323 / 336
第323話 あぁ、虫歯無情 子ネタ集2
しおりを挟む
「しくしくしくしく」
「まだ歯が痛いノか!」
その1
「ものは相談なのだが、アマチャン」
「お主が相談とは珍しいな。ポテチ27袋で手を打つぞ?」
「ポテチがそんなに気に入ったのかよ! あとで届けさせるから、聞いてくれ」
「ふむ、なんじゃ?」
「このハルミが暴走したときに、なにか止めるような手段というか、魔法ってないものだろうか。俺に使えるような初級ぐらいのやつで」
(初級でそんなものあるわけないですよ、アメノミナカヌシノミコト様)
(分かっておるともスセリ。だが、上級ならアレがあるな)
(ありますわね。私が切望するあの魔法が)
(切望するでない! お主には無理じゃろ。だがユウの属性は光だし、ちょうど良いと思うのじゃが)
(まあ、それしかありませんわね)
「ないことはないが。それをどうするのじゃ?」
「ハルミが暴走したときに止めたいんだよ。あの関ヶ原のときも、アブクマダンジョンのときも、グジョウのときも、それができればもっと平和な物語になっていたはずなんだ」
「それはそれでつまらんじゃろ?」
「そうもそうか……じゃなくて! 迷惑なんだよ。毎回毎回、ハルミ暴走の後始末に明け暮れるのは大変だ。あのために何回骨折させられたことか」
「ふむ。それならひとつだけ、使えそうな魔法があるぞ」
「おおっ。あるか。それは俺に使えるようなやつか?」
「ああ、お主なら問題なく使えるであろう」
「じゃあ、それを教えてくれ」
「光速魔法のひとつでな、バディトリップというのじゃ」
「……アマチャンって」
「なんじゃ?」
「意外とどSなんだな」
「なんでじゃよ!」
「拘束魔法のひとつで、ボディクリップだろ? それはあれか、乳首とかに着けて痛みを楽しむ的な」
「あらステキな魔法だこと」
「違うわっ!!!」
「それは巨乳にも使えるのか。乳首以外にもあんなとことか、こんなとことかにも挟めるのか。3点責め痛ったぃなぁもう!! なんで殴るんだよ!」
「お主らは自分の趣味に走るでない。ボディではない、仲間を意味するバディじゃ。そしてクリップではない、緊急停止を意味するトリップじゃ」
「お主らって言うわりには、殴られたの俺だけじゃねぇか。それならそうと最初に言えよ。いててて。で、それを使うとどうなるんだ?」
「光の速さで発動して、仲間の危機を救うのじゃよ。スセリは知っておるじゃろうが!」
「ユウに乗ったほうが楽しいかなって」
「例えば、俺の指示を無視してハルミが走って行く。とても追いかけることはできない。そのときに、そのクリップを発動するとどうなる?」
「トリップな。これには詠唱も呪文も必要ない。ただ、お主がそう願えば発動するのじゃ。光の速さでな」
「だから光速なのか。それを受けたハルミはどうなるんだ? そこで止まるのか?」
「なんでハルミ限定なのじゃ? その魔法を受けると、ちょうどそうじゃな。首輪を引っ張られた犬のようになるかな?」
「拘束じゃねぇか!」
そんなわけで、俺はハルミに首輪を着けることに成功した。
「いや、着けられてないからな!? そんなもの使わないで!」
その2
「なあ、オウミ」
「なんなノだ?」
「お前は良く冗談で死ぬとか言ってるが、魔王も死ぬことがあるのか?」
「もちろんあるノだ……我を殺したらどんだけ経験値が入るだろう的なその目は止めるノだ」
「魔王にも寿命ってやつがあるのか?」
「それはないノだ。だが、神を殺せるように、魔物を殺せるように、我らだって殺せるノだ。もちろんそう簡単にはやられたりはしないノだ」
「そうか。じゃ、かつていた魔王で、死んだやつっているのか?」
「ああ、いたな。もうずいぶん昔なことなノだが」
「いたのか!? それはどんなやつだった?」
「名前をオラと言ったノだ。とっても威張りんぼだったノだ」
「オラついていたんかい。で、そいつがどうなったって?」
「我とは割と仲良くしていたノだが、あの日」
「なにか事件でもあったのか?」
「オラは死んじまっただ」
「やかましいわっ!!!」
「天国に行っただ。なんで怒るノだ!?」
「ダメ押しすんな!」
その3
「な、なん、なんでユウまでここにいるのだ!」
「うら若き女性がひとつの部屋に、素っ裸で男とふたりっきりってわけにはいかんだろ?」
男ふたりに素っ裸の女の子がひとりはいいのだろうか?
「それならミヨシを呼べ!!」
「ミヨシは買い出しに行った。ウエモンはスープ作りから離れられん。スクナは出かけている。モナカは小麦の収穫だ。他に女キャラはいな……あれ、もうひとりいたような気がする……けどいない!」
「う、うがぁぁ!!」
「さて、話が済んだのならハルミ殿。脱いでくれ」
「うぅぅぅぅう。Tシャツぐらい着ていても良いのではないか?」
「それでは筋肉の様子が分からんのだ。全部脱いでくれ」
「うがぁ……」
「パンツも脱げよ」
「ユウは黙ってろ!!」
これはモデルの仕事、モデルの仕事、モデルの仕事、モデルの仕事。ハルミは自分にそう言い聞かせていた。これはプライド高いモデルの仕事なのだ。なにを恥ずかしがることがあるものか。
これはモデルの仕事、これはモデルの。
「素っ裸だけどな」
「だから黙ってろ!!」
「ユウ。ハルミ殿は慣れていないのだ。少し静かに見守ろうではないか」
「そうか。分かった」
「「じーーーーーー」」
「ふたりで穴の開くほど見つめるなぁぁぁぁ!」
そして決死の思いで全部脱ぎ終わったハルミに、カネマルから容赦ない指摘(ポージング)が飛ぶ。
「俺が彫りたいのは仁王像だ。まずは、阿形の金剛力士のポーズをとってくれ」
「そそそそ、それはいったいどんなポーズですか」
「そうか。ハルミ殿はその辺は詳しくないか。それなら私がポーズをつけ」
「いや、それなら俺がやろう」
「お主はいいから、そこに座っていてくれ」
「いやいやいや。俺だってポージングしたいぞ」
「「それなら一緒にやるか」」
「なんでそこで意気投合するのだ!?」
「ハルミ殿。左手はこのように直角に曲げて、手のひらは開いて前に突き出す感じで、そうそう」
「ハルミ、足はもっとがばっと開いてだな」
「それは開きすぎだ。肩幅ぐらいでいい。左足を少し前に、そうそう」
「あぁ、もう恥ずかしくて死ぬ」
「右手は錫杖を持つんだっけ?」
「持つのは金剛杵な。錫杖を持つものもあるが、金剛力士というのは本来金剛杵を持つもの、という意味だ」
「なるほど。さすがに詳しいな。しかし金剛杵なんてここにはないぞ?」
「手の形だけ、なにかを持っているような形に。下から支えているように、そうそうそんな感じでいい」
「これで完成か?」
「あとは、背中から前に向かって纏わせる天衣があると良いのだが」
「天衣?」
「天人の着る羽衣のことだ」
「そ、そそ、それは良いではないか。それを私に着せてくれっ」
「羽衣と言っても、ほとんど紐だぞ?」
「紐か、紐ならあるぞ。これでどうだ?」
「ちょっとイメージとは違うが、やってみるか。しかし、どうやってそれを固定する?」
「これの正式なやり方を俺は習っているから大丈夫だ」
「正式に!? 習った?! 誰にだ?」
「日本の古い神にだよ。ちょっとハルミ、後ろを向け」
「神のくせに仏像に詳しいやつがいるのか。世の中は広いな」
「ちょ、ちょちょ、ちょっと待てユウ! それはおかしいぞ。なんかおかしい。基本的にジャンルが間違っている」
「お前がジャンルとか言うな。こうするとランキングが上がるんだよ。いいから黙ってろ。この縄は後ろで交差させてこうして前に回して重ねて」
「ランキングってなに……待て待て!? いま、縄って単語が聞こえたが?」
「え? ああ、気のせいだ。これはここを通してこうこうこうするとこうなって、そしたら股から出して、きゅっとな」
「あぁぁん。なんか裸よりも数倍恥ずかしいのだが」
「できあがりっと。どうだ、カネマル」
「まあなんということでしょう!!」
「どこの加藤みどりさんだよ」
「誰だそれは? こんな世界があったとは驚きだ。しかし、美しい。これで行こう!」
「あの、これで行こうとか、盛り上がっているようですけど、これ、仏像とあまり関係ないのでは」
「そんなことはない。亀というのは昔から長寿の印で、縁起の良いものとされている。これはその甲羅をかたどった縛りでな」
「待て!! 今度は縛りって言っただろ?」
「言ってねぇよ! 亀甲縛りって言ったんだ」
「そうか、それなら……良くないっ!! 縛りじゃないか!! これ、仏像と関係ないだろ。どこの仏像に亀甲縛りなんてあるんだよ。なんか恥ずかしいとこを強調しただけの縛りだあぁぁん」
「こ、こら!! カネマル!! おっぱいを揉むやつがあるか!」
「ユウ、なにを言っている。触らなければ触感が分からんではないか。俺はこの美しい筋肉の付き方を彫刻で表現しなければならんのだ」
「いや、そこ。ほぼ脂肪だから。筋肉なんて一切ないから」
「それでもこれは必要な行為なのだ、もみもみ」
「止めんか! それは俺のだぞ!」
「私のだ!!!」
「良いではないか。ほれ、片方はお前にやるから」
「そ、そうか。それなら、もみもみもみ。ふむ。これは良いものだな」
「いやいやいや。おかしいから。私はモデルのはずなのに、なんでおっぱい揉まれてるの? 晩ご飯のおかずを分けるみたいに、片方やるってどういうことよ。それに縛られてそうされると、さすがの私も切れそうなんだが」
「モデルは黙っているように。もにもにもに」
「そうだ。まだまだ時間はある、もにもに」
「もにもに。おい、右と左を交代しよう。こんどはそっちももにもに」
「ね、ねぇ。ふたりともすごく息が上がってるんだけど。私、すごく危険なものを感じているんだけど。もういい加減にして欲しいんだけど」
と、そこに。
「ごらぁぁぁぁぁ!!! あんたらはなにをやってんのぉぉぉぉ!!!!」
と怒鳴り込んできたのは、買い物から帰ったミヨシであった。もうちょっと楽しんでいたかったのに、無粋なやつである。
「ユウは、しばらくご飯抜き!! カネマルさんまで一緒になってなにをやっているの。もうモデルなんかさせない!!」
「「そんな殺生なぁぁぁ!!」」
それからふたりで小1時間土下座して謝りまくって、ようやく許して貰いましたとさ。
「今回もコレで終わりなノか?」
「ネタが尽きたので、次回から正常化する予定でーす」
「まだ歯が痛いノか!」
その1
「ものは相談なのだが、アマチャン」
「お主が相談とは珍しいな。ポテチ27袋で手を打つぞ?」
「ポテチがそんなに気に入ったのかよ! あとで届けさせるから、聞いてくれ」
「ふむ、なんじゃ?」
「このハルミが暴走したときに、なにか止めるような手段というか、魔法ってないものだろうか。俺に使えるような初級ぐらいのやつで」
(初級でそんなものあるわけないですよ、アメノミナカヌシノミコト様)
(分かっておるともスセリ。だが、上級ならアレがあるな)
(ありますわね。私が切望するあの魔法が)
(切望するでない! お主には無理じゃろ。だがユウの属性は光だし、ちょうど良いと思うのじゃが)
(まあ、それしかありませんわね)
「ないことはないが。それをどうするのじゃ?」
「ハルミが暴走したときに止めたいんだよ。あの関ヶ原のときも、アブクマダンジョンのときも、グジョウのときも、それができればもっと平和な物語になっていたはずなんだ」
「それはそれでつまらんじゃろ?」
「そうもそうか……じゃなくて! 迷惑なんだよ。毎回毎回、ハルミ暴走の後始末に明け暮れるのは大変だ。あのために何回骨折させられたことか」
「ふむ。それならひとつだけ、使えそうな魔法があるぞ」
「おおっ。あるか。それは俺に使えるようなやつか?」
「ああ、お主なら問題なく使えるであろう」
「じゃあ、それを教えてくれ」
「光速魔法のひとつでな、バディトリップというのじゃ」
「……アマチャンって」
「なんじゃ?」
「意外とどSなんだな」
「なんでじゃよ!」
「拘束魔法のひとつで、ボディクリップだろ? それはあれか、乳首とかに着けて痛みを楽しむ的な」
「あらステキな魔法だこと」
「違うわっ!!!」
「それは巨乳にも使えるのか。乳首以外にもあんなとことか、こんなとことかにも挟めるのか。3点責め痛ったぃなぁもう!! なんで殴るんだよ!」
「お主らは自分の趣味に走るでない。ボディではない、仲間を意味するバディじゃ。そしてクリップではない、緊急停止を意味するトリップじゃ」
「お主らって言うわりには、殴られたの俺だけじゃねぇか。それならそうと最初に言えよ。いててて。で、それを使うとどうなるんだ?」
「光の速さで発動して、仲間の危機を救うのじゃよ。スセリは知っておるじゃろうが!」
「ユウに乗ったほうが楽しいかなって」
「例えば、俺の指示を無視してハルミが走って行く。とても追いかけることはできない。そのときに、そのクリップを発動するとどうなる?」
「トリップな。これには詠唱も呪文も必要ない。ただ、お主がそう願えば発動するのじゃ。光の速さでな」
「だから光速なのか。それを受けたハルミはどうなるんだ? そこで止まるのか?」
「なんでハルミ限定なのじゃ? その魔法を受けると、ちょうどそうじゃな。首輪を引っ張られた犬のようになるかな?」
「拘束じゃねぇか!」
そんなわけで、俺はハルミに首輪を着けることに成功した。
「いや、着けられてないからな!? そんなもの使わないで!」
その2
「なあ、オウミ」
「なんなノだ?」
「お前は良く冗談で死ぬとか言ってるが、魔王も死ぬことがあるのか?」
「もちろんあるノだ……我を殺したらどんだけ経験値が入るだろう的なその目は止めるノだ」
「魔王にも寿命ってやつがあるのか?」
「それはないノだ。だが、神を殺せるように、魔物を殺せるように、我らだって殺せるノだ。もちろんそう簡単にはやられたりはしないノだ」
「そうか。じゃ、かつていた魔王で、死んだやつっているのか?」
「ああ、いたな。もうずいぶん昔なことなノだが」
「いたのか!? それはどんなやつだった?」
「名前をオラと言ったノだ。とっても威張りんぼだったノだ」
「オラついていたんかい。で、そいつがどうなったって?」
「我とは割と仲良くしていたノだが、あの日」
「なにか事件でもあったのか?」
「オラは死んじまっただ」
「やかましいわっ!!!」
「天国に行っただ。なんで怒るノだ!?」
「ダメ押しすんな!」
その3
「な、なん、なんでユウまでここにいるのだ!」
「うら若き女性がひとつの部屋に、素っ裸で男とふたりっきりってわけにはいかんだろ?」
男ふたりに素っ裸の女の子がひとりはいいのだろうか?
「それならミヨシを呼べ!!」
「ミヨシは買い出しに行った。ウエモンはスープ作りから離れられん。スクナは出かけている。モナカは小麦の収穫だ。他に女キャラはいな……あれ、もうひとりいたような気がする……けどいない!」
「う、うがぁぁ!!」
「さて、話が済んだのならハルミ殿。脱いでくれ」
「うぅぅぅぅう。Tシャツぐらい着ていても良いのではないか?」
「それでは筋肉の様子が分からんのだ。全部脱いでくれ」
「うがぁ……」
「パンツも脱げよ」
「ユウは黙ってろ!!」
これはモデルの仕事、モデルの仕事、モデルの仕事、モデルの仕事。ハルミは自分にそう言い聞かせていた。これはプライド高いモデルの仕事なのだ。なにを恥ずかしがることがあるものか。
これはモデルの仕事、これはモデルの。
「素っ裸だけどな」
「だから黙ってろ!!」
「ユウ。ハルミ殿は慣れていないのだ。少し静かに見守ろうではないか」
「そうか。分かった」
「「じーーーーーー」」
「ふたりで穴の開くほど見つめるなぁぁぁぁ!」
そして決死の思いで全部脱ぎ終わったハルミに、カネマルから容赦ない指摘(ポージング)が飛ぶ。
「俺が彫りたいのは仁王像だ。まずは、阿形の金剛力士のポーズをとってくれ」
「そそそそ、それはいったいどんなポーズですか」
「そうか。ハルミ殿はその辺は詳しくないか。それなら私がポーズをつけ」
「いや、それなら俺がやろう」
「お主はいいから、そこに座っていてくれ」
「いやいやいや。俺だってポージングしたいぞ」
「「それなら一緒にやるか」」
「なんでそこで意気投合するのだ!?」
「ハルミ殿。左手はこのように直角に曲げて、手のひらは開いて前に突き出す感じで、そうそう」
「ハルミ、足はもっとがばっと開いてだな」
「それは開きすぎだ。肩幅ぐらいでいい。左足を少し前に、そうそう」
「あぁ、もう恥ずかしくて死ぬ」
「右手は錫杖を持つんだっけ?」
「持つのは金剛杵な。錫杖を持つものもあるが、金剛力士というのは本来金剛杵を持つもの、という意味だ」
「なるほど。さすがに詳しいな。しかし金剛杵なんてここにはないぞ?」
「手の形だけ、なにかを持っているような形に。下から支えているように、そうそうそんな感じでいい」
「これで完成か?」
「あとは、背中から前に向かって纏わせる天衣があると良いのだが」
「天衣?」
「天人の着る羽衣のことだ」
「そ、そそ、それは良いではないか。それを私に着せてくれっ」
「羽衣と言っても、ほとんど紐だぞ?」
「紐か、紐ならあるぞ。これでどうだ?」
「ちょっとイメージとは違うが、やってみるか。しかし、どうやってそれを固定する?」
「これの正式なやり方を俺は習っているから大丈夫だ」
「正式に!? 習った?! 誰にだ?」
「日本の古い神にだよ。ちょっとハルミ、後ろを向け」
「神のくせに仏像に詳しいやつがいるのか。世の中は広いな」
「ちょ、ちょちょ、ちょっと待てユウ! それはおかしいぞ。なんかおかしい。基本的にジャンルが間違っている」
「お前がジャンルとか言うな。こうするとランキングが上がるんだよ。いいから黙ってろ。この縄は後ろで交差させてこうして前に回して重ねて」
「ランキングってなに……待て待て!? いま、縄って単語が聞こえたが?」
「え? ああ、気のせいだ。これはここを通してこうこうこうするとこうなって、そしたら股から出して、きゅっとな」
「あぁぁん。なんか裸よりも数倍恥ずかしいのだが」
「できあがりっと。どうだ、カネマル」
「まあなんということでしょう!!」
「どこの加藤みどりさんだよ」
「誰だそれは? こんな世界があったとは驚きだ。しかし、美しい。これで行こう!」
「あの、これで行こうとか、盛り上がっているようですけど、これ、仏像とあまり関係ないのでは」
「そんなことはない。亀というのは昔から長寿の印で、縁起の良いものとされている。これはその甲羅をかたどった縛りでな」
「待て!! 今度は縛りって言っただろ?」
「言ってねぇよ! 亀甲縛りって言ったんだ」
「そうか、それなら……良くないっ!! 縛りじゃないか!! これ、仏像と関係ないだろ。どこの仏像に亀甲縛りなんてあるんだよ。なんか恥ずかしいとこを強調しただけの縛りだあぁぁん」
「こ、こら!! カネマル!! おっぱいを揉むやつがあるか!」
「ユウ、なにを言っている。触らなければ触感が分からんではないか。俺はこの美しい筋肉の付き方を彫刻で表現しなければならんのだ」
「いや、そこ。ほぼ脂肪だから。筋肉なんて一切ないから」
「それでもこれは必要な行為なのだ、もみもみ」
「止めんか! それは俺のだぞ!」
「私のだ!!!」
「良いではないか。ほれ、片方はお前にやるから」
「そ、そうか。それなら、もみもみもみ。ふむ。これは良いものだな」
「いやいやいや。おかしいから。私はモデルのはずなのに、なんでおっぱい揉まれてるの? 晩ご飯のおかずを分けるみたいに、片方やるってどういうことよ。それに縛られてそうされると、さすがの私も切れそうなんだが」
「モデルは黙っているように。もにもにもに」
「そうだ。まだまだ時間はある、もにもに」
「もにもに。おい、右と左を交代しよう。こんどはそっちももにもに」
「ね、ねぇ。ふたりともすごく息が上がってるんだけど。私、すごく危険なものを感じているんだけど。もういい加減にして欲しいんだけど」
と、そこに。
「ごらぁぁぁぁぁ!!! あんたらはなにをやってんのぉぉぉぉ!!!!」
と怒鳴り込んできたのは、買い物から帰ったミヨシであった。もうちょっと楽しんでいたかったのに、無粋なやつである。
「ユウは、しばらくご飯抜き!! カネマルさんまで一緒になってなにをやっているの。もうモデルなんかさせない!!」
「「そんな殺生なぁぁぁ!!」」
それからふたりで小1時間土下座して謝りまくって、ようやく許して貰いましたとさ。
「今回もコレで終わりなノか?」
「ネタが尽きたので、次回から正常化する予定でーす」
0
あなたにおすすめの小説
武装法人二階堂商会 ―― 企業買収(M&A)で異世界を支配する!
Innocentblue
ファンタジー
日本で企業買収の最前線を駆け抜けてきた敏腕社長・二階堂漣司。
裏切りにより命を落としたはずの彼が目を覚ましたのは、
剣と魔法が支配する異世界の戦場だった。
与えられたスキルは《企業買収(M&A)》。
兵士も村も土地も国家さえも、株式として評価・買収・支配できる異能の力。
「ならば、この世界そのものを買い叩く」
漣司は《武装法人二階堂商会》を設立。
冷徹な参謀にして最強の魔導士リュシア、獣人傭兵団、裏社会の戦力――
すべてを子会社として編成し、経済と武力を融合した前代未聞の経営戦争へと踏み出す。
弱小の村を救済し、都市と契約を結び、裏切り者を切り捨て、敵対勢力を力で買収する。
交渉は戦争、戦争は経営。
数字が命運を決め、契約が国境を塗り替える。
やがて商会は、都市国家・ギルド・貴族・宗教勢力すら巻き込み、
世界の価値そのものを再定義する巨大企業へと変貌していく。
これは、剣ではなく契約で世界を制圧する男の物語。
奪うのではない。支配するのでもない。
価値を見抜き、価値を操り、世界に値札を付ける――
救済か、支配か。正義か、合理か。
その境界線を踏み越えながら、蓮司は異世界そのものを経営していく。
異世界×経済×武力が激突する、知略と覇道の武装経営ファンタジー。
「この世界には、村があり、町があり、国家がある。
――全部まとめて、俺が買い叩く」
毒舌アイドルは毒の魔物に転生する。
馳 影輝
ファンタジー
毒舌を売りにして芸能界で活躍できる様になった。
元々はアイドルとしてデビューしたが、ヒラヒラの衣装や可愛い仕草も得意じゃ無かった。
バラエティーの仕事を貰って、毒舌でキャラを作ったらこれがハマり役で世間からのウケも良くとんとん拍子で有名人になれた。
だが、自宅に帰ると玄関に見知らぬ男性が立っていて私に近づくと静かにナイフで私を刺した。
アイドル時代のファンかも知れない。
突然の事で、怖くて動けない私は何度も刺されて意識を失った。
主人公の時田香澄は殺されてしまう。
気がつくとダンジョンの最下層にポイズンキラーとい魔物に転生する。
自分の現象を知りショックを受けるが、その部屋の主であるリトラの助言により地上を目指す。
ダンジョンの中で進化を繰り返して強くなり、人間の冒険者達が襲われている所に出くわす。
魔物でありながら、擬態を使って人間としても生きる姿や魔王種への進化を試みたり、数え切れないほどの激動の魔物人生が始まる。
鬼死回生~酒呑童子の異世界転生冒険記~
今田勝手
ファンタジー
平安時代の日本で魑魅魍魎を束ねた最強の鬼「酒呑童子」。
大江山で討伐されたその鬼は、死の間際「人に生まれ変わりたい」と願った。
目が覚めた彼が見たのは、平安京とは全く異なる世界で……。
これは、鬼が人間を目指す更生の物語である、のかもしれない。
※本作品は「小説家になろう」「カクヨム」「ネオページ」でも同時連載中です。
異世界でリサイクルショップ!俺の高価買取り!
理太郎
ファンタジー
坂木 新はリサイクルショップの店員だ。
ある日、買い取りで査定に不満を持った客に恨みを持たれてしまう。
仕事帰りに襲われて、気が付くと見知らぬ世界のベッドの上だった。
高校生の俺、異世界転移していきなり追放されるが、じつは最強魔法使い。可愛い看板娘がいる宿屋に拾われたのでもう戻りません
下昴しん
ファンタジー
高校生のタクトは部活帰りに突然異世界へ転移してしまう。
横柄な態度の王から、魔法使いはいらんわ、城から出ていけと言われ、いきなり無職になったタクト。
偶然会った宿屋の店長トロに仕事をもらい、看板娘のマロンと一緒に宿と食堂を手伝うことに。
すると突然、客の兵士が暴れだし宿はメチャクチャになる。
兵士に殴り飛ばされるトロとマロン。
この世界の魔法は、生活で利用する程度の威力しかなく、とても弱い。
しかし──タクトの魔法は人並み外れて、無法者も脳筋男もひれ伏すほど強かった。
神様から転生スキルとして鑑定能力とリペア能力を授けられた理由
瀬乃一空
ファンタジー
普通の闇バイトだと思って気軽に応募したところ俺は某国の傭兵部隊に入れられた。しかし、ちょっとした俺のミスから呆気なく仲間7人とともに爆死。気が付くと目の前に神様が……。
神様は俺を異世界転生させる代わりに「罪業の柩」なるものを探すよう命じる。鑑定スキルや修復スキル、イケメン、その他を与えられることを条件に取りあえず承諾したものの、どうしたらよいか分からず、転生した途端、途方にくれるエルン。
四つの前世を持つ青年、冒険者養成学校にて「元」子爵令嬢の夢に付き合う 〜護国の武士が無双の騎士へと至るまで〜
最上 虎々
ファンタジー
ソドムの少年から平安武士、さらに日本兵から二十一世紀の男子高校生へ。
一つ一つの人生は短かった。
しかし幸か不幸か、今まで自分がどんな人生を歩んできたのかは覚えている。
だからこそ今度こそは長生きして、生きている実感と、生きる希望を持ちたい。
そんな想いを胸に、青年は五度目の命にして今までの四回とは別の世界に転生した。
早死にの男が、今まで死んできた世界とは違う場所で、今度こそ生き方を見つける物語。
本作は、「小説家になろう」、「カクヨム」、にも投稿しております。
私は〈元〉小石でございます! ~癒し系ゴーレムと魔物使い~
Ss侍
ファンタジー
"私"はある時目覚めたら身体が小石になっていた。
動けない、何もできない、そもそも身体がない。
自分の運命に嘆きつつ小石として過ごしていたある日、小さな人形のような可愛らしいゴーレムがやってきた。
ひょんなことからそのゴーレムの身体をのっとってしまった"私"。
それが、全ての出会いと冒険の始まりだとは知らずに_____!!
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる