処へ行くの?」
「お主はそれほど金が必要なわけではなかろう?」
「え? そりゃ、まあ。でも、仕入れたものの支払いは必要だし」
「払える金はあるノか?」
「まあ、そのぐらいは貯金でなんとか」
「なら良いではないか。ここはしばらく休業にするノだ」
「それはそれで、困るのだけど……」
「困るのは暇になるからであろう?」
「うげぇっ」
「我も同じなノだ。いまさら隠すでないノだ。我らのような生き物にとっては、退屈こそが最大の敵だ。お主もそうなノであろう?」
「まあ、その通りだわね」
「ここが復活するまでは特にすることもないノなら」
「なら?」
「お主も、ユウの眷属になったらどうだ?」
「こんちくしょう……この子のですかぁ?」
「すごい嫌そうな顔をしたノだ。お主が味わったことのない楽しいことがいっぱいあるノだぞ」
「ふぅん、そうかねぇ。ではこの子のステータスをちょっとのぞき見しましょう。ふむふむ。HPが低いのは見た通りね。えええ?! なんですか、このSP値! とんでもない値になってるわよ。オウミ、お前は知ってたの? これ?!」
「レベル1にしては、SP値は異常なほど高いノだ。我の2/3ぐらいをすでに持っているノだ」
「なにを言っているのよ。オウミのSP値は1万ちょっとでしょ?」
「うむ。10488である。それがなにか?」
「私なんか3200しかないのに、この子、18,000を越えているわよ?」
「ふぁぁぁぁぁ!?」
「あとレベルは1どころか、88になってるけど?」
「ふぁぁぁぁぁ!?」 コピペなノだ。
「ああ、そうか! この子、さっきの一撃でダンジョンの魔物を全部退治したから、その経験値を全部受け取ったのよ!」
「ふぁぁぁぁぁ!?」 コピペなノだ、もコピペなノだ。
どうやら、そういうことのようです。勇者・ユウの誕生も近いのか?!
0
あなたにおすすめの小説
武装法人二階堂商会 ―― 企業買収(M&A)で異世界を支配する!
Innocentblue
ファンタジー
日本で企業買収の最前線を駆け抜けてきた敏腕社長・二階堂漣司。
裏切りにより命を落としたはずの彼が目を覚ましたのは、
剣と魔法が支配する異世界の戦場だった。
与えられたスキルは《企業買収(M&A)》。
兵士も村も土地も国家さえも、株式として評価・買収・支配できる異能の力。
「ならば、この世界そのものを買い叩く」
漣司は《武装法人二階堂商会》を設立。
冷徹な参謀にして最強の魔導士リュシア、獣人傭兵団、裏社会の戦力――
すべてを子会社として編成し、経済と武力を融合した前代未聞の経営戦争へと踏み出す。
弱小の村を救済し、都市と契約を結び、裏切り者を切り捨て、敵対勢力を力で買収する。
交渉は戦争、戦争は経営。
数字が命運を決め、契約が国境を塗り替える。
やがて商会は、都市国家・ギルド・貴族・宗教勢力すら巻き込み、
世界の価値そのものを再定義する巨大企業へと変貌していく。
これは、剣ではなく契約で世界を制圧する男の物語。
奪うのではない。支配するのでもない。
価値を見抜き、価値を操り、世界に値札を付ける――
救済か、支配か。正義か、合理か。
その境界線を踏み越えながら、蓮司は異世界そのものを経営していく。
異世界×経済×武力が激突する、知略と覇道の武装経営ファンタジー。
「この世界には、村があり、町があり、国家がある。
――全部まとめて、俺が買い叩く」
毒舌アイドルは毒の魔物に転生する。
馳 影輝
ファンタジー
毒舌を売りにして芸能界で活躍できる様になった。
元々はアイドルとしてデビューしたが、ヒラヒラの衣装や可愛い仕草も得意じゃ無かった。
バラエティーの仕事を貰って、毒舌でキャラを作ったらこれがハマり役で世間からのウケも良くとんとん拍子で有名人になれた。
だが、自宅に帰ると玄関に見知らぬ男性が立っていて私に近づくと静かにナイフで私を刺した。
アイドル時代のファンかも知れない。
突然の事で、怖くて動けない私は何度も刺されて意識を失った。
主人公の時田香澄は殺されてしまう。
気がつくとダンジョンの最下層にポイズンキラーとい魔物に転生する。
自分の現象を知りショックを受けるが、その部屋の主であるリトラの助言により地上を目指す。
ダンジョンの中で進化を繰り返して強くなり、人間の冒険者達が襲われている所に出くわす。
魔物でありながら、擬態を使って人間としても生きる姿や魔王種への進化を試みたり、数え切れないほどの激動の魔物人生が始まる。
鬼死回生~酒呑童子の異世界転生冒険記~
今田勝手
ファンタジー
平安時代の日本で魑魅魍魎を束ねた最強の鬼「酒呑童子」。
大江山で討伐されたその鬼は、死の間際「人に生まれ変わりたい」と願った。
目が覚めた彼が見たのは、平安京とは全く異なる世界で……。
これは、鬼が人間を目指す更生の物語である、のかもしれない。
※本作品は「小説家になろう」「カクヨム」「ネオページ」でも同時連載中です。
異世界でリサイクルショップ!俺の高価買取り!
理太郎
ファンタジー
坂木 新はリサイクルショップの店員だ。
ある日、買い取りで査定に不満を持った客に恨みを持たれてしまう。
仕事帰りに襲われて、気が付くと見知らぬ世界のベッドの上だった。
高校生の俺、異世界転移していきなり追放されるが、じつは最強魔法使い。可愛い看板娘がいる宿屋に拾われたのでもう戻りません
下昴しん
ファンタジー
高校生のタクトは部活帰りに突然異世界へ転移してしまう。
横柄な態度の王から、魔法使いはいらんわ、城から出ていけと言われ、いきなり無職になったタクト。
偶然会った宿屋の店長トロに仕事をもらい、看板娘のマロンと一緒に宿と食堂を手伝うことに。
すると突然、客の兵士が暴れだし宿はメチャクチャになる。
兵士に殴り飛ばされるトロとマロン。
この世界の魔法は、生活で利用する程度の威力しかなく、とても弱い。
しかし──タクトの魔法は人並み外れて、無法者も脳筋男もひれ伏すほど強かった。
神様から転生スキルとして鑑定能力とリペア能力を授けられた理由
瀬乃一空
ファンタジー
普通の闇バイトだと思って気軽に応募したところ俺は某国の傭兵部隊に入れられた。しかし、ちょっとした俺のミスから呆気なく仲間7人とともに爆死。気が付くと目の前に神様が……。
神様は俺を異世界転生させる代わりに「罪業の柩」なるものを探すよう命じる。鑑定スキルや修復スキル、イケメン、その他を与えられることを条件に取りあえず承諾したものの、どうしたらよいか分からず、転生した途端、途方にくれるエルン。
私は〈元〉小石でございます! ~癒し系ゴーレムと魔物使い~
Ss侍
ファンタジー
"私"はある時目覚めたら身体が小石になっていた。
動けない、何もできない、そもそも身体がない。
自分の運命に嘆きつつ小石として過ごしていたある日、小さな人形のような可愛らしいゴーレムがやってきた。
ひょんなことからそのゴーレムの身体をのっとってしまった"私"。
それが、全ての出会いと冒険の始まりだとは知らずに_____!!
唯一無二のマスタースキルで攻略する異世界譚~17歳に若返った俺が辿るもう一つの人生~
専攻有理
ファンタジー
31歳の事務員、椿井翼はある日信号無視の車に轢かれ、目が覚めると17歳の頃の肉体に戻った状態で異世界にいた。
ただ、導いてくれる女神などは現れず、なぜ自分が異世界にいるのかその理由もわからぬまま椿井はツヴァイという名前で異世界で出会った少女達と共にモンスター退治を始めることになった。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる